近年の新卒採用活動において「カジュアル面談」を導入する企業が増加しています。言葉は聞いたことあるけど実際のところはあまり知らない、という方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、カジュアル面談の効果・注意点・その後の対応、実際に取り入れている企業例までを網羅的に紹介し、カジュアル面談を行う前に知っておきたいポイントを解説していきます。
採用採用における『カジュアル面談』とは、その名前の通り、学生と気軽に対等な立場で話し合うことです。基本的には採用担当者と学生の1対1で行われます。
採用のための面接は、採用担当者が最終的に候補者への合否を決定するために行いますが、カジュアル面談は、あくまでもお互いの情報共有が目的となっています。
それでは実際に、どれほどの企業がカジュアル面談を実施しているのでしょうか。
株式会社マイナビが2025年卒を対象に実施した調査によると、「面接以外の個別面談(面接フィードバックを含む)」を実施した企業の割合は19.7%でした。5社に1社の企業がカジュアル面談を実施していることが分かります。
【参考】株式会社マイナビ『マイナビ2025年卒企業新卒採用活動調査』
また、同調査で「面接以外の個別面談(面接フィードバックを含む)」を採用活動で実施してよかったと回答している企業は18.9%でした。前年の2024年卒の調査で実施して良かったと回答した企業は17.4%だったため、前年と比較して微増していることが分かります。
【参考】株式会社マイナビ『マイナビ2024年卒企業新卒採用活動調査』
カジュアル面談と採用面接の最も大きな違いは、合否を判断する選考要素があるかどうかです。採用面接は選考要素があり、カジュアル面談は選考要素はありません。
より詳しい違いについて、以下の図から見ていきましょう。
採用面接 | カジュアル面談 | |
目的 | 企業の担当者が応募者を評価し合否の判断を行う
(志望動機が問われる) |
企業の担当者が応募者と意見を交換し「相互理解」を深める
(志望動機は基本的に問わない) |
合否判定 | 合否の判定がある | 合否に関係ない |
流れ | 企業の担当者から応募者に対して質問する | 企業の担当者、応募者が双方にやり取りを行う |
服装 | スーツ着用のパターンが多い | 自由な場合が多い |
提出物 | 履歴書やエントリーシートの提出が必要 | 提出物は不要 |
カジュアル面談では学生と気軽に対等な立場で話せるため、学生のありのままが伝わりやすいです。
カジュアル面談は、通常はフォーマルな雰囲気ではなく、よりリラックスした状況で行われる面談です。また先述の通り、企業と候補者が対等な立場でやり取りをする場もあります。
そのため、フォーマルな服装や提出物は通常求められません。
採用面接は、企業が求職者と直接対話し、その人物のスキルや適性、マッチングなどを評価するプロセスです。そのため、フォーマルな雰囲気で行われることが多いです。
一般的には面接官が候補者に質問をし、求職者の経験や資格を評価し、また、応募者自身も自己紹介や職務経歴について説明する必要があるでしょう。
カジュアル面談は自社への選考の参加を検討している学生との相互理解を目的とした面談なので、選考前に実施することが多いです。
特に採用手法としてダイレクトリクルーティングを利用している場合、企業がスカウトを送ったあとにカジュアル面談を実施することが多いです。
スカウトを受けた学生はその時点で自社への志望度があまり高くない可能性も考えられるため、カジュアル面談で自社の魅力をどれだけアピールできるかが学生の選考エントリーを促すために重要になります。
カジュアル面談が広がった大きな理由のひとつは、労働人口の減少によって、売り手市場になっているからです。
採用競争が激化している現在、企業は一人でも多くの人材を雇用するために、積極的に母集団形成を行う必要があります。そのために、すでに自社に興味のある人材だけではなく、転職潜在層や、志望度が低い求職者にもアプローチをしていく必要があるでしょう。
カジュアル面談を行うことで、企業は志望度が低い求職者に対して、自社に興味を持ってもらうことができます。
