ダイレクトリクルーティングとは
採用要件にマッチする学生に自社からアプローチできるダイレクトリクルーティング。
従来の新卒採用では、ナビサイトに広告を掲載して応募を待つ「守りの採用」がスタンダードとされてきましたが、近年は「攻めの採用」と言われる新しい採用手法が注目を浴びています。
「十分な量の母集団を形成できない」「歩留まりが悪く、選考の効率が悪い」といった課題の解決に繋がるツールとして、導入を決めた企業もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、学生の興味を惹くような魅力的なスカウトを送らないと、「かなりの工数を割いたが、成果が出なかった」という結果になりかねません。
つまり、スカウトの文言次第で、スカウトの開封率・承諾率が大きく変化し、母集団形成やその後選考率、内定率にも大きく影響していきます。
ここでは、ダイレクトリクルーティング運用における重要な変数である「スカウトの承諾率」について、改善するための具体的な方法を紹介していきます。
(参考) 【新卒】「ダイレクトリクルーティング」とは何か? ダイレクトリクルーティングのメリットとデメリットを理解しよう
ダイレクトリクルーティング運用における、スカウトタイトルの重要さ
ダイレクトリクルーティングの成功率を高めるためにはスカウトタイトルが重要であり、まずはスカウトを開封してもらうために効果的な例を紹介してきました。
今回はスカウト本文に焦点を当てて、採用成功に繋げるための改善案を紹介していきます。
せっかく魅力的なスカウトタイトルを作成してもスカウト本文が充実していなければ、途中離脱が多くなってしまい、イベントの日程調整が上手くいかなくなってしまいます。
途中離脱を防ぎ日程調整に繋げるために、自社のカルチャーや事業内容、募集内容をよく知ってもらい、興味を持ってもらいましょう。
本文のパターンを複数用意し、どのスカウト本文が承諾率向上に繋がるのかを常にテストしていくのがベストです。
尚、スカウトのタイトルと本文は一貫性のある内容にすることを忘れずに。
「カジュアル面談」のタイトルなのに本文では「選考」の説明があったり、「特別面談」のタイトルなのに本文では「通常の選考会」だったりすると、混乱を招いてしまいます。
どの情報が正しいのか迷ってしまうと企業への興味関心が薄れる恐れがあるため、情報の一貫性を保つように注意しましょう。
その文章は本当に効果的?やってしまいがちなスカウト文章の悪い例
下記の文章はあまり効果が見込めないスカウト文章の例です。
企業の特徴が分からず、特別感もないため応募に繋がる可能性が低いです。
効果が見込みにくいスカウトの特徴
【個別の文章がなく、テンプレート感が強い】 1人1人に合わせたスカウトは作成する手間がかかる。。。
たしかに時間はかかりますが、いかにもテンプレートを使って送信したと思われるスカウトでは、開封や志望度の高い応募には繋がり辛いです。
【文章が読みにくく、理解しづらい】 改行や段落わけ、記号や装飾などは使用していますか?文章全体をざっと閲覧した際に読み辛い印象を与えてしまうと、詳細まで見てもらえなくなってしまいます。
また、自社のことを伝えたくて情報をたくさん盛り込んでしまうと、文章が冗長となりかえって魅力が伝わり辛い表現になってしまうこともあります。
【企業の特徴が分かりづらい】 企業概要や事業内容を記載する文章は多いですが、それだけでは会社の雰囲気や環境、募集内容などはイメージし辛いですよね。
新卒の場合、入社後の働き方やキャリアステップなどを簡潔に示してあげると興味を高められる傾向があります。
【応募するメリットが感じられない】 説明会のプログラムは記載していますか?「ざっくばらんに話しましょう」「会社説明後、質問にお応えします」とった内容だけでは興味を引き出せません。
時間を割いてでも聞いてみたいと思ってるような記載が必要です。
効果的なスカウト文章の例
こちらのスカウト文章では、プロフィールを読んでどこの経験に興味を持ったのかを明記することで特別感を演出しています。
冒頭で説明することで最後まで読んでみようと興味を引き出すことが可能です。
