新卒採用コラム|マッチャースカウト

福利厚生の人気ランキング!導入するメリット・注意点を解説|新卒採用ダイレクトリクルーティングサービス Matcher Scout

Written by Admin | Apr 3, 2023 8:08:40 AM

学生が就職先を決める際に重視する項目の1つに「福利厚生」があります。

福利厚生を充実させることができれば、新卒採用を有利に進めることができます。

しかし、いざ新たに福利厚生を導入するとなると

「何を優先的に導入すればいいのか分からない…」

「福利厚生を充実させたいけど、あまりコストはかけたくない…」

などなど、悩みは尽きないのではないでしょうか。

本記事では、中小企業が導入するべき福利厚生や、学生に人気の福利厚生について、ランキングを用いながらご紹介します。

学生が求める福利厚生とは?人気ランキングトップ10

そもそも、学生が求める福利厚生にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、学生に人気の福利厚生ランキングトップ10をご紹介します。

2023年に株式会社マイナビが実施した、「マイナビ 2024年卒大学生活動実態調査 (4月)」によると、学生が、「福利厚生」と聞いて、就職する会社にあったら嬉しいもの・求めるものは、以下の通りになりました。

▼学生が求める福利厚生ランキング

1位  休暇制度(特別休暇、リフレッシュ休暇、介護休暇など)

2位  諸手当(住宅手当、子ども手当、食事手当など)

3位  各種補助(退勤費、通信費など)

4位  退職金制度

5位  自己啓発(資格取得の補助など)

6位  社員寮・社宅

7位  育児支援(社内託児所や育児時短制度など)

8位  健康増進(人間ドッグ受診補助、企業内診療所など)

9位  慶弔休暇(結婚・出産祝い、傷病見積金)

10位 レクリエーション(社員旅行、懇談会、部活動など)

【参考】マイナビ キャリアリサーチLab「マイナビ2024年卒大学生活動実態調査 (4月)」

1位は「休暇制度」でした。企業側は、気分転換を図るためにリフレッシュ休暇だけではく、長く働き続けられるように、介護・看護休暇を充実させることも必要です。次いで2位が「諸手当」、3位が「各種補助」と、給与以外での金銭的なサポートを求めている学生が多いことが分かります。

女性に人気な福利厚生ランキング

それでは、実際に従業員が求める福利厚生に、男女差はあるのでしょうか。

まずはじめに、女性に人気な福利厚生ランキングについて、ご紹介します。

株式会社ビズヒッツが2021年に実施した「あったら嬉しい福利厚生に関する意識調査」によると、女性に人気な福利厚生は、以下のようになりました。

▼女性に人気な福利厚生ランキング

 1位:特別休暇

 2位:家賃補助・住宅手当

 3位:旅行・レジャーの優待

同4位:社員食堂・食事補助

同4位:生理休暇

【参考】株式会社ビズヒッツ「あったら嬉しい福利厚生に関する意識調査」

特別休暇

1位は、特別休暇でした。

特別休暇とは、アニバーサリー休暇、バースデー休暇、リフレッシュ休暇などが挙げられます。

女性は、家族の誕生日や、結婚記念日など、自分にとって大切な日に、家族とゆっくり時間を過ごしたり、旅行をしたいと考えている人が多いことがわかります。

家賃補助・住宅手当

2位は、家賃補助・住宅補助でした。

家賃補助・住宅手当とは、会社が従業員の住宅費用の一部を、通常の給与に上乗せして支払う福利厚生のことです。

家賃補助・住宅補助は半数程度の企業が導入しており、企業規模が大きいほど支給額が多くなる傾向があることがわかっています。

厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査の概況」によると、令和2年に住宅手当を支給している会社の割合は、全体の47.2%でした。

この割合は会社の規模が大きくなるほど高くなっており、従業員数が30〜99人の企業では43%であるのに対して、従業員数が1000人の企業では、61.7%という結果でした。

また、会社から支給される家賃補助の相場に関しては、同調査によると、令和2年度に支給された住宅手当の平均額は、17,800円でした。

会社の規模が大きくなるほど支給される金額は大きくなっている傾向があり、従業員数が30~99人規模の会社では14,200円、100~299人では16,400円、300-999人では17,000円、1000以上では21,300円という結果になりました。