このように売り手市場が続いている現在、より多くの求職者、転職潜在層と接触し、自社に興味を持ってもらうためにカジュアル面談を行う企業が増えているのです。採用全体の運用を見据えながらカジュアル面談を実施し、上手な母集団形成を行いましょう。
1人ひとりの学生と話す時間を作る必要があるカジュアル面談。学生の志望度を醸成しやすい反面、工数がかかることも事実です。そこでここからは、自社で実施するべきかの判断するために知りたい「カジュアル面談のメリット」をまずご紹介していきます。
▼カジュアル面談を行うメリット
カジュアル面談における最大のメリットは、ミスマッチを防げることです。
厚生労働省の調査によると、令和3年3月新規大卒就職者は、3年以内に3人に1人が離職しています。
採用面接では、学生は自分の本音を隠して、企業に受かることを最優先に考えた応答をしてしまいがちです。このような採用面接では「学生が自社の求めるスキルを有するか」は判断できますが、「企業と学生がお互いにマッチしているのか」は見極めにくいといえるでしょう。
選考に関係のない場で学生と本音を話せるカジュアル面談を取り入れることで、入社後のギャップが少なくなり、採用におけるミスマッチを防ぐことに効果的です。
カジュアル面談を実施することは、企業にとってミスマッチが減らせるだけでなく、学生にとってもメリットが大きいです。例えば、カジュアル面談によって、学生が通常の選考で聞きにくい残業時間や福利厚生について質問をすることが可能になります。
実際、株式会社学情の調査によると、20代の求職者のうち8割以上が「カジュアル面談に参加したい」と回答しました。さらに、面接・選考過程で知りたい情報として、「実際の残業時間・休日のとりやすさ」が最も多い結果となり、よりリアルな情報を知るための機会の一つとしてカジュアル面談の参加意欲が高まっていることが分かります。
【参考】HRプロ『20代転職・就職希望者の8割以上が「カジュアル面談」を希望。“残業時間”や“休日のとりやすさ”など実情を知りたいニーズか』
このように、カジュアル面談を実施することで、学生は企業のリアルな情報を知ることができるため、本当に自社に対して興味を持った学生の母集団形成が可能になるのです。
カジュアル面談によって、自社への志望度を挙げることが可能です。
株式会社学情の調査によると、「カジュアル面談に参加したことで、志望度が上がったり、企業理解が進みましたか?」という質問に対して、約6割が「企業理解が進み、志望度が上がった」、「どちらかというと企業理解が進み、志望度が上がった」と回答しています。
新卒採用に特化した調査ではないため一般的に言えることになりますが、この調査からカジュアル面談を行うことによって、求職者が自社への志望度を上げることを期待できると言えるでしょう。
【参考】株式会社学情『「カジュアル面談に参加し、志望度が上がった」と回答した20代が6割に迫る』
その他のメリットとして、優秀な人材に企業側からアプローチできることが挙げられます。
カジュアル面談は、選考要素がないことを事前に学生に伝えるため、気軽に参加しやすいです。本来なら出会えなかったであろう転職潜在層や優秀層とも、選考と比べて気軽に接触を図ることができるでしょう。
このような優秀層に対しては、ダイレクトリクルーティングを利用して、企業側から「カジュアル面談のお誘い」としてアプローチを行うことがおすすめです。自社にフィットしそうな学生は、カジュアル面談を通して早めに選考に繋げていきましょう。
また、「この会社、興味あるけど選考に応募するか迷っている…」「まだ志望業界・企業が決まっておらず、志望動機が上手く言えない…」といった状況の学生でも、カジュアル面談であれば参加しやすいでしょう。
学生は就職活動を進めていく中で、学生の志望業界や企業が途中で変化することも多々あります。さらに、元からこだわりを持っていない学生もいるため、カジュアル面談を活用することで、そうした層の学生にアプローチすることが可能です。
一対一でのカジュアルなコミュニケーションによって、求職者に自社のファンになってもらうことで、その場では選考への応募に至らなかったとしても、将来的に選考に進んでもらえる可能性もあるでしょう。
