人手不足の現在、業務の効率化が必須になってきています。
そんななか、採用業務の効率化・個人情報の管理・選考情報のスムーズな共有を実現するために採用管理システムを導入する企業が増えています。
「気になってはいるけど、ありすぎてどの採用管理システムを導入すればよいか分からない」
「採用管理システムを導入するメリット・デメリットは何か」
このように思っている採用担当者様は多いのではないでしょうか。
この記事では、新卒/中途/アルバイト採用それぞれの採用管理システムを無料・有料に分けて徹底的に比較し、導入するメリット・デメリットまでご紹介していきます。
ATS(採用管理システム)とは?
ATSは「Applicant(応募者)Tracking System(追跡システム)」の略称で、企業の採用業務を効率化するシステムのことです。
ATSでは求人情報、応募者の個人情報、選考の進捗、採用担当者の評価といった採用活動に必要な情報をまとめて管理することが可能で、「採用管理システム」とも呼ばれています。
働き方改革に伴う業務効率化や、ペーパーレス化によって、ATSを導入する企業は増加の傾向にあります。
採用管理システムの機能
上図の通り、ATSのカバーできる業務の幅は広く、サービスごとに異なる強みがあります。
ここではそのなかでも特に代表的な機能である
- 求職者情報の一括管理
- 求人情報の作成
- 選考の自動化
- 内定者フォローの効率化
について解説します。
求職者情報の一括管理
採用候補者の管理機能・進捗管理機能は、ATSを代表する機能の1つです。
応募から採用に至るまでの採用候補者の情報(①求職者の採用進捗②筆記テスト③面接の評価④面接日のスケジュール)全てを管理することができます。
求人情報の作成
多くの企業は複数の求人媒体を活用しています。
これまでは媒体ごとに募集要項の作成が必要でしたが、企業の基本情報をATSに打ち込むことで、自動的に求人情報を作成できます。
また、中にはWEBサイトを自動で作成してくれるサービスもあるため、用途に応じて適切なATSサービスを選択できるとよいでしょう。
選考の自動化
ATSにはスクリーニング機能が備わっているため、条件を満たしている応募者を自動で抽出することができます。
これにより、条件を満たさない求職者の評価をする手間が省け、本質的な業務に注力することが可能です。
さらに、求職者との日程調整や、選考結果通知も一括で行えるため、リアルタイムの対応ができることもATS(採用管理システム)の強みといえるでしょう。
内定者フォローの効率化
ATS(採用管理システム)を活用することで、質問対応などの内定者フォローを効率化できます。
スムーズに内定者とコミュニケーションをとることができるようになれば、内定辞退を未然に防ぐことができます。
【新卒・中途の両方に強い】採用管理システム
ここからは、新卒・中途採用の両方に強みがある無料・有料の採用管理システムを8つ紹介していきます。
【無料プランあり】採用管理システム4選を比較
無料プランのある採用管理システムについて、特におすすめの4つを比較していきます。
①登録数の制限なし|『リクナビHRTech』
『リクナビHRTech』は、初期費用や月額費用、追加料金が一切かからない無料の採用管理システムです。
ユーザーアカウント、紹介会社、候補者の登録数に制限がなく、無料で全ての機能を利用することができます。
おすすめの方:
Excelの操作感を維持したシンプルな画面設計で直感的に操作することができるため、使いやすさを重視したい採用担当者様
主な機能:
- エージェントからの候補者情報の自動登録、面接日程の調整
- 選考データの集計・分析
費用:完全無料
【参考】リクナビHRTech 公式HP
②複数経路の応募者管理が可能|『Hirehub』
サービスの強み:
『Hirehub』は人材エージェント・求人メディア・自社サイトなどでの複数経路の応募者管理、選考管理・面接日程の調整を一元管理し、採用にかかわる業務の効率化を目的とした採用管理システムです。
人材エージェントとのやりとりを一元化するほか、求人メディアの主要10サイトから候補者情報を取り込むことが可能で、特にエン転職の応募者は自動で集約する機能があります。
おすすめの方:
候補者の情報管理の時間を短縮し、母集団形成を効率的に行いたい採用担当者様
主な機能
- 複数経路からの応募者管理
- 候補者評価機能
- 面接日程の調整