また、会社概要や募集職種、入社後の働き方を簡潔に記載することで、企業の特徴をより具体的に伝えることができています。
説明会ではフィードバックを得られるというメリットも提示しており、記号や段落分けも駆使することで全体的に分かりやすい文章になっています。
尚、もっと自社を知って欲しいが情報量が多くなりがち、という場合には、文末にURLを記載して情報が補完できるようにしてあげましょう。
自社のスカウトに応用し、オリジナルの文章との効果の違いを確認しながら改善していってください。
以下では、弊社がテストをしてパフォーマンスが改善した例をご紹介いたします。
効果的な例①:特別感を醸成する
ポイント
数値をご覧の通り、評価したポイントと理由を述べて特別感を醸成することで、スカウトの承諾率が改善しています。
自分を評価してくれた会社がどんな会社なのか、気になるのは自然なことですよね。
プロフィールを読んでどこに興味があるのかを明示してあげることで、候補者の興味を引き出し質の高い応募にしていきましょう。
※ 同様の改善例と解説はこちらをご覧ください。
【ダイレクトリクルーティングの効果を高める方法】スカウト本文①/評価したポイント・理由を述べる
【ダイレクトリクルーティングの効果を高める方法】スカウト本文②/相手の名前を明記して特別感を持たせる
効果的な例②:マッチする学生のタイプを記載する
ポイント
あらかじめ自社にマッチしやすい学生にアプローチできるというスカウトサービスの特徴を生かした表現方法です。
マッチするタイプに合致する学生は、関心度を高めてくれるでしょう。
また、自社にマッチしやすい学生がスカウトを承諾してくれるので、質の高い応募に繋がりやすいです。
マッチするタイプをピンポイントな表現にして、マッチング度の高い候補者に絞ることも可能です。
※ 同様の改善例と解説はこちらをご覧ください。
【ダイレクトリクルーティングの効果を高める方法】スカウト本文③/マッチする学生タイプを記載する
効果的な例③:イベントに参加するメリットを記載
ポイント
イベントに参加するかどうかは、会社への興味やスケジュールが空いていることで左右されますが、イベント自体が魅力的かどうかによっても異なってきます。
イベントに参加することでメリットが得られると感じてもらえれば、スカウト承諾とその後の日程調整までがスムーズになるでしょう。
※ 同様の改善例と解説はこちらをご覧ください。
【ダイレクトリクルーティングの効果を高める方法】スカウト本文④/イベントに参加するメリットを記載する
効果的な例④:会社説明を行い、興味を惹く
ポイント
会社説明のするかしないか、説明するとして本文中のどこで記載するのか、これらによっても承諾率が変わってきます。
会社の説明は、「なぜあなたにスカウトを送ったのか」を伝えるパートの後に記載することで効果が高まる傾向にあるため、お試しください。
会社理念、事業内容、募集職種、研修制度、キャリアステップなど伝えたいことは沢山あると思いますが、簡潔にすることをお忘れなく。
※ 同様の改善例と解説はこちらをご覧ください。
【ダイレクトリクルーティングの効果を高める方法】スカウト本文⑥/最初に会社説明をして興味を惹く
さいごに
いかがだったでしょうか。
冒頭で述べた通り、スカウト本文の文言は、ダイレクトリクルーティングの運用の成否に直結する、重要な指標となります。
今回紹介したコツを用いて、スカウト送信の歩留まりを改善することができれば、会いたかった層の学生の集客成功に繋がるかもしれません。
是非、本記事だけでなく当HPの他のコツも参考にして、効果的なスカウト本文を見つけて頂ければと思います。
(参考) スカウトメールを効果的にするには?タイトルの悪い例と効果的な例をご紹介
また、Matcher Scoutでは、独自のA/Bテストシステムによって、弊社担当者がより効果的な文言や画像を見つけ出し、御社が本当に会いたい学生に会える確率を向上させることができる機能があります。
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