採用計画は採用活動を成功に導くために、最も重要であるといっても過言ではありません。
そんな重要な採用計画は、注意すべきポイントが多く、立案にも時間が掛かります。
本記事は、「採用計画の立て方が分からないため、毎年就職活動の途中で修正をしている」「目標の採用人数はあるが、そこに至るまでのプロセスがうまく立てられていない」
といった人事の方におすすめです。
Matcher Scoutという、新卒のダイレクトリクルーティングサービスを運営し、100社以上の採用を支援してきた弊社の視点から
などを紹介していきます。
「採用計画」とは、採用活動を進めるうえでの指標となる計画のことです。
経営方針や事業計画に基づき、新しい人材の採用や既存社員の異動・配置の計画を立てる必要があります。
具体的には事業計画と照らし合わせ、「いつ」「どのような人材を」「どの部門に」「何名」などを決めていきます。
採用計画を立てるときに決めることは主に以下の4つです。
▼採用計画を立てるときに決めること
採用計画を立てるときは、新規採用だけではなく、人員整理やアウトソーシングなどの外部人材の活用も視野に入れ計画を立てます。人員の配置・採用は、事業計画の達成に関わる非常に重要なポイントです。
粗雑な採用計画では、求める人材を確保できない、ミスマッチによる早期離職などの問題につながりやすいため綿密な採用計画が求められます。
では、なぜ内定承諾を獲得する際に「採用計画」を立てる必要があるのでしょうか。
理由は以下の3つです。
▼採用計画を立てる理由
株式会社キャリタスが実施した調査によると、「採用活動の見通しが非常に厳しくなる」「やや厳しくなる」と回答した企業の割合は以下の通りでした。
▼自社の採用活動の見通し
また、採用活動が厳しくなると考えている理由として、以下のように回答されていました。
▼採用活動が厳しくなると考える理由
企業間での応募者の取り合いが激しくなるいまだからこそ、採用を成功させるために綿密な採用計画を練ることが非常に重要なのです。
【参考】株式会社キャリタス『2026 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査』
求人要件や採用フロー、採用評価基準などを明確にしておくことで、関係者間の認識の齟齬を防ぐことができます。
採用には人事担当者だけではなく、部門責任者や役員など多くの関係者が携わるため、認識が違ってしまうと、採用の遅れやミスマッチといった問題につながりかねません。
採用計画を立て認識を合わせることにより、無駄な作業・コストの発生を防ぎ、効率的な採用活動が実現できます。
「今年の冬までに10名採用したい」というように、採用計画を立てる段階で「いつまでに何人採用するのか」決めておきましょう。
それにより、立てた計画どおりに採用活動が進んでいるのか、どこに採用コストが発生しているのかなど、採用計画とのずれを認識することができます。そのため、採用活動の進捗が芳しくない場合にもいち早く対策を打てるようになるのです。
最終的なゴールを設定することはもちろんのこと、そのゴールを達成するために「〇月までに〇名採用する」とマイルストーンを決めておくと軌道修正しやすくなります。
採用計画を立てる前に、行っておきたい準備があります。これらの準備を行ってから採用計画を立てることで、競合他社と差別化ができ、より自社にマッチした人材を集めることが可能になります。
▼採用計画を立てる前に行いたい準備
まずは採用市場全体の動向を把握することが重要です。
市況や景気などを踏まえ、市場業界が「売り手なのか」「買い手なのか」を定期的に情報収集し、自社が置かれている状況を客観的に把握する必要があります。
これから策定する採用計画にとって最も基本的な指標となるので、必ず確認するようにしましょう。
▼採用市場を把握するために活用したいツール・サイト
【参考】厚生労働省『一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について』
【参考】株式会社リクルート『「しごと」の調査・データ一覧』 【参考】パーソルキャリア 『転職求人倍率レポート(2025年11月)』
採用上の競合とは「採用したい人材」を取り合う他社を指します。採用上の競合について調べていくことは、「相場観」を知ることが狙いとなります。
相場観とは「相場に関する見方」のことを指します。ライバル各社の給与や待遇などの相場観を知っておかなければ、自社の魅力も適切に判断できません。
