学生から見た自社の業界のイメージを知っていますか?
採用ターゲットの学生にアプローチするために、自社の業界イメージを把握しておくことは重要です。
この記事では、大きく以下の4点について紹介しています。
- 業界イメージを知ることが新卒採用にどのように活きるのか
- 学生の各業界に対するイメージ
- 学生の業界選びの基準
- 業界ごとの新卒採用成功ポイント
学生が自社の業界に対して抱いているイメージを理解し、ターゲット学生の関心をひきつける魅力的な訴求につなげていきましょう。
この記事は新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービス「MatcherScout」を運営する弊社が書いています。
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業界イメージを知ることの重要性
新卒採用においてターゲット学生に有効なアプローチをするためには、学生が自社の業界に対して抱いているイメージを正しく理解することが重要です。
業界イメージを理解することで、
- 学生への魅力付け
- 入社後のミスマッチの防止
- 就職サイトの検索軸
に役立てることができます。
以下で詳しく見ていきましょう。
学生への魅力付け
社会に出て働いた経験のない学生にとって、企業や業界について正しく理解した上で就職活動を行うことは容易ではありません。
多くの学生は、各業界に対して「IT業界はブラック」「広告=キラキラしている」といった何かしらのイメージを持っています。
それらのイメージは根拠があやふやだったり、偏ったものであることも多いですが、そのようなイメージから就職先の業界・企業を選ぶ学生も少なくありません。
そのため、学生の自社業界に対するイメージを把握することで、認識の相違を防ぎ、自社業界や自社への魅力付けに役立てることができるでしょう。
入社後のミスマッチの防止
先述のような学生の業界に対する偏ったイメージを払拭(ふっしょく)できないまま入社に至ってしまうと、入社後のミスマッチが起きやすくなります。
特に学生が自社業界に良いイメージを持っている場合、実際に入社してみて「こんなはずじゃなかった...」というマイナスのギャップが生まれてしまいます。
こうしたギャップは仕事のモチベーション低下や早期離職に繋がりかねませんので、学生には就職活動の段階で正しいイメージを持ってもらえるようにしましょう。
就活サイトの検索軸
業界イメージを理解することで、就活サイトの検索軸に活用できます。
就活サイトで学生が企業を探す際、勤務地や業種、企業名など、条件やキーワードで検索を行います。
そのため、多くの学生に自社を見つけてもらうためには、検索に引っ掛かりやすくするための工夫が必要です。
具体的には、
- 1つでも多くの検索軸を作成する
- 人気検索ワードを原稿に入れる
ことで検索ヒットしやすくなります。
就活サイトの検索軸ではサブ業種を設定することができますので、自社の業界と親和性の高い業界をサブ業種として設定することで学生に発見されやすくなります。
学生が業界選びで重視するポイント
株式会社マイナビによると、2023年卒の学生が企業選びで重視する項目TOP3は
1位:安定している
2位:自分のやりたい仕事ができる
3位:給料が良い
であることがわかりました。
業界選びでも、同様の項目を重視していると考えられます。
【参考】2023年卒大学生就職意識調査 | マイナビキャリアリサーチLab
安定性をアピールするには?
