ダイレクトリクルーティングを用いて採用を成功させるには、スカウトの開封、スカウトへの返信、イベントへの日程調整までいかに離脱率を下げるかのノウハウが必要です。
弊社では、開封率・返信率・日程調整率を上げるために、スカウトのA/Bテストを実施しています。
効果的な文言や画像を見つけ出すことで各フェーズの離脱率を下げ、効率的な母集団形成に繋げています。
今回は、弊社がこれまで実施したA/Bテストのデータを基に、スカウト開封率を改善するための例をご紹介します。
紹介する例から、効率の良い母集団形成に繋がるヒントが得られれば幸いです。
【参考】自社でできる!スカウトの返信率を着実に高める方法を紹介!
以降では、弊社が実際にテストを行い、改善が見られた「スカウトタイトル」の例を紹介していきます。
テストを考える際の仮説や別のテストに応用できるポイントなども紹介していますので、スカウト改善の参考になれば幸いです。
企業側は候補者それぞれのプロフィールを確認し、会いたいと思ってスカウトを送信しています。
しかし、受け手の学生は複数社からスカウトをもらうため、開封されないまま埋もれてしまうケースがあります。
そこで、スカウトの「本気度」を伝えるために、名前を明記するのはどうかと考えました。
採用担当者が会いたいと思ってスカウトを送信してくれた、と印象を持ってもらえればスカウトを開封の確率が高まると考えたのです。
上記のテストでは、名前とプロフィールを拝見したことを伝えることで、スカウト開封率が上昇しています。
誰が何を考えてスカウトを送ったのかが分かると、親近感を覚えるのかもしれません。
名前を明記して本気度を伝えてみてください。
もらったスカウトが「特別な案内」だと伝えることで、関心を持ってもらうことができるのではないか、と考えました。
通常の応募とは異なる形で座談会を開催していたため、【特別招待】という文言を付け加えてスカウトしたケースです。
これによってスカウト開封率が改善しています。
文言自体を【特別招待】と括弧書きにして先頭にもってくることで、より分かり易い表現になりました。
さらに、【特別招待】の詳細をスカウト本文で伝えることで、返信率も高めることができました。
「特別な案内」であることを伝える場合、どんなところが特別なのかを具体的に示し、候補者の離脱を防ぎましょう。
1つ前のテストと同様に、「特別な案内」であることを伝えることでスカウト開封率が改善された例です。
1つ前のテストと異なるのは、①【選考直結】で「特別な案内」であること、②担当者名を伝え「本気」であること、の2つを伝えている点です。
先ほど紹介した2つのテスト内容を合わせた改善案となっています。
結果として、スカウト開封率は大幅に改善しています。
「書類選考免除」や「一次面接免除」など、自社で実施しているものがあれば、盛り込んでみましょう。
ただし、全ての候補者にAfterの文面を送ってしまうと効果が薄れてしまうため、候補者に応じて使い分けるなど注意が必要です。
自分が今まで行ってきた経験などに興味を持ってもらえると、誰しも嬉しさを感じるのではないでしょうか。
スカウトの本文では、プロフィールを読んで魅力に感じた内容とその理由を伝えています。
同様にスカウトタイトルでも示すことで、開封率向上に繋がるのではないかと考えました。
結果として、開封率の改善に寄与しています。
「◯◯の経験が面白いと思った」「◯◯について詳しく話を聞かせて欲しい」「◯◯の経験を弊社でも活かして欲しい」「◯◯なら自分たちのカルチャーにぴたっりだと思う」など、より具体的な書き方をしてあげると、「興味がある」ことがより伝わる文章になるでしょう。
あなたに興味を持った上で、どのように思ったのかを明記しています。
1つ前のテストと比較すると、一歩踏み込んだ内容になっています。
『一緒に弊社のこれからを作っていきませんか?』という文章のみで伝えるよりも、自社にふさわしい人材であると伝えることで、学生1人ひとりのプロフィールと向き合う真摯な姿勢が伝わり、スカウトの質が高まるでしょう。
今回は、スカウトタイトルの改善の中でも、「熱意を伝える」ことに焦点を当てた例を紹介しました。
せっかく時間をかけて会いたい学生にスカウトを送信するのですから、送ったスカウトが埋もれないよう熱意が伝わるスカウトを見つけてみてください。