このように、家賃補助・住宅手当は全体の半数程の企業が取り入れており、その割合や規模は大企業ほど大きいです。

【参考】厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況」

旅行・レジャーの優待

3位は、旅行・レジャーの優待でした。

旅行・レジャー優待とは、従業員にレジャー施設やホテルの利用料金の割引をうけることができる福利厚生です。

1位の特別休暇と同様、女性は、家族や友人と旅行に出かけたり、レジャー施設を利用したりすることで、仕事のリフレッシュをすることを大切にしている傾向があることがわかります。

社員食堂・食事補助

4位は社員食堂・食事補助です。

食事補助とは、企業が従業員の食事代の一部を負担する制度で、食事の提供方法の1つとして社員食堂が挙げられます。

毎日の食費の一部を負担することで、従業員の経済的な負担を減らすだけではなく、栄養バランスやカロリーを考慮した食事を提供することによって、食を通して従業員の健康をサポートすることも可能です。

また、住宅手当などの他の福利厚生と違って、全ての従業員が平等に利用することができるので、従業員間での不満が生じにくいという特徴もあります。

生理休暇

同率4位が、生理休暇です。

生理休暇とは、生理に伴う体調不良によって就業が困難な女性が取得することができる休暇制度です。

また、生理休暇は法律で定められている休暇制度であり、生理によって就業が困難な従業員は、誰でも休暇を請求することが可能で、会社側は拒否できない、ということになっています。

しかし、法律で定められているにも関わらず、厚生労働省の「令和2年度雇用均等基本調査」によると、女性労働者のうち、生理休暇を申請した人の割合は0.9%という、非常に低い数値になっています。

また、生理休暇を有給休暇にするか無給休暇にするかは、企業の判断に委ねられており、同調査によると、有給休暇としているのは全体のわずか29%でした。

生理休暇の制度を整えることで、女性が働きやすい会社を作ることができるのではないでしょうか。

【参考】厚生労働省「令和2年度雇用均等基本調査 『事業所調査 結果概要』」

男性に人気な福利厚生ランキング

ここまで、女性に人気な福利厚生をランキング形式でご紹介してきました。

次に、男性に人気な福利厚生について、同様にランキング形式でご紹介します。

前出の株式会社ビズヒッツが2021年に実施した「あったら嬉しい福利厚生に関する意識調査」によると、男性に人気な福利厚生は、以下のようになりました。

▼男性に人気な福利厚生ランキング

 1位:家賃補助

 2位:旅行・レジャーの優待

同3位:特別休暇

同3位:スポーツクラブの利用補助

 5位:社員食堂・食事補助

ランクインした福利厚生の項目は、おおよそ女性と同様になりました。

一方で、男性だけにランクインした項目として、「スポーツクラブの利用補助」が挙げられます。

ここでは、「スポーツクラブの利用補助」について、ご紹介します。

スポーツクラブの利用補助

スポーツクラブの利用補助とは、スポーツクラブやフィットネスジムの費用を会社が一部負担する、福利厚生です。

企業がスポーツクラブに利用補助を導入するメリットとしては以下の4つがあげられます。

  • 従業員満足度の向上
  • 生産性の向上
  • 従業員同士の交流促進
  • 健康促進

スポーツジムなどで定期的に運動することは、ストレス解消やメンタルヘルスケアにも効果があります。

スポーツジムでの運動を通して従業員の心の健康を促進し、仕事における生産性を上げるだけではなく、休職・離職率の低下にも繋げることができると言えるでしょう。

ユニークな福利厚生10選

続いて、少し珍しい、企業独自の福利厚生をご紹介します。

具体的には、以下の10点をご紹介します。

  1. 親孝行支援制度
  2. 避粉地ワーク制度
  3. 奨学金済支援制度
  4. エフ休
  5. デジタルサービス利用手当
  6. おひるねタイム
  7. 猫手当
  8. サッカー休暇
  9. スモ休
  10. 「たのきん」制度

①親孝行支援制度(大和ハウス工業株式会社)

親孝行支援制度は、年4回を限度に、帰省距離に応じた補助金(1.5万〜5.5万/回)を支給する制度で、遠方に介護が必要な親を持つ従業員の、経済的負担の軽減を図る制度です。

親孝行支援制度と、介護休業制度(期限上限のない介護休業制度)の導入により、介護の問題を抱える社員が安心してキャリアを継続できる環境の整備を行っています。

【参考】大和ハウス工業株式会社「生涯現役制度『アクティブ・エイジング制度』」

②避粉地ワーク制度(株式会社トラストバンク)