学生が企業を選ぶ際に最も重視している項目は、安定している会社であることです。
とはいえ、一言で「安定」といっても少し抽象的な印象ですよね。
マイナビが行った以下の調査では、企業の安定性を感じるポイントとして「安定して働ける環境」「福利厚生の充実」「業界大手」が上位にあがっています。
さらに「安心して働ける環境」としては、社風の相性や福利厚生の充実度、社員同士の仲の良さから、学生は「安定・安心」を感じる傾向にあります。
そのため、上記の項目の中から自社や自社業界に当てはまる点をアピールすることで、学生に自社を志望してもらいやすくなるでしょう。
ランキングで解説!学生の各業界に対するイメージTOP5
先ほど、学生が業界を選ぶ際に最も重視する項目は「安定性」「給与・待遇」「仕事内容」の3つであると説明しました。
ここでは、これらの3項目についてプラスのイメージを持っている具体的な業界をランキング形式で紹介します。
また、
- 就職先として検討したことがある業界
- 就職活動を通してイメージが変わった業界
のランキングもご紹介します。
安定性が高いイメージ
1位:官公庁・公社・団体
2位:銀行・証券
3位:電力・ガス・エネルギー
4位:鉄道・航空
5位:鉄鋼・金属・鉱業
給与・待遇がよいイメージ
1位:総合商社
2位:銀行・証券
3位:専門商社
4位:コンサルティング・調査
5位:クレジット・信販・リース
仕事が魅力的なイメージ
1位:ゲームソフト
2位:広告・芸能
3位:放送・新聞・出版
4位:スポーツ・玩具・ゲーム製品
5位:ホテル・旅行
就職先として検討したことがある
1位:ソフトウエア・情報処理・ネット関連
2位:食品・農林・水産
3位:官公庁・公社・団体
4位:銀行・証券
5位:広告・芸能
イメージが変わった
就職活動を通してイメージが変わった業界のランキングを、良い方向に変わった業界と悪い方向に変わった業界に分けてご紹介します。
良い方向に変わった
1位:ソフトウエア・情報処理・ネット関連
2位:銀行・証券
3位:通信
4位:鉄道・航空
5位:陸運・海運・物流
5位:電力・ガス・エネルギー
悪い方向に変わった
1位:不動産
1位:人材サービス(派遣・紹介)
3位:銀行・証券
4位:生保・損保
5位:百貨店・スーパー・コンビニ
【業界別】新卒採用成功のポイント
ここからは、各業界のイメージと、業界イメージから見る新卒採用成功のポイントを14業界に分けて解説していきます。
【参考】マイナビ 2024年卒大学生業界イメージ調査 <業界別>
商社
以下の業界が該当します。
- 総合商社
- 専門商社
プラスイメージ
以下は、商社業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 給与・待遇
- グローバル
- 人の役に立つ
「グローバルな人材になれる」「自分でビジネスをつくる面白さ」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、商社業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 職場の人間関係
「働いているイメージが湧かない」「スキルが身につかない」「個人主義な印象」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
商社業界では、待遇の良さや、グローバルかつ大規模なビジネスを自分の手で作っていくという商社の事業に魅力を感じる学生が多く見られます。
一方で、実際の業務内容がイメージしづらい点や「スキルが身につかない」というイメージがある点は課題です。
業務の具体的なイメージをつかんでもらうことや、転職やキャリアアップについての不安を払拭(ふっしょく)することがポイントとなるでしょう。
小売・流通
以下の業界が該当します。
- 百貨店・スーパー・コンビニ
- 専門店
プラスイメージ
以下は、小売・流通業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 宣伝・ブランドイメージ
- 社会全体への影響力
「商品を売るだけでなく、仕入れやECサイトとの競合などやっていることが面白い」「お客様とじかに関われる」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、小売・流通業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 給与・待遇
- 仕事の魅力
「ワークライフバランスが取れない」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
小売・流通業界では、人の役に立てることやお客様と直接関わることができる点に魅力を感じる学生が多いようです。
労働時間や待遇についてはマイナスなイメージが強く、この点を払拭(ふっしょく)できるかどうかが課題となりそうです。
また、業務の幅広さに魅力を感じたという意見もあるため、表立っては見えない部分の業務の魅力をアピールすることも効果的でしょう。
広告・出版・マスコミ
以下の業界が該当します。
- 放送・新聞・出版
- 広告・芸能
プラスイメージ
以下は、広告・出版・マスコミ業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 宣伝力・ブランドイメージ
- 社会全体への影響力
- 明るさ・楽しさ
「自分のアイデアを多くの人に見てもらえる」「忙しいイメージだったが、意外とワークライフバランスが取れることがわかった」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、広告・出版・マスコミ業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 安定性
