企業説明会後やインターン後に、社員と学生の交流の場として開かれる座談会。
社内の雰囲気など『企業のリアル』を感じ取れる座談会は、学生にとって企業選びにおける大きな判断材料となります。座談会の成功は母集団形成だけでなく、採用ミスマッチの低下にも繋がる重要な要素です。
本記事では、座談会の進め方や目的、座談会を盛り上げるテーマ例や学生からの想定質問・回答のポイントをご紹介します。学生の志望度をあげられるような、盛り上がる座談会になるよう準備していきましょう!
座談会とは?
新卒採用において座談会とは、社員と学生がざっくばらんに企業のことなどについて話し合う場です。
基本的に1グループごとの人数は少なめに設定され、気楽でカジュアルな雰囲気の中で行われます。会社説明会で聞き逃した点についての質問など、学生からの質問に答える形で交流します。
社内の雰囲気や社員の魅力など、対大勢で行われる説明会だけでは伝えきれない魅力をアピールする大切な機会です。
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座談会の目的
座談会を行う目的は、会社のリアルを知ってもらい、学生に自社への理解を深めてもらうことです。
株式会社マイナビが実施した調査によると、26卒の学生のうち、「社会に出て働くイメージを持っている」と回答した割合は55.6%でした。ここから、約半数の学生は社会に出て働くイメージを持てていないことがわかります。
したがって、企業は採用サイトや採用イベントを通して自社についての情報を発信し、学生に社会で働くイメージを膨らませてもらう必要があります。
座談会では、業務内容はもちろん、学生に文面では伝えきれない自社の社風を肌で実感してもらうことが可能です。
学生自身も積極的に質問することができるため、採用後のミスマッチ防止にも繋がるでしょう。
【参考】株式会社マイナビ『マイナビ 2026年卒 大学生キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定>』
座談会と会社説明会、面接等との違い
新卒採用において、企業側が学生と接触する機会はいくつかあります。そのうち、座談会がどのような立ち位置にいるのか、その役割について把握しておきましょう。
以下の表は、座談会・会社説明会・カジュアル面談・面接を開催する目的や、規模感、会話の方向性などをまとめたものです。
| 座談会 | 会社説明会 | カジュアル面談 | 面接 | |
| 主な目的 | 社風への理解促進・志望意欲の醸成 | 企業認知の向上・事業理解の促進 | 学生と企業の相互理解・志望意欲の醸成 | 合否の選考・見極め |
| 規模感 | 社員(複数名)
対 学生(複数名) |
社員(1〜数名)
対 学生(数十〜数百名) |
社員(1名)
対 学生(1名) |
面接官(1〜数名)
対 学生(1〜数名) |
| 会話の方向性 | 社員↔︎学生 | 企業→学生 | 社員↔︎学生 | 学生→企業 |
| 場の雰囲気 | カジュアル | フォーマル | カジュアル | フォーマル |
| 選考要素の有無 | なし | なし | なし | あり |
会社説明会よりもリラックスした雰囲気で企業について知ってもらえる機会でありながら、カジュアル面談よりも大人数で効率よく開催できる座談会。
座談会をうまく活用することで、社風への理解醸成や、学生の志望度を高めることに繋がります。
座談会の開催形式
これまでは対面形式の座談会がメインでしたが、コロナ禍以降はオンライン形式の座談会も一般的となりました。ここからは、オンライン形式の座談会、対面の座談会であるテーブル形式とパーティー形式についてご紹介します。
▼座談会の開催形式
- オンライン形式
- テーブル形式(対面)
- パーティー形式
オンライン形式
コロナ禍をきっかけに一般的になったこの形式の座談会では、Web会議サービスのブレイクアウトルーム機能を使用します。
