近年の新卒採用活動において「カジュアル面談」を導入する企業が増加しています。
言葉は聞いたことあるけど実際のところはあまり知らない、という方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、カジュアル面談の効果・注意点・その後の対応等を網羅的に紹介し、カジュアル面談を行う前に知っておきたいポイントを解説していきます。
母集団形成にお悩みの方は、こちらの記事もぜひご覧ください!
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新卒採用における『カジュアル面談』とは、その名前の通り、学生と気軽に対等な立場で話し合うことです。
基本的には採用担当者と学生の1対1で行われます。
採用のための面接は、採用担当者が最終的に候補者への合否を決定するために行いますが、カジュアル面談は、あくまでもお互いの情報共有が目的となっています。
そのためカジュアル面談後に合否連絡などをする必要もありません。
一方で、採用へと繋げられるように導線はしっかりと用意しておくことが重要です。
応募から内定承諾までの流れで気をつけるべきことについてはこちらの記事で解説しています。
導線作りを行う際にぜひご参考ください。
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採用全体の運用を見据えながらカジュアル面談を実施し、上手な母集団形成を行いましょう。
カジュアル面談では学生と気軽に対等な立場で話せるため、学生のありのままが伝わりやすいです。
特に、このようなことがカジュアル面談の特徴です。
ではカジュアル面談には具体的にどの様なメリットがあり、どんな準備が必要なのでしょうか。
カジュアル面談のメリットや活用方法、必要な事前準備などを以下で解説していきます。
カジュアル面談と採用面接は具体的に何が違うのでしょうか?
カジュアル面談は、通常はフォーマルな雰囲気ではなく、よりリラックスした状況で行われる面談です。
また先述の通り、企業と候補者が対等な立場でやり取りをする場もあります。
そのため、フォーマルな服装や提出物は通常求められません。
採用面接は、企業が求職者と直接対話し、その人物のスキルや適性、マッチングなどを評価するプロセスです。
フォーマルな雰囲気で行われることが多いです。
一般的には面接官が候補者に質問をし、求職者の経験や資格を評価します。
また、応募者自身も自己紹介や職務経歴について説明する必要があります。
なぜカジュアル面談を実施するべきなのでしょうか?
ここでは、カジュアル面談を実施する意義を2つご紹介します。
これまで出会った印象の良かった人事担当者の特徴を調査した結果、「自由に話せる雰囲気を作ってくれる」の割合が最も多く48.0%でした。続いて「話を聞いてくれる、聞き上手である」が45.1%、「学生の立場を尊重してくれる」が44.0%です。
このアンケート結果から分かるのは、多くの就活生は人事と話したいと思っているということです。
初めての就職活動で不安を抱えている学生は多いです。
そのため、フラットに安心してコミュニケーションが取れるカジュアル面談の場を設けることはニーズがあると考えられます。
カジュアル面談を実施し、学生と一対一でしっかりと話す時間を取ることは、母集団形成において重要です。
23卒学生の33.8%が「人事担当の印象が良くて選考に進んだ企業がある」と回答しました。また、21卒の文系女子の場合は約半数が、人事の印象が良くて選考に進んだ企業があると答えています。
というカジュアル面談の特徴を生かして印象を上げることで、母集団形成を成功させることも可能です。
1人ひとりの学生と話す時間を作る必要があるカジュアル面談。学生の志望度を醸成しやすい反面、工数がかかることも事実です。
そこでここからは、自社で実施するべきかの判断するために知りたい「カジュアル面談のメリット」をまずご紹介していきます。
カジュアル面談における最大のメリットは、ミスマッチを防げることです。
厚生労働省の調べによると、新卒3年以内の離職率は3割程度ということが分かります。
例)2020年卒の離職率
1年目:10.55%
2年目:21.81%
3年目:32.29%
【参考】厚生労働省『新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移』
