「採用目標を達成するために採用を強化しないといけないが、時間も人手もたりない」
「採用が思い通りに進まず、採用代行サービスの利用を検討している」
といった採用担当者様も多いのではないでしょうか。
この記事では採用代行(RPO)のサービスの特徴、業務委託できる内容、費用相場から、採用代行サービス23社を比較していきます。自社の採用課題の解決につながる採用代行サービスを見つける参考になりましたら幸いです!
採用代行とは、採用活動に関する業務の代行を請け負うサービスのことです。RPO(=Recruitment Process Outsourcing)とも呼ばれています。
近年、採用活動の激化に伴い、採用担当者の業務量が増加しています。
「最低限の採用活動を行うだけで手一杯になってしまっている」
「集客ばかりに気を取られて、学生との時間を十分に確保できていない」
このような状況を回避するべく、採用活動における一部または全ての業務のアウトソーシングを行う企業が増加しています。
採用代行(RPO)のサービスは大きく4つに区別することができます。
サービスの種類 | 特徴 |
総合型サービス | ・採用計画の立案から内定後のフォローまで、総合的に支援。 ・状況に応じてさまざまな提案をもらえる |
コンサルティング型サービス | ・採用戦略の策定の支援など、コンサルティングに重きを置いたサービス |
代行特化型サービス | ・採用業務の中の実務を代行支援するサービス ・人手不足を解消できる |
その他特化型サービス | ・エンジニア採用、新卒採用など、1つに特化したサービス ・採用要件が明確に決まっている場合に便利 |
採用代行サービスには、法人企業が運営している場合とフリーランス個人で運営している場合とに分けられます。
法人採用代行会社の場合、契約後に担当者が割り振られます。また、費用に関して、法人の採用代行サービスは月額で払うプランと、業務量によって費用が変動するプランの2つです。
一方でフリーランスの会社は、契約を結ぶ際に依頼する個人の間で直接契約をします。料金設定は人それぞれとなり、約20万円〜30万円が相場です。法人の費用相場についてこの後の見出し「採用代行(RPO)の費用相場について解説」で詳しく解説していきますが、フリーランスの方が安く発注できることが多いです。
採用代行は採用業務の一部またはすべてを外部に業務委託するサービスである一方、人材紹介は企業に求職者を紹介するサービスであるという違いがあります。
人材紹介会社は求職者紹介のほかにキャリア相談やスケジュール調整などのサポート支援を行いますが、面接などの採用プロセス自体は企業が行います。良い人材を紹介してほしい場合は人材紹介、採用業務を代行してほしい場合は採用代行を利用するとよいでしょう。
採用代行サービスが注目されている背景として、採用活動の長期化・多様化があげられます。
株式会社キャリタスの調査によると、26卒の面接開始時期が「12月以前」と回答した企業は27.9%でした。25卒の調査では17.4%だったため、約1割の企業が面接開始時期を早めたことが分かります。
【参考】株式会社キャリタス『新卒採用に関する企業調査(2025 年 2 月調査) 2026 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査』
また、26卒の採用活動終了予定時期として「2026年1月以降」と回答した企業が23.5%と最も多い結果となりました。これらの調査結果より、採用活動が長期化している現状が読み取れます。
【参考】株式会社キャリタス『2026年卒 採用活動の感触等に関する緊急企業調査』
さらに、現在多くの人材を採用するために採用手法も多様化しています。SNSを利用した採用やスカウトの送信など、採用トレンドを踏まえて多くの媒体を活用しなければなりません。
このように、採用手法の長期化・多様化によって、長期間にわたって採用担当者の業務量が非常に増えてしまっているのです。そこで、採用担当者の負担を減らし、より質の高い採用を行うために採用代行サービスの利用が注目されています。
採用代行自体は違法ではありません。しかし、採用代行は厚生労働省が定める「委託業務」に該当するため、厚生労働省や都道府県労働局の許可が必要になります。
委託募集の許可は、採用業務を代行する企業やフリーランスと、採用代行を依頼する企業の双方に必要になります。そのため、どちらかが許可を満たしていない場合、違法となります。
採用代行に依頼できる業務内容は主に以下の4つです。
自社における採用課題の把握や採用戦略の策定を委託することができます。
採用競合や市場の分析、採用ターゲットの設定なども依頼することができるため、プロの知見を借りて採用活動を根本から見直したい場合には、この領域の委託を行うとよいでしょう。