対面の座談会よりも簡単に開催することができ、場所の制限がないため、多くの学生に参加してもらいやすいです。一方で、通信トラブルが起こる可能性やコミュニケーションの取りづらさなどのデメリットもあります。
テーブル形式(対面)
この形式の座談会では、学生は数名のグループに分かれてテーブルに着席します。そこに社員が一名またはペアで入っていき、一定時間で担当を交代することで、多くの社員と学生が話すことが可能です。
カフェで話すようにカジュアルでリラックスした空気があることから、ワールドカフェとも呼ばれています。学生側はグループでまとまっているため、他の学生の質問も聞けることがメリットです。
パーティー形式(対面)
パーティー形式は、立食パーティーのように立ちながら学生と交流する座談会です。飲食を提供することもあり、会社によってはアルコールを出すこともあります。テーブル形式よりも自由なスタイルとなっています。
学生が話を聞きたい社員を選んで自由に話すことができることがメリットです。
座談会の開催タイミング
ここからは、座談会を開催するタイミングと、その際に実施するのにおすすめのテーマについて解説します。座談会を開催するタイミングは、以下の3つです。
▼座談会を開催するタイミング
- 選考前:「インターンシップ座談会」「社員座談会」
- 選考中:「社員座談会」
- 選考後:内定後の「内定者座談会」
それぞれのタイミングに行うべき座談会について、それぞれの座談会でおすすめのテーマとともに解説していきます。
選考前:「インターンシップ座談会」「社員座談会」
選考前のインターンシップ座談会や会社説明会後の社員座談会は、インターンシップ・会社説明会に参加した学生の疑問点を解消すると同時に、本選考のエントリーにつなげることを目的として行います。
インターンシップでの業務体験を通して業務理解が深まったり、さらなる疑問点が生まれたりする場合があるでしょう。そのときに疑問を解消するためのイベントがインターンシップ座談会です。
また、会社説明会後に社員座談会を実施することで、学生が会社説明で疑問に思ったことをすぐに解消することができます。これらの選考前の座談会によって企業理解が深まり、本選考へのエントリーを促すことができます。
▼選考前の座談会でおすすめのテーマ
- 会社の事業・業務内容
- 社員の雰囲気や社風
選考中:「社員座談会」
選考中の社員座談会では、面接という選考の場では聞きにくい質問に答えることで、採用ミスマッチを防ぐことを目的としています。面接では聞きにくいような質問にも答えるために、座談会は「選考には関係ない」と事前に伝えておきましょう。
この座談会は、学生が選考中に生じた疑問点の解消をする場であるとともに、次の選考のための情報収集の場となります。次の選考についての情報を質問されることも想定して、答えられる範囲での回答を用意しておきましょう。
▼選考中の座談会でおすすめのテーマ
- 福利厚生や働き方について
- 社員の一日のスケジュール
- 選考について
選考後:内定後の「内定者座談会」
選考後、内定を出した学生との「内定者座談会」では、実際に会社で働くイメージをして入社意欲を高めると同時に、内定辞退を減らすことが目的です。
すでに内定を出している学生の場合、企業理念や事業内容は十分把握しているでしょう。そのため、内定者座談会では実際の働き方や社員同士の人間関係など、働く姿を具体的に想像できるような質問がくることが予想されます。
事前に現場社員から働き方などをヒアリングすることや、当日の座談会に現場社員に登壇してもらうと効果的です。
▼選考後の座談会でおすすめのテーマ
- 働き方について
- 職場環境について
企業側が座談会を行うメリット
企業が座談会を行うメリットについて3つ解説していきます。
▼座談会を行うメリット
- リアルな実態を知ってもらえる
- 相互理解が深まる
- ミスマッチを防ぐことができる
以下で詳しく解説していきます。
リアルな実態を知ってもらえる