興味を持ってくれた候補者を自社に取り込むことも可能です。カジュアル面談は気軽に参加することができる分、これまで自社に興味のなかった求職者ともコミュニケーションを取ることができます。
実際、25卒学生の3人に1人が、「人事担当者の印象が良くて選考に進んだ企業がある」と回答しました。特に、女子に関してはこの傾向が強く、文系、理系ともに4割以上の学生が人事の印象が良くて選考に進んだ企業があると回答しています。
このようなカジュアル面談の特徴を生かして印象を上げることで、母集団形成を成功させることも可能です。
【参考】株式会社マイナビ「マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」
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メリットの多いカジュアル面談ですが実はデメリットもあります。
▼カジュアル面談のデメリット3選
1つ目は採用の工数が増加することです。
カジュアル面談に参加する学生は基本的に「面談をしてみてから選考に応募するか決める」というスタンスを持っています。もちろんカジュアル面談から選考に進んでもらう形がベストですが、ある程度の離脱が生じることも事実です。
カジュアル面談から選考に結びつかなかった場合、その工数は無駄になってしまうため定期的にカジュアル面談の内容を見直す必要があるでしょう。
カジュアル面談を選考過程に入れている企業も一定数あります。
そうすると、その分選考のステージが増え、内定を出すまでにかかる時間が増大します。
そして選考フローが伸びるほど、選考段階での辞退の可能性が高まってしまうでしょう。
選考フローが伸びることによる離脱が不安な企業の方は、希望者のみにカジュアル面談を実施するという形にするのがおすすめです。
カジュアル面談の担当者の対応が悪いと、学生からの印象を損ねる可能性があります。カジュアル面談であるからといって手を抜いてしまうと、学生に不信感を持たれてしまい、かえって採用活動に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
カジュアル面談を担当する社員の教育と準備を徹底し、学生に不信感を持たれないようにしましょう。カジュアル面談を実施する際に必要な事前準備について、次の見出しで詳しく解説していきます。
肩の力を抜いて気軽に話せるということがカジュアル面談において最大の魅力となっていますが、一方で、準備に手を抜いてはいけません。以下の5つのことを準備して、カジュアル面談を効果的に行えるよう意識しましょう。
▼カジュアル面談に備えてやるべき5つのこと
カジュアル面談では、まだ自社への応募を決めかねている学生との接触になります。いかに自社の魅力を伝えられるかが、学生の興味喚起に繋がります。
そのため、自社の魅力など、伝えるべきポイントを事前に整理しておくと良いでしょう。自社の良い点・悪い点、企業環境など、カジュアルな場だからこそ伝えられることを見つけましょう。
また、事前に質問を受け付けて、回答を用意しておくと十分な情報を伝えることができます。学生の希望に応じて、伝えたいことを整理するよう心がけましょう。
また自社の強みは何なのかを理解しておくようにしましょう。自社の強みを正しく理解できていれば、学生にアピールするポイントが明確になり、カジュアル面談が有意義な時間となります。
自社の分析でおすすめなのが「People(働く人)」「Philosophy(企業理念)」「Privilege(待遇)」「Profession(業務内容)」の4つのPで分析する方法です。上記4つのPを使って、自社の魅力を最大限アピールしましょう。
▼4つのPで分析したい内容
また、自社の魅力をアピールする際、競合他社や同じ業界・規模の会社との比較を説明すると、学生にとって分かりやすくなるのでおすすめです。
会話が盛り上がらなかった場合や、話の内容が薄かった場合には、その後選考を受けたいという気持ちにはなかなかならないですよね。
カジュアルだからといってその場のノリで話そうと準備を怠ると、学生に対してネガティブなイメージをつけてしまう可能性があります。当日の流れを事前に決めておくことで、テンポよく充実した時間を過ごせるようにしましょう。