例えば、「有給取得率50%」という点も、「相場で見るとどうか?」という視点が大切です。
応募者に選ばれるための魅力をアピールするには、競合のリサーチと分析が必要不可欠なのです。
採用計画を立てる際は、まず自社の事業計画を理解しておくことが重要です。
事業の方向性によって、求められる人材やスキルは大きく変わるためです。
採用計画は、「事業目標⇨必要な機能⇨人材」という流れで考えるのがおすすめです。
採用は事業を前に進めるための一つの手段。事業計画を踏まえて考えることで、ミスマッチの少ない採用につながります。
▼事業計画整理の例
| 項目 | 内容 |
| 事業フェーズ | 拡大期 / 安定期 / 立ち上げ期 |
| 注力事業 | 既存事業A、新規事業B |
| 重点テーマ | 売上拡大、業務効率化、品質向上 |
| 人材への影響 | 営業強化 / エンジニア採用 / 管理部門強化 |
次に、自社の採用活動における課題を整理します。
課題を明確にせずに採用を進めると、同じ失敗を繰り返してしまいます。
まずはじめに、応募数、内定辞退、早期離職など、どこでつまずいているのかを把握しましょう。
採用フローを「応募〜定着」まで分解すると、課題が見えやすくなります。重要なのは、ボトルネックを特定することです。
次に行うべきは、自社が抱えている採用課題の整理です。
採用計画は「理想」だけでなく、「現実の課題」を踏まえて立てる必要があります。
例えば、以下のような課題はないでしょうか。
これらを曖昧なままにしてしまうと、
「なぜ採用がうまくいかないのか」が分からず、同じ失敗を繰り返してしまいます
応募数、内定辞退、早期離職など、どこでつまずいているのかを把握しましょう。
採用フローを母集団形成 → 選考 → 内定 → 入社 → 定着の各段階に分けて考えると、課題を整理しやすくなります。
▼採用課題整理の例(図表)
| フェーズ | よくある課題 |
| 応募 | 求人の魅力不足 |
| 選考 | 評価基準が曖昧、選考が長い |
| 内定 | 条件面で競合に負ける |
| 入社後 | オンボーディング不足、育成体制の弱さ |
事業計画と採用課題を整理したうえで、「どんな人材を」「何人」「いつまでに」採用するのかを具体化していきます。
人数だけでなく 役割・期待成果まで含めて定義することがポイントです。
例えば、「営業職1名」でも
によって、求めるスキル・経験・人物像は大きく変わります。
また、現場の稼働状況や育成余力も踏まえ、「今すぐ必要なのか」「将来的に必要なのか」を考えることも重要です。
▼人材・人数整理の例
| 職種 | 採用人数 | 役割 | 採用時期 |
| 営業 | 2名 | 新規顧客開拓 | 上期 |
| エンジニア | 1名 | 業務システム改善 | 通年 |
| バックオフィス | 1名 | 労務・総務 | 下期 |
採用計画を立てる場合は、以下の流れで行うのがおすすめです。
▼採用計画を立てる8つの手順
下記にて、具体的に紹介していきます。
まずは、「なぜ採用するのか」「採用によって何を実現したいのか」を明確にします。
事業計画や組織課題を踏まえ、売上拡大・体制強化・将来への投資など、採用の目的を言語化しましょう。
採用目標が曖昧なままだと、要件や評価基準がぶれやすくなります。自社の方針に合った目的を設定すれば採用計画の軸が定まり、以降の採用活動をよりスムーズに進められるようになります。
採用計画では、まず「どのような人材を、何名採用するのか」を明確にします。
採用人数は感覚ではなく、必要要員数と在籍人員の差から算出することが重要です。
▼必要採用人数の求め方
必要採用数 = 必要要員数 −
在籍人員必要要員数の算出方法は、主に以下3つのアプローチがあります。
※中長期計画では、在籍人員から退職予定者を差し引く
目標利益から逆算し、必要な人員数を算出する方法です。
必要要員数 =(売上高 − 人件費以外の経費 − 目標利益)÷
1人あたりの人件費
売上が安定している既存事業に適していますが、採用を投資と捉えるケースには向きにくい点に注意が必要です。
発生する業務量を処理できる人員数を算出する方法です。
必要人員数 = 総労働時間 ÷ 1人あたりの労働時間
生産現場など業務量を定量化しやすい職種で有効です。
労務副費や繁閑差を考慮し、雇用形態もあわせて検討しましょう。