採用面接では、学生は自分の本音を隠して、企業に受かることを最優先に考えた応答をしてしまいがちです。このような採用面接では「学生が自社の求めるスキルを有するか」は判断できますが、「企業と学生がお互いにマッチしているのか」は見極めにくいです。
選考に関係のない場で学生と本音を話せるカジュアル面談を取り入れることで、入社後のギャップが少なくなり、採用におけるミスマッチを防ぐことに効果的です。
また自社への志望度アップにも繋げることができます。
22卒の学生を対象に行った調査によると、入りたくない会社の特徴として「暗い雰囲気の会社」を挙げた学生が28.9%います。
上記の結果からも分かるように、多くの学生は「働く社員の人柄」「社風」を重視して就職活動を行っています。
社員の人柄や実際の社内の雰囲気を伝えるためにも、選考の要素がないカジュアル面談は非常に重要なのです。
カジュアル面談で自社の社風をアピールできれば、社風に魅力を感じた学生からの志望度を上げることができるでしょう。
その他のメリットとして、多くの学生に接触できることが挙げられます。
カジュアル面談は、選考要素がないことを事前に学生に伝えるため、気軽に参加しやすいです。
「この会社興味あるけど、選考に応募するか迷っている・・・」
「まだ志望業界・企業が決まっておらず、志望動機が上手く言えない・・・」
といった状況の学生でも、カジュアル面談であれば参加しやすいでしょう。
学生は就職活動を進めていく中で、学生の志望業界や企業が途中で変化することも多々あります。
また、元からこだわりを持っていない学生もいるため、カジュアル面談を活用することで、そうした層の学生にアプローチすることが可能です。
一対一でのコミュニケーションとなるため、自社の魅力を伝える場としても最適でしょう。
様々な人材と接することで、このようなメリットもあります
「多くの学生に接触するという点に課題を感じている・・・」という方は、下記の記事も併せてご覧ください。
【参考】【新卒採用】母集団形成に効果的な採用手法を8つ紹介します
カジュアル面談で、理系・エンジニア志望の学生に接触することも可能です。
理系・エンジニア志望の学生とカジュアル面談を行う際は、学生が志望する部署の社員が対応するようにしましょう。
高い専門性を持った社員が対応することで、学生は入社後のキャリアや得られるスキル、大学での自身の研究が生かせそうかなどが分かるようになります。
「専門職の採用を増やしたい・・・」という企業にとって、カジュアル面談は有効な対策です。
メリットの多いカジュアル面談ですが実はデメリットもあります。
1つ目は採用の工数が増加することです。
カジュアル面談に参加する学生は基本的に「面談をしてみてから選考に応募するか決める」というスタンスを持っています。
もちろんカジュアル面談から選考に進んでもらう形がベストですが、ある程度の離脱が生じることも事実です。
カジュアル面談から選考に結びつかなかった場合、その工数は無駄になってしまうため定期的にカジュアル面談の内容を見直す必要があるでしょう。
カジュアル面談の担当者の対応が悪いと、学生からの印象を損ねる可能性があります。
カジュアル面談を担当する社員の教育を徹底し、学生に不信感を持たれないようにしましょう。
カジュアル面談を選考過程に入れている企業も一定数あります。
そうすると、曽於の分選考のステージが増え、内定を出すまでにかかる時間が増大します。
選考フローが伸びるほど、選考段階での辞退の可能性が高まります。
選考フローが伸びることによる離脱が不安な企業の方は、希望者のみにカジュアル面談を実施するという形にするのがおすすめです。
では、どのような場面でカジュアル面談を活用すると良いのでしょうか。 具体的な例をご紹介します。
カジュアル面談への参加者に対して、選考参加を促すことで選考に参加する学生の母集団を増やすことができます。
エントリーシートの提出、面接への参加等はハードルが高く感じるため、その時点で興味度が高い企業に優先的に参加を決める学生が多いです。
「カジュアル面談」であれば、事前に念入りに準備をしていなくても参加がしやすいため、まだあまり自社に興味を持っていない学生の参加も見込めます。
カジュアル面談中に自社の魅力を伝えることができれば、その後の選考に参加する意欲を高められるでしょう。
採用要件に当てはまる学生に、企業側から「カジュアル面談のお誘い」としてアプローチを行い、早期に選考に繋げることができます。
