学生との接点づくりに欠かせないインターンシップ。
夏の時期に最もさかんに行われるインターンシップですが、近年では秋冬インターンの注目度も高まりつつあります。
なぜ多くの学生が秋冬インターンに参加している・したいと思っているのか、その目的はご存じでしょうか?
実は、学生が秋冬インターンに参加する目的は夏インターンとは異なります。
夏インターンは業界や企業、職種などについての情報収集を目的に参加する学生が多い一方、秋冬インターンは本選考を有利に進めるために参加する学生が多いです。
秋冬インターンを成功させるためには、学生が秋冬インターンに参加する理由を理解し、秋冬インターンならではのポイントを押さえる必要があるのです。
この記事では、秋冬インターンと夏インターンとの違い、秋冬インターンを成功させて採用成功につなげるためのポイントを解説します。
学生の秋冬インターンの参加状況
秋冬インターンの特徴を理解するために、まずは学生の秋冬インターンの参加状況を見ていきましょう。
24卒学生のインターン参加時期
以下のグラフは、24卒学生のインターン参加時期の調査結果です。
参加が最も多いのは8月ですが、秋冬にもかなりの割合の学生がインターンに参加していたことがわかります。
【出典】株式会社リクルート「2024年卒 就職活動TOPIC」
25卒学生の秋冬インターンへの参加意向
続いて、25卒の動向についても見ていきましょう。
株式会社ワンキャリアが2023年9月に行った調査では、秋冬インターンに参加したいと回答した学生は97%にも上りました。
そのうち「非常に参加したい」と答えた学生が全体の7割を超えたことからも、学生の秋冬インターンへの参加意欲の高さが伺えます。
【参考】株式会社ワンキャリア「【2025年卒 就活実態調査】97%の学生が秋冬インターンに参加を希望」
学生が秋冬インターンに参加する目的
ここまでで、多くの学生が秋冬インターンに参加している・参加したいと思っていることがわかりました。
では、学生が秋冬インターンに参加する目的とは何なのでしょうか?
夏インターンとの違いに着目しながらご紹介します。
就活会議株式会社が行った調査によると、25卒学生が夏インターンに参加した目的は「企業理解のため」が最も多く、84%でした。
「職種理解」や「業界理解」を目的としている学生の割合も高く、世の中にある仕事について情報収集を行いたいと考える学生が夏の段階では多いようです。
一方で、秋冬インターンに参加する目的として最も多かったのは「本選考への優遇を得るため」で94%です。
夏インターンで最も多かった「企業理解のため」は58%と低く、学生がインターンに参加する目的は時期によって異なっているといえます。
また「職種理解のため」「業界理解のため」「視野を広げるため」といった項目も夏インターンと比べてかなり減少しています。
本選考の時期が近いことからも、学生は秋冬には志望企業をある程度絞っており、志望度の高い企業にのみインターンに応募していると考えられるでしょう。
【参考】ポート株式会社「【2025卒 就活実態調査】25卒の内定率はすでに4%。早期化が進み、インターン参加は当たり前に。」
秋冬インターンを採用につなげるには?夏と差をつけるべきポイント
夏インターンと同じような内容で秋冬インターンを開催しても、集客や採用成功につなげることは難しいです。
ここからは、学生のインターン参加目的をふまえて、秋冬インターンを成功させるためのポイントを解説します。
①選考優遇ルートを用意する
先ほど、学生の秋冬インターンの参加目的は「本選考への優遇を得るため」だとご紹介しました。
加えて、秋冬インターンに参加してくれる学生は自社への応募意欲が高い学生である可能性が高いです。
そのため、秋冬インターンの参加学生には積極的に本選考の優遇を行うとよいでしょう。
優遇内容の例としては、エントリーシートや一次選考の免除、早期選考への案内などがあげられます。
これらに加えて、インターン参加者を限定イベントに招待することもおすすめです。
社員座談会などを開催すれば、学生の自社への理解度を高める機会にもなり、ミスマッチ防止につながります。
②特別感のあるプログラム内容にする
インターンシップのプログラム内容は、学生の志望度を大きく左右します。
多くの企業が秋冬インターンを実施する中で、単なる説明会のような内容のインターンシップを開催しても、学生に良い印象をもってもらうことは難しいでしょう。
就活会議株式会社が行った「どのような秋冬インターンに参加したいか」に関する調査によると、「ワーク型」「実務型」を希望する学生がそれぞれ83%と多いことがわかりました。
一方で「セミナー型」を希望すると回答した学生は32%と少なかったことから、企業説明などの講義ではなく、実際の業務に近い内容を体験できるようなプログラムが望ましいといえます。
また開催日数については、2〜4日を希望する学生が82%で最も多くなっています。
複数日かけてしっかりと業務内容を体験できるプログラムを組むことで、学生から好印象を持ってもらいやすいでしょう。
③学生が参加しやすいスケジュールを組む
多くの学生が夏休みの夏インターンと比べて、秋冬インターンが開催される10月〜2月は、授業や期末試験、帰省などで学生が忙しくなりやすい時期です。
そのため、秋冬インターンの計画を行う際は、各大学の試験期間・冬期休暇などを事前にリサーチしたうえでスケジューリングしましょう。
また、土日に開催したり、複数日インターンと1dayインターンを両方開催することで、忙しい学生にも参加してもらいやすくなります。
手間をかけずに学生と接点を作るには?
とはいえ、学生が求める複数日開催やワーク型のインターンを開催するのは手間も時間もかかります。
ここまで記事を読んだ方の中には、自社で秋冬インターンを開催することは難しそうだと感じた方もいるかもしれません。
学生との接点づくりに有効なのはインターンだけではありません。
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秋冬インターンの集客におすすめの媒体
以下では、秋冬インターンの集客に特におすすめな媒体を3つご紹介します。
インターンの集客のコツについて知りたい方は以下の記事もぜひご覧ください。
【参考】【採用人事必見】インターンシップの集客・募集方法を徹底解説
①ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、
ダイレクトリクルーティングと聞くと、本選考で利用されるイメージがあるかもしれませんが、インターンの集客にもおすすめの媒体です。
特に秋冬は、夏よりもスカウト媒体に登録する学生が増えてくるため、多くの学生に出会いやすい時期です。
②大学キャリアセンター
大学のキャリアセンターを通しての募集であれば、自社のターゲット大学に絞り込んで効率よくアプローチできます。
就活が本格化する秋冬は、学生のキャリアセンター利用も活発になりやすいため、おすすめの媒体のひとつです。
③就活サイト
就活サイトは、夏インターンの募集でもよく使われる媒体です。
定番ではありますが、やはり多くの学生の目に触れるため自社のインターンを認知してもらいやすい点が最大のメリットといえます。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、秋冬インターン開催のポイントについて、夏インターンとの比較をもとに解説してきました。
記事のポイントは以下の通りです。
- 97%の学生が秋冬インターンへの参加に意欲的
- 学生の秋冬インターン参加目的は「本選考優遇を得るため」
- 秋冬インターンでは参加者を本選考優遇ルートに案内しよう
- 秋冬インターンではワーク型・実務型のプログラムがおすすめ
効果的な秋冬インターンを行い採用成功につなげましょう。