「オンライン面接ツールを導入したいけど、どのツールを選べばよいか分からない」
そんなお悩みをお持ちの採用担当者様も多いのではないでしょうか。
この記事ではこのようなことをご紹介します。
- オンライン面接ツールの選び方
- おすすめオンライン面接ツールの紹介
- オンライン面接ツールの比較表
是非最後までご覧ください。
まず確認!オンライン面接ツールを導入する目的
オンライン面接ツールは、その使用目的によって必要な機能が異なります。
そこで、まず「何のためにオンラインツールを導入するのか」を整理してみましょう。
ここでは、よくあるオンライン面接ツールの導入目的を4つご紹介します。
①自社の面接官をトレーニングしたい
面接では、採用担当者だけでなく事業責任者や会社のエース社員が面接官を務めたり、求職者への魅力付けを行う企業が多いのではないでしょうか。
その時に課題になるのが、面接官の育成です。
採用担当者は普段から面接を担当するため、自身の面接を振り返る機会が多いはずです。
しかし、事業責任者やエース社員などは、通常業務の間を縫って面接を担当します。
面接マニュアルを完璧にしてから面接に臨んでも、普段から面接を担当するわけではないため不測の出来事に対応できず、アドリブでこなす場面も出てくるでしょう。
そこで活用できるのが、オンライン面接ツールです。
これまで、採用担当者が面接官に対してFBを行うためには、採用担当者が面接に同席しなければなりませんでした。
しかし、録画機能が実装されているオンライン面接ツールを用いることで、効率的に面接のフィードバックを行うことができるのです。
【参考】面接官トレーニングの目的とは?無料でスキルアップする方法も紹介!
②オンライン面接をより快適にしたい
最近では、面接にGoogleMeetsやZoomなどの無料ツールを使う企業も増えています。
特にGoogleMeetはGoogleアカウントさえあれば誰でも使えますし、zoomは学生に馴染みやすいため抵抗なく使えるかもしれません。
しかし、
「Googlemeetは無料プランの場合画面録画ができない」
「zoomは無料プランだと45分の時間制限がつく」
「セキュリティ上の不安がある」
などの懸念点もあります。
こうした背景から、オンライン面接をより快適にするためにツールを導入する企業もあります。
③経営コストを削減したい
地方にも事業展開している企業の中には、人事部を本社にしかおいていない会社も多いのではないでしょうか。
その場合、交通費を負担して求職者に来てもらうか、人事担当者が面接のために現地まで向かう必要があります。
一方、オンライン面接は求職者が自宅で受けられるため、活用することで交通費や人事担当者の人的コストを削減することができます。
④求職者と早期に接触したい
「求職者の選考辞退」は、採用担当者の永遠の悩みです。
実は、約64%の求職者が、選考前に選考辞退をしているというデータがあります。
エントリーした後、より理想に近い企業を見つけたり、その企業の口コミからマイナスイメージを感じて辞退する場合が多いようです。
そのような辞退を防ぐ解決策として、エントリーしてくれた求職者と早期接触を図ることが挙げられます。
しかし早期接触を試みても、面接日程の都合が合わないなどの問題は生じます。
それらを解決するのがオンライン面接ツールです。
オンライン面接ツールでは、場所や時間にとらわれず柔軟に面接を行うことができます。
そのため、面接日程の調整が行いやすく、早期接触が実現できるというわけです。
【参考】3000人の辞退経験者が語った!選考辞退の真相「辞退の心理2016」
一目でわかる!オンライン面接ツールの比較表
※本記事でご紹介した、有料のオンラインツール5選を比較しています。
※利用料金は、最も安い月額料金で比較しています。
※サポート体制は、有人サポート実施時間です。
【厳選】オンライン面接ツール5選!