その際は「採用コンサルティング」を得意とする代行会社に依頼することをおすすめします。「採用コンサルティング」を専門とする具体的な代行会社は、本記事後半で紹介していますので参考にしてみてください。
求人原稿の作成や掲載を委託できます。採用ターゲットに沿った求人媒体の選定や、採用市場を加味した求人作成も可能なため、単なる工数削減はもちろん、質の向上も見込めます。
また、近年主流になりつつあるダイレクトリクルーティングのスカウトやDMの送信を依頼することもできます。
応募者の書類や情報の管理、書類選考通過者との面接日程の調整などを委託できます。自社で行うには煩雑になりがちな管理系の業務ですが、委託時の引継ぎがしやすく、手軽に工数削減を叶えることができます。
説明会開催や、書類選考・適性検査、面接官業務の代行を委託できます。
面接官代行では、面接官不足の解消や工数削減が期待できますが、一方で、自社の雰囲気を候補者に伝えづらいといったデメリットもあるため、利用の検討は慎重に行いましょう。
他にも、以下のような業務も委託可能です。
採用代行サービスによって料金や費用形態も異なります。以下では、採用アウトソーシングを行う際の主な費用や料金形態について紹介します。
費用相場として、新卒採用代行の場合は月額5~70万円、中途採用の場合は月額10~70万円が目安となります。ただし、業務委託する内容や量によって料金は異なります。以下で料金形態について詳しく解説していきます。
月額一律で料金が発生するタイプです。料金は候補者管理や日程調整連絡など任せる業務内容の範囲によって変動しますが、多忙な時期と閑散期との間でかかる費用は変わりません。
業務量により料金が変動するタイプです。基本的には依頼する期間と業務量、対応件数によって費用が決まります。例えばDM・スカウト配信業務は月額3万円から、面接日時設定は月額5万円からのように、業務内容によって費用は変化します。
予算に限りがある企業や、一部の業務のみ代行を依頼したい企業には、従量課金型がおすすめです。
「採用代行の利用を検討したいが、費用面で不安がある」「採用担当だけでは手が回らない」といったお悩みを抱えている新卒採用担当の方におすすめしたいのが、Matcher Scoutです。
Matcher Scoutとは、採用担当者の煩雑な業務負担を極限まで削減した新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービスです。OB・OG訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社の担当者が代理でスカウトを送信します。
Matcher Scout をおすすめする理由
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ご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にお問い合わせ・資料請求をお願いいたします!詳しくは以下の資料で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
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次に、採用代行を依頼するメリットについてご紹介していきます。
▼採用代行(RPO)のメリット
採用代行を提供している企業は、様々な会社で採用活動を行っています。そのため、どのように自社をアピールすれば求職者にとって魅力的に映るのかというナレッジを豊富に持っています。
自社の求める人物像に合わせた採用手法の選定、候補者との日程調整連絡など、効果的に採用活動を進める方法が採用のプロの手助けによって見つかりやすくなるでしょう。
初めの擦り合わせさえしっかりと行っていれば、煩雑な業務を採用代行に任せることができます。採用業務には、選考予約のリマインド連絡を行ったり、選考日程の再調整連絡など、採用活動を進める上で必要最低限行わなければならない業務がいくつかあります。
このような業務は比較的単純な作業が多い一方で、なるべく早く対応しなければ候補者のモチベーションを低めてしまう可能性が高いものです。採用代行に任せることで、効果的なタイミングで歩留まりの改善を狙うことが可能です。
また、採用担当者の業務負荷が軽減されることで、念入りに準備を行う必要がある面接や内定者フォローなどに集中でき、結果的に採用活動全体を効率よく進めていくことに繋がります。
現在の体制で採用活動を進めることが難しい場合、社内で採用担当者を増やすことも検討されると思います。一方で、教育にかかる時間や人件費を考えると、なかなか新しい人員を導入することが難しいケースもあります。
