「来年の新卒採用市場ってどんな変化があるの?」
「そろそろ26卒の採用に向けて情報収集を始めたい!」
上記のようなお悩みをお持ちの採用担当者様もいるのではないでしょうか。
この記事では、25卒までの学生の動向の変化から、26卒学生の就活動向を予測・解説します。
26卒の採用スケジュールについても言及していますので、26卒採用に向けて準備を始めたい方には必見の内容です。
<この記事を読むとわかること>
25卒の動向については以下の記事で解説しています。
あわせてご覧ください。
まずは、26卒の新卒採用をどのようなスケジュールで進めていくべきか解説していきます。
経団連が「就活ルール」を廃止し、2021年卒以降の新卒採用が政府主導になったことは多くの方がご存知かと思います。
政府は、25卒までは経団連による就活ルールを踏襲する旨を発表しており、これまでは従来のスケジュールで新卒採用が行われてきました。
26卒でも基本的なスケジュールに変更はありません。
ただし、専門性の高い人材には大学3年生終了前の春休みから採用選考活動を前倒しできるルールが新たに適用されます。
従来のルールと26卒のルールを比較すると以下のようになります。
【参考】厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」
「広報活動」とは、求人情報を掲載したりエントリー受付を行うことを指します。
また「内定」は企業が採用通知を出し、学生が入社承諾書を提出するなど、正式に労働契約を締結することを意味します。
政府主導の就活ルールは上記でご紹介した通りですが、実際のスケジュールはこれよりもかなり前倒しになるでしょう。
26卒の採用スケジュールを組む際は、以下の画像を参考にしてみてください。
出典:株式会社学情「【26卒最新】新卒採用スケジュール|学生の動きと企業の疑問点を解消」
政府が要請している選考開始日程が4年生6月であるのに対し、実際には早い企業では3年生10月頃から選考を開始します。
「本当にそんなに早いの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
ここからは25卒以前の学生動向のデータを紹介し、26卒の動向について予測・解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ここからは、26卒の採用動向の概要を見ていきましょう。
売り手市場とは、求職者の数よりも企業の求人数が多い状態を指します。
新卒採用においては、学生優位な採用市場ということになります。
ここ数年、新卒採用では売り手市場が続いており、24年卒の有効求人倍率は1.71倍でした。
これは前年の1.58倍から0.13ポイント増えており、求人倍率は上昇傾向にあることがわかります。
【参考】リクルートワークス研究所「【大卒求人倍率1.71倍】コロナ前水準へ 中小の採用意欲も回復」
また25卒の採用見通しでは、大学生・大学院生の採用が前年に比べ「増える」と答えた企業は15.6%であり、「減る」と答えた企業(4.8%)を上回る結果となりました。
【参考】リクルートワークス研究所「ワークス採用見通し調査(新卒:2025年卒)」
これらのことから、26卒においても売り手市場は続く、またはさらに加速することが予想されます。
年々、就活において学生の動き始めが早くなっていますが、26卒でも引き続き早期化が進む見込みです。
株式会社インタツアーの調査によると、22卒から26卒の就活スケジュールは以下の通りです。
出典:HRzine「24~26卒の就活スケジュール比較調査 25卒以降は早期化の傾向がさらに強まる—インタツアー」
年々少しずつスタート時期が前倒しになっていますが、特に25卒・26卒では説明会参加時期が大きく早まっています。
一方で、4年生の夏以降まで活動を続ける層も一定数います。
そのため、単に就活期間が前倒しになっているというより、学生全体の活動期間が長期化しているといえるでしょう。
そのため、企業側は長期間に渡って採用活動を行う必要があり、場合によっては採用活動の負担が大きくなるかもしれません。
最近では、新卒採用を通年採用に切り替える企業も増えつつあります。
以下のグラフは、25卒の学生が就活やインターンシップの情報収集を開始した時期を表しています。
出典:あさがくナビ「2025年卒学生の就職意識調査(インターンシップ)2024年1月版」