- メッセージ(メール)機能
- 人材エージェントからの推薦を自動化
費用: 完全無料
【参考】Hirehub 公式HP
③大手求人媒体と自動連携|『engage(エンゲージ)』
サービスの強み:
『engage(エンゲージ)』は、採用・求人サイトの作成から候補者の採用、入社後のフォローツールまで、採用活動の全プロセスに対応可能な機能を持った採用管理システムです。
また、「Indeed」「Google しごと検索」「スタンバイ」「求人ボックス」「エンゲージ」に作成した求人が連携されるほか、X(旧Twitter)などのSNSとも自動で連携します。
おすすめの方:
採用活動の全てを担える採用管理システムをお探しの採用担当者様、大手求人サイトを利用している採用担当者様
主な機能:
- 採用サイト作成
- 求人票掲載
- スカウトメール送付
費用:掲載から採用まですべての基本機能が無料
(自社求人の露出を増やし、応募者を集めることができる有料オプション機能あり)
④AIによるサポート|『SHIRAHA』
サービスの強み:
『SHIRAHA』は、AIが自社に適した文章やデザインを提案し、簡単に採用サイトをつくることができる採用管理システムです。
また、「Googleしごと検索」などの求人検索エンジンやSNSとの連携が可能であるため効率的に応募者を集めることが可能で、氏名や住所などの応募者情報も管理することができます。
おすすめの方:
工数を抑えてAIによる本格的な採用サイトを作成したい採用担当者様
主な機能
- SEO(検索エンジン最適化)機能
- 応募者情報管理
- 分析レポート(有料)
- 他媒体求人登録
料金:無料プランあり(掲載求人上限数3件 応募者閲覧上限数3名)
有料プラン:
- スタンダードプラン ¥ 10,780 /月(掲載求人上限数3件 応募者閲覧上限数 無制限)
- プロプラン ¥ 27,280 /月(掲載求人上限数・応募者閲覧上限数ともに無制限)
【参考】SHIRAHA 公式HP
【有料でもおすすめ】採用管理システム4選を比較
続いて、新卒・中途採用どちらにも強みのある有料の採用管理システムを4つを比較していきます。
①中小企業に人気|『採用一括かんりくん』
サービスの強み:
『採用一括かんりくん』は、月額¥20,000~という低コストで登録人数無制限、充実のサポートの提供など、コストパフォーマンスの高さが特徴の採用管理システムです。2つの料金プランから自社の予算に合わせて選択ができます。
また、スタンダードプランに登録するとLINEとのシームレス連携が可能になり、応募者の返信率・参加率のアップが見込めます。
他にもオプションとして適性検査CUBICとの連携機能があり、応募者の適性検査の結果を簡単に把握することができます。
おすすめの方:
応募者の返信率・参加率をアップさせたい採用担当者様、コストパフォーマンスを重視したい採用担当者様、中小企業の採用担当者様
主な機能:
- 応募者管理
- 採用フロー設計
- スケジュール管理
- カレンダー連携・web会議連携
料金:¥20,000~/月
- ライトプラン 要お問い合わせ
- スタンダードプラン 要お問い合わせ
【参考】一括採用かんりくん 公式HP
②業界最大級の連携サービス|『sonar ATS』
サービスの強み:
『sonar ATS』は求人の作成から応募者への連絡の自動化、選考状況の集計まで機能が充実している採用管理システムです。
候補者情報をまとめて管理できるほか、直感的な操作で採用フローの作成が可能であり、選考状況の確認、共有が容易に行えます。
また、「ONE CAREER」「Googleカレンダー」「slack」「Offer Box」「LINE」など、業界最大級の連携サービス実績があり、採用ツールの管理を一元化することが可能です。
おすすめの方:
複数の採用ツールを利用している採用担当者様、応募者情報を一元化して共有したい採用担当者様
主な機能
- 応募者管理機能
- 求人作成・公開
- 選考スケジュール管理
- 外部連携
費用:基本プラン ¥22,000~/月(初期費用0円)
【参考】sonar ATS 公式HP
③リファラル採用に強い|『ジョブカン採用管理』
サービスの強み:
『ジョブカン採用管理』は、シリーズ累計導入実績25万社を誇る、人気と実績のある採用管理システムです。
採用サイトの作成から応募者の管理、採用活動の進捗把握・分析まで行えます。選考後は面接官が評価をジョブカンに入力することで迅速に選考状況の共有を行うことができます。