それでは、実際にオススメのオンライン面接ツール5選をサービスの概要、特徴、サポート体制、利用料金に分けてご紹介します。
HARUTAKA
HARUTAKAは、株式会社ZENKIGENが提供するオンライン面接ツールです。
特徴
- 面接品質をAIで見える化し、面接をサポート
- AIを活用した動画選考で、客観的評価を実現
- アプリは不要、ITに詳しくなくても使いこなせる
サポート体制
- メール:365日24時間受付(返信時間9:00〜18:00)
- コールセンター:365日受付(9:00〜18:00)
利用料金
料金体系は初期費用+月額利用料となっていますが、詳細は資料請求が必要です。
【参考】harutaka(ハルタカ)
V-CUBE
V-CUBEは、株式会社ブイキューブが提供するオンライン面接ツールです。
特徴
- URLをクリックするだけで面接に参加可能
- 専用アプリはなく、ブラウザからも使用できる
- セキュリティ面は業界トップクラス
サポート体制
24時間365日受付
利用料金
料金体系は初期費用+月額料金です。
下記にローカルプラン利用時の金額を例として記載しておきます。
- 初期費用:1ルーム/5500円
- 月額費用:1ルーム/11000円
最小契約は10ポートからとなっています。(2022年2月時点)
【参考】V-CUBE
BioGraph
BioGraphは、イーコネックス株式会社が提供しているオンライン面接ツールです。
特徴
- 圧倒的な面接スケジュール管理のしやすさ
- スマートフォンでもアクセス可能、応募者の負担を軽減
- Web面接特化のツールのため、複雑な操作は不要<
サポート体制
- 電話対応:0時~18時(土日祝除く)
利用料金
料金体系は導入費用+月額制です。
- 月額費用:11,000円〜55,000円
- 導入費用:月額費用と同額
料金に応じてアカウントや使用できる機能が増えます。
また、エンタープライズプランも存在しており、自社に合わせた機能を独自にカスタマイズして使用することができます。
【参考】BioGraph
インタビューメーカー
インタビューメーカーは、株式会社スタジアムが提供するオンライン面接ツールです。
特徴
- 求人媒体に掲載している情報まで管理できる
- 面接は全て自動録画、社内での共有や振り返りにも使用できる
- 録画面接機能を搭載、日程調整不要で候補者と新たな接点を持てる
サポート体制
- 有人サポート対応時間(チャット、電話、メールで回答):月~金(9時〜20時)土・日・祝(9時〜18時)
利用料金
料金体系は初期費用+月額利用料金です。
月額利用料金はプランによって異なり、30日間無料で利用できる無料プラン、ベーシックプラン、Web面接スタンダード、録画面接プラン、プレミアムプランの5つのプランから選択できます。
ベーシックプランは初期費用39,800円+月額利用料金29,800円で、その他のプランはお問い合わせとなっています。
【参考】インタビューメーカー
Calling
Callingは、ネオキャリアグループの株式会社ネオラボが提供するオンライン面接ツールです。
特徴
- URLをクリックするだけで参加可能!圧倒的手軽さ
- 面接に必要な機能を余すことなく搭載!
- 行政機関も採用、セキュリティ面も安心
サポート体制
- 10:00〜12:00、13:00〜18:00(土日祝日除く)
利用料金
料金体系は初期費用+月額料金で、1IDごとに料金がかかるシステムです。
初期費用は200.000円、1ID/1500円/月額で、10IDからの契約となっています。
【参考】Calling
【無料】今すぐ使えるオンライン面接ツール3選!
ここまで、有料のオンライン面接ツールをご紹介してきました。
ここからは、無料で今すぐ使えるオンライン面接ツールを3つご紹介します。
GoogleMeet
GoogleMeetは、Googleが提供する無料のビデオ会議ツールです。
Googleアカウントさえあれば最大100人まで参加でき、最長で60分の会議を開催することができます。
Google Workpspace(Googleのビジネス用グループウェアツール)を導入している企業では打ち合わせや会議で使われることも多いため、ご存じの方も多いのではないでしょうか? 利便性が高い反面、開催者が無料アカウントの場合、参加者はGoogleアカウントが必須になるというデメリットもあります。
【参考】Google Meet
Zoom
zoomはアメリカに本社があるズームビデオコミュニケーションズ社の無料ツールです。
接続の安定性に定評があるツールで、学校の授業からビジネスの場まで幅広く使われています。
オンライン面接ツールの中で特に幅広い場で使われるツールのため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
