【必見】座談会の進め方のコツ8選│新卒採用成功に繋げる秘訣とは
2023/04/24

企業説明会後やインターン後に、社員と学生の交流の場として開かれる座談会。

目的・メリット・注意点などを理解した上で、実施されていますか?

社内の雰囲気など『企業のリアル』を感じ取れる座談会は、学生にとって企業選びにおける大きな判断材料となります。

座談会の成功は母集団形成にも繋がる重要な要素です。

本記事では、座談会の目的やメリットなど、詳しく解説していきます。

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新卒採用における座談会とは?

新卒採用において座談会とは、社員と学生がざっくばらんに企業のことなどについて話合う場です。

基本的に1グループごとの人数は少なめに設定され、気楽でカジュアルな雰囲気の中で行われます。

会社説明会で聞き逃した点についての質問など、学生からの質問に答える形で交流します。

社内の雰囲気や社員の魅力など、対大勢で行われる説明会だけでは伝えきれない魅力をアピールする大切な機会です。

実際に働く社員と話すことで、学生は入社後のイメージが想像しやすくなります。

座談会の目的

座談会を行うことで、企業についてより深く知ってもらうことが一つの目的となっています。

社内の雰囲気を直に感じてもらうことは、採用におけるミスマッチを防ぐことにも繋がります。

選考への参加に繋げるため、座談会では学生の心を掴めるようにしっかりと用意をしましょう。

学生は社内の環境や雰囲気を知りたがっている

以下のランキングは、大学3年生の6月から大学4年生の6月までの間に企業選びで重視していたことを21卒の学生に聞いたアンケート結果です。

21卒に聞いた企業選びで重視していることランキング表

全ての時期において『業務環境における自分との適性』が3位以内にランクインしていることが分かります。

また、『働く社員の優秀さ』も学生が就職活動前半において重視しているポイントです。

『どのような環境で』『誰のもとで』働くのかをいかに魅力的に学生にアピールできるかが、母集団形成に大きく関わる重要な要素だと言えます。

このような社内環境については、かしこまった会社説明会などの場においてはなかなか魅力が伝わりづらいという難点があります。

座談会を開いてカジュアルに会社について話す機会を設けることによって、学生が自社に応募したくなるきっかけづくりを行いましょう。

また、学生の本音が聞きやすく、学生も企業のリアルについて知ることができる座談会は、ミスマッチを防ぐことにも繋がります。

座談会を行うメリット

説明会では伝わりにくい会社の雰囲気を知ってもらえる

座談会では学生と直接話をすることができます。

落ち着いた、緊張度合いの低い場で話すことによって、説明会などではなかなか伝わりにくい社内の雰囲気を知ってもらうことが可能です。

学生にとって、座談会で直接話をした人の印象がそのまま会社の印象に繋がることが多いです。

学生にどのような印象を抱いて欲しいかによって、座談会に参加する社員の人選を変えることも一つの手段として利用できます。

他の学生の意見からの学び

1対1で行うOB・OG訪問では直線的な会話のやりとりのみです。

一方で、座談会では基本的にグループ単位で話をするため、他の学生が社員に聞いている質問も聞くことができます。

他の学生がどのような質問をしているのかを聞くことによって、学生としては視野を広げられるというメリットがあるのです。

この利点が学生の参加意欲に繋がります。

リアルな実態を知ることができる

座談会では選考への影響度が低いため、学生側も企業側も、お互いに素の姿を見ることや、本音を聞くことが可能になります。

学生側としては、なかなか聞きづらい給与や休日の取り方など、会社の実態について知ることができる貴重な機会です。

企業側としては、会社説明会やインターンを受けた学生の反応や、自社への関心度など、カジュアル な場でしかなかなか見られないような学生のリアルについて知ることができます。

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座談会の形式

談笑している様子を表す画像

テーブル形式(ワールドカフェ)

概要

この形式の座談会では、学生は数名のグループに分かれてテーブルに着席します。

そこに社員が一名またはペアで入っていき、一定時間で担当を交代していきます。

ポイント

カフェで話すように、カジュアル でリラックスした空気があることからワールドカフェとも呼ばれています。

学生側はグループでまとまっているため、他の学生の質問も聞けることがメリットです。

ペアかそれ以上の人数で社員が回っていく場合には、職種や事業などで社員のグループ分けをすると、話がまとまりやすく、学生側も質問しやすくなります。

パーティー形式

概要

この形式の座談会では、立食パーティーのように立ちながら学生と交流します。

飲食を提供することもあり、会社によってはアルコールを出すこともあります。

テーブル形式よりも自由なスタイルとなっています。

ポイント

誰とでも自由に話すことができるため、学生がそのような場でどのように動くタイプなのかを見ることができます。

社員は基本年齢差のあるペアで回ると良いでしょう。

そうすることによって学生がより具体的に将来を想像しやすくなります。

オンライン形式

概要

コロナ禍をきっかけに一般的になったこの形式の座談会では、Web会議サービスのブレイクアウトルーム機能を使用します。

流れとしては以下の通りです。

  1. 各ブレイクアウトルームに学生を数人ずつ振り分ける
  2. そこに社員が1人またはペアで入り、座談会を行う
  3. 一定時間経過後、社員がブレイクアウトルームを移動してローテーションを行う