また、新機能として「限定公開求人」機能が導入されました。特定のURLのみから求人を閲覧できるサービスで、社内で共有することで中途採用のリファラル採用に活かすことができます。
おすすめの方:
リファラル採用に力を入れたい採用担当者様、実績の高い採用管理システムを利用したい採用担当者様
主な機能
- 採用サイト作成及び他媒体(Indeed、Googleしごと検索)への自動掲載
- 候補者情報の一元管理 ・LINEでのコミュニケーション機能
- レポート機能
費用:
初期費用・サポート費用0円
無料プランあり(機能制限あり:候補者登録上限30名/月・求人媒体自動連携機能なし)
有料プラン
- LITEプラン ¥85,00~/月(求人媒体自動連携機能なし)
- STANDARDプラン ¥30,000~/月 (求人媒体自動連携機能あり)
【参考】ジョブカン採用管理 公式HP
④継続契約率99.2%|HITO-Link リクルーティング
サービスの強み:
『HITO-Link リクルーティング』は、継続契約率99.2%という高い顧客満足度を誇る採用管理システムです。
カスタマーサクセスチームが寄り添って支援をするため、システムの利用に不安がある方にも簡単に利用することができます。
また、40種類以上の求人媒体データを自動で取り込む機能があるため、大手求人媒体からの応募者だけなく、業界特化型の求人媒体やエリア特化型の求人媒体から募集者を集めることができ、母集団形成を行うことができます。
おすすめの方:
システムや採用ツールの利用に不安がある採用担当者様、幅広い求人媒体から母集団形成を行いたい採用担当者様
主な機能
- 応募者管理機能
- データ分析機能
- 候補者との面接日程調整
料金 ¥50,000~/月
【新卒向け】有料採用管理システム3選
ここからは、新卒採用担当者様に向けて新卒採用に特化した有料の採用管理システムを3つ比較していきます。
新卒採用に特化しているからこそ備わっている機能に注目です。
①リクナビ・キャリタス就活と自動連携|『i-web』
サービスの強み:
『i-web』は、業界で唯一大手就活情報サイト(リクナビ、キャリタス就活)と適性検査(SPI、TG-WEB)と完全連動をしており、16年連続導入シェアNo.1を誇る採用管理システムです。
媒体からエントリーした応募者はすぐにマイページにアクセスすることができます。
また、適性検査とデータ連動しているため、応募者がマイページから受験することが可能になったほか、受験記録・採点記録が自動でi-webに反映されることによってデータが一元化され、簡単に確認することができます。
おすすめの方:
大手就活情報サイトや適性検査(SPI・TG-WEB)を利用していて、手間を減らしたい採用担当者様
主な機能
- 応募者の一元管理
- webセミナーやオンライン面接などのオンライン採用の充実
- CMS(コンテンツマネジメントシステム)機能
- 応募経路の分析
料金:要お問い合わせ
【参考】i-web 公式HP
②LINEを使った採用活動に強み|『キャリタスContact』
サービスの強み:
『キャリタスContact』は、学生が普段、もっとも使用しているLINEを使った採用コミュニケーションツールです。新卒採用活動における学生とのコミュニケーションを集約し、展開することができます。画面を数タップするだけで説明会予約ができるほか、学生の属性ごと(卒年、文理、選考フェーズなど)にリッチメニューを切り替えて、最適な情報提示をすることができます。
おすすめの方:
LINEを使ってスムーズに採用活動を行いたい採用担当者様
主な機能
- 自動リマインド・自動応答
- 応募者管理
- 選考ステータス管理
- QRコードエントリー
料金:初期導入費 ¥0
月額システム利用料 ¥39,800~
③マイナビとのシームレス連携|『アクセスオンライン』
サービスの強み:
『アクセスオンライン』は、マイナビが提供している採用管理システムです。就活情報サイトの利用者数No.1の「マイナビ」とのシームレス連携が可能です。
シームレス連携とは、マイナビからエントリーした学生をマイナビの会員情報を引き継いだまま採用サイトに登録してもらうことが可能になる機能です。これによって学生の登録の離脱を防ぐことができます。
また、面接官・リクルーター向けの機能からデータ集計の機能も標準搭載されています。