避粉地制度とは、つらい花粉症の時期に避粉できるよう、花粉の少ない北海道支社で、一時的に働くことができる制度です。

この制度によって、業務の生産性が上がるだけではなく、その地域の人と交流することで、より良いサービスの提供にも繋がります。

【参考】キーワードは「トラストバンクらしさ」! ユニークな福利厚生・制度をご紹介

③奨学金返済支援制度(株式会社ハイパードライブ)

奨学金返済支援制度は、勤続年数が5年と10年の正社員を対象に、従業員が返済中の奨学金の残余額に対して、5年と10年に各最大100万円(合計最大200万円)を支給するものです。

奨学金を得て進学・学習した優秀な学生の人材確保に繋げると同時に、社員のモチベーションアップで長期雇用を促したい企業の思いから作られた福利厚生の制度です。

【参考】他社にはない⁉ハイパードライブのすごい制度とユニークイベント

④エフ休(サイバーエージェント)

エフ休とは、女性特有の体調不良の際に、月1回取得することができる特別休暇です。

通常の有給休暇も含め、女性社員が取得する休暇の呼び方を「エフ休」とすることで、利用用途がわからないようにし、取得理由の言いずらさ、所得理由のしづらさを排除しています。

【参考】サイバーエージェント 福利厚生

⑤デジタルサービス利用手当(株式会社ポニーキャニオン)

デジタルサービス利用手当とは、エンタメに関わるサブスクリプション(音楽配信、映像配信、ゲームや電子書籍など)の料金を毎月3000円、企業が負担する制度です。

株式会社ポニーキャニオンは映像・音楽ソフトのメーカーであるため、従業員がデジタルサービス利用手当を利用し、様々なデジタルサービスを体験することで、クリエイティブな発想力を養い、ユーザー視点でのサービス向上意識やトレンド予測力を高められるようにするために導入された制度です。

【参考】ポニーキャニオン、従業員のデジタルスキルアップ支援策として「デジタルサービス利用手当」を実施

⑥おひるねタイム(まくら株式会社)

おひるねタイムとは、お昼休み後に20分間、お昼寝をする時間を設ける、という制度です。

まくら株式会社では、ディスクやソファーで使える「お昼寝枕」を多数取り扱っており、従業員には、そのなかから気に入った枕を無償で提供します。

眠気が最も高くなると言われる時間帯にお昼寝をすることで、作業効率と正確性の向上を図ります。

【参考】お昼休み後20分はオフィスでお昼寝タイム! お昼寝を推奨する福利厚生制度「おひるねタイム」を導入へ。 昼食休憩とお昼寝時間で休憩が80分に。

⑦猫手当(ファーレイ株式会社)

猫手当とは、猫を飼う社員に毎月5000円が支給される制度です。

また、猫を連れての出勤も歓迎しています。

猫手当制度を通して、殺処分されてしまう恵まれない猫たちを助けることで、本当の意味での裕福な社会の実現を目指しています。

【参考】「ファーレイってどんな会社?」

⑧サッカー休暇(株式会社ジオコード)

サッカー休暇とは、ワールドカップやオリンピックなどの公式戦を社員一丸となって応援し、試合結果によって当日もしくは翌日に臨時休暇を取得することができる制度です。

予選突破や決勝トーナメントという進行度合いによって各種休暇が追加されるほか、中継時間により、宿泊費やタクシー代を会社負担します。

サッカー観戦によって、社員同士の交流を促し、チーム力の向上を目指しています。

【参考】WELFARE ジオコードだけの社内制度

⑨スモ休(株式会社PIALA)

スモ休とは、入社6か月以上の社員かつ、過去1年の非喫煙者には、年間6日の「スモ休」という有給を付与する制度です。

この制度によって、タバコ休憩が許される喫煙者との不平等さを減らすだけではなく、社員の健康促進にも繋がります。

【参考】新人事制度「スモ休」開始のお知らせ

⑩「たのきん」制度(株式会社サニーサイドアップ)

「たのきん」制度とは、月末金曜日の就業時間を午前10時〜15時までに短縮する制度である。

月末金曜日の15時以降は、社内会議、および社内行事を実施しないため、その分プライベートを充実させることで、日本経済を活性化させ、多くの人のビジネスとプライベートの充実に結び付けることを目指しています。

【参考】サニーサイドアップ新制度導入!2月24日(金)実施される「プレミアムフライデー」において、たのしい金曜日を過ごしてもらう為の「たのきん」制度を導入!