「華やかなイメージだったが実際は泥臭く大変」「激務」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
広告・出版・マスコミ業界は、華やかなイメージを持たれることが多い業界です。
実際に、プラスイメージとして「明るさ・楽しさ」が上位にランクインしています。
一方で、「華やかなイメージだったが実際は泥臭く大変であるとわかった」という声もあり、プラスイメージとのギャップが課題としてあげられます。
そうしたギャップも踏まえたうえでの仕事の魅力ややりがいを伝えることが新卒採用成功のポイントとなりそうです。
インフラ
以下の業界が該当します。
- 鉄道・航空
- 陸運・海運・物流
- 電力・ガス・エネルギー
プラスイメージ
以下は、インフラ業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 社会全体への影響力
- 安定性
「人々の生活の根幹を支えている」「グローバルな取り組みも盛ん」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、インフラ業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 女性の活躍
- 仕事の魅力
「ワークライフバランスが取れない」「人手が不足している」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
インフラ業界は、安定性や社会貢献性の高さにプラスのイメージを持つ学生が多いです。
「人々の生活の根幹を支えている」「グローバルな取り組みも盛んである」ことを知り、良い方向にイメージが変わったという声もあります。
そのため、社会を支えているという実感ができた具体的なエピソードや、海外展開などについてアピールすることが効果的だと考えられます。
一方、ワークライフバランスや女性の活躍に関してはマイナスなイメージが強く、「人手不足」であることに不安を持つ学生もいるようです。
女性の活躍をテーマとしたイベントを開催したり、人手不足に対処する取り組みについて発信することで、学生の不安を取り除くようにしましょう。
アパレル・美容
以下の業界が該当します。
- エステ・理美容・フィットネス
- アパレル・服飾関連
プラスイメージ
以下は、アパレル・美容業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 女性の活躍
- 明るさ・楽しさ
- 宣伝力・ブランドイメージ
「自分の好きなことを仕事にできる」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、アパレル・美容業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 給与・待遇
- 安定性
「労働時間が長い」「給与が割に合わない」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
女性の活躍や「好きなことを仕事にできる」点でプラスのイメージを持たれるアパレル・美容業界ですが、労働時間や待遇については不安を感じる学生が多く見られます。
ワークライフバランスに対する不安を払拭(ふっしょく)できるかどうかや、仕事の魅力をどれだけ伝えられるかが採用成功のカギとなるでしょう。
人材・教育
以下の業界が該当します。
- 人材サービス(派遣・紹介)
- 教育
プラスイメージ
以下は、人材・教育業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 社会全体への影響力
- 人材の質
「子どもや、人の人生に寄りそう仕事に魅力を感じた」「これからの世の中に必要な仕事であると感じた」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、人材・教育業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 給与・待遇
- 仕事の魅力
「休みが取りにくい」「将来性がなさそう」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
人材・教育業界では、プラスイメージ・マイナスイメージの両方に「将来性」に関する意見が上がっていることが特徴です。
年々、社会の変化のスピードが早くなっていく中で、将来への不安を抱える学生は多いです。
業界全体としての将来性や、転職・キャリアアップの面で良いイメージを持ってもらうことが採用成功に繋がるでしょう。
その他サービス
以下の業界が該当します。
- 冠婚葬祭
- 官公庁・公社・団体
- 介護・福祉サービス
プラスイメージ
以下は、その他サービス業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 社会全体への影響力
- 社会貢献・環境への取り組み
「思ったより働きやすい(介護)」「人や社会に寄りそうやりがいがある(冠婚葬祭、官公庁)」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、その他サービス業界に対するマイナスイメージです。
- 仕事の魅力
- 休日・休暇・労働時間
- 給与・待遇
官公庁・公社・団体では変革性もマイナスイメージにあがっています。
