新入社員研修の内容はどう決める?自社で行う手順とコツをご紹介
2022/11/08

いよいよ入社となり、業務に期待を膨らませている新入社員。参加した新入社員研修の内容がつまらず、本格的な業務を開始する前にモチベーションを低下させてしまう、というような事態は避けたいですよね。

本記事では、新入社員研修を行う目的を確認しながら、効果的な内容を実施するための手順についてご紹介しています。

同期同士、先輩社員とコミュニケーションを取っておくことは、業務をスムーズに遂行していく上で重要です。

内定承諾の段階で行っておくべきことについては以下の記事でご紹介しています。

【参考】内定者懇親会ではいつ何をすべき?企画例5選を交えて紹介します!
【参考】【企業向け】内定式って何するの?オンライン内定式の事例も紹介!

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新入社員研修とは

新入社員研修とは、新卒や中途で新しく入社した社員を対象とし、実施する研修のことです。

21卒として就職活動を行った人の中で新入社員研修を受けたことがあると答えた人は94.2%でした。

そのうち「集合研修あり・オンライン研修なし」の形態で行われたものが最も多く46.8%。「集合研修+オンライン研修」の形は、28.1%で2番目に多かったです。満足度としては集合研修の方が高くなる傾向がありました。

受けた研修内容としては多い順に「ビジネスマナー」が79.9%、「社会人としての心構え」が75.5%、「企業理念などの会社理解」が68.7%、「コンプライアンス」が61.1%、「業務内容に関する専門的なスキル」が54.7%でした。

【参考】株式会社マイナビ『マイナビ 2021年卒 入社半年後調査』

特に新卒採用の場合は、社会人経験のない人がほとんどです。そのため、新入社員研修を通して、日々の業務を行うための基礎的な知識や能力を身に着ける準備期間が必要になります。

新入社員研修を行う目的

効果的な新入社員研修を行うには、「なぜやるのか」という目的を明確に持っている必要があります。

ここでは、新入社員研修を行う目的を5つご紹介します。

新入社員研修を行う目的

社会人としての意識付けを行う

自由に使える時間が多く、規律がなくても過ごせた学生時代とは異なり、社会人では自己管理能力や計画性を持っていることが必須です。

このような変化に慣れるためにも、社会人としての意識付け(=マインドセット)を社会人研修の目的とする企業があります。

ビジネスマナーを身に着ける

会社にかかってきた電話の応対や、名刺の交換の仕方、正しい敬語や営業の方法など、ビジネスをする上でかかせないマナーも、特に新卒の人材に関しては、今まで身に付ける機会がなかった場合がほとんどです。

業務を行う際、必要最低限の知識を持っている前提があった方がやりとりがスムーズになります。

新入社員研修時に一度ビジネスマナーを学ぶ機会を設けることで「知っていなければならないことが何か」を知れるため、新入社員側の不安も軽減されるでしょう。

業務開始前の導入を行う

ビジネスマナー研修は実務的なサポートを行うものですが、それとは別に、メンタルヘルスの管理方法や、コンプライアンスの遵守についての面における業務開始前の導入を行うことも重要です。

今までの環境と異なる場所や生活のリズムで働き始めることは、負荷のかかることです。

どのように仕事と向き合う方法があるのか何か行動をする際に考慮しなくてはならないことは何か、などを事前に新入社員に共有しておくことで、トラブルを未然に防ぎましょう。

企業についての理解度を深める

企業のミッションを体現していく人材を育てていくために、新入社員研修にて企業理解を深める機会を設けると効果的です。

自社のサービスの強みは何か、なぜそれを提供していくのか、今後どのように発展させていきたいかなどを伝えることで、同じ足取りで企業の成長に貢献していくことに繋がります。