座談会では学生と直接話をすることができます。説明会などではなかなか伝わりにくい社内の雰囲気を知ってもらうことが可能で、入社前と入社後のイメージギャップを埋めることができます。
また座談会は、給与や休日の取り方など、学生にとってなかなか聞きづらい会社の実態について知ることができる貴重な機会です。
座談会で直接話をした人の印象がそのまま会社の印象につながります。学生にどのような印象を抱いて欲しいかによって、座談会に参加する社員を選ぶようにすると良いでしょう。
相互理解が深まる
企業は、会社説明会やインターンを受けた学生の反応や自社への関心度など、カジュアルな場でしかなかなか見られないような学生のリアルについて知ることができます。
また学生からの質問によって、学生がどのような情報を必要としているのかを知ることができるため、これからの選考イベントの参考にすることも可能です。
直接的には選考に関わりませんが、好印象な学生を選考に進む前から見つけることができるのも座談会を行うメリットの一つです。
採用ミスマッチを防ぐことができる
学生にとって座談会は、会社説明会や面接の逆質問の時間だけでは分からないような、社員や会社全体の雰囲気を把握することができる機会です。座談会で企業側が自社のリアルな情報を伝えるよう意識することで、採用ミスマッチを減らすことにつながるでしょう。
また、新卒で就職した会社を3年以内に辞めた人の退職理由は以下のようになりました。
▼新卒で就職した会社を3年以内に辞めた人の退職理由ランキング
- 上司や同僚との人間関係が悪かった(26.3%)
- 社風が合わなかった(26.1%)
- 会社の将来に不安を感じた(21.1%)
- ハラスメントなどコンプライアンス違反があった(17.4%)
- 残業、休日出勤、出張などが多かった(17%)
ここから、新卒で入社した会社を早期離職した人は、人間関係や社風などを原因に退職していることがわかります。
このような人間関係や社風については、採用サイトや採用面接では判断することができず、見極めることが難しいでしょう。しかし、座談会では社員とカジュアルな雰囲気で話すことができるため、より社風が伝わりやすくなります。
また、人間関係や残業についてなど、採用面接の場では聞きにくいことを聞ける点も学生にとって大きなメリットだと言えるでしょう。
【参考】株式会社スタッフサービス・ホールディングス『新卒3年未満で正社員を退職した若年層の意識調査』
【当日】座談会の進め方
ここでは座談会当日の流れについて紹介します。スムーズで効率的な座談会を実施できるように参考にしてみてください。
▼座談会当日の進め方
- 人事からのあいさつ
- 登壇社員の紹介
- グループに分ける
- 学生からの質問を募る
- 学生への応援メッセージ
- 今後の選考案内
1.人事からのあいさつ
座談会が始まったら人事社員の自己紹介とアジェンダを共有します。このときに、座談会はカジュアルに質問していい場であり、選考と直接的に関係がないことを伝えるといいでしょう。
また、座談会の目的を学生に伝えます。例えば「職種別座談会」「若手社員との座談会」などがあります。先に目的を伝えることで、学生はどのような質問をするか考えることができます。
2.登壇社員の紹介
座談会に登壇する社員の年次や現在の部署、経歴を一人ずつ紹介します。このときに学生は「誰に何を質問するか」を考えます。
3.グループに分ける
対面の場合は複数人のグループに、オンラインの場合はWeb会議サービスのブレイクアウトルーム機能を利用して、社員1〜3人の部屋に学生を振り分けます。
1グループあたりの人数は5-10人に設定すると良いでしょう。
4.学生から質問を募る
再度社員の自己紹介を簡単にしてから、実際に質問を募ります。
このとき学生からの質問が上がらず沈黙の時間になる恐れもあるため、事前に学生が興味ありそうな質問を準備し、答えるのもおすすめです。
学生からの想定質問を考える際は、「【質問例39選】座談会でよく聞かれる質問と回答のポイント」の見出しで紹介している質問集を参考にしてみてください。