「労働条件と労働内容が見合っていない(介護)」「残業が多い(冠婚葬祭、官公庁)」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
その他のサービス業界では共通して給与や労働時間の面でマイナスのイメージが持たれやすい点が課題です。
福利厚生や休暇制度、職場の人間関係などに言及し、学生に安心してもらえるようにしましょう。
また「人の役に立つ」「社会貢献ができる」といったサービス業界ならではの特徴に魅力を感じる学生もいるため、この業界でしか得られない仕事の達成感などをアピールできると良いでしょう。
食品・フード
以下の業界が該当します。
- 給食・フードサービス
- 食品・農林・水産
プラスイメージ
以下は、食品・フード業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 社会全体への影響力
- 社会貢献・環境への取り組み
「食を通して人々の健康を支えられる」や、食品・農林・水産では「知識・専門性を生かせる」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、食品・フード業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 給与・待遇
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
「働き方や労働環境が良くない」「工場勤務が大変そう」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
食品・フード業界は、「食」という身近な存在に携われることから、学生に関心を持たれやすい業界であると言えます。
実際に、食品・農林・水産業界は就職先として検討したことがある業界で2位にランクインしています。
また、社会貢献度や人の健康を支えられることに魅力を感じる学生が多いため、食品・フード業界でしか提供できない価値や仕事のやりがいについてアピールすることで学生をひきつけられるでしょう。
旅行・エンタメ
以下の業界が該当します。
- ホテル・旅行
- アミューズメント・レジャー
プラスイメージ
以下は、旅行・エンタメ業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 宣伝力・ブランドイメージ
- 明るさ・楽しさ
「仕事内容に魅力を感じた」「人を楽しませたり、いい影響を与えたりできる」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、旅行・エンタメ業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 給与・待遇
- 安定性
「ワークライフバランスが取れない」「景気や情勢に左右される」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
旅行・エンタメ業界は、仕事の魅力や楽しさにプラスイメージを持たれていますが、景気や社会情勢に左右されることから安定性に不安を覚える学生が多いようです。
特にコロナ渦の影響をダイレクトに受けた業界でもあるため、コロナ渦における施策や今後の経営計画に言及し、将来性や安定性への不安を拭うことがポイントです。
IT・通信
以下の業界が該当します。
- ソフトウエア・情報処理・ネット関連
- 通信
- ゲームソフト
プラスイメージ
以下は、IT・通信業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 将来性
- 人の役に立つ
- 技術力・商品企画力
「働き方改革が進んでいる」「ずっとパソコンに向かっているイメージだったが実際はそうではない」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、IT・通信業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 女性の活躍
「トラブル発生時に駆けつけなければならない」「技術が必要、仕事が難しい」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
「将来性」や「技術力・商品企画力」にプラスのイメージを持たれているIT・通信業界ですが、労働時間やトラブル発生時の対応などワークライフバランスには不安を持つ学生が多いようです。
そのため、働き方改革が進んでいて柔軟に働くことができる点や、女性にとっても働きやすい環境であることをアピールしましょう。
また「技術が必要」であることから、特に文系学生にとっては敷居が高く感じられることもこの業界の特徴です。
文系出身で活躍している社員や研修制度を詳細に紹介するなど、技術力に関する不安を解消することもポイントです。
金融
以下の業界が該当します。
- 銀行・証券
- クレジット・信販・リース
- 生保・損保
プラスイメージ
以下は、金融業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 安定性
- 人の役に立つ
- 社会全体への影響力
「ホワイト」「業務の幅が広く、多様な業界と関われる」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、金融業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 明るさ・楽しさ
「ノルマ達成が大変」「将来性に不安」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