社内での交流を活性化させる

社内の雰囲気に馴染めていないと、緊張して本来の力を発揮できなかったり、ミスコミュニケーションが生じたりする可能性があります。

新しく慣れない環境で働くため新入社員はストレスを感じやすくなっており、サポート体制が整っていないと早期離職につながってしまうことも。

新入社員研修で同期同士や先輩社員、経営陣との繋がりを作る機会を設けることで「ここで働いていけそうだ」という安心感を醸成することもできます。

新入社員研修を自社で行うメリット

新入社員研修を外注するか、自社で開催するかで迷う人事担当者様も多いのではないでしょうか。

ここでは、新入社員研修を自社で行うメリットについてお伝えします。

社員の人材育成スキルの向上

新人社員研修を自社で開催する場合、社員が研修の講師を務める必要があります。

普段の業務以外の場所で「教える」という経験を積むことによって、「相手に伝わる話し方」などのナレッジを社員が身に着けることが可能です。

新入社員研修以外でも、後輩に業務の行い方を指導する機会があると思います。

そのような場面において適切に、効果的に指導ができるスキルを社員が持っておくことは、会社の成長のためにも欠かせません。

また「新入社員を育てよう」という意識づけにも繋がるため、社内の団結感が強まることもメリットとして挙げられます。

コストの削減

費用面でのコストが外注で行うよりも抑えられる傾向があることもメリットの一つです。

一方で、新入社員研修のための準備にかける時間が多いと、人件費がその分高くなるため、結果として外注しておいた方が安いという場合もあります。


  • 新入社員を育てる自社でノウハウを蓄積したい
  • 社内において、新入社員を育てるという意識づけをしたい
  • 独自の新入社員の研修方法を開発したい
  • かかるコストを自社でコントロールしたい

このようなニーズを持っている場合は、自社で新入社員研修を行った方がよいでしょう。

新入社員研修を自社で行うデメリット

それでは新入社員研修を自社で行うデメリットとは何でしょうか?

以下でご紹介していきます。

研修内容の質の担保が難しい

外注で新入社員研修を行う場合は、ある一定のスキルを持った人に研修を行ってもらえます。

一方で自社で新入社員研修を行う場合は、人材育成を仕事としているわけではないため、安定的な質を持った研修を行うことが難しいです。

網羅的で安定的な内容で研修を行うべきであるビジネスマナー研修やコミュニケーションスキル向上に関する研修などは外注をするなど、研修内容によって判断してもよいかもしれません。

工数がかかる

どのような研修内容にするか、場所と時間帯はどうするか、など用意するべきことがたくさんあります。

新入社員研修の準備に工数がかかりすぎ、本来の業務が停滞してしまうという事態は避けたいですよね。

自社でカリキュラムを考え、実施することが現実的に可能かどうかを判断しましょう。

新入社員研修を自社で実施するための6つの手順

新入社員研修を自社で実施するためには以下の6つの手順を踏みましょう。

新入社員研修を自社で実施するための6つの手順

①新入社員の知識や能力レベルを把握する

研修内容を適切なレベルに設定することが、研修の満足度をあげるために欠かせません。

そのためには新入社員の知識や能力レベルを把握しておく必要があります。

採用選考時の情報に基づきながら、まず、どのような内容の研修を行うと良いのかを検討しましょう。

特に専門的な知識を扱う新入社員研修を行う場合は、この段階で下調べを十分に行っておくことが重要です。

②新入社員研修を行うべき理由を明文化する

次に、「なぜ新入社員研修を行うのか」という理由を明文化しておきましょう。

  • どうして新入社員研修を行う必要があるのか
  • 自社で働く上で最低限持っておくべき知識/能力は何か

研修内容設定前にこれらの点についてまとめておくと、軸にブレのない新入社員研修を行いやすくなります。

③新入社員研修で身に着ける知識/スキルを設定する

新入社員が業務を始める上であらかじめ知っておくべき知識や身に付けておくべきスキルは何かを把握した上で、新入社員研修では何を身に付けてもらうべきかを設定しましょう。

「実践的なスキルも必要だが、それは業務を行う上で身に付けてもらったほうがいいかな」
「企業理念や行動指針については社員全体の認識がマッチしている状態にしておきたい」