5.学生への応援メッセージ
座談会が終盤に入ったとき、各社員が学生へ就活や学生生活に対する応援メッセージを送ると、学生の意欲を上げることができます。
6.今後の選考案内
全員がグループから戻ってきたあとに今後の選考案内をして、座談会を締めます。
座談会に参加する社員の選び方
座談会に参加する社員を選ぶ際は、どのような属性・分野で選ぶかを戦略的に考えることが重要です。その座談会に参加する学生層によって、どんな社員を割り当てるかを決めましょう。
ここでは、社員属性ごとに訴求できる内容をご紹介していきます。
勤続年数の高い社員
入社してからの勤続年数が長い社員との座談会は、学生がキャリアパスを想像することに役立ちます。
今までの経歴や在籍期間、新卒入社か中途入社か、といったポイントを考慮しながら様々なキャリアを歩んできた社員を集めることで、多様なキャリアパスが見えやすくなるでしょう。
若手社員
入社してからの年月が浅い若手社員との座談会は、学生が入社後の働く姿を想像することに役立ちます。
新入社員としてどのようなプロジェクトに参画したのか、入社1年目のスケジュール感、学生と社会人での過ごし方の違いなど、より学生が身近に感じられるトピックで座談会を行うことが可能です。
また、学生時代に意識していたことや入社の決め手など、就活に関する質問も受けられるのが、若手社員ならではの特徴です。
部署ごとの社員
例えば営業チーム、企画チーム、開発チームなど部署ごとの社員を集めることで、特定の職種を志望する学生の疑問に答えることが可能です。
昨今は新卒での職種別採用が増えています。部署ごとの社員との座談会イベントを実施することで、より志望度を高め、選考への参加を誘導しやすくなるでしょう。
入社後にどのような社員と関わることになるのか、チームの雰囲気が合いそうか、といった学生自身との相性も測ることができ、ミスマッチを防ぐことにも繋がります。
新人が配属されやすい部署の社員
新人が配属されやすい部署がある場合は、その部署に所属する社員を集めることで、入社後の働き方や業務内容を詳しく伝えることができます。
複数の部署への配属可能性がある場合、学生が部署ごとの話をそれぞれ聞ける時間が作れるようにスケジュールを設定しておきましょう。
座談会を盛り上げるテーマ例5選
座談会を盛り上げるテーマ例として5つご紹介します。
▼座談会を盛り上げるテーマ例5選
- 入社前と入社後のギャップ
- 仕事で大変だったことと乗り越え方
- 若手社員へNGなしの質問会
- 1日の仕事の流れの紹介
- キャリアプランの相談会
入社前と入社後のギャップ
実際に社員が感じた入社前後のギャップは、学生にとっても興味のある内容です。会社のリアルが伝わりやすい質問なので、テーマとして取り上げると盛り上がるでしょう。
また、ネガティブなギャップ・ポジティブなギャップの両方を伝えるとよいです。ネガティブなギャップは伝えにくいことですが、正直に伝えることで参加者への誠意を示すことにもつながります。ネガティブなギャップを伝えた後は、フォローを忘れずにしましょう。
▼入社前と入社後のギャップの例
- 「残業時間はそこまで多くないと聞いていたが、繁忙期は残業時間が多い。(ネガティブ)一方で通常はほぼ残業がなく、すぐに帰宅できる。(フォロー)」
- 「若手社員は有給休暇を取りにくいかと思ったが、とても取りやすく、自由に有給を取得できている(ポジティブ)」
- 「1年目はルーティーン業務が多いかと思ったが、手をあげたら多くの業務に携わることができた(ポジティブ)」
仕事で大変だったことと乗り越え方
業務を進めていくなかで、大変なことにぶつかる機会はどの社会人にも訪れます。
そのときにどう乗り越えたかを知ることは、参加者にとって今後の社会人生活を想像できるよいきっかけになります。自社で働く様子がイメージできることで、志望度が高まるきっかけにもなるでしょう。
若手社員へNGなしの質問会
