ダイレクトリクルーティングの導入をご検討されている企業様に向けて、本記事では新卒5社・中途5社のサービス利用料金と特徴をそれぞれ比較しています。
《この記事でわかること》
新卒ダイレクトリクルーティングのサービスをより幅広く比較したいという方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
【参考】【比較表あり】新卒ダイレクトリクルーティングのサービス20選
ダイレクトリクルーティングは「成功報酬型」と「定額制」の2つに大きく分かれます。
ダイレクトリクルーティングでかかる新卒・中途それぞれの料金相場は以下の通りです。
ただし、オプションとしてスカウト代行を依頼する場合は、別途スカウト代行費用が発生したり、成功報酬型サービスであっても基本使用料がかかったりすることもあります。
「1名の内定承諾(または入社)につき◯◯万円」といった形で費用が発生する形態で、最終的に何名採用したかによって費用が変動します。
多くのダイレクトリクルーティングサービスが成功報酬型で、料金は新卒では1人あたり30〜70万円、中途では1人あたり年収の15%程度〜に設定されていることが多いです。内定辞退となった場合は返金となるサービスもあります。
採用が決定となるまでは費用が発生しない・または低額なので、コストが無駄にならずにリスクなく運用できるといったメリットがあります。
メリット:初期費用がかからない・低額なため、リスクなく導入することができる
デメリット:定額制に比べて、内定承諾時に支払う費用は割高になりやすい
※サービスによっては月額で基本使用料がかかる場合もあります。
初期費用:30万円
成功報酬:40万円(1名当たり)
30万円 + 40万円 × 5名 = 総額230万円
1名あたりの採用コスト:46万円
定額制は、月額または年額で費用が決まっている料金形態です。
初期費用がかからないことが多い成功報酬型とは異なり、利用料を支払ってはじめてサービスを利用できます。
費用は、年間で60万円〜100万円になります。
データベース利用料も込みのケースが多く、支払う費用によって、オファーの送信可能数や利用できる機能が変化します。
メリット:採用人数が多ければ多いほど、1人当たりの採用単価を抑えられる
デメリット:採用に至らなかった場合でも、費用が発生してしまう
月額使用料:75万円
運用期間:5ヶ月
75万円 × 5カ月 = 総額75万円
1人当たりの採用単価:15万円
ダイレクトリクルーティングでは、その他に追加で費用がかかる場合があります。
主に「基本使用料」と「スカウト代行費用」の2点です。
サービス提供会社のデータベースを利用してスカウトを送信するため、システム使用料のような形で基本使用料が発生する場合があります。
スカウト送信数や送信の時期によって料金が変動することもあります。
年間で契約するケースが多いので、短期集中で採用活動を行う企業にとってはコスト負担となる場合もあります。月額10〜20万円が一般的です。
オプションでスカウト運用代行を依頼できるサービスもあります。料金形態はさまざまです。
1通スカウトを送信するごとに◯◯円、1名のエントリーが獲得できたら◯◯円といった従量課金の場合もあれば、月額◯◯万円で週2日稼働、といった月額制のサービスもあります。
スカウト運用の代行を依頼した場合、スカウトの成否に関わらず発生するため、代行の必要性や料金について確認した上で依頼するのがオススメです。
新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービスの料金体系は、基本的に成功報酬型のものが多いです。
成功報酬の費用は、送信できるスカウトの通数や、運用代行など各種サービスの有無によって変動しています。
以下は、ここでご紹介する新卒向けのダイレクトリクルーティングサービス5社の特徴を費用面から比較した表です。
当たり前ですが、各社が設定した価格には理由があります。自社が抱える採用ニーズに合わせて、利用するサービスを検討してみてください。
また、各サービスにより料金体系が異なるため、気になるサービスをいくつか見つけたら最安の採用単価を算出してみることもオススメです。
国内最大級のOB訪問サービス「Matcher」のデータベースから、OB・OG訪問に積極的に取り組む、主体性のある優秀な学生にスカウトを送信することができます。
Matcher Scoutの特徴は、ダイレクトリクルーティング運用に際する候補者選定やスカウト送信、日程調整などをMatcher社が無料で請け負う点です。