当日の流れについては次の見出し「【当日】カジュアル面談の流れ」で詳しく解説していきます。
事前に自社の基本的な情報や、カジュアル面談を担当する社員のプロフィールに関する資料を渡しておくと良いでしょう。
候補者はあらかじめ基本的な情報を知っていれば、ホームページなどには載っていない、更に踏み込んだ質問を面談当日までに用意しておくことができます。その結果、候補者にとっても、面談を行う社員にとっても、より有意義な時間にすることができるでしょう。
面談で聞き忘れを防ぐために、候補者への質問事項はあらかじめまとめておくことがおすすめです。
また、質問をするにあたって、候補者のプロフィールは事前に確認し、企業と候補者の双方にとってより効果的な面談となるように心がけましょう。
また、「具体的にどんなことを聞けばよいか分からない」という採用担当者様に向けて、後ほど「【質問例24選】カジュアル面談で学生に聞くべき質問」でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
カジュアル面談当日の流れを学生に伝えておくことで、学生自身が当日に向けて準備しやすくなります。
例えば、カジュアル面談で企業説明に重点を置こうと考えている場合は、説明を踏まえて学生が疑問点を聞く面談に、学生からの疑問点を中心に面談を進めようと考えている場合は、学生が事前に多くの質問を考えておく必要があります。
学生と当日の流れを共有しておくことで、企業・学生のお互いに有意義なカジュアル面談になるでしょう。
ここではカジュアル面談当日の流れをご紹介します。
まずはアイスブレイクも兼ねて、お互いの自己紹介や会社紹介を行います。
できるだけリラックスして話せるように、声かけをしたり、穏やかな話し方を意識したりすると良いです。学生からは、趣味や大学で力を入れていることなどを聞き、次のステップで掘り下げたいポイントを探しながら話を聞くようにしましょう。
自己紹介をする際は「自身の就職活動について」「現在のキャリアについて」等の話を盛り込むと、学生に興味を持ってもらいやすくなります。
①で学生から聞いた話の中で、気になったポイントについて掘り下げていきましょう。例えば読書家の学生に対しては最近読んだ本について、留学をした学生に対しては深く印象に残っている出来事などについて聞けます。
必ずしも評価できるポイントについて話す必要はありません。趣味や習慣など、就職活動に深く繋がりをもっていない話でも大丈夫です。
あくまでも選考ではないため、学生の話しやすいこと・学生の人柄がわかるようなことについて聞いていき、相手への理解を深めていきましょう。
学生は、自社に対して興味があるからこそカジュアル面談に参加しているはずです。自社に対して気になることや、疑問に思う点などを聞いてみると親切です。
回答をする際には、淡々と事実を伝えるだけではなく「自分ならではの視点・経験」を踏まえながら答えると、カジュアル面談ならではの情報を伝えることができます。
また、ポジティブなことだけを答えるのではなくネガティブなことであっても正直に伝えるようにしましょう。今後の展望も併せて伝えます。改まった場では伝わりづらいような、会社の雰囲気などについて話してみてもよいでしょう。
学生が実現したい目標や将来像などを聞いてみましょう。
何を軸に就職活動を行っているのかなど、実際に企業選びにおいて関わってくる就活の軸について話を深めていきます。①〜③の間までにどれだけ緊張をほぐせるかによって、ここでの本音に近づけるかどうかが決まります。
学生がやりたいことと、企業が進めていきたい方向が重なることが、新卒採用において重要です。特に④で聞いたような目標を実現できるかなど、自社でできることとできないことを正直に学生に伝えましょう。
実現可能な場合はそれがモチベーションとなり入社後も活躍する可能性が高く、目標の実現が難しい場合は学生にとっても企業にとってもマイナスになってしまいます。
学生の話を聞いていて、自社へのフィット度が高かった場合は、その理由を魅力的に伝えられるようにしましょう。伝える際にはただの自社のアピールではなく、” 学生にとってどんな点が魅力なのか “ を念頭におく必要があります。
学生のことを本気で考えている姿勢は、自社の好印象にもつながります。