おすすめの方:
マイナビからエントリーする学生を取り込みたい採用担当者様
主な機能
- 説明会や選考会の予約
- 面接官の割り当て(レーン管理機能)
- データ分析機能
- WEB面接システム「FACEHUB」等のサービス連携機能
料金:要お問い合わせ
【参考】アクセスオンライン 公式HP
【中途向け】有料採用管理システム3選
続いて、中途採用に強みのある採用管理システムを3つ比較します。
①ビズリーチのノウハウや支援が受けられる|『HRMOS』
サービスの強み:
『HRMOS』は、ビズリーチが提供している採用管理システムです。
一連の採用活動業務がこのシステムで完結し、加えて応募経路など採用に関するデータが自動でまとめられるため、採用業務の負担を大きく減らすことが可能です。
また、採用データの分析ができ、辞退・内定理由のデータを蓄積させることで自社の課題が見つかり、採用活動の改善につなげることができます。
求人サイトビズリーチとの自動連携だけでなく、支援を受けることもでき、効率的に採用活動を進めることも可能です。
おすすめの方:
ビズリーチ社のサービスをすでに使っていて、業務効率化を図りたい採用担当者様
主な機能
- 求人管理・求人媒体連携機能
- レポート作成機能
- 選考管理・分析機能
- オペレーションの効率化
料金:要お問い合わせ
【参考】HRMOS 公式HP
②デジタル人材の転職に強い|『HERP Hire』
サービスの強み:
『HERP Hire』は、エンジニアなどのデジタル人材の採用に強みのある採用管理システムです。業界最大級の応募情報自動取り込みにより、エンジニアに幅広くアプローチが可能です。
また、応募情報の管理など細かい業務の工数を約40%削減することができるほか、Slack連携により採用コミュニケーションを活発化させて採用活動が行えます。
おすすめの方:
人手不足で、採用工数を減らしながらデジタル人材の中途採用を実施したい採用担当者様
主な機能
- Slack連携
- カレンダーとの自動連携
- 応募情報の自動取り込み機能
料金:要お問い合わせ
【参考】HERP Hire 公式HP
③中途採用のノウハウが豊富|『JobSuite CARRER』
サービスの強み:
『JobSuite CARRER』は中途採用に特化した採用管理システムで、過去1,000社以上の実績から得たノウハウをパッケージ化しています。
複雑な操作や機能は排除したうえで採用活動に必要な機能が網羅されており、すばやく運用することが可能であるほか、サポート体制が整っているため気軽に相談することができます。
また、プライバシーマーク、および情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の取得・運用をしており、安全性も保証されています。
おすすめの方:
使いやすさ、安全性、丁寧なサポート体制だけでなく、中途採用の実績を備えた採用管理システムを利用したい採用担当者様
主な機能
- 募集職種管理・掲載機能
- メール送信・受信機能
- カレンダー、SmartHRなど各種サービス連携機能
料金:¥50000~ / 月(ジョブスイートキャリア単独でご利用の場合)
¥70000~ / 月(ジョブスイートフレッシャーズと同時契約の場合、2サービスの合計価格)
【アルバイト採用担当者様向け】有料採用管理システム3選
続いて、アルバイト採用に役に立つ採用管理システムをご紹介します。
有料プランのあるサービスを3つ比較していくので、自社にあったシステムを検討してみてください。
①求人サイト「イーアイデム」に簡単掲載|『Jobギア採用管理』
サービスの強み:
『Jobギア採用管理』は、求人サイト「イーアイデム」からのWEB応募や他社媒体の応募も自動取込が可能な採用管理システムです。
応募者情報や選考状況を複数人で共有でき、店長が不在の時は副店長が確認できるため、応募者とのスムーズなコミュニケーションが可能になります。
また、適性診断テストも標準機能として備わっているため、応募者をより理解してから採用・マネジメントすることができます。
おすすめの方:
店長だけでなく、複数人で採用活動を行いたいアルバイト採用担当者様
主な機能
- 応募者管理
- web面接機能
- 適性診断テスト
料金:Aプラン ¥30000
Bプラン ¥50000
Cプラン ¥90000
(各プランの内容については要お問い合わせ)
【参考】Jobギア採用管理 公式HP