自社にフィットしそうな学生は、カジュアル面談を通して早めに選考に繋げていきましょう。
この目的でカジュアル面談を実施する際には、ダイレクトリクルーティングがおすすめです。
ダイレクトリクルーティングでは、「学部」「経験」「スキル」「価値観」等を指定して企業から学生にアプローチできるので、採用要件に当てはまる学生に会いやすくなります。
カジュアル面談によって興味関心を高め、早期選考につなげることができれば効率的に新卒採用活動を進めることができるでしょう。
肩の力を抜いて気軽に話せるということがカジュアル面談において最大の魅力となっていますが、一方で、準備に手を抜いてはいけません。
以下の3つのことを準備して、カジュアル面談を効果的に行えるよう意識しましょう。
カジュアル面談では、まだ自社への応募を決めかねている学生との接触になります。
いかに自社の魅力を伝えられるかが、学生の興味喚起に繋がります。
そのため、自社の魅力など、伝えるべきポイントを事前に整理しておくと良いでしょう。
自社の良い点・悪い点、企業環境など、カジュアルな場だからこそ伝えられることを見つけましょう。
事前に質問を受け付けて、回答を用意しておくと十分な情報を伝えることができます。
学生の希望に応じて、伝えたいことを整理するよう心がけましょう。
また自社の強みは何なのかを理解しておくようにしましょう。
自社の強みを正しく理解できていれば、学生にアピールするポイントが明確になり、カジュアル面談が有意義な時間となります。
自社の分析でおすすめなのが「People(働く人)」「Philosophy(企業理念)」「Privilege(待遇)」「Profession(業務内容)」の4つのPで分析する方法です。
上記4つのPを使って、自社の魅力を最大限アピールしましょう。
また、自社の魅力をアピールする際、競合他社や同じ業界・規模の会社との比較を説明すると、学生にとって分かりやすくなるのでおすすめです。
会話が盛り上がらなかった場合や、話の内容が薄かった場合には、その後選考を受けたいという気持ちにはなかなかならないですよね。
カジュアルだからといってその場のノリで話そうと準備を怠ると、学生に対してネガティブなイメージをつけてしまう可能性があります。
当日の流れを事前に決めておくことで、テンポよく充実した時間を過ごせるようにしましょう。
当日の流れについては次項で詳しく解説していきます。
ここではカジュアル面談当日の流れをご紹介します。
まずはアイスブレイクも兼ねて、お互いの自己紹介や会社紹介を行います。
できるだけリラックスして話せるように、声かけをしたり、穏やかな話し方を意識したりすると良いです。
学生からは、趣味や大学で力を入れていることなどを聞き、次のステップで掘り下げたいポイントを探しながら話を聞くようにしましょう。
自己紹介をする際は「自身の就職活動について」「現在のキャリアについて」等の話を盛り込むと、学生に興味を持ってもらいやすくなります。
①で学生から聞いた話の中で、気になったポイントについて掘り下げていきましょう。
例えば読書家の学生に対しては最近読んだ本について、留学をした学生に対しては深く印象に残っている出来事などについて聞けます。
必ずしも評価できるポイントについて話す必要はありません。
趣味や習慣など、就職活動に深く繋がりをもっていない話でも大丈夫です。
あくまでも選考ではないため、学生の話やすいこと・学生の人柄がわかるようなことについて聞いていき、相手への理解を深めていきましょう。
学生は、自社に対して興味があるからこそカジュアル面談に参加しているはずです。
自社に対して気になることや、疑問に思う点などを聞いてみると親切です。
回答をする際には、淡々と事実を伝えるだけではなく「自分ならではの視点・経験」を踏まえながら答えると、カジュアル面談ならではの情報を伝えることができます。
また、ポジティブなことだけを答えるのではなくネガティブなことであっても正直に伝えるようにしましょう。
今後の展望も併せて伝えます。
改まった場では伝わり辛いような、会社の雰囲気などについて話してみてもよいでしょう。
学生が実現したい目標や将来像などを聞いてみましょう。
何を軸に就職活動を行っているのかなど、実際に企業選びにおいて関わってくる就活の軸について話を深めていきます。
①〜③の間までにどれだけ緊張をほぐせるかによって、ここでの本音に近づけるかどうかが決まります。