最も多いのは大学3年生の6月ですが、大学1~2年生から情報収集を始めた割合は合計37.6%に上り、3人に1人以上の学生が3年生になる前から動き始めていたことが見て取れます。
また、2023年6月9日時点で、すでに26卒の4.1%がインターンシップの参加経験があり、1~2年生のインターンシップ参加が増えつつあることが分かります。
【参考】HRzine「24~26卒の就活スケジュール比較調査 25卒以降は早期化の傾向がさらに強まる—インタツアー」
内々定取得の時期も早期化する見込みです。
以下のグラフは、23卒から25卒までの内々定取得率の推移を比較したものです。
25卒では、3年生の1月時点ですでに25%が内々定を取得しており、内々定取得時期も年々早まっているといえます。
26卒でも25卒と同程度か、さらに早期化する可能性が高いでしょう。
出典:株式会社学情「【26卒最新】新卒採用スケジュール|学生の動きと企業の疑問点を解消」
活動時期だけでなく、学生の志向性も年々変化しています。
以下のグラフは、23卒から25卒までの学生を対象に「志望する企業規模」をアンケートした結果を表したものです。
大手企業を志望する学生は毎年約9割と一定の水準ですが、中小・ベンチャー企業を志望する学生は年々大きく減少しています。
このことから、安定志向の学生が増加している傾向にあるといえるでしょう。
また「キャリア選択で重視すること」では、25卒では「企業・業界の安定性が高い」が62.2%と最も多い結果となりました。
これは24卒の43.4%を大きく上回る数値です。
他にも、「福利厚生」「将来性」「年収」など、企業や生活の安定につながる項目が上位にランクインしています。
「タイパ」とは「タイムパフォーマンス」の略で、かかった時間に対する効率や満足度を表す言葉です。
株式会社RECCOOの調査によると、25卒学生のうち8割近くが就活においてタイパを強く意識しているようです。
出典:株式会社RECCOO「最新の新卒採用市場を徹底解説!2025卒の学生動向と26卒予測は?売り手市場と早期化のためにすべきこと」
また株式会社インタツアーの調査では、25卒学生が就活においてタイパを意識する瞬間は「企業の情報収集をする時」が最も多く、次いで「エントリーシートを書く時」であることがわかりました。
出典:株式会社インタツアー「【24卒~27卒 就活における「タイパ」についての調査】半数以上が「タイパ」重視。意識するタイミングは「エントリー時期」が多数」
そのため、学生が効率よく情報収集できるような工夫や、手軽に選考に参加できるような工夫をすることで、自社に興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
具体的には以下のような工夫が考えられます。
先述の通り、近年では学生の安定志向性が高まってきています。
このような傾向は26卒以降も続く可能性が高く、中小企業やベンチャー企業の採用はますます難しくなっていくでしょう。
このような状況の中で新卒採用を成功させるためには、中小・ベンチャー企業が最もつまずきやすい「母集団形成」を工夫して行う必要があります。
具体的には、
ことが重要です。
安定志向が強まっているとはいえ、中小・ベンチャー企業を志望する学生は必ずいます。
スカウトサービスやベンチャー企業に特化した求人サイトであれば、そうした学生に出会える可能性が高いでしょう。
弊社が運営するMatcher Scoutでは、OB・OG訪問アプリ『Matcher』に登録する学生の中から、要件に合った学生にスカウトを送信することができます。
学生に直接・個別に情報発信ができるため、知名度に関わらずアプローチが可能です。
<Matcher Scout をおすすめする理由>
以上の理由より、リスクなく待っているだけでは会えないような優秀な学生層にアプローチできるため、効率的に採用活動を進めることができます。
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【サービス説明資料参考】3分でわかるMatcher Scout
【導入事例参考】ベンチャー気質の学生へのアプローチに成功!3年連続で内定承諾をいただきました
いかがでしたか?
この記事のポイントは以下の通りです。
26卒の学生動向を把握し、採用計画に落とし込みましょう。