「ネガティブな口コミが採用活動に影響を与えているのではないかと不安!」
「自社の口コミにどう対応したらいいのか分からず放置してしまっている、、。」
インターネット上に膨大な情報が溢れる現在、こんな悩みを抱えている企業の採用担当の方はいませんか?
実際に、企業に応募する前に、企業の口コミを見て、エントリーをやめてしまう求職者も多く存在します。
本記事では、口コミの影響と対策、さらにその動向について合わせてご紹介します。
近年、インターネットの普及により、就職活動、転職活動において、応募を考えている企業の口コミを確認する、という学生が急増しています。
どのくらいの求職者が、どのような時に、どのような口コミを確認しているのでしょうか?
ここでは、求職者の口コミ活用動向について紹介します。
2022年、株式会社インタツアーが22・23卒学生を対象として行った調査によると、「就活中に口コミを見ましたか?」という質問に対して、93.5%の人が「見た」と回答しています。
ここから、求職者の9割以上が、口コミサイトを利用し、公式からは得ることができない「リアル」な情報を調べており、採用活動と口コミは切っても切り離せないものになっているということがわかります。
エン・ジャパン株式会社が行った調査によると、「転職活動のどのタイミングで社員クチコミを見ますか?」という質問に対して、全体の約91%が「応募前」、と回答しています。
次いで30%が応募~1次面接前、14%が選考中~最終面接前、10%が内定承諾前、4%が内定承諾後となっています。
ここから求職者の多くは、応募前や、1次面接前といった早い段階で、企業の口コミを確認しているということがわかります。
【参考】社会人4500人に聞いた 「転職活動時のクチコミ閲覧」実態調査 ー『エン転職』ユーザーアンケートー
前出の「インターネット上の企業情報に関する信頼性について」の調査によると、「応募を検討している企業の検索結果で、選択肢のうちどのような情報があった場合には応募をとりやめますか?」という質問の回答は以下のようになっています。
1位 労働環境の問題 35.8%
2位 ハラスメント関連 18.8%
3位 人間関係が悪いという情報 17.0%
4位 コンプライアンス違反 15.3%
5位 企業の対応が悪いという情報 4.5%
6位 検索結果にどのような情報があっても応募は取りやめない 4.0%
このように、求職者は労働環境やハラスメントなどの口コミを重要視しており、悪い口コミを見て応募を取りやめない人は少数派であることがわかります。
それではなぜ、求職者の多くは口コミをそれほどまで重要視しているのでしょうか。ここではその理由を3つ、紹介していきたいと思います。
まず1つ目が、「企業とのミスマッチを防ぐため」です。
皆さんも、アルバイトや仕事を始めた際、「応募前に思っていた仕事ではなかった、、、」「有給をいつでも取ることができる環境だと聞いていたけれど、実際は取りにくい雰囲気だったと感じた経験はありませんか?
実際に、前出の株式会社インタツアーの調査によると、「ナビサイトの情報と比べて、クチコミで知りたい情報は何ですか?」という質問に対して、58.8%の人が「入社前とのギャップ」と回答しています。
このような企業とのミスマッチを防ぐことは、長い期間働いていくことを考えた際、求職者にとって非常に重要であることがわかります。
2つ目は、「企業の良い面と悪い面を両方知るため」です。
求職者は、企業の説明会やホームページなどで企業の情報を得ることができますが、そこでは企業が発信したい情報、つまり良い面しか基本的には知ることができません。
しかし、実際に自分が働くとなったら、良い面だけでなく、悪い面も重要になってきます。
そのために求職者は口コミを確認することで、自分が果たしてその企業で働いていくことができるのか、判断することができます。
3つ目が、「リアルな内情を知るため」です。
「企業の良い面と悪い面を両方知るため」の項目でも説明したように、求職者は「公式の企業説明会では得ることのできない情報」を知るために、口コミを確認しています。
例えば、職場の人間関係、ハラスメントの有無、有給の取りやすさなどが挙げられます。
このような「リアルな内情」を求職者は口コミを見ることで、確認しているということができます。
口コミを登録する媒体には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは「口コミを登録する媒体3選」を紹介したいと思います。
1つ目が、「転職会議」です。
2024年3月時点で、日本全国の企業約40万社について、社員・元社員の口コミを約440万件掲載している日本最大級の転職口コミサービスであり、口コミだけではなく、求人情報も掲載されていることが特徴として挙げられます。
「転職会議」では、元社員や元社員からの評判や、企業の評判や年収、面接対策などについて収集した口コミ情報を提供しています。
企業は、「MIRROR」と呼ばれるサイトから問い合わせを行い、審査が完了すると、アカウントが発行され、利用が可能となります。
アカウント発行によって以下の4点が可能となります。
【参考】自社の口コミを活用した新しいカタチの採用広報サービスMIRROR
2つ目が「キャリコネ」です。
日本マーケティングリサーチ機構の調査によると、「20〜30代が注目している企業口コミサイトNo.1」、「人事担当者が注目している企業口コミサイトNo.1」にも選ばれた、口コミサイトです。
会員数は300万人以上、社員による口コミ・企業評価スコアは100万件以上であり、元社員や現社員による企業の口コミや満足度・ホワイト度・ストレス度などの評価スコアを数多く見ることができるます。
3つ目が「OpenWork」です。
2023年時点で、登録ユーザー数が600万人、社員クチコミ数・評価スコア数が1600万件を突破した日本最大級の口コミサイトであり、実際に働いた経験に基づく「社員・元社員の声」が共有されています。