先に社員を各ルームに配置し、学生が話を聞きたい社員を選んで入るパターンもあります。

ポイント

対面の座談会よりも感嘆に開催することができ、多くの学生に参加してもらいやすいです。

一方で、通信トラブルが起こる可能性やコミュニケーションの取りづらさなどのデメリットもあります。

ここに注意!座談会を成功させるコツ

座談会のテーマを決めておく

『ざっくばらんに』と言われても、一体何を話せばいいのかわからないことがあると思います。

そのため、事前に座談会の大まかなテーマを決めておくと良いでしょう。

テーマを決めることで参加する社員の厳選もしやすくなります。

以下にテーマ例をご紹介しますので、参考にしてみてください。

テーマ例①若手社員との座談会

入社1〜3年目の若手社員と交流してもらうことで、学生は入社してすぐの仕事のイメージを掴むことができます。

若手社員は学生と年が近く就職活動の記憶も新しいため、学生も就職活動の相談などを含めて気軽に会話できるというメリットがあります。

テーマ例②職種別の座談会

特定の職種の社員と交流ができるというものです。

その職種ならではの苦労する点ややりがい、具体的な仕事内容などを伝えることで、学生に職種の正しいイメージを持ってもらうことができます。

SEとITコンサルなど、職種によっては仕事内容を混同しやすいものもあるので、似た職種との違いについても説明すると理解を深めやすくなります。

テーマ例③人事担当者との座談会

給与体系や転勤の有無、ジョブローテーションなど、制度や労働環境について人事担当者に聞くことができます。

このような質問は学生にとっては聞きづらい質問でもあるため、質問内容が選考に関係しないことを事前に伝えるなどのフォローを行うとよいでしょう。

テーマ例④女性社員との座談会

女子学生の中には、結婚や出産といったライフイベントと仕事の両立に不安を抱えている人も多くいます。

そんな女子学生に向けて、実際に家庭と仕事を両立している女性社員の話を聞ける場を提供することで、女子学生に安心感を持ってもらうことができます。

テーマ例⑤内定者向け座談会

内定者向け座談会では、入社にあたっての疑問や不安を解消することで、学生の入社意欲を高めることに繋がります。

内定者同士の交流の場を設けて、他の内定者の雰囲気を掴んでもらうことも有効です。

参加社員を厳選する

座談会のテーマを決めたら、そのテーマに沿って参加社員を選定します。

参加社員の印象は自社のイメージを大きく左右するため、学生に良い印象を持ってもらえそうな社員を選ぶことが重要です。

具体的には、人当たりがよく明るい社員や、仕事に対して情熱や誠意を持っている社員を選ぶと、学生に「この社員と一緒に働きたい!」と思ってもらいやすくなるでしょう。

座談会に参加する社員のプロフィールを用意

話の糸口を簡単に見つけられるように、社員の経歴、入社理由などのプロフィールを事前に用意しておくと良いです。

実務に関係すること以外にも、それぞれの趣味や休日の過ごし方といった項目を入れると、社員の素の雰囲気を知るきっかけになることができます。

簡単なプロフィールを名札として胸につけたり、パンフレット形式にして用意したり、PDFデータで共有するなど、自社に合ったやり方を探しましょう。

時間配分に気を付ける

社員と学生の組み合わせが固定してしまうと、複数の社員と話す機会が失われてしまいます。

話したい人と話せないというようなケースは学生の不満に繋がる可能性もあります。

社員はできるだけまんべんなく学生と話すように意識しましょう。

タイムリミットなど時間配分を設けても良いでしょう。

全員が質問できるように工夫

ある特定の人物のみ話し、他が全員黙っているような状況はあまり良いとは言えませんよね。

質問をする学生が偏らないように、話す順番を決めたり、事前に質問内容を集めるなど工夫をすると良いでしょう。

また、笑顔で話を聞き、優しい口調で答えるなど、質問しやすい空気を作ることも重要です。

学生からの質問内容を想定しておく

ある程度学生からの質問内容を想定しておくことで、座談会の時に的確に答えることが可能になります。

以下の質問例を参考にしながら、当日学生に対してスムーズに回答できるよう準備しておきましょう。

事業や業務に関する質問例

社内環境に関する質問例

選考に関する質問例

また座談会では、会社のHPや説明会から分かることよりも、個別具体的な体験について話すように意識しましょう。

座談会ならではの話をすることで、社員と学生の距離も縮まりやすくなります。

司会は明るい雰囲気で

座談会の良いところは、カジュアル な雰囲気のなかで社員と学生が交流できることです。

座談会の序盤などは、まだ学生が緊張していることが多いため、話しやすい雰囲気をいかに出していくかが重要になります。

積極的に場を回して、空気を明るくするような司会進行を心がけるようにしましょう。

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さいごに

いかがでしたか。

会社側も学生側も、お互いのリアルを知ることによって採用のミスマッチを防ぐことができます。

座談会を成功させて、採用活動を効率化していきましょう。