学生と年の近い若手社員と質問できる機会を設け、NG質問なしになんでも聞いてもらうことも学生にとって自社の理解度を高めることができるおすすめのテーマです。参加する若手社員には、正直に質問に対して答えてもらうようにしましょう。
例えば「1年目の実際の仕事内容」「入社して大変だったこと」「1年目の働き方について」など、説明会や中堅社員だと聞きにくいような質問がくる可能性が高いです。
事前に自身の経験を振り返り、回答内容を整理しておくと良いでしょう。
1日の仕事の流れの紹介
詳細な1日の仕事の流れについて紹介することで、自社で働くイメージがつきやすくなります。どのような仕事をしているのかだけでなく、出勤・退勤時間、休憩時間や退勤後の過ごし方について紹介すると、社会人としての生活がよりイメージしやすくなります。
キャリアプラン・就職活動の相談会
今後のキャリアプランについて具体的にイメージがついていない学生も多いです。そのため、現場社員の今後のキャリアプランについての質問や就職活動についての質問に回答する時間を作るとよいです。
キャリアプランについては今後携わりたい業務内容や目標などについて話し、就職活動については社員自身の入社の決め手や見ていた業界、就活体験談などについて話すと学生が興味をもって聞いてくれるでしょう。
座談会を盛り上げる企画アイデア3選
座談会を盛り上げるアイデアとして、3つを紹介していきます。
▼座談会を盛り上げる企画アイデア3選
- クイズを実施する
- お題を出してフリートークをする
- 食事をしながら開催する
クイズを実施する
参加者同士で競い合ってクイズを行うことで、参加者同士の中が深まり、盛り上がります。
クイズを実施するタイミングとしては、学生をグループ分けしたあとの最初のアイスブレイクとして実施するとよいでしょう。
座談会の参加者同士は初対面のことがほとんどです。アイスブレイクとしてクイズを実施し、緊張感を解きほぐすことでその後の企画もスムーズに進行ができるでしょう。
▼クイズの実施例
- 企業に関するクイズ
- 参加者のグループ対抗のチーム戦
- 社員に関するクイズ
食事をしながら開催する
食事をしながら座談会を実施することで、参加者がリラックスできるため効果的です。飲食を通してコミュニケーションを活性化させ、参加者同士の仲を深めることができるほか、社員ともリラックスして会話をすることができるでしょう。
そのため、よりカジュアルに座談会を実施したい場合は食事をしながらの開催がおすすめです。
テーマを出してフリートークをする
テーマに沿って社員と参加者の学生でフリートークを行うことで、参加者の理解度が高まります。テーマを会社側であらかじめ用意しておき、参加者の学生から社員に対して質問をしながらフリートークをします。
テーマは少し抽象度の高いものの方が会話を広げやすくなります。詳しい内容は「座談会を盛り上げるテーマ例5選」の章で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
座談会を成功させるために準備しておくべきこと
「学生からの質問がなくなってしまい沈黙の時間がある…」
「座談会が盛り上がらず何を話していいのかわからない…」
そんな不安な気持ちを払拭し、企業と学生のお互いのためになる座談会にするためのコツを7選ご紹介します。
▼座談会を成功させるために準備しておくこと
- 座談会で学生に訴求したいテーマを決める
- 座談会のテーマに合った社員を選定する
- 座談会に参加する社員のプロフィールを用意する
- 座談会を最適な時期に開催できるよう設定する
- 学生からの想定質問を周知しておく
- 全ての参加者に発言機会ができるよう調整する
- 時間配分を決め、司会進行表を作成する
以下で、それぞれについて詳しく解説していきます。
座談会で学生に訴求したいテーマを決める
まずは、座談会で学生にどんなことをアピールしたいのか、どんな情報を持って帰ってもらいたいのか、テーマを決めることが重要です。
座談会テーマの例:
- 入社1年目、ぶっちゃけどうだった?