最後に選考への誘導を行います。もちろんカジュアル面談ですので、強く学生に対してアプローチする必要はありません。
面談を軽く振り返りながら、お互いにとって最善となる選択ができるように選択肢を提示するような感覚で誘導するとよいでしょう。もしここで学生が自社に対して興味を持っているようであれば、その後の流れについて詳細を説明しましょう。
インターンシップや会社説明会など、どのイベントへ集客するのか事前に決めておくとスムーズに案内できます。
カジュアル面談を実施して終わりではなく、その後のフォローも重要です。 面接ではないため合否などの結果を連絡する必要はありませんが、面談後にフォローの連絡を行うことでイベントや選考へ案内やリマインドがしやすくなります。
ここでは、実際に行うべきフォローと注意点についてお伝えします。
カジュアル面談終了後には、メールや電話でフォローをいれましょう。 伝える内容の例は以下です。
▼メールや電話で伝えたい内容
また、以下は面談後に送るメールの文章例です。
▼面談後に送るメールの文章例
○○さん
本日はカジュアル面談にご参加いただきありがとうございました!
面談でお伺いした××のお話しがとても印象に残っています。
○○さんが真摯に××について向き合ってきたことは、これからも未知のことへと挑戦し続けるための自信になっていくのだろうな、と感じました。
私としては、○○さんの△△なところが弊社の■■な部分とマッチしているのではないかという印象を受けました。
つきましては、ぜひ○○さんを選考へとご招待させていただきたいです!
もしより深く弊社について知りたい場合には、会社説明会へとご案内いたしますのでその旨をお伝えください。
下記の日程で開催しておりますので、ご都合の良いものをお選びいただけますと幸いです。
▼採用面接の候補日程
〇月〇日 14:00~16:00
〇月〇日 14:00~16:00
▼会社説明会の候補日程
〇月〇日 18:00~20:00
〇月〇日 18:00~20:00
改めまして、本日はご参加いただきありがとうございました。
もし何か質問などありましたらお気軽にご連絡ください!
ぜひまたお会いしましょう!
引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社○○
新卒採用担当 △△
次のステップへ繋げられるために、自社の魅力付けができるように心がけましょう。
メールや電話は、当日中に行いましょう。その際、面談の印象や、質問への回答はしっかりと伝えます。その内容によってその後の学生の意向が変わることもあり得ます。
特に魅力的だった候補者については、フォローの連絡を待たずに面談中に次回面接等のアポイントをとりましょう。その後も、定期的にコンタクトを取って自社のことを覚えてもらう工夫が必要です。
学生の希望に応じて別の社員とのカジュアル面談を設定する等、臨機応変な対応をすると良いでしょう。
質問例をまとめておくとはいっても、「具体的にどんな質問をすれば効果的なのかわからない」とお困りの方も多いでしょう。そんな方に向けて、カジュアル面談で学生に聞くべき質問についてご紹介します。
「就職活動はいつからはじめましたか?」
「現在どれくらいの企業に応募されてますか?」
「選考はもう始まってますか?」
「内定を目指す上で不安に感じていることはありますか?」
「就職活動を通して感じた意外な発見や学びはありますか?」
「学生目線で、企業が採用活動で改善するべきと感じたことや、期待することはありますか?」
「社会人になって成し遂げたい夢はありますか」
「10年後どんな社会人になりたいですか」
「キャリアを形成する上で、今後伸ばしていきたいスキルはありますか」
「特定の業界や職種で目指しているポジションはありますか」
「新しい環境やチャレンジに対して、どのように取り組んでいきたいと考えていますか」
「仕事を通して社会にどのような影響を与えたいと考えていますか」
「どんな軸で就職活動を行っていますか」
「譲れない条件はありますか」
「理想的な企業文化は職場環境について教えてください」
「今まで見てきた企業や業界で、『ここに惹かれた』と感じたポイントはありますか?」