採用代行に依頼をすることで、それらのコストを軽減して採用活動を進めていくことが可能です。将来的なことを考えると社内で採用を行える人員が増えた方が良い場合もあるため、自社の状況に合わせて決定しましょう。
採用代行を利用することによるデメリットは以下の3つです。
▼採用代行(RPO)のデメリット
採用代行で多くの採用業務を委託している場合、採用活動がうまくいったとしても自社に採用ノウハウが蓄積しないことが考えられます。この場合採用代行の利用をやめたときに採用がうまくいかなくなる可能性があります。
採用代行の担当者に定期的に進捗を共有してもらうことや、自社の採用担当者と協働することなどを通して、自社でも採用ノウハウを蓄積することが大切です。
自社の魅力や採用要件など、採用したい人材の特徴が代行会社に伝わりきれていない場合、採用ミスマッチが起こる可能性があります。
代行会社に自社についてしっかり理解してもらう必要があると同時に、認識のずれが生じないよう連携をとることが大切です。
採用代行を利用する際、どうしても初期費用がかかります。
期待した人材が採用できなかった場合、かえって損失がでる場合もあります。特に予算が限られている企業にとっては、導入時に費用対効果について慎重な検討が必要です。
ここでは、採用代行(RPO)サービスを提供する厳選23社を総合型サービス・コンサルティング型サービス・代行特化型サービス・その他サービスに分類し、それぞれ紹介していきます。
採用業務全体を総合的に支援するサービスを4社ご紹介します。
▼総合型サービス4社
依頼可能業務の例:
料金:月額10万~
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】HeaR株式会社「採用代行支援」
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
依頼可能業務の例:
料金:月額9万円(ベーシックプラン・6か月契約)
コンサルティングに重きを置いたサービスを5社ご紹介します。
▼コンサルティング型サービス5社
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社ベクトル「採用支援(採用実務アウトソーシング)」
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
依頼可能業務の例:
料金:100万円/月(フルタイム常駐の場合)
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
採用業務の実務面を中心に代行するサービスを4社ご紹介します。
▼代行特化型サービス4社
依頼可能業務の例:
【参考】株式会社アールナイン『TOP』
依頼可能業務の例:
料金:初期費用:11万円(税込)、月額:41.8万円~(税込)
【参考】株式会社キャスター「CASTER BIZ recruiting」
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社HRアソシエ「採用アウトソーシングのHRアソシエ」
新卒採用を中心に代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
▼新卒採用代行サービス2社
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社ツナググループ・ホールディングス『新卒採用代行』
依頼可能業務の例:
料金:18万円~/月
【参考】株式会社ONE「採用代行」
中途採用を中心に代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
▼中途採用代行サービス2社
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社NewRecord
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社才蔵
エンジニア採用を中心に代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
▼エンジニア採用代行サービス2社
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社トラックレコード
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社プロリク
ベンチャー企業の採用代行を行なっているサービスを2社ご紹介します。
▼ベンチャー企業採用代行サービス2社
依頼可能業務の例:
料金:個別見積もり
【参考】株式会社ミギナナメウエ