- この会社で働くことの魅力、社風
- 各部署での一番のやりがいと大変なこと
- 5年後、10年後にこの会社で挑戦したいこと
- 先輩社員の就活成功談、失敗談
学生との相性をすり合わせたいのであれば「業務内容」や「キャリアプラン」に関するテーマを、志望度を高めたいのであれば「社風」や「やりがい」のテーマを選ぶなど、目的に合わせて設定していきましょう。
座談会のテーマに合った社員を選定する
座談会のテーマを決めたら、そのテーマに沿って参加社員を選定します。
参加社員の印象は自社のイメージを大きく左右するため、学生に良い印象を持ってもらえそうな社員を選ぶことが重要です。
具体的には、人当たりがよく明るい社員や、仕事に対して情熱や誠意を持っている社員を選ぶと、学生に「この社員と一緒に働きたい!」と思ってもらいやすくなるでしょう。
また、幅広い年齢層、性別、部署、経歴を持つ社員を選定することで、より多くの学生の質問に答えることができるでしょう。
座談会に参加する社員のプロフィールを用意する
話の糸口を簡単に見つけられるように、社員の経歴、入社理由などのプロフィールを事前に用意しておくと親切です。実務に関係すること以外にも、それぞれの趣味や休日の過ごし方といった項目を入れると、社員の素の雰囲気を知るきっかけになることができます。
簡単なプロフィールを名札として胸につけたりPDFデータで共有するなど、自社に合ったやり方を探しましょう。
座談会を最適な時期に開催できるよう設定する
座談会は、学生が企業や職種への理解を深めたり、社風や社員との相性を見極めたりすることに役立ちます。そのため、会社説明会と同時期に開催する場合が多いです。
集客に不安がある場合は、会社説明会の直後に座談会を設定しておくことで、より多くの学生に参加してもらいやすくなります。
また、対面形式なのかオンライン形式なのかによって参加率や辞退率が変わるため、エリアや人数に合わせて柔軟に開催形式を設定してみることもオススメです。
学生からの想定質問を周知しておく
座談会を成功させるためには、学生からの質問をあらかじめ想定しておくことが必要です。よく聞かれる質問を把握して準備しておくことで、座談会で聞かれた質問に対して自社の魅力を適切に伝える回答を準備することができます。
また、質問をあらかじめ想定しておくことで、学生からの質問を待っている間によくある質問として伝えることも可能です。想定質問に対する回答を準備しておきましょう。
全ての参加者に発言機会ができるよう調整する
座談会の満足度を高めるためには、全ての参加者に発言機会ができるように調整することが重要です。
質疑応答を順番に回す、一人当たりの持ち時間を設定する、一部の学生に発言が偏らないようにグループごとに進行役を決める、などの工夫を行いましょう。
全ての参加者が主体的に座談会へ参加することによって、志望度の醸成や選考参加意欲を高めることに繋がります。
時間配分を決め、司会進行表を作成する
座談会を円滑に進行するために、当日の時間配分をあらかじめ設定し、事前に司会進行表を作成しておくようにしましょう。
▼司会進行表の例
- 10:00 受付開始
- 11:00 オープニング
- 11:15 座談会①
- 11:30 座談会②
- 11:45 休憩
- 12:00 座談会③
- 12:15 クロージング
オープニングやクロージングでどのような内容を学生に伝えるべきなのかも事前に打合せの上、司会進行表に記載しておくと良いでしょう。
予定時間の大幅な超過は、学生の不信感に繋がりかねません。ゆとりのある時間配分を心掛けましょう。
座談会の司会進行をする際のコツ・注意点
本章では、座談会当日、司会進行をする際のコツ・注意点について解説します。
▼座談会を実施するうえでの注意点
- アイスブレイクを実施する
- 一方的に話しすぎない
- 学生の入社意欲を下げないようにする
アイスブレイクを実施する
アイスブレイクとは座談会の開始直後に行うもので、イベント全体の緊張感をほぐすために行います。アイスブレイクを行うことで参加者同士の仲が深まるだけでなく、社員への質問もしやすくなることが期待できます。