学生がやりたいことと、企業が進めていきたい方向が重なることが、新卒採用において重要です。
特に④で聞いたような目標を実現できるかなど、自社でできることとできないことを正直に学生に伝えましょう。
実現可能な場合はそれがモチベーションとなり入社後も活躍する可能性が高く、目標の実現が難しい場合は学生にとっても企業にとってもマイナスになってしまいます。
学生の話を聞いていて、自社へのフィット度が高かった場合は、その理由を魅力的に伝えられるようにしましょう。
伝える際にはただの自社のアピールではなく、” 学生にとってどんな点が魅力なのか “ を念頭におく必要があります。
学生のことを本気で考えている姿勢は、自社の好印象にもつながります。
最後に選考への誘導を行います。
もちろんカジュアル面談ですので、強く学生に対してアプローチする必要はありません。
面談を軽く振り返りながら、お互いにとって最善となる選択ができるように選択肢を提示するような感覚で誘導するとよいでしょう。
もしここで学生が自社に対して興味を持っているようであれば、その後の流れについて詳細を説明しましょう。
インターンシップや会社説明会など、どのイベントへと集客するのか事前に決めておくとスムーズに案内できます。
カジュアル面談を実施して終わりではなく、その後のフォローも重要です。 面接ではないため合否などの結果を連絡する必要はありませんが、面談後にフォローの連絡を行うことでイベントや選考へ案内やリマインドがしやすくなります。
ここでは、実際に行うべきフォローと注意点についてお伝えします。
カジュアル面談終了後には、メールや電話でフォローをいれましょう。 伝える内容の例は以下です。
また、以下は面談後に送るメールの文章例です。
次のステップへ繋げられるために、自社の魅力付けができるように心がけましょう。
メールや電話は、当日中に行いましょう。
面談の印象や、質問への回答はしっかりと伝えす。
その内容によってその後の学生の意向が変わることもあり得ます。
特に魅力的だった候補者については、フォローの連絡を待たずに面談中に次回面接等のアポイントをとりましょう。
その後も、定期的にコンタクトを取って自社のことを覚えてもらう工夫が必要です。
学生の希望に応じて別の社員とのカジュアル面談を設定する等、臨機応変な対応をすると良いでしょう。
「カジュアル面談のメリットや流れは分かったけど、具体的にどんな質問をすれば良いのか知りたい」という方も多いでしょう。
そんな方に向けて、カジュアル面談で使用できる質問例を記載しました。
・就職活動の状況
「就職活動はいつからはじめましたか?」「選考はもう始まってますか?」
・キャリアプランと将来の夢
「社会人になって成し遂げたい夢はありますか」「10年後どんな社会人になりたいですか」
・就職活動の軸と企業選びで重視するポイント
「どんな軸で就職活動を行っていますか」「譲れない条件はありますか」
・会社についての逆質問
「弊社・私自身について知りたいことをなんでも質問してください」
・人柄を知るための質問
「趣味はありますか」「休日はなにをしてますか」
カジュアル面談は学生・企業がありのままを伝える場であるため、質問を行う場合は、堅苦しくならないように注意しましょう。
また、学生の疑問点がなくなるまで逆質問に答えるという点も意識しておくことが重要です。
カジュアル面談では逆質問に対応する必要があります。
以下で学生がカジュアル面談でよく質問する内容についてまとめていますので準備の参考にしてください。
・職場環境に関する逆質問
「社内文化や働き方について教えていただけますか?」「○○様が御社に入社された経緯を教えてください」
・求める人物像に関する逆質問
「御社では活躍する人物の特徴を教えてください」「御社に内定する方の共通点は何ですか?」
・キャリア成長や学習機会に関する逆質問
「この企業では、新しいスキルを習得するための機会や支援はありますか?」「キャリアパスや昇進の機会について教えていただけますか?」
・会社のビジョンや価値観に関する逆質問
「○○様が会社のビジョンやミッションに共感する理由を教えていただけますか?」「企業文化や価値観は、日々の業務にどのように影響していますか?」
・働き方に関する逆質問
「ワークライフバランスを重視する企業文化がありますか?」「リモートワークやフレキシブルな労働時間の選択肢はありますか?」
カジュアル面談の効果を最大限発揮するためにはどのようなポイントを抑えるべきなのでしょうか?