経営判断に基づき、投資可能な人件費から人員数を決定する方法です。
必要要員数 = 投資人件費 ÷ 1人あたりの人件費
新規事業など不確実性の高い領域に適しており、リスクを見込んだ保守的な数値設定が重要です。
▼アプローチ別の使い分け
| アプローチ | 適したケース |
| 財務アプローチ | 売上が安定している既存事業 |
| 業務量アプローチ | 業務量を把握しやすい職種 |
| 戦略アプローチ | 新規事業・投資フェーズ |
次にどの雇用形態で人材を確保するかを考えていきます。
最近では、正社員だけでなく、さまざまな形で人材を活用できる時代になっています。
そのため、「とりあえず正社員で採用する」のではなく、事業の状況や業務内容に合った雇用形態を選ぶことが大切です。こうした考え方を「雇用ポートフォリオ」と呼びます。
▼雇用形態を考えるときのポイント
・会社の競争力に直結する重要な業務か
・長期的に育成したい役割か、期間限定で対応すればよい業務か
・忙しさに波がある仕事か
こうした点を整理すると、適した雇用形態が見えてきます。
▼主な雇用形態の使い分け
| 雇用形態 | 向いているケース |
| 正社員 | 中長期的に活躍してほしい業務 |
| 契約社員 | 期間や役割が決まっている業務 |
| パート・アルバイト | 定型業務や繁忙期対応 |
| 派遣社員 | 一時的な補完や即戦力が必要な場合 |
| 請負・アウトソーシング | 社外に任せられる業務 |
すべてを正社員でまかなう必要はありません。
業務の性質に合わせて雇用形態を工夫することで、無理のない、続けやすい採用計画につながります
今現在新卒採用を行っている場合は既存の採用フローに置き換えてみてください。新卒採用を新規で始める担当者の方は、学生のエントリーから内定まで、どのようなフローで進めるか決めていきましょう。
以下の画像は採用フローの設定の例となります。
例えば内定承諾者を10人と設定した場合、10人の内定承諾を達成するまでの採用フローを決めていきます。
採用フローを決めると同時に、いつから採用活動を始めていつ終了するのか、採用スケジュールも決めましょう。
具体的に説明会や面接の開催時期まで決めておくと、スムーズに採用活動を進めることができます。
さらに、採用フローの各工程における率の算出を行っていきます。
エントリーから説明会への参加率など、次のフローに進む割合をこれまでの採用実績から計算していきます。
それを加えたものが下の画像になります。
採用フローと同様に、新規で新卒採用を始める場合は競合他社の数値を参考に算出してみましょう。
(ここで各率に当てはめた数値は例です。実際の採用現場とは異なるので注意してください。)
KPIとは「Key Performance Indicators」の略で、目標を達成するために設定する指標のことです。この場合、採用人数を達成するためにそれぞれの工数でどれくらいの人数を集めれば良いかという指標になります。
内定承諾者数から目標とするエントリー数(KPI)の求め方は以下の式にあてはめて算出することができます。すべて算出すると次のようになります。
今回の数字を例に上げると、内定承諾10人を獲得する際のエントリー数のKPIが499人、説明会参加数が449人……とKPIが設定できました。 (今回は小数点以下第1位を切り捨てて算出しています。厳密な計算とは異なる場合があるので注意してください。)
このように、①~③で採用人数の決定、採用フローの決定、KPIの決定をすることが出来ました。
エントリー数が計算できたら、次に採用チャネルごとに何名のエントリーを獲得するか算出しましょう。
以下では、ダイレクトリクルーティング・人材紹介・ナビ媒体で集客することを仮定して算出しています。
例えば、エントリー数を500名とした場合、ナビ媒体は300名、人材紹介は100名、ダイレクトリクルーティングは100名と計算します。
自社の採用課題やどのような人材を求めるかで各採用チャネルの人数を決めていくことが必要です。
また、過去の実績と比較してエントリー数が不足しそうな場合や、余裕をもって運用したい場合は新たなチャネルを検討していきましょう。
以下の表は、ナビ媒体、人材紹介、ダイレクトリクルーティングのそれぞれの特徴とメリット、デメリットについてまとめたものです。
それぞれの特徴を把握しておくことで、自社に適した採用チャネルを使うことができます。
