「事務業務に追われ、なかなか採用の本質的な改善が行えない…」
このような状況でお困りな採用担当者様も多いのではないでしょうか。
目の前の作業をこなすだけでは、自社の採用活動を本質的に改善することは難しいですよね。
そのような際には、採用代行(RPO)の導入を検討してみましょう。
自社が求める人材をピンポイントで採用し、工数を減らしたいという方は以下の記事もご参照ください。
【参考】【新卒】採用戦略とは?立案方法・すぐに使えるフレームワークを紹介
【参考】ダイレクトリクルーティングとは?|失敗しない運用方法を解説
採用代行とは、採用活動に関する業務の代行を請け負うサービスのことです。
RPO(=Recruitment Process Outsourcing)とも呼ばれています。
近年、採用活動の激化に伴い、採用担当者の業務量が増加しています。
「最低限の採用活動を行うだけで手一杯になってしまっている」
「集客にばかり気を取られて、学生との時間を十分に確保できていない」
このような状況を回避するべく、採用活動における一部または全ての業務のアウトソーシングを行う企業が増加しています。
それでは、採用代行サービスが今必要とされる理由は何でしょうか?
以下では、採用代行のニーズが近年高まっている背景を解説します。
2025年卒以降の「就活ルール」廃止によって、採用の早期化・長期化が進むと懸念されています。
「就活ルール」とは、就職活動によって学業に支障をきたすことを防ぐため、経団連が定めた決まりのことです。
採用活動に関する広報、選考、内定出しの解禁日がそれぞれ決められていて、経団連に加盟している多くの日本企業がこのルールに従って採用活動を進めてきました。
一方で、経団連に非加盟の企業が早期の採用活動を行うことで優秀な人材を確保できることや、ルールの形骸化などが理由で、2025年卒以降にこのルールは廃止される予定です。
これに伴い、今まで指定された期日内での採用活動を行っていた大手を含めた多くの企業が、採用活動の開始時期を早めることが予想されます。
少子化によって労働力の確保が難しくなっている中、採用の早期化・長期化が進むことで、採用は激化します。
特に、採用市場において企業認知度の低いベンチャーなどは、より採用活動を強化して、優秀な人材の確保に努めることが必要です。
そこで、候補者に自社の魅力を最大限アピールするために、採用代行を利用することで採用のプロが持つナレッジを活かそうと需要が高まっています。
【参考】新卒一括採用のメリット・デメリット|通年採用と徹底比較
ダイレクトリクルーティングやSNS採用など、近年、インターネットの普及により採用手法が多様化しています。
上述した採用の激化に伴い、様々な採用手法を活用しながら自社の求める人材を確保しようとする企業が増加しています。
つまり、様々な採用手法を駆使しなければ、優秀な人材を確保することが難しくなっているのが現状です。
使用する採用媒体が増えることによって、運用のために必要な業務が増えていきます。
そのため採用担当者にかかる業務負担が増加します。
そのため、注力するべき業務に集中できるよう、工数の削減ができる採用代行のニーズが高まっています。
【参考】【新卒採用】母集団形成に効果的な採用手法を8つ紹介します
矢野経済研究所の調査によると2021年度の採用アウトソーシング市場規模は628億円となっており、前年比は15%増(2020年:546億円)となっています。
先述の通り、採用担当者の業務量が増加していることから、採用業務を外注化をする動きが高まっています。
加えて、就労人口が減少トレンドにあることから人材確保が年々厳しくなっており、従来の採用ノウハウが通用しなくなっています。
そのため、経営戦略の1つとして採用ノウハウを持つ専門事業者を活用する傾向にあります。
【参考】矢野経済研究所『採用アウトソーシング市場に関する調査を実施(2022年)』
『採用代行』と調べた際に、『違法』という関連キーワードが出てきて不安になった担当者様もいるのではないでしょうか。
結論としては、採用代行を請け負う者が厚生労働省または就業地を管轄する都道府県労働局長から許可を得ている場合、採用代行は違法ではありません。
また、特別な資格なども必要ありません。
採用代行を利用する際は、委託先に「委託募集の許可を取っているか」について確認しましょう。
業務委託の範囲によっては許可が必要ない場合もあります。
採用代行では、人材の募集から選考、内定に至るまで採用に関わる全ての業務を委託することができます。
人材紹介では、人材紹介会社の保有するデータベースから自社とマッチしている候補者を紹介し、候補者と自社との間に入り、面接などの日程調整や入社時の交渉などを行います。
どちらも候補者の募集から内定までに関わりますが、人材紹介はあくまでも母集団形成における人材との引き合わせに注力したサービスです。
次に、採用代行を依頼するメリットについてご紹介していきます。
採用代行を提供している企業は、様々な会社で採用活動を行っています。
