新卒採用の中で絶対に避けたい「内定辞退」の原因に「内定ブルー」が大きく関係しているのをご存じですか?
「内定辞退者がいて困っている」という悩みは、どの企業も抱える共通の悩みです。
本記事では学生が内定ブルーになる原因や防止する方法、内定ブルーに繋がる企業側の行動など詳しく解説します。
内定辞退する学生にお困りの方必見の記事になっているので、是非ご覧ください
内定ブルーとは?
内定ブルーとは、企業から内定を得て就職活動を終了した学生が内定を受諾したものの、その会社に就職してよいのかなど不安に思い、気分が沈む状態のことです。
学生にとって「内定承諾し入社する企業を決める」ということは、重大な選択のため、不安に思う学生が少なくないです。
内定ブルーは内定辞退につながる可能性があります。
そのため、企業側から内定者の不安を寄り添い、解消する必要があるのです。
学生が内定ブルーになる割合
約6割の学生が内定ブルーになっています。
マイナビが行った「2023年卒内定者意識調査」によると「入社予定先企業を決めた後、不安になったことはあるか」という設問に対し全体で60%以上の学生が「不安になったことがある」と回答しています。
内定ブルーになる学生が増えた背景
内定ブルーになる学生が増えた背景には「就職活動の早期化」があります。
採用市場は長年売り手市場が続き、人材を確保したい企業は夏や秋など就活解禁の3月よりかなり早い時期から採用活動を始めます。
そのため、内定を早い時期に得た学生は入社までの長い期間に色々考え込んでしまうのです。
また就活の早期化により、就活の時期が学生間で大きく異なるため周囲に相談がしづらくマイナスに考えてしまいます。
学生が内定ブルーになぜなってしまうのか、原因についてこれから解説します。
学生が内定ブルーになる6つの原因
「内定をもらうために選考に参加していたのに、なぜ内定ブルーに?」
と内定ブルーに対して、あまり理解できていない方が多いのではないでしょうか。
多くの就活生が内定ブルーになってしまう原因は主に以下の6つです。
- 就活終了後に考える時間ができる
- 社会人として働くことに対する不安
- 内定前のイメージとギャップを感じている
- 内定がゴールになっていた
- 企業の悪い評判や口コミを見て不安を感じる
- 周囲からの反対
①就活終了後に考える時間ができる
就活終了後の暇な時間に内定先の企業のことや入社後のことを考えだし、内定ブルーに繋がるケースです。
就活の期間は会社説明会や自己分析、選考など忙しい日々が続き「内定をとること」に必死で入社後について深く考えていません。
そのため就活終了後、時間にゆとりができると「入社先が果たしてベストな選択だったか」などの不安を抱え内定ブルーになってしまうのです。
②社会人として働くことに対する不安
これまで「学ぶ・経験を得る」ことが求められてきた学生にとって、社会人に求められる「責任を負う・利益を出す」ことは初めての経験で難しいことです。
それが自分にできるのかという不安から、内定ブルーになってしまうこともあります。
特に最近はSNSなどで色々な情報に触れる機会が多いため、不安を感じやすくなっているかもしれません。
③内定前のイメージとギャップを感じている
内定後の懇親会や職場見学を通じて、選考前のイメージとギャップを感じ、内定ブルーに陥ってしまうことも考えられます。
事前に企業研究を行っているものの「内定を得ること」に必死で、魅力的な部分にしか目がいかない学生は多いです。
内定を得て冷静に考えた時に選考中には見えなかったことが見え、イメージとのギャップを感じやすくなります。
④内定がゴールになっていた
「内定を得ること」が就活のゴールになっていた人も、内定ブルーになりやすいです。
就活を始めた頃は自分の求めるものを重視しますが、選考を重ねていくうちに、内定を得ることが目的になってしまう場合があります。
そのため内定をもらったあとに「本当にここに行きたかったのか」と疑問を感じて、内定ブルーになってしまうのです。
⑤企業の悪い評判や口コミを見て不安を感じる
多くの学生は入社する企業が決まると、その企業の評判や口コミを探してしまいがちです。
そこで見つけた悪い評判や口コミを見て、不安やネガティブな感情を抱え内定ブルーに繋がってしまうこともあります。
⑥周囲からの反対
いくら本人の入社意思が強くても、学生も社会に出たことがないため自分の決断に自信が持てず、両親や親戚などに意見を求めます。
その時に周囲からの反対にあうと、意思がぶれてしまいがちです。
自分で選んだ企業への就職先を決めたとしても、後から「親の言うことは正しかったのではないか」という葛藤に襲われ、内定ブルーになってしまうこともあります。
学生の内定ブルーを防止するための内定者フォローとは?