「新卒で働く企業に求めるものは何ですか?」
「就職活動の中で、迷いや悩みを感じた時に基準としていることはありますか?」
「趣味はありますか」
「周りの友人や家族からどのような性格だと言われることが多いですか?」
「あなたにとって『良いチーム』とはどんなチームですか?」
「学生生活の中で、最も楽しかったことや誇りに思っていることは何ですか?」
「自分をリラックスさせたり、気分転換するためにしていることは何ですか?」
「誰かを助けた経験があれば、そのエピソードを教えてください」
カジュアル面談は学生・企業がありのままを伝える場であるため、質問を行う場合は、堅苦しくならないように注意しましょう。また、学生の疑問点がなくなるまで逆質問に答えるという点も意識しておくことが重要です。
カジュアル面談では逆質問に対応する必要があります。以下で学生がカジュアル面談でよく質問する内容についてまとめていますので準備の参考にしてください。
「社内文化や働き方について教えていただけますか?」
「○○様が御社に入社された経緯を教えてください」
「一日の業務の流れを教えてください」
「御社では活躍する人物の特徴を教えてください」
「御社に内定する方の共通点は何ですか?」
「御社の採用面接ではどのようなところを見ていますか」
「この企業では、新しいスキルを習得するための機会や支援はありますか?」
「キャリアパスや昇進の機会について教えていただけますか?」
「○○様が会社のビジョンやミッションに共感する理由を教えていただけますか?」
「企業文化や価値観は、日々の業務にどのように影響していますか?」
「ワークライフバランスを重視する企業文化がありますか?」
「リモートワークやフレキシブルな労働時間の選択肢はありますか?」
カジュアル面談の効果を最大限発揮するためにはどのようなポイントを抑えるべきなのでしょうか?カジュアル面談で気を付けるポイントは以下の6つです。
▼カジュアル面談で気を付けるポイント
魅力を伝えようと意気込むばかりにかしこまってしまわないようにしましょう。緊張は相手に伝わります。できるだけカジュアルな雰囲気を出すことによって、学生も緊張せずに会話ができます。
お互いのリアルな部分を見せることがカジュアル面談において重要なので、リラックスした状態で挑みましょう。
カジュアルだからといって、プライベートに踏み込むと問題になってしまいます。宗教や家庭環境、恋人の有無など、個人情報や私生活に関することなどは聞かないように注意しましょう。
面接に不適切な質問例として以下があげられます。
▼不適切な質問例
【参考】厚生労働省『就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例』
また、志望理由を聞くことも避けた方が良いでしょう。カジュアル面談の目的はあくまでも学生と企業が気軽にコミュニケーションを取ることで、相互機会を深めることです。選考面接とカジュアル面談をしっかり線引きすることを意識しましょう。
以前お伝えしたように、カジュアル面談は学生と対等の立場に立って気軽に話し合い、相互理解を深めることが目的となっています。
選考のための面接では面接官が学生に対して一方的に質問をする場合がほとんどですが、カジュアル面談では双方向的なコミュニケーションが必要です。学生からの質問に対しても積極的に答えていき、お互いのことをよりよく知れる場を作ることを意識しましょう。
また、会社が抱える課題とその取り組みについても伝えると、誠実さやオープンさが伝わるので効果的です。
カジュアル面談では一人一人と向き合って話すため、大人数で行う会社説明会と比べると工数がかかります。自社にフィットする学生の確保と、豊富な母集団形成の確保を両立する場合、カジュアル面談と会社説明会の両立が必要です。
ダイレクトリクルーティングや人材紹介などを利用する場合は、カジュアル面談と会社説明会に集客する候補者の基準を分けた上で集客を図っていきましょう。
新卒一括採用の場合、時期によって学生の求めているイベント形態が変化します。選考が本格化する前までは企業のことを深く理解できるカジュアル面談のような形態のイベントの需要は高いです。
一方で、4〜6月の選考後期においては、企業理解よりも素早く選考へとつながるような選考直結型イベントの方が人気が高いです。