魅力を伝えようと意気込むばかりにかしこまってしまわないようにしましょう。緊張は相手に伝達されます。
できるだけカジュアルな雰囲気を出すことによって、学生も緊張せずに会話ができます。
お互いのリアルな部分を見せることがカジュアル面談において重要なので、リラックスした状態で挑みましょう。
カジュアルだからといって、プライベートに踏み込むと問題になってしまいます。
宗教や家庭環境、恋人の有無など、個人情報や私生活に関することなどは聞かないように注意しましょう。
以前お伝えしたように、カジュアル面談は学生と対等の立場に立って気軽に話し合い、相互理解を深めることが目的となっています。
選考のための面接では面接官が学生に対して一方的に質問をする場合がほとんどですが、カジュアル面談では双方向的なコミュニケーションが必要です。
学生からの質問に対しても積極的に答えていき、お互いのことをよりよく知れる場を作ることを意識しましょう。
また、会社が抱える課題とその取り組みについても伝えると、誠実さやオープンさが伝わるので効果的です。
カジュアル面談では一人一人と向き合って話すため、大人数で行う会社説明会と比べると工数がかかります。
自社にフィットする学生の確保と、豊富な母集団形成の確保を両立する場合、カジュアル面談と会社説明会の両立が必要です。
ダイレクトリクルーティングや人材紹介などを利用する場合は、カジュアル面談と会社説明会に集客する候補者の基準を分けた上で集客を図っていきましょう。
新卒一括採用の場合、時期によって学生の求めているイベント形態が変化します。
選考が本格化する前までは企業のことを深く理解できるカジュアル面談のような形態のイベントの需要は高いです。
一方で、4〜6月の選考後期においては、企業理解よりも素早く選考へとつながるような選考直結型イベントの方が人気が高いです。
カジュアル面談を開催するときは、学生が企業理解を深めようとしている時期に集中して行うようにしましょう。
いくらカジュアル面談とは言え、学生からしてみると、社会人と話すというのは緊張が伴います。
そのためカジュアル面談に来る学生の中には「カジュアル面談をしっかりしないと落ちるかもしれない・・・」と不安に思う学生もいるでしょう。
学生とカジュアル面談を担当する場合は「面談の内容で落ちることはない」ということを、強調して伝えておくことが重要です。
カジュアル面談から選考につなげるためにはどうすればよいのでしょうか。
カジュアル面談に来た就活生はまだ自社に対する理解が浅い場合がほとんどです。
そのため、いきなり「自社について気になることを質問してください」と声がけをしても相手は困惑してしまいます。
そこでまずは、自社についてある程度説明をし、そのうえで気になることがあれば質問してもらう形にするとよいです。
カジュアル面談の進行を企業側が事前に計画し、それに沿って相手との会話をリードするとよいでしょう。
面談を実施する際は当日のゴールを明確にしましょう。
企業側で事前に決定の上通知する形でもよいですし、学生のヒアリングを踏まえてゴールを決めるというアプローチも考えられます。
また、面談の終盤で学生の反応に応じたネクストアクションを提示することも重要です。
学生は他の企業にも応募しているため、素早く次にやるべきことを提示しなければ、他の企業に流出してしまう可能性があるからです。
<声かけ例>
「他の社員の方とお話しませんか?」
「関心を持ったらぜひ選考に応募してみてください」
「弊社について、何か気になることがあればいつでも連絡してください」
カジュアル面談を実施することの最終目標は、自社の選考に応募してもらうことです。
カジュアル面談から選考応募につながった割合を算出するなどによって、カジュアル面談の効果を定量的に記録しておきましょう。
カジュアル面談を実施しても応募につながらない場合、担当社員の工数が無駄になってしまい、現場が疲弊してしまいます。
選考応募の状況を踏まえ、カジュアル面談の内容を改善を進められるとよいです。
カジュアル面談を対面で行うかオンラインで行うか、悩んでいる担当者様も多いのではないでしょうか。
下記で、オンラインでカジュアル面談を行う際に必要な事前準備や、オンラインならではの注意点についてご紹介します。
ぜひこちらを参考に、効果的なカジュアル面談を行ってください。
まず、オンラインカジュアル面談を実施する前に準備しておくことを紹介します。