なお、ナビ媒体や人材紹介などは応募を待つ形式のため、エントリー数をコントロールすることは難しいです。
一方ダイレクトリクルーティングは自ら候補者に働きかける形式のため、エントリー数をコントロールしやすい傾向にあります。
ダイレクトリクルーティングをチャネルの1つとして利用し、他チャネルからの応募が芳しくない場合は計画をカバーするように運用できると、安定した集客が実現できるようになります。
採用人数や雇用形態が決まったら、次に採用のスケジュールを整理します。
「いつまでに入社し、活躍してほしいか」を起点に、必要な工程を逆算して考えましょう。
特に近年、就活の早期化に伴い、早期から学生と接点を持つ企業が増えています。早めに動くことで、優秀な学生と出会える機会が広がり、採用施策の改善もしやすくなります。
最後に行うのが、エントリー数を確保するための工数確認です。ナビ媒体と人材紹介は「待つだけ」なのでエントリー数を確保するために必要な工数はほぼかかりません。
一方でダイレクトリクルーティングは、候補者を探しスカウト送信をする必要があるため、工数がかかります。
工数をあらかじめ見積もっておくことで、限られた採用担当者のリソースでエントリー数の目標が達成できるかを確認することができます。
下記はダイレクトリクルーティング等、スカウト型の採用活動を行った場合に掛かる工数をまとめた表です。
採用計画と同様に、ダイレクトリクルーティングの各フローにおけるKPIを設定します。
開封率・返信率・エントリー率は、過去の実績から算出して当てはめてみてください。
上記の例をもとに下記にて解説します。
過去の実績を基に、ダイレクトリクルーティングで100人のエントリーを獲得するには500人へのスカウト送信が必要であることが分かりました。
また候補者1人あたりの選定時間に2分、スカウトの作成に3分掛かっていたことも確認できました。
この数値を基に、500人にスカウトを送信すると考えると、合計で42時間掛かることが分かります。(候補者選定2分×スカウト作成3分×500人)
このように、目標エントリー数から逆算して計画を立てていくと、人事担当者がどのくらいの時間を割かなければならないかがわかります。
工数を見積もってみて「現在の人事担当者だけでは対応できない!」と思ったら、採用代行を検討しましょう。
弊社が提供するMatcher Scoutは、新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。
特徴として
といった点が挙げられます。
詳しいサービス説明については、下記のURLから資料のダウンロードをお願いします。
【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
新卒採用と中途採用の採用計画の立て方の違いは、主に以下の3つです。
新卒採用は、一般的に4月入社に向けて、前年の秋頃から採用活動が始まります。
一方、中途採用は、欠員が発生したタイミングや、新規事業立ち上げなど採用の必要性に合わせて、いつでも採用活動を開始することができます。
新卒採用は、入社後の研修やOJTなど、人材育成に時間がかかるため、採用人数を少なく設定する傾向があります。一方、中途採用は、即戦力を求めるため、採用人数を多めに設定する傾向があります。
新卒採用は、ポテンシャル重視で、将来性や成長可能性を評価します。一方、中途採用は、即戦力を求めるため、スキルや経験を重視して評価します。
【参考】新卒採用と中途採用の違いは?メリット・デメリットや特徴を徹底比較
ここからは、新卒・中途別にすぐに使える採用計画のテンプレートをご紹介していきます。ぜひご活用ください。
| 項目 | 内容 |
| 採用職種 | 営業 |
| 採用人数 | 20名 |
| 雇用形態 | 正社員 |
| 採用時期 | 2028年4月 |
| 求める人物像 | ・好奇心旺盛な学生
・成長意欲の高い学生 |
| 採用理由 | 組織体制を強化するため |
▼求める人物像
自社が採用したい学生像を、フォーマットを使って明確にしておくことも重要です。
| ソフトスキル | ハードスキル | |
|---|---|---|
| must(絶対に必要) | ||
| wants(あったらよい) |
上記の様に、求める学生像をソフトスキルとハードスキル、絶対に必要なスキルと合ったらよいスキルに分けると、より自社の求める学生像が明確になります。