参加者はPC上からであればアカウントがなくてもオンライン面接に参加できます。
スマートフォンからも事前に専用アプリをインストールしておけば参加可能です。
準備さえ整えば、手軽にオンライン面接を開始できます。
一方で、無料版は40分の時間制限などデメリットもあります。
時間制限のない有料版は、月額2000円〜とお手頃価格です。
【参考】Zoom Meetings
Whereby
Wherebyはブラウザベースのオンライン会議システムで、アプリの導入やアカウントの作成など面倒な準備なしにすぐオンライン会議を開催できます。
公式サイト上でアカウントを作成すると専用のURLが発行され、それを参加者に伝えるだけで面接の準備は完了です。
無料利用の場合画面共有は20分までという縛りもありますが、何度でも画面共有はできるためそこまで大きいデメリットにはならないでしょう。
唯一の懸念点としては、サービスサイトがすべて英語で表記されていることです。
最初の登録は苦労するかもしれません。
【参考】Whereby
機能数で選ぶなら「Calling」
機能数で選ぶなら、5つのツールの中で最も機能数が多く、どのプランでも全機能を利用できるCallingがおすすめです。
後述でも詳しく説明しますが、オンライン面接ツールには主に7つの機能があります。
- 画面共有機能
- 資料ダウンロード機能
- メモ機能
- 録画面接機能
- 管理機能
- チャット機能
- その他機能(アンケート機能・通信状況インジケーターなど)
これらの機能が搭載されているかどうかはツールによって異なるため、自社がどんな機能を必要としているのか明確にすることが大切です。
また、注意しなければならないのは、プランによって使える機能が異なるツールです。
ハイエンドなプランでは使えるけど、ベーシックプランでは使えない機能が存在するため、どのプランなら必要とする機能が使えるか下調べが必要になります。
複数社員で利用するなら「BioGraph」
複数の社員で同時に利用することを想定している場合、BioGraphがおすすめです。
BioGraphの有料プランは月額料金制で、面接予約回数の制限がないためです。
オンライン面接ツールの料金体系は、ツールによって大きく異なります。
IDの数やルームの数で料金が上がるケースや、月額料金制でどれだけ使用しても定額のケースもあります。
そのため、自社の利用シチュエーションによってどのツールが一番お得かは異なるのです。
サポート体制で選ぶなら、「V-CUBE」
500社以上の導入実績を誇り、365日24時間サポートしてくれるV-CUBEがおすすめです。
価格や機能はもちろんですが、意外に見落としがちなのがサポート体制です。
何か不具合が発生したときにサポートしてくれる体制が整っているかは、様々なトラブルが起こりやすいオンライン面接ツールにおいて非常に重要です。
サポートがしっかりしていれば、オンライン面接ツールを初めて導入する企業でも安心して利用することができます。
オンライン面接ツールの基本機能
ここでは、一般的にオンライン面接ツールに備わっている7つの機能をご紹介します。
画面共有機能
面接中に参加者・主催者どちらかの画面を共有できる機能です。
資料を一緒に見ながら説明できるメリットがあります。
資料ダウンロード機能
面接中に説明しなければならない資料を事前にダウンロードすることができる機能です。
メモ機能
面接中に感じたことを画面上でそのまま書き込めるメモ機能や、面接中にあらかじめ設定した評価項目に沿って学生を放火できる機能を搭載しているツールが多数あります。
録画面接機能
あらかじめ設定した質問に対して、学生が好きな時に回答を録画・送信できるサービスです。
従来までの1:1の面接と異なり、その場にいなかった面接官もアーカイブとして保存されている動画を見ることで評価が可能です。
管理機能
候補者一人一人の情報を1つの媒体上で管理することが可能です。
候補者から提出された選考書類や面接動画や、申し送り事項などをまとめて管理することができるため、データの管理が容易です。
チャット機能
面接中に候補者とテキストでやりとりができる機能です。
メールに比べ比較的素早いコミュニケーションを取ることができるため、お互いのためになる選考が期待できます。
その他機能
ホワイトボード機能や通信状況インジケーター、アンケート機能などがあります。
オンライン面接が注目されている背景
オンライン面接が注目されるきっかけは新型コロナウイルスによる感染拡大でした。
新型コロナウイルスの感染を防止するために対面での説明会や面接が避けられるようになり、オンライン面接ツールが使われるようになりました。
しかし、新型コロナウイルスが落ち着き対面のイベントが増えてきた現在でもオンライン面接ツールは使われ続けています。
マイナビが2023年3月に就活生に対して行ったモニター調査では、平均して8割以上の面接がオンライン面接でした。