②専任のスタッフによる手厚い支援|『HITO-Manager』
サービスの強み:
『HITO-Manager』は、パーソル株式会社が運営しているアルバイト採用向けの採用管理システムです。
導入まで専任のスタッフがサポートするため、使い方に不安がある方も安心して使い始めることができ、導入後の質問の返答率が高く、すぐに疑問を解決することができます。
また、高いクオリティの採用ページの作成、店舗別・エリア別などで状況を分析することができるため、効率的に採用活動を進めることが可能です。
おすすめの方:
専任スタッフによるサポートで機能への不安をなくしたいアルバイト採用担当者様
主な機能
- Indeed、求人まとめサイトの連携
- SEO対策
- 応募者自動媒体取り込み
- 自動返信メール・メールテンプレート機能
料金:要お問い合わせ
③チャットロボットが24時間求職者に対応|『面接コボット』
サービスの強み:
『面接コボット』は、dip株式会社が運営している、アルバイト採用に特化した採用管理システムです。
応募者の管理からやり取りを、24時間365日ロボットが自動で対応することが特徴です。
自動のやり取りによって事前に就業条件について応募者に確認できるため、スムーズに面接を行うことが可能です。
また、バイトル・はたらこねっとなど、30種類以上の求人媒体からの応募に対応しているため、幅広く応募者を集めることができます。
おすすめの方:
チャットロボットで採用活動・面接の効率化を図りたいアルバイト採用担当者様
主な機能
- 応募者へSMSとメールを自動配信
- 面接日の自動マッチング
- スケジュール管理
- 応募者管理
料金:¥15000~ / 月
【参考】面接コボット 公式HP
ATS(採用管理システム)導入のメリット・デメリット
では、実際にATSを導入するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ATS(採用管理システム)導入の4つのメリット
ここからはATS導入メリットを4つの観点から解説します。
▼ATS導入の4つのメリット
- 採用業務を効率化できる
- 選考情報の共有がスムーズになる
- ミス防止につながる
- 採用課題を定量的に分析できる
これらを詳しく説明していきます。
①採用業務を効率化できる
ATS導入の最大のメリットは業務効率化です。
採用業務は選考・スケジュール管理・メッセージ対応など業務内容は多岐にわたります。
そこで、ATSを導入し、採用業務の自動化を進めることで、限られた時間を本質的な業務に活かすことができます。
ATS導入には初期費用がかかる場合がありますが、業務の効率化が進めば人件費を削減できるため、結果的にはコスト削減につながるでしょう。
②選考情報の共有がスムーズになる
ATSのログインアカウントを用意することで、採用状況をチーム全体で把握することが可能です。
採用にかかわる情報の属人化を避けることでスムーズに候補者への対応を進められ、候補者の離脱を避けられます。
③ミス防止につながる
ATSの自動メール配信機能によって、結果通知の遅延やミスなどの人為的なミスを防げます。
細かいミスを減らすことで、採用の成功可能性を向上させられるでしょう。
④採用課題を定量的に分析できる
採用活動の課題を明確化するためには、定量的なデータ分析が必要です。
ATSには多くの場合データ分析機能が搭載されており、自動的に採用にかかわるレポートを生成できます。
ATS(採用管理システム)導入の3つのデメリット
続いて、ATS(採用管理システム)導入することのデメリットについて3つ紹介していきます。
▼ATS導入の3つのデメリット
- 導入・運用コストがかかる
- 不具合が起こる可能性がある
- 自社の採用プロセスと一致しない場合は業務効率化の低下も
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
①導入・運用コストがかかる
ATS(採用管理システム)を導入するには、初期費用や数万円単位の月額システム利用料がかかります。
特に中小企業はそのコストが痛手になる可能性もあるため、必要としている機能を見極め、自社に合った予算を設定すること、そしてそもそもATS(採用管理システム)を使う必要があるのかも含めて検討することが必要です。
②不具合が起こる可能性がある