| 採用チャネル | ナビサイト○○に出稿、充足状況に応じて別媒体の利用を検討する |
| 選考フロー | 書類選考→筆記試験(SPI)→一次面接(若手社員)→二次面接(マネージャー)→最終面接(役員) |
| 4月(大学3年・院1年) | ・大学4年生の動向を気にしつつ、次年度以降の採用計画を立てる
・計画に基づき、必要な人員数を確保する ・採用のペルソナを設定 ・採用フローを設計 |
| 5月~6月 | ・夏季インターンシップの募集を開始
・募集要項を作成&周知する ・夏季インターンシップで利用する媒体を選定 |
| 7月 | ・夏季インターンシップの選考 |
| 8月~9月 | ・夏季インターンシップ |
| 10月 | ・秋、冬インターンシップの選考を実施 |
| 11月~1月 | ・これまでの採用活動を振り返り、採用媒体を見直す
・秋、冬インターンシップの開催 |
| 3月 | ・本選考の広報を開始
・ナビサイトへ掲載 ・説明会を開催 |
| 4月(大学4年・院2年) | ・1次、2次選考開始
・選考の突破率によって、別の採用媒体を導入する |
| 5月 | ・最終選考
・順次内定出し |
| 6月 | ・内定出し |
| 10月 | ・内定式の実施 |
| 内定出し後 | ・内定者フォロー |
■【中途】採用目標
| 項目 | 内容 |
| 採用職種 | エンジニア |
| 採用人数 | 3名 |
| 雇用形態 | 正社員 |
| 配属部署・役職 | エンジニア部門・システムエンジニア |
| 採用完了目標 | 2028年9月末までに内定確定・10月入社 |
| 求める人物像 | 経験:○○でプログラミングをした経験あり性格:勉強熱心であること |
| 採用理由 | 欠員の補充をするため |
| 採用チャネル | ダイレクトリクルーティング/人材紹介 |
| 選考フロー | 書類選考→スキルテスト→面接(2回) |
ここでは、採用計画を立てることで得られる3つのメリットを整理します。
▼採用計画を立てる3つのメリット
採用計画を策定するとき、採用要件として求める人物像を明らかにすることで、自社に必要な人材が集めやすくなります。「どのような人材がいたらより企業が更なる成長を遂げることができるのか」「○○人いたらより事業拡大を図ることができるのか」など定量的かつ定性的な項目を洗い出しましょう。それにより、自社が「本当に求めている人材」に対して効果的にアプローチすることができます。
採用計画を事前に立てることにより、「〇月に〇人採用する」必要があるかを可視化できます。その計画がうまくいっているか、そうでないかによって企業が取るべき今後の動きが変わってきます。
そのため、行き当たりばったりではなく、採用をスムーズに進めるためにも事前に採用計画を策定します。
その計画をもとに「現在の採用活動が有効か否か」を判断し、その状況にあった対応を行なっていく必要が生じるのです。
採用計画は、最初に自社の現在の人員構成を把握する必要があるため、各部署において何人の社員がいるのか、どんな仕事内容でどんな人的課題があるのか、今後の業務繁忙など人材の状況を管理することができます。
社員のキャリア希望や家庭の状況なども含めて管理することで、採用だけでなく、配置や異動にも活用でき社員活躍へと繋がるでしょう。
採用計画を立てたとしても、それだけで必ず成功するとは限りません。
計画を確実に成果につなげるためには、策定から実行までのプロセスにおいて、いくつかの重要な注意点を押さえる必要があります。
▼採用計画を立てるときの注意点
新卒採用と中途採用では、採用目的や選考方法、スケジュールが大きく異なります。
同じ計画書でまとめてしまうと、要件や評価基準が曖昧になりやすく、採用判断に迷いが生じる原因になります。
そのため、新卒・中途それぞれで計画書を分けて作成することが重要です。
採用計画を立てるうえでは、定量的で具体的なゴールを設計することが重要です。
事業計画や人員計画を踏まえ、「いつまでに・何名を・どの役割で採用するのか」を明確にしましょう。
目標を設定する際は、次のポイントを意識すると、採用活動の進捗管理や振り返りがしやすくなります。
▼採用のゴールを設定する際に意識するべきこと
・具体的であること
・数値で測れること
・現実的に達成可能であること
・事業目標と関連していること
・期限が明確であること
これらを満たした目標を設定することで、採用要件や評価基準に一貫性が生まれ、成果につながる採用計画を立てやすくなります。