この数値は緊急事態宣言が出ていた昨年同時期の調査と比較してもほぼ横ばいです。
新型コロナウイルスの感染拡大に関わらず、オンライン面接ツールが私たちにとって日常的なモノとなったことが分かります。
【参考】マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況
【参考】新型コロナウイルス感染症流行・2021年3月の主な動き
オンライン面接のメリット
オンライン面接を導入するメリットは、大きく分けて4つあります。
①面接コストを削減できる
面接を受けに来た学生の対応や、面接会場を準備する手間、場合によっては担当者が出勤する時間まで削減することが可能です。
オンライン面接は、PCとネット環境、静かな場所さえあればどこでも実施可能なためです。
②選考期間を短くできる
オンライン面接ツールを使うことで場所・時間にとらわれず面接ができます。
そのため、面接の日程調整にかかる負荷を減らすことができ、選考にかける期間も短縮できるというわけです。
さらに、ESや履歴書、ポートフォリオの確認も全てオンライン上で完結するため、面接の際に手元に資料を準備しながら効率的に面接できることもメリットです。
③より多くの候補者と面接できる
オンライン面接では移動やそれにかかる時間・交通費などは必要ありません。
そのため、遠方の学生でも気軽に面接に参加できるため、結果としてより多くの学生と面接できるのです。
一般的に、面接する学生が多ければ多いほど優秀な学生に会う機会は増えるため、自社にマッチした学生に会える確立が高まるかもしれません。
④学生の普段の姿が見れる
学生は多くの場合、面接の邪魔が入らず、慣れ親しんだ自宅で面接を行います。
従来型の面接では緊張して自然な姿を見せることができなかった学生も、自宅ならリラックスした状態で面接に臨むことができるでしょう。
そのため、応募者の日常的なふるまいを知ることができるはずです。
オンライン面接のデメリット
オンライン面接のデメリットは大きく4つです。
①オンライン面接に不慣れな学生がいる
新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの大学がオンライン授業に切り替わりました。
そのため、多くの学生がオンラインツールを使用した経験があるはずです。
しかし、大学のオンライン授業で使われているツール以外はほとんど知らないのが実情です。
学生が戸惑わないよう、オンライン面接の日程を組む際には当日の流れや準備事項をきちんと伝えることが大切です。
特にグループ面接など複数人が参加する面接では、参加者の名前の表記の変更や、他の参加者が話しているときは音声をミュートにするなどのルールを明確に定めて共有することが円滑に面接を進めるコツです。
また、ツールによっては参加者にアカウントを作成してもらう必要があるツールもあります。
学生の中には自分の個人情報を開示したくない人がいることを忘れてはなりません。
そういった場合には、URLを共有するだけでオンライン面接が可能になるツールを利用する等の工夫が良いでしょう。
②セキュリティ面で不安が残る
前述したように、アカウントを作成するタイプのWeb面接の場合、個人情報の観点から不安視されやすい傾向があります。
また、ITに強い候補者であれば通話の内容が盗聴されることを気にする人もいるかもしれません。
セキュリティ対策を満足にしていない場合、音声データや映像データ等の通信を盗聴される可能性は否定できません。
セキュリティ対策がしっかりできるオンライン面接ツールを利用するなどの対策があげられます。
③コミュニケーションがとりにくい
オンライン面接は、音声と動画がズレることによって話すタイミングがつかみずらくなることがあります。
また、場の雰囲気がつかみにくく、対面に比べてコミュニケーションが取りにくいです。
通信状況が悪くコミュニケーションが十分に取れない状態では、たとえ自社にマッチした優秀な学生だとしても良さが伝わらない可能性があります。
解決方法としては、環境や設備を整えることでスムーズなコミュニケーションを実現することが挙げられます。
データ量が軽く鮮明な映像・音声を実現できるシステムを導入したり、高性能なWebカメラやヘッドセット、マイクなどを用意するとよいでしょう。
④通信環境に左右されやすい
オンライン面接は、通信環境に大きく影響されます。
電波が弱ければ通信が途切れ、面接が中断されてしまう可能性があります。
そのため、企業は安定した通信環境を整える必要があります。
学生側にもなるべく安定して通信ができる場所で面接を受けてもらうようにしましょう。
さいごに
この記事では、オンライン面接ツールを導入する目的の紹介や、ツールごとの特徴の比較をしてきました。
これを機に、オンライン面接を導入してみてはいかがでしょうか?