企業側が学生の内定ブルーを防止する上で大切なことは内定を出した学生に安心感を与え「この会社を選んで良かった」と思ってもらうことです。
そのためには、内定者フォローの実施をおすすめします。
以下の記事で内定者フォローを成功させるコツや施策について詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。
【事例あり】内定者フォローを成功させるために有効な方法とは?
【企業側ができる】学生の内定ブルー対処法4選
「内定ブルーになっている学生に入社してもらうには、どうすればいいのか」
「内定者フォローの実施までに少し期間があるため、それまでになにかできることはあるか」
と考えている方も多いのではないでしょうか。
これから、企業側ができる内定ブルーの対処法についてご紹介します。
①先輩社員や他の内定者とコミュニケーションをとる機会を増やす
先輩社員や他の内定者との懇親会など、関わる機会を提供しましょう。
内定ブルーになる学生の多くは漠然とした不安を抱えているため所属先の先輩社員や学生とコミュニケーションを取る場を設けることで解消できます。
特に同期になる内定者と実際に話したことで、安心感を得る学生は多いです。
ただし、実施するにあたって計画を立てず内容の薄いものになってしまうと、更にネガティブな感情を与えるので、注意しましょう。
【参考記事】内定者懇親会ではいつ何をすべき?企画例5選を交えて紹介します!
②内定者にインターンとして実際に働いてもらう
実際に内定者にインターンとして働いてもらうという方法もあります。
入社前に実際の業務内容や会社の雰囲気を知ってもらうことで、学生は入社後の働くイメージがつきやすく、入社前の疑問や不安を解消しやすいです。
ただ実際の業務内容を知ってもらうとはいえ、社員と全く同じ業務を任せたり、ミスした際に過度に注意したりすると、自信をなくし内定辞退に繋がります。
内定者インターンの内容を決め、社内に共有した上で実施するようにしましょう。
③人事面談を定期的に設ける
1on1など人事や採用担当者と個別で面談をする機会も内定ブルーの防止に繋がります。
懇親会など大勢の前では話ずらいと感じている学生の疑問や不安を解消できるでしょう。
人事面談の目的を共有しておくと、より効果的な面談を実施できます。
④採用方法を改める
学生は内定先企業に対して「自分には向いていないのでは?」というミスマッチを感じた時に、内定ブルーになる傾向があります。
学生とのミスマッチを防ぐために、採用方法を変えてみるというのも1つの方法です。
例えば、これまで就活ナビサイトからの応募を中心に採用活動を行っていた場合、ナビサイトの掲載内容を軽く見て応募した学生に内定を出しても、後に学生はミスマッチを感じ辞退してしまうかもしれません。
最近は様々な採用手法が増えてきているため、是非自社に合った採用方法を探してみてください。
【参考記事】【新卒】人材紹介サービス34社を徹底比較|特徴と選び方を解説
MatcherScoutなら新卒採用のミスマッチを防げます
「効率よく相性の良い候補者と出会い、採用のミスマッチを防ぎたい」と考えている採用担当者の方に、弊社が提供する「Matcher Scout」をおすすめします。
Matcher Scoutは新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。
ダイレクトリクルーティングは、学生に対して企業側からアプローチをかけることができます。
数あるダイレクトリクルーティングの中でもMatcher Scoutは
- 28万人の学生が利用する国内最大級のOB・OG訪問サービス「Matcher」のデータベースから、主体性のある優秀な学生にスカウトを送信できる
- 運用に際する事務作業が、一切不要
- 独自のA/Bテスト機能で会いたい学生に会える確率を向上できる
といった特徴があります。
「ミスマッチを減らすために、自社にマッチした学生のみで効果的に母集団を形成したい」 と考えている方は是非Matcher Scoutの導入をご検討ください。