企業選びにおける福利厚生の重要性

学生が企業選びをする際に重要視する福利厚生ですが、具体的にはどれほど重視されているのでしょうか。

以下では、新卒採用における福利厚生の重要度について、データを参照しながらご紹介します。

学生が企業選びにおいて重要視すること

2024年に大和ライフネクスト株式会社が2025年卒を対象に実施した調査によると、「企業選びにおいて重視している(いた)ことを教えてください(複数回答)」という質問に対する回答は、以下の通りになりました。

学生が企業選びにおいて重要視すること

 1位 福利厚生が整っている  44.3%

 2位 給与の高さ       39.8%

 3位 職種に興味がある    32.8%

 4位 事業内容に興味がある  32.0%

 5位 事業内容に安定性がある 31.8%

【参考】2025年卒・Z世代の就活トレンド 学生400人を調査「社員寮」に関する学生の意見とは?(大和ライフネクスト株式会社)

給与や業務内容よりも福利厚生の充実が上位にランクインしていることから、学生が企業を選ぶ際に、「福利厚生」が最も重要視されていることがわかります。

大手企業を選ぶ学生は福利厚生をより重要視している

freee株式会社が行った調査によると、就職先として大手企業を選んだ学生が、非大手企業(※)を選んだ学生と比べてより重要視している点は、以下の通りになりました。

下のグラフでは、各項目について、大手を選んだ学生が非大手を選んだ学生の何倍重視したかを、非大手を1として表しています。

※非大手企業とは、大手企業(設立15年超、従業員1,000名超の企業)ではない企業を指す。

【参考】freee株式会社『2021年卒のベンチャー企業を志望した学生に調査べンチャーよりも大企業を選んだ新卒学生は3.2倍福利厚生を重視』

ここから、大手企業を就職先として選んだ学生は、非大手企業を選んだ学生の3.23倍、福利厚生を重要視していることがわかります。

一方で、「企業の将来性」や「自らの成長が期待できる」といった項目では、大手と非大手の差はあまりなく、「給与・賞与」でも、1.27倍と大きな差はありませんでした。

また、「給与水準は大手企業とベンチャー企業に大きな差は感じなかった。一方で、福利厚生は大手企業の方が手厚かった。」「福利厚生が充実しているベンチャー企業は経営がしっかりしている印象。」などのコメントも寄せられました。

このように、多くの学生が大手企業を選ぶ決め手は、「福利厚生の充実」にあるということがわかります。

言い換えれば、福利厚生の充実度が大手企業よりも劣っていることが原因で、非大手企業を選ばない学生が多くいるということです。

そのため、非大手企業が「学生に選んでもらえる企業」を目指すためには、福利厚生を充実させる必要があると考えられます。

中小企業が福利厚生を導入するべきメリット

ここまで、人気な福利厚生や、福利厚生の重要性についてご紹介してきました。

ここでは、中小企業こそ、福利厚生を導入するべき理由や、そのメリットと注意点についてご紹介します。

▼中小企業が福利厚生を導入するメリット

  • 求職者へのアピールになる
  • 生産性が向上する
  • 従業員の定着率向上に繋がる

求職者へのアピールになる

人手不足によって、就活市場が「売り手市場」になっている現在、学生が重要視している福利厚生を充実させることは、大手企業・非大手企業に関わらず、必要不可欠です。

そして、大企業と比べてブランド力を持っていない中小企業は、福利厚生を充実させることで、他社と差別化を図る必要があります。

実際に、大手企業と比べて、福利厚生が充実していない中小企業も多いので、中小企業が福利厚生を充実させることは、求職者へのアピールになると言えるでしょう。

生産性が向上する

福利厚生を通して従業員の、労働における生産性を向上させることができます。

厚生労働省の調査によると、労働時間の短い都道府県ほど労働生産性が高い、というデータがみられます。

また、同調査によると、働きやすい職場環境の整備のために、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて様々な策を講じていると自治体によって表彰・認定された企業は、されていない企業と比べて、売上高が上昇した割合が3.3%高くなっています。