そのため、どのように自社をアピールすれば求職者にとって魅力的に映るのかというナレッジを豊富に持っています。
自社の求める人物像に合わせた採用手法の選定、候補者との日程調整連絡など、効果的に採用活動を進める方法が採用のプロの手助けによって見つかりやすくなります。
初めの擦り合わせさえしっかりと行っていれば、煩雑な業務を採用代行に任せることができます。
選考予約のリマインド連絡を行ったり、選考日程の再調整連絡など、採用活動を進める上で必要最低限行わなければならない業務がいくつかあります。
このような業務は比較的単純な作業が多い一方で、なるべく早く対応しなければ候補者のモチベーションを低めてしまう可能性が高いものです。
採用代行に任せることで、効果的なタイミングで歩留まりの改善を狙うことが可能です。
また、採用担当者の業務負荷が軽減されることで、念入りに準備を行う必要がある面接や内定者フォローなどに集中でき、結果的に採用活動全体を効率よく進めていくことに繋がります。
現在の体制で採用活動を進めることが難しい場合、社内で採用担当者を増やすことも検討されると思います。
一方で、教育にかかる時間や人件費を考えると、なかなか新しい人員を導入することが難しいケースもあります。
採用代行に依頼をすることで、それらのコストを軽減して採用活動を進めていくことが可能です。
将来的なことを考えると社内で採用を行える人員が増えた方が良い場合もあるため、自社の状況に合わせて決定しましょう。
採用代行は、具体的にはどのような業務を委託できるのでしょうか。
以下では、採用代行に委託できる業務6つについて紹介します。
どこまでを採用代行に委託するのが良いのか検討する際の参考にしてみてください。
自社における採用課題の把握や採用戦略の策定を委託することができます。
採用競合や市場の分析、採用ターゲットの設定なども依頼することができるため、プロの知見を借りて採用活動を根本から見直したい場合には、この領域の委託を行うとよいでしょう。
その際は「採用コンサルティング」を得意とする代行会社に依頼することをおすすめします。
「採用コンサルティング」を専門とする具体的な代行会社は、本記事後半で紹介していますので参考にしてみてください。
求人原稿の作成や掲載を委託できます。
採用ターゲットに沿った求人媒体の選定や、採用市場を加味した求人作成も可能なため、単なる工数削減はもちろん、質の向上も見込めます。
また、近年主流になりつつあるダイレクトリクルーティングのスカウトやDMの送信を依頼することもできます。
応募者の書類や情報の管理、書類選考通過者との面接日程の調整などを委託できます。
自社で行うには煩雑になりがちな管理系の業務ですが、委託時の引継ぎがしやすく、手軽に工数削減を叶えることができます。
説明会開催や、書類選考・適性検査、面接官業務の代行を委託できます。
面接官代行では、面接官不足の解消や工数削減が期待できますが、一方で、自社の雰囲気を候補者に伝えづらいといったデメリットもあるため、利用の検討は慎重に行いましょう。
上記以外にも、
採用センターや私書箱の設置
選考データのまとめ・分析
SNS運用
内定者フォローや入社後研修
など、様々な業務を委託することが可能です。
採用代行サービスによって料金や費用形態も異なります。
以下では、採用アウトソーシングを行う際の主な費用や料金形態について紹介します。
月額一律で料金が発生するタイプです。
料金は候補者管理や日程調整連絡など任せる業務内容の範囲によって変動しますが、多忙な時期と閑散期との間でかかる費用は変わりません。
業務量により料金が変動するタイプです。
基本的には依頼する期間と業務量、対応件数によって費用が決まります。
業務内容に応じて追加料金が発生する場合、初期費用がかかる場合があります。
サービスにより、業務あたりの料金は違います。
以下の画像は、業務あたりの採用代行料金の例を示したものです。
採用代行(RPO)のサービスは大きく3つに区別することができます。
1つ目は総合型サービスです。採用計画の立案から内定後のフォローに至るまでを総合的に支援するサービスとなります。
総合型サービスを利用することで、状況に応じて様々な提案をもらいながら採用計画を推進することができます。
コンサルティング型サービスは採用戦略の策定を支援するなど、コンサルティングに重きを置いたサービスとなります。
このようなサービスを利用することで、自社のみで採用活動を行うよりも効率的に計画を実現することができます。
基本的には採用業務の中で実務を代行するサービスとなります。
このサービスの利用により、社内に人手が少ないといった課題を解決することが可能です。
これらの他に新卒・中途・エンジニア採用等に特化したサービスがあります。
すでに採用要件が明確に決まっている場合はこちらを利用する方が良いでしょう。
ここでは、採用代行(RPO)サービスを提供する厳選23社を総合型サービス・コンサルティング型サービス・代行特化型サービス・その他サービスに分類し、それぞれ紹介していきます。