採用計画は、人事部だけで完結するものではありません。
現場のリアルなニーズと、経営陣が描く事業方針の両方を踏まえることが重要です。
現場の意見を取り入れることで、実際の業務に即したスキルや役割が明確になり、求める人物像が具体化されます。
その結果、採用後のミスマッチを防ぎやすくなります。
一方で、経営陣と連携することで、採用人数や条件、タイミングを事業計画や予算に沿って判断でき、意思決定がスムーズになります。
人事が両者の意見を整理し、計画に反映させることで、実行力のある採用計画につながります。
近年、就活の早期化が進んでいることにより、人材獲得の競争が激化しています。その競争を乗り越えるために、採用計画を早いうちから作成し始めることで他社よりもリードすることができます。
前年度の採用計画などがある場合、その資料を参考に一度計画を策定してみることをおすすめします。
求職者よりも求人数のほうが多い「求職者有利」の時代に突入し、就活生にとって選べる企業の幅が広がりました。
他方、企業側にとっては選ばれることが難しい局面に突入しているため、どれだけの人がエントリーし、選考に進んでいるかなど、目標数値をある程度高く見積もったほうが採用計画としては円滑に進むでしょう。
そのため、エントリー数など母集団の形成は多めに見積もり、余裕を持たせることをおすすめします。
内定辞退者の理由を知ることで、自社の不足しているポイントの把握が可能です。
辞退する理由としては、以下のことがあげられます。
▼内定を辞退する理由
辞退理由をよくチェックし、次の採用活動までに改善できる部分を見直していきましょう。
採用計画は一度立てれば完成ではありません。年度ごとはもちろんですが、採用活動中にも採用計画によって自社が求める人材を集めることができるのか見直すと、より精度の高い物になります。
採用計画を改善するタイミング・内容について、例えば「予想していたエントリー数・参加率を下回ったとき」があげられます。
この場合は「歩留まりが悪い原因はなにか」を分析し、次の選考フローの歩留まりを高めるために追加するべきことがないか確認することで歩留まりを改善することができ、より精度の高い採用計画になります。
採用計画は、立てて終わりではありません。
計画を実行に移し、成果につなげるためには、その後の動きが重要です。ここでは、採用計画策定後に人事が取り組むべきポイントを整理します。
採用スケジュールや実施内容を、採用活動に関わる関係者全員で共有しましょう。
あわせて、採用の目的や方針、スケジュール感について認識をそろえておくことが重要です。
選考が進むと、受け入れ部署の部門長や役員が面接官を担う場面も増えます。
事前に面接日程を確保するとともに、採用戦略や評価基準について打ち合わせを行っておきましょう。
採用活動では、採用担当者以外の協力が必要になる場面が多くあります。
採用要件のすり合わせ、社員インタビュー、内定者フォローなど、関係者の役割を整理しておきましょう。
協力を依頼する際は、その目的や背景を丁寧に伝えることが大切です。
また、配属先の受け入れ体制やオンボーディングを整えておくことで、入社後の定着にもつながります。
求職者の多くは、応募前にコーポレートサイトや採用ページ、SNSを確認します。
自社が求める人物像や魅力が、正しく伝わる内容になっているかを見直しましょう。
応募者の目線に立ち、入社後のイメージが湧く情報や、会社の想いが伝わるコンテンツを用意すると効果的です。
採用チャネルや選考フローを実装し、計画に沿って運用を開始します。
採用活動が一段落したら、必ず振り返りを行いましょう。
スケジュールや運用に無理はなかったか、内定辞退の理由は何だったのかなどを整理し、次回の採用に向けて改善につなげていくことが重要です。
いかがだったでしょうか。採用計画を立てることで、求める人物像や採用の進め方が整理され、採用活動を効率的に進めることができます。
Matcher Scoutでは、独自のA/Bテストシステムによって、弊社担当者がより効果的な文言や画像を見つけ出し、貴社が本当に会いたい学生に会える確率を向上させることができる機能があります。
ご興味等ございましたら、お問い合わせフォームより、ご連絡いただけますと幸いです。
本記事以外にも、当HPではダイレクトリクルーティング運用に役立つ記事を沢山掲載しているので、是非参考にして頂ければと思います。