依頼可能業務の例:
料金:
【参考】マルゴト株式会社
採用代行を行うフリーランスとマッチングサービスを行なっているサービスを2社ご紹介します。
▼フリーランスマッチングサービス2社比較
依頼可能業務の例
料金:30万円~
【参考】株式会社ネオキャリア
依頼可能業務の例:
料金:25万円~
【参考】株式会社WHOM
採用代行(RPO)の利用が向いている企業の特徴と、解決できる採用課題の例を以下の表でまとめました。採用代行サービスの導入を検討している採用担当者様は、自社の課題で当てはまるものがないか確認してみてください。
向いている企業の特徴 | 解決できる採用課題の例 |
専任の採用担当者がいない中小企業 | ・採用ノウハウやリソースが不足しており、思うような成果を出すことができない |
ミスマッチや早期離職が多い企業 | ・自社の魅力が伝わっておらず、ターゲット人材への訴求や選考プロセスの見直しをしたい |
急な欠員や事業拡大で即戦力が必要な企業 | ・短期間での人材確保が求められるが、母集団形成や選考対応が追いつかない |
母集団形成で学生が集まらない企業 | ・効果的な採用広報や応募数を増やすための施策を知りたい |
「求めているような学生になかなか出会えない」「採用担当だけでは手が回らない」といったお悩みを抱えている新卒採用担当の方におすすめしたいのが、Matcher Scoutです。
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Matcher Scout をおすすめする理由
以上の理由より、工数をかけずに効率的な採用活動を行うことができます。弊社の担当者と一緒に採用活動を成功させませんか?
ご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にお問い合わせ・資料請求をお願いいたします!詳しくは以下の資料で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
【導入事例】運用負荷は一番少ない。「効率的」に「会いたい学生」に会えるツール
実際に採用代行をお願いすることになった際、準備しておくことがあります。採用代行のメリットを最大限活かすために行っておくべきことについて紹介します。
▼採用代行(RPO)サービス導入前に準備しておくこと
採用代行を依頼する前に、現在各業務にどれだけ工数がかかっているのか、また、どの業務は自社で行っておくべきなのかを知っておく必要があります。
採用活動のフローを見ながら、各工程でどのような業務を行っているのか、どれくらいの労力をかけてその業務を遂行しているのかについて書き出してみましょう。採用活動において面接や内定者フォローなどの業務は、学生とのコミュニケーション機会にもなる重要度の高いコア業務です。
書き出した業務にかかる工数と重要度を比較しながら、採用代行に依頼したい業務範囲を決めましょう。
採用代行サービスを利用する際は、担当者と自社との間で認識にすれ違いがないことがとても重要です。認識にズレがあると自社が求める人材を採用できず、ミスマッチにも繋がります。
入念に認識の擦り合わせを行うためには、採用要件や自社の魅力、強みや弱みについて採用代行担当者に伝えられるよう準備をしておくと良いです。
自社が採用において課題に感じている点を、採用代行サービスを利用することでどのように解決したいのかについても伝えておきましょう。
任せる業務の内容によって、かかる費用も異なります。自社が依頼したい業務を行ってもらうためには、どれほどの費用が必要なのかをまず聞きましょう。
それから、その費用に対してどれほどの効果が見られるのかについて検討します。依頼することで何が得られるのか、逆に失うものは何かを考え、一番効果的な内容で依頼するようにしましょう。
依頼する業務内容と費用について決定した後は、契約内容をしっかりと確認しましょう。先方との認識に差があることで、思わぬ費用や工数が発生する場合があります。事前に契約内容の認識にすれ違いがない状態にしておくことで、運用中のトラブルを回避できます。
実際に運用をしていく際に、どれほどの密度で採用代行担当者とコミュニケーションを取れるかによって採用の成功やノウハウの蓄積に差が出ます。
どれほどの頻度でミーティングを実施するのか、どのような手段で進捗連絡を受け取れるのかについて事前に確認しておきましょう。
いかがでしたか。
採用の早期化・長期化や採用手法の多様化により、今までよりも採用活動を強化する必要があります。採用代行を依頼する際は、サービスのメリット・デメリットを知り、自社のニーズと費用対効果を考えることが重要です。
自社にとって最適な方法を見つけ、採用のナレッジも溜めていくようにしましょう。