早期×前金型の最安採用単価は30万円/人であり、「コストをなるべく抑えたい」「ダイレクトリクルーティング導入がはじめて」という方にオススメのサービスとなっています。
後期×成功報酬型
早期×前金型
※オプションプランもございます。詳しくはこちらよりお問い合わせください。
OfferBoxの特徴は、ダイレクトリクルーティングサービスのなかで利用学生社数が最も多いところです。24.5万人のなかから自社の求める人材を探すことができます。スカウトの開封率が82%と高いため、企業の知名度に関係なく学生に認知してもらいやすいです。
料金体系は、3年次4月の就活開始初期からスカウトが送れる「早期定額型プラン」と、3年次3月以降の就活本格化時期から利用できる「成功報酬型プラン」に分かれています。
プランによって、入社合意枠や、同サービス上で同時に選考を進める人数制限のオファー枠が異なるため注意しましょう。
成功報酬型
早期型3名プラン
早期型5名プラン
早期型10名プラン
※入社合意枠を超えての採用は、1名につき成功報酬38万円
※内定承諾後、入社に至らなければ全額返金
【参考】OfferBox 公式HP
dodaキャンパスの特徴は、低学年層に無料でアプローチできるプランがあるところです。さらに、価格設定が似ているOfferBoxよりも若干安い傾向があります。
料金体系は主に「定額制」と「成果報酬型」に分かれています。「定額制」のプランでは、低学年層に無料でアプローチできるため、インターンなどへの送客に便利です。
また、dodaキャンパスのプランにも、同サービス上で同時に選考を進めることのできる人数を制限する「つながり上限数」が設けられています。採用目標人数が多い企業の場合は注意が必要です。
成功報酬型
定額制3名プラン
定額制5名プラン
定額制無制限プラン
【参考】dodaキャンパス 公式HP
企業のクチコミサイトであるOpenWorkと連携しており、クチコミの評価スコアが高いほど、送れるスカウト通数も多くなるというユニークな仕組みとなっています。
OpenWorkリクルーティングの特徴は、成功報酬の料金が安価に設定されているところです。相場では60万〜80万円程度ですが、このサービスでは40万円に設定されています。
登録学生ユーザー層と自社の求める学生層が一致しており、なおかつ社員満足度の高さに自信がある企業であれば、高い費用対効果が望めそうです。
成功報酬型
キミスカは、登録学生者数に対する導入企業数が比較的少ないです。そのため企業間での競争率が低く、スカウトが承諾されやすいと言われています。
料金体系は、採用可能人数による初期投資型です。それぞれのプラン料金は、25万円×採用上限人数で設定されています。
そのためプラン上限の人数を採用することができれば、今までご紹介したサービスよりも採用単価を抑えられます。一方で「3名枠プランで料金を支払ったが、結局1人も採用できなかった」ということもありえます。
追加費用を支払えば運用代行などの各種サービスも利用できるため、特に運用初年度の場合は検討してもよいかもしれません。
3名枠プラン
5名枠プラン
10名枠プラン
30名枠プラン
【参考】キミスカ 公式HP
ここからは、中途採用向けのダイレクトリクルーティングサービス5社を費用面から比較していきます。
例えば成功報酬型の料金は、新卒採用では一律で設定されている場合がほとんどですが、中途採用の場合は年収の◯%というように採用職種などに応じて変動します。
また、サービスによって登録している年齢層なども異なるため注意しましょう。
dodaダイレクトの料金体系は、定額型と、月額利用料+成功報酬型の2つの種類に大きく分けられます。
定額型のプランでは、利用可能期間ごとに、送信できるスカウト通数と定額料金が決められています。どれだけ採用しても成功報酬がかからないため、ダイレクトリクルーティングの運用経験がある場合はこちらのプランがオススメです。
月額利用料+成功報酬型のプランでは、月額5万円という安価な値段で、1ヶ月あたり300通のスカウトを送信することができます。採用に至った場合は、年収の20%分の成功報酬が発生するという、リスク少なくダイレクトリクルーティングを始められるプランです。
定額ライトプラン:80万円
定額スタンダードプラン:180万円
定額プレミアムプラン:330万円
月額利用料+成功報酬プラン
【参考】dodaダイレクト 公式HP
1名あたりの平均採用単価が24.5万円と、中途採用で利用できるダイレクトリクルーティングのなかではかなり安価です。