アイスブレイクの例として、チーム戦でクイズを実施することや、他己紹介などを行うことが多いです。複数人で交流できるものだと参加者同士で打ち解けやすく、盛り上がることができます。
【参考】短時間でできるアイスブレイクネタ106選|研修・面接ですぐ使える
学生側からの発言を促す
座談会だからと言って学生の質問に対して社員が長い時間一方的に話過ぎると、学生が退屈に感じてしまう場合があります。
一方的に話し過ぎず、学生とコミュニケーションを取りながら学生の質問に答えていくことを意識しましょう。
学生の入社意欲を下げないようにする
座談会はカジュアルな場で会社のリアルを伝えやすい場であるものの、求職者に対してなれなれしく振舞う行為や、会社のリアルを伝えすぎると志望度の低下につながりかねません。
例えば求職者にプライベートを聞きすぎる行為や、「毎日残業が多くて…」のように不安を与える言動には注意が必要です。
もちろん会社のリアルな情報を伝えることは大切です。しかし、ネガティブな情報とポジティブな情報を一緒に伝えるなど、伝え方やバランスに注意が必要です。
座談会で学生が知りたいことランキング
座談会のテーマ設定時や、学生からの想定質問を考える上で、どのような情報を求められているのかを知っておくことが重要です。
以下は、「企業研究を行う上で知りたい情報」と「就職先を確定する際に決め手となった項目」についてランキング形式でまとめたものです。
▼企業研究を行う上で知りたい情報
- 1位:実際の仕事内容(85.1%)
- 2位:給与水準・平均年収(56.2%)
- 3位:社風(54.3%)
- 4位:福利厚生制度(50.1%)
- 5位:求める人材像(47.1%)
▼就職先を確定する際に決め手となった項目
- 1位:自らの成長が期待できる(50.1%)
- 2位:福利厚生や手当が充実している(47.3%)
- 3位:希望する地域で働ける(40.9%)
- 4位:会社や業界の安定性がある(39.7%)
- 5位:会社・団体で働く人が自分に合っている(31.5%)
この2つのランキングから、就活生が情報収集フェーズ・内定承諾フェーズにおいて重視する情報が分かります。
情報収集フェーズでは、「実際の仕事内容」という実務への関心に加え、給与・社風・福利厚生といった働く環境の条件クリアが重視されているポイントです。
一方で内定承諾フェーズでは、条件面だけでなく、「この会社で自分は成長できるか」「一緒に働く人が自分に合うか」という働く環境への納得感が最後のひと押しになっています。
つまり、座談会で学生の志望度を最大化させるためには、仕事内容をただ説明するだけでは不十分です。「仕事内容を通じて、どのように成長できるのか」「どんな人と、どのような働き方をするのか」といったことを具体的に訴求することで、最終的な内定承諾までの導線に誘導できます。
【参考】キャリタス就活『キャリタス就活 学生モニター2026 調査結果(2025 年 3 月発行)』
【参考】インディードリクルートパートナーズ『就職プロセス調査(2026年卒)「2025年12月1日時点 内定状況」』
【質問例39選】座談会で学生から聞かれる質問と回答のポイント
ここからは、座談会で学生からよく聞かれる質問と、その回答のポイントを項目別にご紹介していきます。どのようなことが質問されやすいのかを把握し、自社の魅力が伝わるような回答を準備しましょう。
▼座談会でよく聞かれる質問
- 事業・業務内容に関する質問
- 入社理由・キャリアに関する質問
- 仕事のやりがい・モチベーションに関する質問
- 職場環境に関する質問
- 選考に関する質問
- 人事担当者への質問
事業・業務内容に関する質問
[学生からの質問例]
- 具体的な業務内容を教えてください。
- 1日のスケジュールを教えてください。
- 競合他社と比較した御社の強みを教えてください。
- つらいこと・大変なことはなんですか?
- 達成すべき目標やノルマはどのようなものでしょうか?
- 日々の業務のなかで大切にしていることはありますか?
- どのような部署があり、各部署での連携はどのように取っているのでしょうか?