金融業界は、安定性が高いイメージの業界ランキングで2位にランクインしており、その安定性の高さから就活生に人気の業界です。
一方で休暇やノルマに関するマイナスイメージは課題です。
また金融業界は業務の幅が広いため、それぞれの業務内容と、業務がどのように人や社会の役に立っているのかを紐づけながら説明するとよいでしょう。
不動産
以下の業界が該当します。
<プラスイメージ>
以下は、不動産業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 実力主義・能力主義
- 社会全体への影響力
「よりよいまちづくり・空間づくりを行っている」「積極的な行動が求められ、やりがいがある」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
<マイナスイメージ>
以下は、不動産業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 明るさ・楽しさ
「残業や休日出勤がある」「ノルマがあり能力次第」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
<ポイント>
不動産業界は「実力主義」や「労働時間が長い」というイメージを強く持たれる傾向にあります。
そのため、休暇制度や手当、ノルマ制度などについてはきちんと明示するようにしましょう。
明るさ・楽しさにマイナスなイメージを持たれているため、仕事の楽しさや職場の人間関係についてイメージアップに繋がるようなアピールをすることもおすすめです。
リサーチ
以下の業界が該当します。
- コンサルティング・調査
プラスイメージ
以下は、リサーチ業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 実力主義・能力主義
- 自己成長
「責任ある仕事で、面白いと感じた」「社員が優秀でプロ意識が高い」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、リサーチ業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 職場の人間関係
「仕事量が多く激務」「成果が目に見えにくい」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
リサーチ業界は、労働時間や仕事量は多いものの、実力主義で自己成長ができる環境をプラスに捉えられる傾向です。
そのため、実際に働いている社員のキャリアパスや経験を紹介するなど「成長環境」や「プロ意識」をアピールすると良いでしょう。
職場の人間関係にマイナスなイメージがあるため、これを払拭(ふっしょく)することも大切です。
製造・機械・素材
以下の業界が該当します。
- 住宅・インテリア
- 薬品・化粧品
- 繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
- 電子・電気機器
- 鉄鋼・金属・鉱業
- 機械・プラント
プラスイメージ
以下は、製造・機械・素材業界に対するプラスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 人の役に立つ
- 社会全体への影響力
- 社会貢献・環境への取り組み
- 技術力・商品企画力
「自分には関係ない業界だと思っていたが、インターンシップなどを通して興味が沸いた」「社会貢献性が高い」などを理由に、業界のイメージが良い方向に変わったという声もあります。
マイナスイメージ
以下は、製造・機械・素材業界に対するマイナスイメージとして上位にあげられた項目です。
- 休日・休暇・労働時間
- 仕事の魅力
- 明るさ・楽しさ
- 女性の活躍
住宅では定着率もマイナスイメージです。
「自分の専門性が生かせない」「転勤が多い」「女性には不利だと感じた」などを理由に、業界のイメージが悪い方向に変わったという声もあります。
ポイント
製造・機械・素材業界は、学生にとってなじみのない業界も多く、とっつきづらい印象を持たれやすいことが課題です。
「自分には関係ない業界だと思っていたが興味が沸いた」「自分の専門性が生かせない」など、もともと持っていたイメージと異なっていたという意見が多いため、業務内容や身につくスキル、キャリアパスなどを詳細に説明することが大切です。
女性の活躍や働きやすさについてアピールすることも有効です。
ターゲット学生にアプローチするならMatcher Scout
Matcher Scoutは、新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスです。
OB訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社担当者がスカウトを代理送信します。
【Matcher Scoutの特徴】
- 運用に際する事務作業を代行する
- 独自のA/Bテスト機能で、会いたい学生に会える確率を向上できる
- 自社にマッチした優秀な学生にアプローチが可能
- 採用成功まで料金は一切かからないため、リスクなく導入できる
まずはお気軽に、お問い合わせまたは資料請求をお願いいたします。
おわりに
いかがでしたか?
この記事では、業界ごとのイメージや新卒採用における課題・ポイントを解説しました。
自社の業界イメージを理解することで、学生への魅力付け・ミスマッチ防止などにつなげることができます。
自社の業界イメージとそこから見えてくる課題を理解し、新卒採用成功につなげましょう。