求める人物像にフィットしそうな人材にスカウトを送ることで、会いたい学生に会うことができるダイレクトリクルーティング。
利用する企業も増えており、学生は多くのスカウトを受信します。
そのため、送ったスカウトに対して必ず返信が来るとは限りません。
スカウトの文章や画像を工夫しなければ、時間はかけたが成果は出なかった、ということにもなりかねません。
弊社では、Matcher Scoutというダイレクトリクルーティングサービスとその運用代行を提供しています。
また、スカウト運用におけるABテストを1,000回以上実施し、より効果的な文言や画像を見つけ出し、本当に会いたい学生に会える確率を向上させてきました。
今回は、弊社がこれまで実施したABテストのデータを基に、スカウトの返信率を改善するための例をご紹介します。
【参考】【新卒】ダイレクトリクルーティングとは?特徴や他サービスとの比較、メリット・デメリットを紹介
スカウトではまず開封してもらうことが重要とお伝えし、件名の改善案を紹介してきました。
【参考】実際に効果のあった、すぐに実践できるスカウトタイトルを紹介!
今回は、スカウトの返信率に関わる「企業ページ」についての改善案を紹介していきます。
ほとんどのスカウトサービスでは、企業の情報を記載するページが存在するでしょう。
スカウトを読んで企業に興味を持った学生は、その企業の詳細な情報を「企業ページ」にて調べます。
企業ページで自社への関心を深めることができれば、説明会参加やエントリーに繋げやすくなるでしょう。
特に画像を記載できる場合、どの画像を記載するかで返信率が変わります。
以降では、弊社が実際にテストを行い、改善にいたった「スカウト本文」の例を紹介していきます。
スカウト改善の参考になれば幸いです。
使用している画像は会社の雰囲気が伝わりやすいものになっていますか?こちらの例では、オフィスビルの写真と社員が働いている社員とを比較しテストしました。
結果として、情報量の少なかったオフィスビルの写真よりも、社員が笑顔で働いている写真の方がスカウト承諾率が改善しました。
「この会社ではどんな働き方ができるのか」を表現することができたため、この会社に対してポジティブな印象を抱き、興味を持ってくれる学生が多かったのでしょう。
このように、画像1つでも承諾率は変わります。
会社の雰囲気が伝わる画像を用いましょう。
元々は、採用ホームページ内の社員インタビューに記載していた画像を記載していました。
しかし、社員1人の画像からオフィスの雰囲気が伝わる画像に変えてテストした結果、承諾率が改善しています。
社員1人の画像では会社の環境や雰囲気を伝えづらく、オフィス風景や会議中の画像などを記載する方が、働くイメージを持ちやすいのかもしれません。
なお、画像の明るさやアングルで印象が変わりますので、似た画像でも複数をテストして比較してみてください。
こちらの例では、チームミーティングの画像から業務内容が分かる画像に変更することでスカウト承諾率が改善しました。
またスカウト承諾後の日程調整率も約1.7倍に改善しています。
建設現場・工場・研究所・店舗などで働く業務の場合、現場の写真を用いてみましょう。
取り扱う商材の写真を記載することも有効です。
入社後に携わる業務のイメージが湧きやすくなるでしょう。
ただし、改善例③が必ず返信率改善に繋がるとは限りません。
改善例①・②のように、会社の雰囲気が分かる画像の方が返信率が高める可能性もあります。
したがって、試してみたい画像をいくつかピックアップしてテストを行い、ベターなものを見つけて行ってください。
Beforeではどちらもミーティング中の画像を使用しておりましたが、Afterではデスクワークの様子を伝えています。
このように写真を複数使用する場合、別のシーンの画像を用いて会社の雰囲気を多角的に伝えることを心がけましょう。
▼企業ページの写真バリエーション例
今までのテスト結果の傾向から、社内の雰囲気が分かる画像を用いると改善する傾向にあります。
雰囲気が分かる画像と他の画像を組み合わせ、複数パターンで最適を見つけていきましょう。
今回は、スカウトの返信率がアップする画像掲載の仕方についてご紹介しました。
1000回以上ABテストを実施し、実際に効果があった例になります。
スカウト成功にはノウハウの蓄積が必要です。
ぜひ、今回の例を参考にスカウトを改善してみてください。