[回答のポイント]
就職後の具体的な業務について質問されることが多いため、新卒の学生が配属されやすい部署の業務内容を中心に答えるほか、部署の構成などの事業の全体像が見えるように回答することが大切です。
企業のホームページでは分からなかった部分を聞かれることも多いため、実際に業務を行っている現場社員に参加してもらうことが安心です。
入社理由・キャリアに関する質問
[学生からの質問例]
- 御社に入社を決めた理由について教えてください。
- 入社前と入社後のギャップはありますか?
- キャリアパスについて教えてください
- 新卒で○○職につくことは可能でしょうか?
- 活躍されている社員の特徴を教えてください。
[回答のポイント]
入社理由やキャリアについての質問は、学生にとって実際の社員の入社理由と、自分の企業選びの軸が一致しているかを図る質問になります。
入社理由は、企業が社員にとってどう見えているかの指標ともなり、企業にとってのアピールポイントともいえるでしょう。社員が入社を決めた際に魅力に感じた点を、入社理由として丁寧に伝えることが大切です。
仕事のやりがい・モチベーションに関する質問
[学生からの質問例]
- 仕事でやりがいを感じることはなんですか?
- 仕事でうれしかった出来事はありますか?
- モチベーションの保ち方を教えてください。
- 業務でつらいことをどう乗り越えましたか?
- 入社後に成長を感じたエピソードはありますか?
[回答のポイント]
仕事のやりがいやモチベーションに関する質問は、仕事でやりがいを感じる場面やモチベーションにつながる場面を知ることで、入社後働き続けられるかどうかを判断する質問になります。
仕事のやりがいやモチベーションに違いがある学生が入社してしまうと、モチベーションが下がって退職につながる採用ミスマッチが生じる可能性もあるため、実際に現場社員の声を取り入れ、正直に回答することが大切です。
職場環境に関する質問
[学生からの質問例]
- 御社はどのような人柄の方が多いですか?
- 社員に共通している特徴などはありますか?
- 社員同士のコミュニケーションは多いですか?
- 終業後はどのような過ごし方をしますか?
- 休みの日はどのような過ごし方をしますか?
- 御社の社風や雰囲気を教えてください。
- 若手が活躍しやすい環境ですか?
- 手をあげれば積極的に挑戦できる環境ですか?
[回答のポイント]
職場環境や社風についての質問は、採用ミスマッチを避けるためにしっかり回答しておきたい質問です。会社を早期退職する人の理由として、人間関係や社風が非常に多いです。
そのため、会社説明会では話していないような、よりリアルな人間関係や雰囲気について伝える回答をしましょう。
選考に関する質問
[学生からの質問例]
- 御社の面接の特徴について教えてください。
- 選考に向けて対策したほうがよいことはありますか?
- 御社に入社するためにしたことを教えてください
- どのくらいOB・OG訪問を実施しましたか?
- 入社前にやっておいた方が良いことはありますか?
[回答のポイント]
選考フローや内容の不明点を解消し、万全の体制で学生が選考に望めるように、回答者は自身の選考当時のことを振り返っておくようにしましょう。そして現在の選考のポイントも整理しておくと良いです。
人事担当者への質問
[学生からの質問例]
- 勤務地はどこですか?
- 全国転勤はありますか?
- 勤務地の希望は通りますか?
- 住宅手当は出ますか?
- ジョブローテーションはありますか?
- 希望を出せば他の職種へ異動できますか?
- 残業時間はどれくらいですか?
- 社員の男女比を教えてください
- リモートワークはできますか?
[回答のポイント]
人事担当者には、給与体系や転勤の有無、ジョブローテーションなど、制度や労働環境についての質問が多いです。このような質問は学生にとっては聞きづらい質問でもあるため、質問内容が選考に関係しないことを事前に伝えるなどのフォローを行うとよいでしょう。
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座談会で学生の志望度を醸成しよう
いかがでしたか?本記事では座談会を盛り上げるコツや当日の進め方、そしてテーマ別座談会で学生が気になることを解説しました。
座談会を開催することで、学生側は働くイメージがつきやすくなり、結果的に志望度を高めることに繋がります。
この記事を参考にして座談会を開き、母集団形成を成功させましょう!