【事例あり】会社説明会資料の作り方とプレゼンのコツ|時短術も紹介
2023/09/20

会社説明会を成功させるために

企業説明会は、学生との「初めての接触機会」です。

このファーストコンタクトで悪い印象を与えてしまえば、学生の選考参加の可能性はほぼ0になってしまうでしょう。

以下の資料のように、説明会におけるプレゼンの質は学生からの企業イメージに大きな影響を与えます。

そんなプレゼンのカギを握るのが企業説明のスライドです。印象が悪かった企業説明会の理由

この記事を読んで、資料作成のコツをつかみ、説明会の成功を目指しましょう。

会社説明会資料を作成する3つの目的

「なぜ説明会資料を作る必要があるんだろう?」と思っていませんか?

そんな方向けに会社説明会資料を作成する目的、メリットを説明します。

①企業の魅力を視覚的にアピールできる

口頭のみで「〇%の成長率です」「年間〇億円売り上げています」と伝えるよりも、グラフで補足することで、参加者の記憶に残る説明会プレゼンにできます。

特に合同説明会において、学生は1日に複数社の説明会に参加するため、説明会終了後に自社に応募してもらうには、他の企業との差別化が必要不可欠です。

②配布することによるリマインド効果

対面の説明会の場合、紙の資料を渡しておくことで、説明会終了後にも自社の存在を思い出してもらえます。

また資料を見返してもらうことで、学生の記憶に企業名や事業内容を定着させられるでしょう。

③情報の統一と正しい理解の促進

会社説明会資料を作成することで、プレゼンの補足ができるようになるのみならず、企業イメージの毀損を防ぐことが可能です。

インターネットやSNS上で、企業に対して不確かな情報が流れるトラブルを防ぐことにもつながります。

企業説明内容を資料として固めておくことで、公式な情報を平等に伝えることができます。

また、自社の公式サイトに資料を格納することで、学生と企業の再度のコンタクトポイントになります。

絶対に資料に掲載すべき企業情報

新卒採用の目的は各社で異なるため、それに応じた情報を乗せる必要があります。

ここでは最低限資料に掲載する必要がある情報を表にまとめたのでご覧ください。資料に掲載するべき企業情報一覧

説明会資料作成のコツ6選

会社説明会に掲載する内容が決まったら、実際に作成に着手してみましょう。

効果的な資料作成のコツを6個ご紹介します。

①「話す内容」を先に決める 

会社説明会資料の作成に取りかかる前に、説明会で話す内容を決めておきましょう。

資料を作成してから話す内容を作っていくと、後から不要な資料が出てきたりと非効率的になりやすいです。

資料はプレゼンの視覚的な補助機能を持ちます。

話す内容を先に決めてから、それに合わせてイラストや図を作っていくことで必要最低限の資料だけを作れます。

②1スライド1メッセージを徹底

採用資料以外の場面でも同様ですが、1スライド1メッセージは厳守しましょう。

1つのスライドの内容が多いとビジュアル的インパクトが弱まり、企業の魅力が伝わりません。

加えて対面の説明会の場合、スライドの文字が小さいと後方の学生に情報が届きません。

そのため、情報をむやみに詰め込むのではなく、端的に情報を伝える必要があります。

③シンプルなスライドデザインを心がける

説明会資料にはプロ並みのクオリティは不要です。

しかしクオリティが低い資料を出してしまうと、学生に「ITリテラシーが弱い企業かも知れない」と思われ、敬遠されてしまう恐れがあります。

それでは合格点の資料とはいったいどのような資料なのでしょうか。

以下にチェックポイントを示してありますので参考にしてください。

✔フォントを統一する
✔カラーは4色以内にする
✔効果的に図や画像を活用する
✔アニメーションを多用しない
✔メッセージはシンプルに

資料の情報量が多すぎたり、動きなどの余分な情報があると、学生の印象に残りません。

シンプルかつ、インパクトのある資料を目指しましょう。

④「特別感のある」情報を伝える

説明会に学生を集めるためには、説明会に行かなけらばわからない特別な情報をコンテンツに盛り込む必要があります。

学生は基礎的な情報を企業のホームページで確認してから説明会に臨む場合が多いです。

そのため説明会と企業サイトの情報が重複してしまうと「出席する意味がない」と思われ、その後の座談会や個別の説明会に参加してもらえなくなるかもしれません。

説明会資料には具体的な業務内容や、社員の声などを掲載し、WEBだけではわからない内容をプレゼンしましょう。

⑤社内の雰囲気を伝える