このように、『新入社員が知っておくべきこと』と『新入社員研修で行うべきこと』には差があります。

この段階で新入社員研修のゴールを明確に設定しておくことで、プログラム内容の策定や、後の振り返りなどが行いやすくなります。

④新入社員研修のプログラム内容を策定する

新入社員研修のゴールが決まったら、次に実際にどのような研修内容にするのかを決めていきます。

プログラム内容を策定する際は、なるべく新入社員が能動的になれる内容かどうかを検討しましょう。

8時間連続でビジネスマナーやコンプライアンスに関する座学を受けたとき、内容を記憶に残すのは難しそうですよね。

特に知識を身に着けるとなると座学になってしまいがちですが、一方的に話を聞かせるのではなく、新入社員が主体的に学べる仕組みを作ることが重要です。

⑤新入社員研修の実施期間を決める

プログラムの内容が決まったら、それを実施するのに必要な期間はどのくらいかについて考えましょう。

営業職や事務職は1ヶ月程度専門性の高い職種は3ヶ月以上と、職種によっても新入社員研修の実施期間は異なります。

また新卒と中途でも新入社員研修の実施期間は異なります。

中途社員の場合、一定のビジネススキルは既に持っていると考えて良いでしょう。

そのため、新卒の場合は3〜6ヶ月程度中途の場合は1〜3ヶ月程度が適切な期間となっています。

⑥新入社員研修の効果の把握方法を決める

新入社員研修は「ただ教えれば終わり」というわけではありません。

実際に内容が適切であったかどうかを評価し、次年度に向けて改善していくことが重要です。

内容の振り返りを行うためには、事前に研修内容の効果を把握するための評価項目を決めておく必要があります。

「ビジネスマナー」「コミュニケーションスキル」「企業/事業理解度」など行った研修内容の各項目に対して、どのような効果があったのかを測定しましょう。

効果測定の方法としては「インタビュー」「理解度テスト」「行動観察」の3つがあります。

インタビュー

研修を受けて「どのような知識/スキルを得られたか」「研修の満足度はどのくらいか」など、新入社員に対してヒアリングを行います。

インタビューでは、新入社員のモチベーション変化など、質的な面での効果が測定しやすいです。

理解度テスト

研修内容の効果を量的に判断するために、実施した内容に関連する問題でテストを行います。

理解度テストでは、ビジネスマナーなど、記憶しておいてもらいたい知識の定着率などを把握することに役立ちます。

行動観察

新入社員研修で行った内容が実務で活かされているかどうかを測定するために、配属先の先輩社員にアンケートやヒアリングを行う方法です。

新入社員研修のゴールの達成度を測るために効果的な方法です。

新入社員研修の8つのカリキュラム例

先ほどもお伝えしましたが、新入社員研修の満足度や内容の定着に関わる重要なポイントは「新入社員に主体的に学んでもらえる内容になっているか」です。

ここでは新入社員研修のカリキュラム例を、それぞれの持つ効果と共にご紹介します。

新入社員研修の8つのカリキュラム例

【内定辞退を防ぐ】内定者向け新入社員研修

入社する前の内定者に向けて行う『内定者向け新入社員研修』。

「自分は社会人としてしっかり働けるのか」という不安を持っている学生は多く、そのような懸念から内定ブルーに陥ってしまう人もいます。

内定者向け新人社員研修において、ビジネスマナーや企業理解を深める内容を行うことにより、内定者に自信を持たせ、内定辞退を未然に防ぐ効果があります。

【事前に必要なスキルを養う】Off-JT

Off-JTとは「Off-the-Job Training」のことで、実際の職場から離れて行う研修/訓練のことを言います。

外部の講師を招いたセミナーを行ったり、業務にあたり必要となる専門的な知識を身に着けるための講座を行ったりして、業務遂行に必要なスキルを事前に養います。

Off-JTを行うメリットは、必要最低限の知識を新入社員全員が持っている状態で業務を始められるという点です。

知識量の差により新入社員の業務の速度や質に大きな差が出ることを未然に防ぐことが可能です。

【実践的に必要なスキルを養う】OJT

『On-the-Job Training』の略称であるOJT。Off-JTとは逆で、日々の業務を行う中で教育を行っていく研修方法です。

座学で学べる知識を身に付けた後は何もフォローなしで実務を行ってもらう、という体制では新入社員も不安になりますよね。

OJTを行うことで、配属先の上司や先輩社員のサポートを受けながら、実践的にスキルを補っていくことが可能です。

OJTは研修にかかるコストが抑えられるというメリットがありますが、Off-JTのように一斉に知識を学べるわけではないため、研修指導者によって得られる知識やスキルにばらつきがでるというデメリットがあります。

そのため、業務を行う上での必要最低限の知識はOJT以外に身に付けてもらう体制を整えておくことが重要です。

【研修内容の定着率UPさせる】フォローアップ研修

初回の研修が終わった3ヶ月後、6ヶ月後、1年後のいずれかのタイミングで研修内容が定着しているかどうかを確かめるフォローアップ研修。

「研修で行った内容を忘れてしまってしまった」「どのように実践的な業務で研修内容を活かせるのかが分からない」といった新入社員の悩みを解決することができます。

フォローアップ研修を行うことで、新入社員が業務を行う上で抱える不安やストレスに関してのサポートもできるため、モチベーション維持や離職予防にも繋がります。

【思考力を高める】グループワーク

新入社員研修の参加者をグループに分けて課題に取り組ませるグループワークでは、思考力や協調性を鍛えることに向いています。

基本的に実施内容は「プレゼン型」と「作業型」に分かれています。

「プレゼン型」では、「売り上げが昨年と比較し20%落ちている〇〇の理由を分析し、解決策を発表してください」というようにお題に対してグループ内でアイデアをまとめ、発表します。