採用業務全体を総合的に支援するサービスを4社ご紹介します。
依頼可能業務の例:
料金:月額10万~
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】HeaR株式会社「採用代行支援」
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:月額9万円(ベーシックプラン・6か月契約)
コンサルティングに重きを置いたサービスを5社ご紹介します。
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社ベクトル「新卒採用代行」
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:100万円/月(フルタイム常駐の場合)
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
採用業務の実務面を中心に代行するサービスを3社ご紹介します。
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社アールナイン「R09の採用アウトソーシング」
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:初期費用:11万円(税込)、月額:41.8万円~(税込)
【参考】株式会社キャスター「CASTER BIZ recruiting」
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社HRアソシエ
新卒採用を中心に代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:18万円~/月
【参考】株式会社ONE「採用代行」
中途採用を中心に代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社NewRecord
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社 才蔵
エンジニア採用を中心に代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社 トラックレコード
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社プロリク
ベンチャー企業の採用代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社ミギナナメ
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:
【参考】マルゴト株式会社
採用代行を行うフリーランスとマッチングサービスを行なっているサービスを2社ご紹介します。
特徴
依頼可能業務の例
料金:30万円~
【参考】株式会社 ネオキャリア
特徴:
依頼可能業務の例:
料金:25万円~
【参考】株式会社WHOM
実際に採用代行をお願いすることになった際、注意しておくべき点は何でしょうか?
採用代行のメリットを最大限活かすために行っておくべきことについて紹介します。
採用代行を依頼する前に、現在各業務にどれだけ工数がかかっているのか、また、どの業務は自社で行っておくべきなのかを知っておく必要があります。
採用活動のフローを見ながら、各工程でどのような業務を行っているのか、どれくらいの労力をかけてその業務を遂行しているのかについて書き出してみましょう。
採用活動において面接や内定者フォローなどの業務は、学生とのコミュニケーション機会にもなる重要度の高いコア業務です。
書き出した業務にかかる工数と重要度を比較しながら、採用代行に依頼したい業務範囲を決めましょう。
採用代行サービスを利用する際は、担当者と自社との間で認識にすれ違いがないことがとても重要です。
採用代行のデメリットにも記載しましたが、認識にズレがあると自社が求める人材を採用できず、ミスマッチにも繋がります。
入念に認識の擦り合わせを行うためには、採用要件や自社の魅力、強みや弱みについて採用代行担当者に伝えられるよう準備をしておくと良いです。
自社が採用において課題に感じている点を、採用代行サービスを利用することでどのように解決したいのかについても伝えておきましょう。
任せる業務の内容によって、かかる費用も異なります。
自社が依頼したい業務を行ってもらうためには、どれほどの費用が必要なのかをまず聞きましょう。
それから、その費用に対してどれほどの効果が見られるのかについて検討します。
依頼することで何が得られるのか、逆に失うものは何かを考え、一番効果的な内容で依頼するようにしましょう。
依頼する業務内容と費用について決定した後は、契約内容をしっかりと確認しましょう。
先方との認識に差があることで、思わぬ費用や工数が発生する場合があります。