反対に、表彰・認定された企業は、されていない企業と比べて、売上高が減少した割合が2.6%低くなっていることがわかります。

このように、福利厚生によって柔軟な柔軟な働き方や休暇を従業員に提供することは、従業員のためだけではなく、企業の売り上げ向上にも繋がります。

【参考】厚生労働省「第Ⅱ部 イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題」

従業員の定着率向上に繋がる

福利厚生が充実している会社では、従業員の定着率の向上にも繋がることがわかっています。

前出の厚生労働省の調査によると、働きやすい職場環境の整備のために、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて様々な策を講じていると自治体によって表彰・認定された企業は、されていない企業と比べて、離職率が25.7%も低くなっています。

福利厚生によって、従業員が「この会社で働き続けたい!」と思ってくれるような会社を作っていきましょう。

中小企業が導入するべき福利厚生 

しかし、福利厚生を取り入れるべきだとは言っても、中小企業には福利厚生に割り当てることができる予算が少ないことも多いでしょう。

しかし、従業員のためになることであれば、お金をかけなくても、なんでも福利厚生になります。

ここでは、中小企業がぜひ取り入れるべき、安価で導入できる福利厚生と、無料で導入できる福利厚生について、ご紹介します。

安価で導入できる福利厚生

下記に挙げているような福利厚生の制度は、金額はそれほど高額でなくても従業員が利用しやすく、メリットが受けやすいものです。

また会社にとっても、社内のコミュニケーション活性化や個人のスキルアップ、生産性向上などが期待でき、一石二鳥の制度でもあります。

福利厚生サービス(パッケージサービス)

一般的に広く導入されているサービスで、従業員1名あたり数百円〜1200円程度で利用可能です。

従業員は飲食店やレジャー施設などの各種提携サービスを会員価格で受けられたり、特典をもらえたりします。

レクリエーション活動への補助

従業員同士が集まってスポーツや飲み会などを開催した際に、費用の一部(または全部)を会社が負担するというものです。

社内コミュニケーションの活性化にもなります。

資格取得や自己研鑽への補助

書籍購入費用やセミナー参加費用などの一部(または全部)を会社が負担します。

学んだあとは社内で勉強会を開くなど工夫も合わせて行うことで、従業員のスキルアップに繋がります。

社内図書館

本棚を設置し、会社が購入した書籍や、個人が持ち寄った書籍などを置いて無料で貸し出すというものです。

リフレッシュスペース

オフィス内に気分転換できるスペースを設けます。

自販機・給茶機やお菓子、雑誌、クッションや筋トレグッズなどを置くと、頭を切り替えてしっかり休める空間になり、煮詰まっていたアイディアが浮かびやすくなるかもしれません。

検診・予防接種への補助

がん検診・人間ドックなどの費用や、インフルエンザ等の予防接種費用の一部(または全部)を会社が負担します。

大きな病気を早期に発見することで長期化や退職を防いだり、オフィス内感染を最低限に止められることにも繋がります。

残業時の夜食

通常の勤務時間外に残業や宿直をした従業員に、夜食または夜食代が会社から支給されます。

しっかりと食事を取ることで、残業や夜間勤務のパフォーマンスが向上し、残業時間の短縮に繋がります。

無料で導入できる福利厚生

工夫次第では、お金をかけずに福利厚生を導入することも可能です。

ユニークな休暇

アニバーサリー休暇や失恋休暇など、年に数日の休暇を取得できるようにする制度です。

休暇を強制的に取得させるルールを設ければ、業務の見える化・共有化が進み、部署全体のスキルアップや生産性向上にも繋がります。

置き菓子サービス

従業員がオフィス内でお菓子やドリンクをいつでも購入できる制度です。

設置スペースと冷蔵庫があれば、費用をかけずに導入することができます。

お昼寝制度

仮眠スペースを設けるなど、職場で昼寝ができる制度です。従業員の集中力アップにも繋がります。

このほかにも、

社内でフリーマーケットを開催

週に1回社長や役員とのランチ会

休憩時間にヨガ教室を開催

…など、アイデア次第でさまざまな福利厚生ができます。

中小企業が福利厚生を導入する際の注意点

中小企業こそ、福利厚生を導入するべき理由は、お分かりいただけたでしょうか。

しかし、やみくもに福利厚生を導入すればいい、というわけではありません。

ここでは、中小企業が福利厚生を導入する際の注意点を、ご説明します。

福利厚生を導入・拡充する際には、以下のような注意点もあります。

▼福利厚生を導入・拡充する際の注意点

  • 導入にコストが発生する
  • 組織内の不公平感が発生する

導入にコストが発生する

福利厚生を拡充する際には、福利厚生費の増大というリスクも、しっかりと考慮しなくてはなりません。

特に、大手企業と比べて、福利厚生に多くの予算を割くことができない中小企業の場合は、より多くの従業員に利用されて、かつ費用がかかりすぎない福利厚生を選択して、導入していく必要があります。