コロナ禍の影響でインターンシップ、セミナー、面接をオンラインで実施する企業が増えたため、社員の人柄や雰囲気を重視する学生が増えています

具体的に働くイメージを説明会段階で作っておくことで、選考参加後のミスマッチを防ぐことができます。

<働くイメージを持ってもらうための例>

  • 現場社員が説明会を主導する
  • 説明会終了後に座談会を開催する
  • 資料に1日のスケジュールを盛り込む
  • 自社の課題も提示する

⑥資料の中にメモスペースを作る

対面で説明会を行う場合、配布資料にメモできるようなスペースを作ると親切です。

参加学生に手を動かしてメモを取ってもらうことで、説明した内容の定着にもつながります。

説明会プレゼンを成功させるコツ

完璧な会社説明会資料を作成しても、上手にプレゼンができなければ自社の魅力を学生に伝えることは難しいでしょう。

ここからは説明会時に上手に資料を活用し、学生への認知を広げるための具体的な手段をお伝えします。

①活躍してる若手社員に登壇してもらう

先述の通り「働いているイメージができる」ことは企業選びの根拠になります。

そのため、できるだけ年齢の近い社員に登壇してもらうことで、働くイメージを具体化してもらうとよいでしょう。

可能であれば、活躍している社員説明会に登壇してもらいましょう。

学生に「こんな人になりたい」と思ってもらえるようになり、志望度を上げることができます。

②専門用語を使わない

資料にはなるべくかみ砕いた言葉を使い、理解しやすくなるようにしましょう。

初めて聞く言葉がたくさん出てくると、学生はその理解に意識をとられ、企業側のコア情報が届かなくなる恐れがあります。

専門用語を使う際は説明を入れたり、図などを効果的に用いて理解しやすくする工夫を行いましょう。

③ストーリー立てて伝える

情報は構造的に並べていくことで理解がしやすくなります。

会社説明会でも同じことで、

会社概要→仕事内容→今後の展望→先輩社員との交流→採用情報→アンケートのような順番で抽象から具体に流れていくと魅力が伝わりやすくなります。

また、説明会参加から、選考応募をスムーズにするために選考日程やフローなどの採用情報を掲載するとよいでしょう。説明の流れの図

④求職者のニーズを意識したプレゼンをする

企業説明会資料はどうしても「当社が伝えたいこと」をプレゼンで強調してしまいがちです。

しかし、その説明会のターゲットはあくまで学生です。

そこで「学生は何を知りたいか?」「学生のニーズはどこにあるのか」を念頭に置きながらプレゼンを行いましょう。

説明会の事前アンケートで「説明会で聞きたいことは何ですか?」という設問を置くことで、学生のニーズを満たすプレゼンができるでしょう。

また、以下の図表に学生のニーズをまとめましたので併せて参考にしてください。企業研究を行う上で知りたい情報

【参考】株式会社ディスコ「3 月 1 日時点の就職活動調査」

この企業のパワーポイントがすごい!3選

ここからは実際に効果的なパワーポイントを作成している3社の資料をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

株式会社SmartHR

株式会社SmartHRの「年収が低い」というイメージを打破するために作成された企業説明資料になります。

この資料を公開してから、‍応募数が5.3倍に増加、閲覧数が40万回超、面談の時間が有意義になったなどの効果があったようです。

株式会社SmartHRの資料のここがすごい!
✔給料テーブルの公開
✔福利厚生とその背景を明示
✔客観的事実を提示

株式会社ミラティブ

客観的事実を重視した株式会社SmartHRとは対照的に"エモさ"などの、同社が大事にしている価値観を反映した特徴的な資料です。

「採用候補者様への手紙」という求職者に寄り添っているネーミングが大きな話題を呼びました。

株式会社ミラティブの資料のここがすごい!
✔リスクすらも赤裸々に公開
✔どういう働き方・文化があるのか
✔感情に訴求する

FABRIC TOKYO社

カスタムオーダーファッションレーベル「FABRIC TOKYO(ファブリック トウキョウ)」を提供しているFABRIC TOKYO社の資料は、アパレル業界なだけあり、とてもおしゃれです。

ただおしゃれなだけでなく、制度利用者の声や思いなど、リアル感を重視した構成が特徴的です。

FABRIC TOKYOの資料のここがすごい!
✔リアル感を重視した構成
✔昇給の仕組みを公開
✔社内制度利用者の声を掲載

【時短術】会社説明会資料の効率的な作り方

会社説明会での資料の重要性は理解できたでしょうか?