「作業型」では、「トランプをなるべく高く積み上げてください」といったようにグループで協力し合いながら一つのものを完成させます。

グループワークでは新入社員自身が主体となって考え、発言/行動できるため、座学よりも意欲が高まりやすいです。

これからどのようなコミュニケーションを取りながら働いていけばよいのかを知られるため、社内での連携を取ることが重要な業種や職種の場合、特に行いたい研修です。

【知識を蓄える】ケーススタディ

実際の業務で起こるかもしれないトラブルや事例について、解決策や対処法を考え、学ぶケーススタディ。

本格的な業務を開始する前に、どのようなことが起こりうるのかを知っておくことで、実践時に慌てずに対応することができるようになります。

実際に今まであった事例を課題として出すことで、緊張感を高めながら、課題に取り組む環境を作ることが可能です。

電話の応対や営業などは、ある程度全体的な流れが予測できるため、ケーススタディに向いています。

【実践的に学ぶ】ロールプレイ

ある特定の場面における複数の立場を演じながら、それぞれの立場や取るべきアクションを学ぶロールプレイ。

例えば営業職であれば、「取引先」と「営業担当」の2職を振り分け、シチュエーションごとにどのような会話がなされるのかを試します。

失敗も許される環境の中で実際の業務を実践的に学ぶことで、体系的に知識や能力を身に着けることが可能です。

【団結感を育む】レクリエーション

座談会などでも行われるレクリエーションは、ゲームを行いながら新入社員の団結感を育むことが可能です。

ゲームを通してお互いのことを知ることができるため、その後の円滑なコミュニケーションにも役立ちます。

座学などが続いた後、息抜き的にレクリエーションを入れてみるのもよいでしょう。

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経費が浮く?新入社員研修を行う際に知っておきたい助成金

『人材開発助成金』という言葉を聞いたことはありますか?

これは、厚生労働省が「労働者のキャリア形成を効果的に促進する」目的のもと人材育成や職業訓練などを行う際に事業者に対して助成する制度です。

様々なコースがありますが、新入社員研修は「若年者への訓練」に当てはまるため「特定訓練コース」に該当する場合が多いです。

例えば、特定訓練コースでは中小企業が条件に満たした200時間以上の研修を行うと最大50万円の支給を得られます。

「質の高い研修を受けてもらいたいけど、予算があまりない…」といったお悩みをお持ちの人事担当者様はこちらの助成金が適用されるか確かめてみてください。

【参考】厚生労働省『人材開発支援助成金(特定訓練コース、一般訓練コース、教育訓練休暇等付与コース、特別育成訓練コース、人への投資促進コース)』
【参考】厚生労働省『人材開発支援助成金(特定訓練コース・一般訓練コース)のご案内』

新入社員研修が成功する2つの秘訣

新入社員研修を成功させるために意識するべきことは何でしょうか?

ここでは、新入社員研修を成功させるための2つの秘訣をご紹介します。

研修の目的と内容を一致させる

「ビジネスマナーを身に付けてもらいたい」という研修の目的に対して、覚えておくべきマナーを座学で紹介するのみだったら、実際の場面での振る舞い方を想定しにくく、目的と研修内容が一致していないですよね。

また「プログラミングを行うために必要な前提知識を身に付けてほしい」という目的で実施した研修で、知識の定着率が分からなかったら目的を達成できたかどうかわかりません。

初めに決めた研修の目的と実施内容にズレが生じてしまうと、新入社員の満足度が低下し、また、知識やスキルが身につかないという事態に陥ってしまう可能性があります。

  • 研修の目的に対して効果的な研修内容が組めているか
  • 研修内容が効果的であったか確かめられるか

研修内容を策定した後は、以上の2点についてしっかりと確認するようにしましょう。

研修中のフォローを充実させる

研修内容で分からないことがあっても、まだその場に馴染みきれていない場合は手を挙げて質問しにくいですよね。

そのため新入社員研修では、分からないことを聞いたり、相談したりしやすい環境を心がける必要があります。

新入社員研修でフォローが充実していたら、その後の業務でもサポートがある安心感と共に働けます。

新入社員に対して「どうですか?」「分からないことないですか?」など積極的に声かけを行い、疑問をなくしやすい環境を作りましょう。

研修の実施内容だけではなく、これから仕事を始めていく上での不安などについてもサポートできるとよいでしょう。

新入社員研修が失敗する2つの要因

ここでは新入社員研修が失敗する要因についてご紹介します。

せっかくの研修が失敗しないための対策に役立てましょう。

新入社員が能動的になりづらい研修内容になっている

一日中誰かの話を聞き続けるにはかなりの集中力が必要であり、また、飽きを感じやすいですよね。

座学のような新入社員が能動的になりづらい研修内容は、実践的なものよりも内容が身につきにくく、知識を忘れやすいです。

せっかく新入社員研修を行っても、期間中に教えたことがほとんど忘れられてしまったら意味ないですよね。

もちろん座学でまずは知識を備えてもらうことも必要ですが、その後にプレゼンテーションやロールプレイなどの能動的な研修内容をもってくることで、学びが定着しやすいカリキュラムを組みましょう。