キャリオクは、候補者に対して面接依頼や入札を行う仕組みになっています。面接依頼は、気になった候補者に対して個別にアプローチをする通常のスカウトと同じような仕組みです。キャリオク独自のシステムである入札では、経歴を開示してオークションを開催している候補者に対して、年収などの諸条件とともにオファーを提示し、入札するという仕組みになっています。
料金体系は、面接依頼や入札ごとに購入したポイントが消化されていくかたちになっています。従量課金プランでは面接依頼や入札ごとに料金を支払い、ポイント購入プランでは事前に一括で料金を支払うかたちです。
従量課金プラン
ポイント購入 ライトプラン:30万円
ポイント購入 スタンダードプラン:45万円
ポイント購入 ハイエンドプラン:65万円
ポイント購入 スタンダードプラン:100万円
【参考】キャリオク 公式HP
登録者層は20代〜30代が約7割。職種で見ると、全体の約半数が「エンジニア」と「デザイナー」であり、その次に「セールス」と「マーケター」が多いです。
スカウト機能が利用できる料金プランは、「スタンダートプラン」と「プレミアムプラン」の2つです。より多くの求職者にアプローチしたい場合は、送れるスカウト通数の多いプレミアムプランがオススメです。
また、各プランの中でも利用期間によって月額料金が変動します。例えばスタンダードプランの場合、6ヶ月利用では12万円/月、24ヶ月利用では10万円/月です。特定の枠を埋める採用を行いたい場合は利用期間を短く、通年採用を行っている場合は利用期間を長くするのが良いでしょう。
スタンダードプラン
プレミアムプラン
【参考】Wantedly 公式HP
料金体系は、初期費用+成功報酬型。
初期費用は、ライトプラン・ベーシックプラン・スタンダードプラン・プレミアムプランの4つに分かれています。各プランによって求人に掲載できる情報量が変わるため、採用市場における知名度が低い企業の場合ほど、高いプランを利用する必要があります。
成功報酬は、採用する職種によって異なります。エンジニア職やシステム/ネットワーク職など、採用職種の専門性が高くなるほど、成功報酬にかかる費用も高くなる設定となっています。事務職やサービス職などは比較的安価に採用できるため、IT人材以外の募集にも向いているといえるでしょう。
初期費用+成功報酬
【参考】Green 公式HP
一方で、即戦力人材を効率よく見つけられる分、今までご紹介したサービスよりも費用は高めに設定されています。
スタンダードプランでは、1ヶ月あたり約15万円の定額料金に加え、年収の15%分の成功報酬も採用人数分かかります。スカウト通数も400通と制限されており、追加送信にはプラスで追加費用の支払いが必要です。
そのため「今まであまり良い人材に出会えなかった」「即戦力人材を効率よく採用したい」という方にはオススメできるサービスです。
スタンダードプラン
※プレミアムプランもあり
【参考】BIZREACH 公式HP
ここでは、ダイレクトリクルーティングを導入するにあたって押さえておきたいポイントや、サービス選定時にチェックすべき項目を紹介します。
はじめに、ダイレクトリクルーティングの利用によって自社の採用課題を解決できるかどうか見極めを行いましょう。
そのために、まずは自社の採用課題を明確にしてください。課題によってはダイレクトリクルーティングで解決できないものもあるかもしれません。
①ナビサイトや人材紹介に登録しているが、応募を待つのでエントリー数が安定しない。毎年一定数の学生に会いたい
→自ら学生にアプローチできるので、エントリー数を確保しやすい
②毎年、説明会参加数やエントリー数は確保できているが面接通過率が想定よりも悪いため、自社のカルチャーにフィットする学生と会いたい
→学生のプロフィールを見てスカウトを送信するので、自社にフィットした学生にアプローチできる
①採用目標人数に対して圧倒的にエントリー数が不足しているため、学生の属性に限らずエントリー数をとにかく増やしたい
→ナビサイトや合同説明会などの方が一度にアプローチできる人数は多い
②学生への選考連絡や内定者フォローなどの業務をお願いしたい
→人材紹介サービスであれば選考連絡などまでやってくれる
サービスによっては、ネットで調べるだけでは分からない活用方法がある可能性も。
ダイレクトリクルーティングサービスの導入を検討する際には、自社が抱える課題を解決できるかどうかを公式HPなどから問い合わせ、サービスの担当者に相談してみましょう。
次に、ダイレクトリクルーティングで採用したい人材の要件を定めます。「所在地」「学歴」「経験」「スキル」「スタンス」などの項目ごとに、合否基準を定めていきます。
サービスによって、データベースに登録されている候補者層は異なります。