オンラインでカジュアル面談を行う際は、まず何のツールを使用して通話を行うのかを決める必要があります。
学生が使い慣れているか、スムーズな会話が可能かなどを総合的に判断しましょう。
また、事前にツールの使い方や当日使用するURLについて学生に伝えておくことを忘れないようにしましょう。
通信環境が悪ければ音声や動画が途切れてしまうため、スムーズに面談を行うことが難しいです。
事前に使用するツールでテストをしてみて、通信環境に問題がないかを確認しましょう。
もし通信が途切れてしまう場合は、通信環境の良い場所を探すなどの対応をして本番に備えましょう。
カメラを使用するにはデバイスのアップデートが必要、ということも起こりえます。
面談の1分前に慌てて設定を変える必要がないように、カメラやマイクが使用可能か確認しておくと良いです。
雑多な背景であったり、生活環境が背後に見えてしまうと、学生の心象を悪くする恐れがあります。
できるだけシンプルな背景になる場所を選ぶか、ツールを使用して壁紙の設定をしましょう。
また、顔が暗くなりすぎないか、周りの音がうるさくないかなども注意が必要です。
次にオンラインでカジュアル面談を行う際の注意点を紹介します。
パソコンで通話中にキーボードを打つと、マイクがその音を拾ってしまいます。
自分が話している時にキーボード音が大きく聞こえてきたら、気が散ってしまいますよね。
学生を不安にさせないためにも、何かメモをしたい場合は紙とペンを用意しておくか、もしくはパソコンに入力する際は自分の音声をミュートするなど対応をとりましょう。
また、パソコンに入っているアプリの通知音が鳴ると、会話に集中していないような印象を持たせてしまいます。
通知が鳴らないように設定しておくか、イヤホンを利用して相手に通知音が聞こえないように注意しましょう。
画面越しでのコミュニケーションでは視覚情報が限られているため、相手を不安にさせやすいです。
カジュアル面談では学生に安心して本音を話してもらうことが重要なため、相手を不安にさせないように気を配る必要があります。
もし自分が話している時に、相手が話し手ではなく別の場所を見ていたら、自分の話に集中していないのではないかと心配になりますよね。
学生がリラックスして話せるように、カメラ目線を意識しましょう。
通話を行うと電池の消耗が激しくなります。
面談中に電池が切れてしまわないためにも、充電器にいつでも繋げられるように用意しておく必要があります。
オンラインのカジュアル面談だからといって、スウェット姿で参加されたら学生は「面談を大事に思っていないのではないか」という印象を受けます。
清潔感のある髪型や服装で面談に挑むようにしましょう。
オンラインでの入室タイミングは、時刻ちょうどでOKです。
もし通信環境や動作などに不安がある場合は、5分前程度に入室して一通り確認してみましょう。
「母集団形成がうまくいかない」「選考通過率が低い」などのお悩みを抱えている新卒採用担当の方におすすめしたいのが、Matcher Scoutです。
Matcher Scoutとは、初期費用がかからない新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービス。OB・OG訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社の担当者が代理でスカウトを送信しています。
貴社が求めている学生に、手間を掛けずにアプローチできるため、労力をかけずに母集団形成を行うことが可能です。
Matcher Scout をおすすめする理由
以上の理由より、待っているだけでは会えないような優秀な学生層にアプローチできるため、効率的に採用活動を進めることができます。
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詳しくは以下の資料で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
【導入事例】母集団の数にも質にも期待できる!営業適性のある学生と出会い、2名の内定承諾を獲得しました
いかがでしたか。
今回は、カジュアル面談の効果や注意点・その後の対応などを紹介し、実際に面談を実施する前に知っておきたいポイントについてまとめました。
カジュアル面談ならではの特徴を活かして、マッチ度の高い学生との出会いを増やしていきましょう。