しかし、「日々の業務が忙しく、資料作成に割く労力がない」「0から資料を作る自信がない」などとお悩みの担当者の方もいるでしょう。

ここからは説明会の資料のテンプレートをダウンロードできるサイトや、資料作成代行サービスをご紹介します。

テクニックいらず!パワポテンプレを無料ダウンロードできるサイト4選

以下に紹介しているサイトに掲載されているパワーポイントのテンプレートは全て無料で活用できます。

多種多様なデザインが格納されていますので、伝えたい自社のイメージに応じたテンプレートを活用してみてください。

素材工場

公式HP(https://sozaikoujou.com/category/presentation

Free Powerpoint Templates

公式HP(https://slidesgo.com/)

SlideHunter 

公式HP(https://slidehunter.com/)

canva

公式HP(https://www.canva.com/ja_jp/

時間がない人向け!説明会資料作成代行サービス3選

「資料作成に割く時間がない」という方は、資料作成代行してくれるサービスも検討してみてはいかがでしょうか。

すべて代行してもらうのではなく、一部を代行してもらうこともできるため、効率よく資料作成を行いたい方にもおすすめです。

代行を依頼できる工程は大きく以下の4つに分けられます。

  • 企画・構成
  • テンプレート作成
  • デザイン(文字・図形の大きさ、配置バランス等のデザインの調整)
  • オリジナルコンテンツの作成(グラフ・図形など)

以上のように、必要に応じて代行してもらう工程を指定できます。

HELP YOU

HELP YOUの代行サービスでは、相手に伝わりやすいデザインの資料を作成することはもちろん、作成にあたって必要なリサーチもプラスで行ってくれます。

また、パワーポイントで資料を作成するため、納品後に自身で編集が可能です。

<費用>

  • 基本料金 50,000円
  • 作成料金 10,000円/枚 ※最低発注枚数10枚

HELP YOU公式HP(https://help-you.me/service/ppt/)

バーチャルプランナー

バーチャルプランナーは企業の資料の作成に特化したサービスです。

ヒアリングをもとに資料の構成、見積もりを行います。また、機密保持契約書(NDA)締結が可能なため機密情報の流出の心配がありません。

<費用>
ライトプラン

  • ¥10,000 / 1ページ
  • 4テイストx3カラーのパターンからデザインを選定

スタンダードプラン

  • ¥15,000 / 1ページ
  • +各種オプション ※最低20万円分からの対応

バーチャルプランナー公式HP(https://www.virtual-planner.com/)

アドバー株式会社

アドバー株式会社は10年以上の実績がある資料作成代行サービスです。

企業説明会資料作成のみならず、映像制作にも対応しています。

また30%プラスで支払いをすることで短納期でも対応してもらえます。

<費用>

  • 制作費
    企画構成費 1式 50,000円~
  • テンプレートデザイン費 1式 50,000円~
  • アニメーション設定 1式 50,000円~

1ページあたり

  • 制作難易度 高 15,000円
  • 制作難易度 中 10,000円
  • 制作難易度 低 5,000円

アドバー株式会社公式公式HP(https://adver.co.jp/

【工数0で学生と接点が持てる】Matcher scoutとは?

会社説明会のために効果的な資料を作成できるかは、採用活動の成功に大きく影響します。

しかし「もっと楽に採用活動がしたい!」「効率的に母集団形成をしたい!」といった方も多いはずです。

そんな人事担当者の方には「Matcher Scout」をおすすめします。

Matcher Scoutとは「自社が求めている学生を、手間を掛けずに、リスク無く採用したい」そんなニーズにお応えする、新卒向けダイレクトリクルーティングサービスです。

Matcher Scoutの特徴として

  • OB・OG訪問マッチングサービス「Matcher」のデータベースから、主体性のある優秀な学生にスカウトを送信できる
  • 運用に際する、事務作業が一切不要
  • 独自のA/Bテスト機能で、会いたい学生に会える確率を向上できる

ことがあげられます。

採用成功まで料金は一切かからないため、採用自体を効率化させたい人事担当者の方におすすめです。

まずは、下記より無料の資料をダウンロードしていただければと思います。

【参考】3分でわかるMatcherScout

おわりに

会社説明会資料の重要性や効率化のポイントは理解できましたか?

会社説明会資料作成にお悩みの方は、是非今回の記事で紹介したポイントなどを参考にしてみてください!

(オススメ記事) 新卒一括採用の問題点と今後企業に求められる準備とは?