安易な福利厚生の拡充は避け、自社の経営状況や人員計画など、長期的な展望も踏まえた上で、福利厚生を拡充していきましょう。

組織内の不公平感が発生する

福利厚生が、意図せず組織内の不公平感に繋がってしまうこともあります。

本来人事とは、従業員の能力や成果を正当に評価し、会社の業績に貢献した従業員に対して、その評価に応じた給与を支給すべきものです。

一方で福利厚生は、能力や成果と一切関連性がない報酬です。活躍している人材だけでなく、そうでない人材にも、平等に適用しなければなりません。

例えば福利厚生で新たな休暇制度を導入した場合、

評価は低いが、休暇を多く取得できる社員

評価は高いが、忙しくて休暇が取得できない社員

の双方が生じてしまう事態が想定ができます。

優秀な人材には仕事が集中しやすいことを考えると、このような状況が発生する可能性は高いといえるでしょう。

良かれと思って用意した福利厚生が、逆に不公平感を生んでしまい、不満に繋がることもあるのです。

福利厚生を導入する際には、こういった組織内の公平性にも気を配る必要があります。

採用において福利厚生をアピールする方法

企業の採用担当者が、自社の福利厚生をアピールする際に意識するべきことは、以下の通りです。

▼自社の福利厚生をアピールする際に意識すべきこと

  • 数字を用いてアピールする
  • 魅力が伝わりやすい表現にする
  • 「社員の声」を掲載する

数字を用いてアピールする

福利厚生を伝える際には文言だけではなく、社員にその福利厚生がどれくらい使われているのかをともにアピールすることが重要です。

良い例「社員のアニバーサリー休暇取得率95%」

悪い例「アニバーサリー休暇制度」

このように、福利厚生が、形骸化せず、しっかりと利用されていることを記載することで、福利厚生の充実だけでなく、「休暇を取りやすい雰囲気の良い会社」であることのアピールをすることも可能です。

魅力が伝わりやすい表現にする

続いて、魅力が伝わりやすい表現にすることも、福利厚生の重要なアピール方法の1つです。

福利厚生に関する情報をただ羅列するだけでは、読み手である求職者が読みづらく、せっかくの情報を見逃してしまうかもしれません。

良い例「スキルアップ支援制度の充実」

   社員の皆さんの「自己成長したい!」という思いを最大限、支援します!

   資格取得にかかる書籍購入費や、資格受験費、講座受講費を全額会社で負担します。   ぜひ、「スキルアップ支援制度」を用いて、成長していきましょう!

悪い例「資格取得補助」「書籍購入費補助」

このように、どんな制度なのか伝わりやすく、求職者の立場に立った時に、「使いたい!」と思うような言葉を使って、福利厚生の魅力を伝えていきましょう。

「社員の声」を掲載する

実際にその福利厚生を利用した「社員の声」を掲載することも、有効です。

求職者にとって、実際に企業で働いている「社員の声」を聞くことは、その企業で実際に働いた際のイメージを想像しやすく、企業選びにおいて、非常に重要な要素だと言えるでしょう。

実際の社員の声を掲載することで、

「どんな人がこの福利厚生を利用しているんだろう?」

「この福利厚生を利用すると、どんな良いことがあるんだろう?」

といった、求職者の漠然としたイメージを、具体的なものに変えることができます。

単に福利厚生の存在をアピールするだけでなく、福利厚生を通じて会社の理念や風土を伝えることで学生の共感を得ているのです。

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おわりに

いかがでしたか?

本記事では、学生が求める福利厚生と、新たに福利厚生を導入する際の注意点、手軽に導入できる福利厚生のアイディアなどをご紹介しました。

福利厚生を有効に活用し、新卒採用を有利に進めましょう。