ダイレクトリクルーティングは自社から候補者にアプローチできる点が特徴で、新卒採用でも利用する企業数は多くなってきました。
しかし、導入すれば絶対に成果が出る、という訳ではありません。
「スカウトを送ってみたはいいが、開封してもらえない」「思ったよりも内定承諾に繋がらない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 弊社では、スカウト運用におけるABテストを1,000回以上実施し、開封率や返信率を個社ごとに改善してきました。
今回は、弊社が行ったABテストの例を紹介します。
スカウト開封率の改善に繋がる内容になっているので、参考にしてください。
【参考】【新卒】ダイレクトリクルーティングとは?特徴や他サービスとの比較、メリット・デメリットを紹介
【参考】ダイレクトリクルーティングのメリットとデメリットを理解しよう
学生に限らず、人は誰かに評価されると嬉しいですよね。
自社で活躍できる可能性を持っていることを記載することで、学生も「自分が活躍できる企業なら話を聞いてみたい!」と興味を持ってもらえるのではないかと考えました。
結果的に、自社で活躍できる能力・スキルを持っているという旨を記載することでスカウト開封率が改善しています。
就職活動を始めた当初は「色々な業界・企業を見比べたい!」と考えている学生は多くいます。
自社で活躍できる可能性を持っているとを伝えることで、現状の志望度は高くなくてもまずは話を聞いてみよう、と思いスカウトを承諾してくれるでしょう。
気になった候補者には、ぜひ「自社で活躍できるのではないか」と伝えてあげましょう。
「業界をあまり知らないから企業説明会に参加するのに抵抗がある」と考える学生は一定数います。
「少し興味がある!」「選択肢を増やすために色々な企業を見たい!」と考えている学生に、参加障壁をなくす文言を用いることでスカウト開封率を改善することができると考えました。
上記のように、「現状の志望度が高くなくても大丈夫」と伝えることでスカウト開封率が改善しました。
色々な業界・企業をまずは見ていきたいと考えている学生は多くいるので、そのような学生に向けた効果的なスカウトタイトルです。
実際にスカウトタイトルに記載してみることで学生に安心感を与えることができます。
「まずは自社を知って欲しい!」という考えの場合はこの文言を用いてみてください。
上記の会社を志望する学生は、企業の「安定性」を重視している傾向がありました。
よって、仕事のやりがいよりも、「安定性」を訴求することでスカウト開封率を改善することができると考えました。
結果として、業界志望者の志向性に合わせた魅力を訴求することで、開封率が向上しています。
学生から見た自社の魅力が分からない場合は、内定者や就活生へアンケートを行ってみてはいかがでしょうか?、どのような志向で志望しているのか・自社に魅力を感じた点は何かをヒアリングすることで、どのような文言が効果的かを調査することができるでしょう。
自社の特徴と学生の志向性を照らし合わせて、スカウトタイトルで訴求していきましょう。
ベンチャー企業志望者にスカウトを送っている企業でスカウト開封率を改善できた例です。
Beforeのタイトルも十分開封率が高かったのですが、自社へ応募する学生の特徴として、「将来やりたいことを叶えるために必要なスキルを身に付けたい」「役職というよりは、自分の市場価値を高めたい」という思考が多い傾向にありました。
したがって、Afterのような文言に変えた結果、開封率を改善することができました。
この企業は成果主義が特徴であり、頑張った分だけ評価される環境が整っていました。
「成長したい」「裁量の大きい仕事がしたい」と考える学生は多くいます。
しかし、ただ漠然と「成長できる」と伝えるのではなく、「成長した結果、評価される環境」があることを記載すればもっと興味を持ってもらえると考え、上記のテストを行いました。
結果はご覧の通り、開封率が改善しています。
企業の特徴の中に「成長できる環境がある」という記載を見かけることがあります。
成長した先にどんな評価を得られるのか、どんなスキルを身につけられるのかを具体的に記してみましょう。
自分の将来像をイメージしやすくなり、興味を持ってもらいやすくなります。
Beforeでは「入社後にできる業務内容」を記載していましたが、Afterでは業務内容に加えて「業務から得られるスキル」も伝えています。
様々な職種を経験しスキルアップできると伝えることで、幅広い学生に興味を持ってもらうことができ、スカウト開封率が改善しました。
「急成長中のITベンチャー企業」と企業目線で魅力を語るよりも、そんな企業だからこそ「活躍できる環境と得られるスキル」があると学生目線で伝える方が、スカウトを受け取る側にとってはメリットを想像しやすくなるのではないでしょうか。
力が身につくと書いているが、曖昧がゆえに興味を持ってもらえず開封に至らない場合があるのでは?と思い、テストをしました。
こちらでは、身に付く力をより具体的に示してあげることで開封率の改善に繋がっています。
新卒採用での応募職種が企画営業職であったため、業務に取り組むことでクライアントが抱える悩みや課題を浮き彫りにし、解決に向けて企画提案する力が身につきます。
とはいえ、スカウトタイトルでは文字制限もあり伝えきれないため、「身に付く力」を「営業の本質」と具体的に言い換えて表現しています。
1,000回以上ABテストを実施し、実際に効果があった例を紹介させていただきました。
スカウトの改善には多くの手間と時間がかかります。
ぜひ、紹介した例を参考にスカウトを改善してみてください。