学生が内定ブルーになった時にとる行動
学生が内定ブルーになった時にとる行動について以下の2つを紹介します。
もし内定を出している学生に該当していると感じたら、対応が必要かもしれません。
内定先イベントの参加率が下がる
内定ブルーになっている学生の多くは
- 就活を続けている
- 他社からも内定を貰っていてどちらにするかで悩んでいる
- 周囲に相談したり考え込んだりしている
などから内定先のイベントに参加しないことが多いです。
もちろん学業や部活動で忙しく参加できない学生もいるため、参加率がよくないからといって必ずしも内定ブルーというわけではありません。
質問の量が増える
他の学生と比べて質問が多いことも、内定ブルーになっていることが考えられます。
不安の原因である疑問を解消したり、他社の条件と比較をしたりするために質問をするため量が多くなるのです。
学生の内定ブルーに繋がる企業側の行動
企業側の言動によっては学生の内定ブルーに繋がる可能性もあります。
これから学生の内定ブルーに繋がる企業側の行動として2つ紹介します。
無理に説得をする
入社してほしい気持ちはわかりますが入社するように無理に説得するのは避けましょう。
学生が少しでも会社に対して悪い印象を持てば、内定ブルーに繋がります。
例えば、内定通知後に承諾を急かし入社するように強要することです。
このような行為はハラスメントに該当し「オワハラ」と呼ばれています。
学生にも企業を選ぶ権利があることを理解した上で、入社してほしい気持ちを伝えるようにしましょう。
学生に対して過度な期待をする
入社後の活躍を期待して採用をしたとはいえ過度に期待をするような発言は控えるようにしましょう。
学生が内定ブルーになる原因でも紹介した通り、内定ブルーは「自分にできるのか」という不安からきています。
過度に期待することで、プレッシャーから内定ブルーに陥りやすくなってしまうのです。
ただ全く期待をしないというのも学生の自信をなくしてしまうので注意しましょう。
MatcherScoutでリスクなく自社に合った人材を探せます
MatcherScoutとは、国内最大級のOB・OG訪問サービス「Matcher」に登録している学生に向けてスカウトを送ることができる、ダイレクトリクルーティングサービスです。
料金体系は成果報酬型のため、リスクなく導入することができます。
他にもMatcherScoutは
- 優秀な学生に多数のアプローチができる
- スカウト送信など運用に負荷がかかる業務を代行
- 独自のA/Bテスト機能で会いたい学生とマッチする確率を向上
といった特徴があります。
もちろん必要な人材に絞ってスカウトを送ることも可能です。
導入事例
株式会社カラックは、従来のチャネルでは主体性を持った人材にアプローチすることが難しいという採用課題を持っていました。
そこでMatcherScoutを導入し、求める人物像と親和性の高い学生に焦点を絞ってアプローチしたところ22卒運用では5名の内定を出し2名の内定承諾に成功しました。
【参考】MatcherScout 導入事例「主体的な学生と出会い、採用目標の半分を超える5名の内定出しに成功」株式会社カラック(広告)
MatcherScoutは様々な業界の企業で導入されています。
これまでの導入事例は、下記のMatcherScout 導入事例をご覧ください。
おわりに
今回は学生の内定ブルーについて詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか。
ここ数年間連続で有効求人倍率が1を上回るなど新卒の採用競争は激化しており、通年採用を導入している企業は多いです。
【参考】厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年4月分)について
そのため学生は内定を得て就活を終了しても、内定ブルーになればいつでも就活を再開することができます。
「学生に内定を出したら終了」ではなく、入社をするまでサポートしてあげることが重要です。
是非自社に合った内定者フォローやサポートを行い、学生の内定ブルーを防ぎましょう。