どれほど安全で使いやすいATS(採用管理システム)でも、突然のシステム障害等によって一時的に利用できなくなる可能性もあります。
そのときに採用活動が停滞してしまうほか、場合によっては応募者の情報の安全性が脅かされる場合もあります。想定外のことが発生した時にどのようなサポート体制が整っているのか、事前に確認する必要があります。
③自社の採用プロセスと一致しない場合は業務効率の低下も
利用したATS(採用管理システム)が自社の採用プロセスと一致しない場合は、業務効率化どころか逆に効率が低下してしまうおそれもあります。
自社の採用プロセスに適しているシステムかどうか、自社のニーズや必要な機能、予算を検討したうえで利用するシステムを選ぶ必要があります。
ATS(採用管理システム)導入時の比較ポイント
最後に、実際に採用システムを導入するときに確認しておきたいことをまとめました。
ATS(採用管理システム)の導入時の比較ポイントは以下の5つです。
- 導入目的に即した機能が備わっているか
- セキュリティはしっかりしているか
- システムは使いやすいか
- 導入・運用時のサポートがあるか
- 連携ができるか
一つずつ確認していきましょう。
1. 導入目的に即した機能が備わっているか
まずは採用管理システムを導入する目的を明確にしましょう。
どんなに優れた採用管理システムを導入したとしても、その製品が自社の課題などにフィットしないと十分な効果が発揮できません。
まずは採用活動における課題を洗い出し、導入する目的を整理した上で、優先順位の高い導入目的を達成できる製品を選びましょう。
2. セキュリティはしっかりしているか
ATSには無数の候補者の個人情報が集まることとなります。
万が一応募者の個人情報が流出してしまった場合、企業の信用もリスクにさらされることとなります。
そのため、サービス選択を行う際は、必ずセキュリティについての記載を確認しましょう。
プライバシーマークの取得、情報資産の保護のためのISMS認証の有無などが安全性の判断する際に有効です。
3. システムは使いやすいか
目的に合ったATSを導入したとしても、その採用管理システムを担当者が使いこなせなければ意味がありません。
どうしても機能の種類やコストパフォーマンスを重視しがちですが、ATSは人事担当者が最も多く活用するシステムです。
そのため、使いやすさを重視してATSを導入するとよいでしょう。
無料トライアル期間があるサービスも多く存在するので、各社サービスの使い心地を比較してみることもおすすめです。
4. 導入・運用時のサポートがあるか
ATSは業務を効率化させるものですが、慣れるまでは何かトラブルが起きる可能性も考えられます。
そういった際に迅速に対応してもらえるようなサポート体制が整っているかもチェックする必要があるでしょう。
5. 連携ができるか
LINEやIndeed、マイナビなど、学生とのコミュニケーションツールや求人サイトと、ATS(採用管理システム)が連携できるかによって、業務の効率の良さも変わってきます。
連携によって情報を取り込んだり、応募者とのやりとりや面接日程を一括で管理することができるため、連携機能があるか、確認するとよいでしょう。
採用活動を効率化させたい方にはMatcher Scoutがおすすめ
ATS導入によって採用の過程で発生する業務を効率化できます。
しかし「もっと楽に採用活動がしたい!」「採用工数自体を減らしたい!」といった方も多いはずです。
そんな人事担当者の方には「Matcher Scout」をおすすめします。
Matcher Scoutとは「自社が求めている学生に、手間を掛けずに、リスク無く採用したい」そんなニーズにお応えする、新卒向けダイレクトリクルーティングサービスです。
Matcher Scoutの特徴として
- OB・OG訪問マッチングサービス「Matcher」のデータベースから、主体性のある優秀な学生にスカウトを送信できる
- 運用に際する、事務作業が一切不要
- 独自のA/Bテスト機能で、会いたい学生に会える確率を向上できる
ことがあげられます。
採用成功まで料金は一切かからないため、採用自体を効率化させたい人事担当者の方におすすめです。
まずは、下記より無料の資料をダウンロードしていただければと思います。
おわりに
採用競争が激化していく中で、業務の効率化は必要不可欠です。
ATSを導入するだけで、簡単に業務改善を実現できます。
ぜひ今回の記事を踏まえたうえで各社に適したATSを導入してみてください。