カジュアル面談を開催するときは、学生が企業理解を深めようとしている時期に集中して行うようにしましょう。
いくらカジュアル面談とは言え、学生からしてみると、社会人と話すというのは緊張が伴います。そのためカジュアル面談に来る学生の中には「カジュアル面談をしっかりしないと落ちるかもしれない・・・」と不安に思う学生もいるでしょう。
学生とカジュアル面談を担当する場合は「面談の内容で落ちることはない」ということを、強調して伝えておくことが重要です。
カジュアル面談から選考につなげるためにはどうすればよいのでしょうか。
カジュアル面談に来た就活生はまだ自社に対する理解が浅い場合がほとんどです。そのため、いきなり「自社について気になることを質問してください」と声がけをしても相手は困惑してしまいます。
そこでまずは、自社についてある程度説明をし、そのうえで気になることがあれば質問してもらう形にするとよいです。カジュアル面談の進行を企業側が事前に計画し、それに沿って相手との会話をリードするとよいでしょう。
面談を実施する際は当日のゴールを明確にしましょう。企業側で事前に決定の上通知する形でもよいですし、学生のヒアリングを踏まえてゴールを決めるというアプローチも考えられます。
また、面談の終盤で学生の反応に応じたネクストアクションを提示することも重要です。学生は他の企業にも応募しているため、素早く次にやるべきことを提示しなければ、他の企業に流出してしまう可能性があるからです。
<声かけ例>
「他の社員の方とお話しませんか?」
「関心を持ったらぜひ選考に応募してみてください」
「弊社について、何か気になることがあればいつでも連絡してください」
カジュアル面談を実施することの最終目標は、自社の選考に応募してもらうことです。
カジュアル面談から選考応募につながった割合を算出するなどによって、カジュアル面談の効果を定量的に記録しておきましょう。
カジュアル面談を実施しても応募につながらない場合、担当社員の工数が無駄になってしまい、現場が疲弊してしまいます。選考応募の状況を踏まえ、カジュアル面談の内容を改善を進められるとよいです。
ここからは、カジュアル面談に力を入れている企業3社をご紹介します。
▼カジュアル面談に力を入れている企業
株式会社SmartHRでは、カジュアル面談を行うことで、自社に少しでも興味を持った求職者に対して、職場環境や興味があるポジションの業務内容についてざっくばらんにリアルな情報を伝えています。
求職者は、申し込み時に採用チームのメンバー、もしくは希望部署のメンバーのどちらとカジュアル面談を行いたいか選択することができます。また、公式サイトには、「カジュアル面談実施後、必ずしも応募しなければならないわけではありません」と明記されており、求職者が気軽にカジュアル面談に参加しやすい工夫がなされていると言えるでしょう。
Ubie株式会社では、応募するほどではないが自社に少し興味を持った求職者や、転職を視野に入れていろいろな会社の情報を収集している求職者に対してカジュアル面談を実施しています。
リモートでカジュアルに面談を行うことで、会社の説明や雰囲気、マッチする募集があるかなどを伝えることを目的としています。
Freee株式会社では、求職者の疑問点・不安点を解消する場として、カジュアル面談を実施しています。カジュアル面談において、入社したらどのようなフィールドで活躍できるのか、実際に働いている社員の雰囲気、どの位の裁量があるのかなど、カジュアル面談ならではの求職者に寄り添ったリアルな情報を伝えることを目的としています。
時間や場所に制約がかからないオンラインでの就職活動が近年盛んになっています。
カジュアル面談を対面で行うかオンラインで行うか、悩んでいる担当者様も多いのではないでしょうか。下記で、オンラインでカジュアル面談を行う際に必要な事前準備や、オンラインならではの注意点についてご紹介します。
ぜひこちらを参考に、効果的なカジュアル面談を行ってください。
まず、オンラインカジュアル面談を実施する前に準備しておくことは以下の4つです。
▼オンラインのカジュアル面談で事前に準備しておくこと