「自社で定めた採用要件を満たす候補者がどれほどサービスに登録しているのか」を提供企業に確認して、利用するサービスを選定するようにしましょう。
また、採用要件をしっかりと設定しておくことは、ダイレクトリクルーティングの運用効果を高めることにもつながります。
採用要件が曖昧なままでは、スカウトを送る対象を選定しづらいですし、選考まで進んでもらっても、自社にフィットする候補者ではない可能性もあります。
候補者のプロフィール上で見極める要件を「必須条件」、面接で見極める要件を「歓迎条件」と分けておくと、スカウト送信時の候補者選定がスムーズになるのでおすすめです。
ダイレクトリクルーティングの運用時には、「採用要件に合った候補者の選定」「候補者に興味を持ってもらえるようなスカウト文の作成・送信」「説明会や面談などの日程調整」といった業務が増えてきます。
ダイレクトリクルーティングは他の採用手法と比べても、時間と手間がかかる採用手法です。
そのため、各ステップに対応できる人員と費用を、事前に確保しておくことが重要です。
仮に、ダイレクトリクルーティングで100人に会う計画を立てた場合、以下のような計算式で運用にかかる工数を算出できます。
上図の①、②についてはサービス提供企業に他社平均を確認するとよいでしょう。人的リソースが足りない場合は運用代行の検討も必要です。
ダイレクトリクルーティングの工数を簡単に算出できる資料を提供しておりますので、ぜひ以下からダウンロードしてみてください。
「ダイレクトリクルーティングを初めて運用するので、やり方が分からず不安・・・」という方はいませんか。
ここからは、ダイレクトリクルーティングを運用する際のポイントを紹介します。 これからダイレクトリクルーティングを初めて実施する企業の方は、必見の内容です。
スカウトメールや企業情報は、学生の反応によって何度も書き換え、最適な文言を見つけていくことが重要です。
スカウトを送信する対象学生層や送信時期などの前提条件をなるべく合わせた上で、訴求文言を変更し、スカウト開封率や承諾率などの数値を計測していきましょう。
スカウト運用代行サービスの利用を検討している場合は、運用代行のなかにスカウト改善も含まれているかどうかを確認しておくことがオススメです。
また、ここで検証したノウハウを蓄積しておく方法をあらかじめ準備しておくと、次年度以降の採用活動にも活かせます。
アプローチした候補者の情報管理も非常に重要です。
いつ・誰に・どんな目的でアプローチをしたのかを関係者全員で確認できるように、候補者の情報は適切に管理しておきましょう。
採用活動は1年では終わりません。これから先、何十年にわたって続いていくものです。
将来の採用活動を効率よく行うためにも、候補者の情報管理は徹底して行うようにしましょう。
他部署との協力もダイレクトリクルーティングにおいて重要です。
多くの学生は、人事部以外の部署に配属されます。そんな学生を惹きつけるスカウト文を作成するためには「現場で働く社員の声」が欠かせません。
例えば営業職を募集するスカウト文であれば、営業職として働く社員の声を入れると、説得力が上がり、学生の興味を惹きつけることができるでしょう。
「ダイレクトリクルーティングサービスを検討しているが費用の面で懸念がある」「入社につながらなかった場合のリスクが心配」といったお悩みを抱えている新卒採用担当の方におすすめしたいのが、Matcher Scoutです。
Matcher Scoutとは、初期費用がかからない新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービスです。
OB・OG訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社の担当者が代理でスカウトを送信します。
Matcher Scout をおすすめする理由
以上の理由より、費用面でのリスクを心配せずに、効率的な採用活動を進めることができます。
ご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にお問い合わせ・資料請求をお願いいたします!
詳しくは以下の資料で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
ダイレクトリクルーティングは自社からアプローチできる採用支援サービスですが、費用形態や料金などはサービスによって大きく異なります。
送信可能数や候補者選定の仕方などもサービスによってさまざまです。
費用形態や料金を確認するとともに、サービスが自社の採用課題を解決できそうか、採用要件に合った学生に会えるか、自社で運用できるか、といった視点からも検討してみてください。