待遇面の満足度、社員の士気、風通しの良さ、社員の相互尊重、20代成長環境、人材の長期育成、法令順守意識、人事評価の適正感の8項目で数値評価されており、企業バランスを一目で理解することができます。
投稿された口コミに対して、企業側はどのように対応していけば良いのでしょうか。
1つ目は、「口コミサイトで実際に確認」することです。
まずは実際に、どのような口コミが投稿されているかを確認することが大切です。
求職者が口コミを見て、応募をやめてしまうことを防ぐために、
「どのような口コミが投稿されているのか?」
「間違った情報はないか?」
「自社として改善出来る点はないか?」
考えていくことが必要です。
2つ目は、「誤情報に削除依頼をする」です。
口コミサイトは、誰でも気軽に書き込むことが可能な分、明らかに誤った情報や、悪質な情報が書き込まれている可能性が大いにあります。
誤情報や悪質な口コミによって求職者が応募をやめてしまうことがないよう、そういった口コミにはしっかりと対応していく必要があります。
多くの口コミサイトでは、悪質な口コミに関してのみ削除依頼を行うことができるので、できる限り迅速に対応していくのがいいでしょう。
3つ目が、「口コミに返信する」ことです。
口コミサイトによっては、口コミに返信する機能があるので、そういった場合には積極的に利用していくことが効果的です。
MIRRORが行った調査によると、「口コミ返信が与えるユーザーの心象の変化はあったか?」という質問に対して、
口コミ評価点☆3.0の場合、
「好印象である」「やや好印象である」の割合が
返信なし 41.9%
返信あり 63.5%
口コミ評価点☆1.0の場合、
「いい印象は抱かない」の割合が
返信なし 41.8%
返信あり 16.8%
となっており、返信機能を使うことで求職者の印象を大幅に向上させることができることがわかります。
自社の印象アップに繋げるためにも、返信機能の活用を前向きに検討しましょう!
【参考】自社の口コミを活用した新しいカタチの採用広報サービスMIRROR
口コミサイトにおける企業ができる対策について取り上げましたが、サイト以外の面に対しては、どのような対策ができるのでしょうか。
具体的には、以下5つが挙げられます。
口コミ分析ツールとは、SNSやブログ、口コミサイトなどさまざまな媒体に投稿されているユーザーの口コミを自動で収集・分析できるツールです。
数多くある口コミを自社だけで収集し、分析するのは現実的ではありません。
そこで、口コミ分析ツールを用いて収集したデータを元に、自社の採用活動における問題点を把握し、今後の採用活動を改善していきましょう。
口コミサイトへの書き込みをするのは、現役の社員か、退職した元社員です。
彼らがネガティブな口コミを書き込んでいる場合は、社内で不満が蔓延している可能性があります。
日常的に社員とコミュニケーションを取り、退職者には退職理由をしっかりとヒアリングし、社内の不満を解消して行くことで、長い目で見たときに、口コミの改善に繋げることができます。
自社に寄せられている悪い口コミをあえて利用して、求職者に向けてアピールしていくことも有効です。
例えば、現状「女性が働きにくい会社」というネガティブな口コミが寄せられているとしたら、
「〇〇年までは女性役員率が〇%でしたが、現在は女性が働きやすい会社作りを目指しており、〇〇年現在女性役員率〇%まで向上しています。」
など、あえて自社の説明会で、自社に寄せられているネガティブな口コミに触れることで、逆にポジティブな印象を求職者に与えることができます。
口コミは、現役社員や元社員だけではなく、インターンシップに参加した学生や、採用の段階で選考から漏れた人からの口コミも含まれます。
彼らに対して、誠実ではない対応をすると、彼らがネガティブな口コミを書き込む可能性もあります。
採用活動に対しても、誠実な対応を心掛けることで、ネガティブな口コミを防ぐことができます。
口コミに対する対策として、企業・採用情報発信の強化も重要になってきます。
ネガティブな口コミを打ち消すために、自社の魅力を採用ホームページで発信していくだけではなく、社員との座談会を開催したり、InstagramやXを用いて発信したりしていくことも、有効な手段です。
それでは、どのようにして効果的に自社の魅力を発信するのがよいのでしょうか。
採用オウンドメディアとは、自社の採用を目的とした、企業や組織が持つメディアのことです。
採用サイトとの違いに関しては、採用サイトは、求職者をターゲットに、給与や会社概要などの具体的かつ正確な企業情報を発信していく目的である一方で、採用オウンドメディアは、求職候補者をターゲットに、社風や、実態を発信し、企業に興味をもってもらうことが目的です。
採用オウンドメディアを活用することで、自社の認知度を高めたり、求職者の入社後のミスマッチを防いだりできるというメリットがあります。
InstagramやXなどの活用も、採用活動にとって重要なツールです。
SNSを利用して、幅広く、リアルタイムで自社の情報を発信していくことができます。
例えば、「社員へのインタビュー記事」や、「福利厚生制度の実際」など、
公式サイトでは得ることがでいないリアルな情報を発信することで、親近感が上がり、求職者の好感度アップに繋がるでしょう。
いかがでしたか?
本記事では、口コミが採用に与える影響と、効果的な対策方法についてご紹介しました。
インターネット上に様々な情報が溢れる今の時代、口コミとうまく向き合っていくことで、企業のイメージアップに繋げることもできます。
情報と適切に向き合って、採用活動に有効的に活用していきましょう。
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