オンラインでカジュアル面談を行う際は、まず何のツールを使用して通話を行うのかを決める必要があります。
学生が使い慣れているかどうか、スムーズな会話が可能かなどを総合的に判断しましょう。
また、事前にツールの使い方や当日使用するURLについて学生に伝えておくことを忘れないようにしましょう。
通信環境が悪ければ音声や動画が途切れてしまうため、スムーズに面談を行うことが難しいです。事前に使用するツールでテストをしてみて、通信環境に問題がないかを確認しましょう。
もし通信が途切れてしまう場合は、通信環境の良い場所を探すなどの対応をして本番に備えましょう。
カメラを使用するにはデバイスのアップデートが必要、ということも起こりえます。
面談の1分前に慌てて設定を変える必要がないように、カメラやマイクが使用可能か確認しておくと良いです。
雑多な背景であったり、生活環境が背後に見えてしまうと、学生の心象を悪くする恐れがあります。できるだけシンプルな背景になる場所を選ぶか、ツールを使用して壁紙の設定をしましょう。また、顔が暗くなりすぎないか、周りの音がうるさくないかなども注意が必要です。
▼オンラインでのカジュアル面談の注意点
パソコンで通話中にキーボードを打つと、マイクがその音を拾ってしまいます。
自分が話している時にキーボード音が大きく聞こえてきたら、気が散ってしまいますよね。
学生を不安にさせないためにも、何かメモをしたい場合は紙とペンを用意しておくか、もしくはパソコンに入力する際は自分の音声をミュートするなど対応をとりましょう。
また、パソコンに入っているアプリの通知音が鳴ると、会話に集中していないような印象を持たせてしまいます。通知が鳴らないように設定しておくか、イヤホンを利用して相手に通知音が聞こえないように注意しましょう。
画面越しでのコミュニケーションでは視覚情報が限られているため、相手を不安にさせやすいです。
カジュアル面談では学生に安心して本音を話してもらうことが重要なため、相手を不安にさせないように気を配る必要があります。もし自分が話している時に、相手が話し手ではなく別の場所を見ていたら、自分の話に集中していないのではないかと心配になりますよね。学生がリラックスして話せるように、カメラ目線を意識しましょう。
通話を行うと電池の消耗が激しくなります。
面談中に電池が切れてしまわないためにも、充電器にいつでも繋げられるように用意しておく必要があります。
オンラインのカジュアル面談だからといって、スウェット姿で参加されたら学生は「面談を大事に思っていないのではないか」という印象を受けます。清潔感のある髪型や服装で面談に挑むようにしましょう。
オンラインでの入室タイミングは、時刻ちょうどでOKです。
もし通信環境や動作などに不安がある場合は、5分前程度に入室して一通り確認してみましょう。
「求めるような学生になかなか出会えない」「母集団形成がうまくいかない」といったお悩みを抱えている新卒採用担当の方におすすめしたいのが、Matcher Scoutです。
Matcher Scoutとは、採用担当者の煩雑な業務負担を極限まで削減した新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービス。OB・OG訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社の担当者が代理でスカウトを送信します。
Matcher Scout をおすすめする理由
以上の理由より、待っているだけでは会えないような優秀な学生層にアプローチできるため、効率的に採用活動を進めることができます。
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【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
【導入事例】利用チャネルの中で最も多い内定数!工数をかけなくても多くの優秀な学生にお会いできました
いかがでしたか。
今回は、カジュアル面談の効果や注意点・その後の対応などを紹介し、実際に面談を実施する前に知っておきたいポイントについてまとめました。
カジュアル面談ならではの特徴を活かして、マッチ度の高い学生との出会いを増やしていきましょう。