事前に契約内容の認識にすれ違いがない状態にしておくことで、運用中のトラブルを回避できます。
実際に運用をしていく際に、どれほどの密度で採用代行担当者とコミュニケーションを取れるかによって採用の成功やノウハウの蓄積に差が出ます。
どれほどの頻度でミーティングを実施するのか、どのような手段で進捗連絡を受け取れるのかについて事前に確認しておきましょう。
近年で増加するフリーランスの採用代行。ここではフリーランスの採用代行について詳しく解説をします。
今まで紹介してきた法人の採用代行との違いについて詳しく見ていきましょう。
法人採用代行会社では契約後に、担当者が割り振られます。
一方で、フリーランスの会社は、契約を結ぶ際、依頼する個人の間で直接契約をします。
法人では3つの料金プランがあると説明しましたが、フリーランスの場合、料金の設定は人それぞれとなります。約20〜30万円が相場の料金で、月額で業務委託費を取っているプランが多いです。
フリーランスに委託するメリットは多々あります。その中で3つの良い点について具体的に見ていきたいと思います。
法人でもフリーランスでも、採用代行を依頼する場合は、必ずコストが発生します。
フリーランスの場合は、安く発注できることが多く、コストを抑えて採用代行を依頼することができます。
また、社員として人事を採用するよりも、フリーランスの採用代行に依頼した方が安く済むので、コストをかけたくない方にもおすすめです。
フリーランスの採用代行は、繁忙期のみピンポイントで依頼することができるのも良い点です。法人に採用代行を依頼した場合、あまり採用ニーズが高くない期間でも料金が発生することが少なくありません。
そこで、フリーランスの採用代行は、必要なタイミングで依頼できるため、不必要な料金が発生しなくて済みます。
法人の採用代行は、契約締結後に担当者が分かることがほとんどです。また、チームで業務にあたることがあるため、担当者が随時変わることも少なくありません。
フリーランス代行では契約前にあらかじめ担当者自身と、直接会話することができるため、経歴や業務スキルを分かった上で契約をすることができます。
そのため、自社との相性が合う担当者を見極めることができるのもメリットでしょう。
フリーランスを見つける時に3つのコツを紹介します。
フリーランスに依頼する時にチェックすべきこと、それは実績です。
実際に、契約を結ぶ前に採用の取引回数や業務歴など成功率についてはぜひヒアリングをしてみましょう。
また、業績を聞く際には、その業績の具体的な内容についても詳しく聞くことで、自社にあった優秀な人材とマッチできることでしょう。
レスポンスの速さは業務の意欲を見極める上で非常に重要なことです。
業務依頼を行う際に、採用活動において応募者や求人からの連絡に対して、どれだけ素早く対応するかが鍵です。
レスポンスの速さというものは、他の競合会社と差をつけるために大事なポイントです。
できるだけ採用代行のコストを削減したいと考えていても、あまりにも安い料金で採用代行を行っているフリーランスには注意が必要です。
業績や経験を積もうと採用代行を行っているフリーランスが、安い料金を設定をしている場合があります。
プロに依頼をしたい場合は依頼内容と料金の妥当性を考えて探すようにするといいかもしれませんね。
以上のように、採用代行をフリーランスにお願いする際のメリットを紹介しました。
委託前に実績や連絡スピードなどを確認し、信頼して任せられる相手なのか、自社のニーズとマッチしているかを判断しましょう。
Matcher Scoutは、新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスです。
ダイレクトリクルーティングサービスとは、企業に興味を持ってくれそうな人にスカウトを送信することで自社の存在を直接アプローチすることができるサービスのことを指します。
その中で、Matcher scoutはOB訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社担当者がスカウトを代理送信します。
Matcher scoutは採用成功まで料金は一切かからないため、リスクなく導入できるサービスとなっています。
【Matcher Scoutの特徴】
・運用に際する事務作業を代行する
・独自のA/Bテスト機能で、会いたい学生に会える確率を向上できる
・MARCH以上の優秀な学生にアプローチが可能
まずはお気軽に、お問い合わせまたは資料請求をお願いいたします。
詳しくは以下の資料で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
いかがでしたか。
採用の早期化・長期化や採用手法の多様化により、今までよりも採用活動を強化する必要があります。
採用代行を依頼する際は、サービスのメリット・デメリットを知り、自社のニーズと費用対効果を考えることが重要です。
自社にとって最適な方法を見つけ、採用のナレッジも溜めていくようにしましょう。