新入社員の至らないところにフォーカスしている

「新入社員に最大限成長してもらいたい」という気持ちが先行しすぎて、研修中のミスや失敗に対して過度に追求してしまっては、新入社員のモチベーションを低下させてしまいます。

「なぜそのようなミスが起こったのか」について振り返る必要はありますが、そのような失敗を指摘する際は、評価しているポイントなどポジティブな内容と一緒に伝えるようにしましょう。

新入社員研修を行う際に注意するポイント

新入社員研修を成功させるためには欠かせない、注意するべき5つのポイントについてご紹介していきます。

新入社員研修を行う際に注意するポイント

参加の義務付け有無によって給与・残業代の支給が決まる

「研修中って新入社員に対して給与は発生するのか…?」という疑問を持ったことのある人事担当者の方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、研修参加が義務であると研修中の時間が労働時間とみなされるため、給与の支払いが必要となります。

一方で、参加が任意の場合は給与は発生しません。

新入社員研修は参加を義務付けている企業がほとんどだと思います。労働とみなされるにも関わらず給与を支払わないとトラブルや不信感に繋がるため、注意しましょう。

労働時間の範囲決めが難しい

特に新入社員研修が合宿の形態を取っている場合などは、どこまでを労働時間とするのか決めにくいところですよね。

労働時間の範囲を決める際は、「そのカリキュラムへの参加を義務付けているか」ということを基準にします。

例えば、1日のワークが終了した後に任意参加の懇親会がある場合、労働時間に含めなくて大丈夫です。

労働時間の範囲決めでよくあるお悩みは、『翌日に課題を行う時間を労働時間と見なすか』です。研修上で課題を行うことはマストであると判断して労働時間とする企業もあれば、自主的な学習として労働時間に含めない企業もあります。

どこまで労働時間と見なすか事前に決めて就業規則に明記し、新入社員に向けて提示することで、トラブルを避けましょう。

課題を出すときは目的の説明が必要

新入社員に向けて「なぜその課題を出す必要があるのか」「どのような能力/スキルを伸ばすためなのか」という課題の目的をなるべく明確に説明しましょう。

目的を理解した状態で課題に取り組める環境を作ることで、新入社員のモチベーションを維持でき、また、研修の効果も出やすくなります。

ただ闇雲に課題を出すだけでは「無意味なことをやらされている」と新入社員が感じやすくなってしまい、士気が下がってしまうため注意が必要です。

研修満足度は宿泊場所にも関係している

新入社員研修の満足度の高さは、以下のような効果に繋がります。

  • 業務に対するモチベーションが高まる
  • 企業理念やサービスへの共感が高まる
  • 社内コミュニケーションがスムーズになる

そのため、研修の満足度を高めるための施策を行う企業も少なくありません。

例えば合宿形式で研修を行う場合は、宿泊場所に気をつけてみるとよいです。

1日の研修が終わった後に参加者同士で交流できるスペースやリラックスできる場所などがあると、研修満足度が高まりやすいです。

新入社員研修は炎上するケースがある

意図の明確でない過酷な研修内容が実施されたり、過度な叱責が飛ぶ新入社員研修のことを『ブラック新入社員研修』と呼び、炎上したケースが過去にいくつかあります。

このような研修を実施すると、SNS上で炎上し企業イメージを悪化させる恐れがあることはもちろん、新入社員のやる気を削ぎ、心身にダメージを負わせる可能性もあります。

新入社員研修を行う際は、「この企業で働き続けたい」と新入社員に思ってもらえるような内容を実施しましょう。

新入社員研修を外部に委託するメリット

何かと実施までの準備が多い新入社員研修。

外部への委託を考えている企業様も多いのではないでしょうか。

ここでは新入社員研修を外部に委託する3つのメリットをご紹介していきます。

質の高い研修を新入社員に受けてもらえる

研修を行うプロに任せることで、質の高い研修を安定的に新入社員に受けてもらえるというメリットがあります。

新入社員研修で学ぶ内容は、これからの業務を行う上で土台となる部分です。

新入社員研修を実施するナレッジが溜まっていない間に自社で実施すると、年度によって研修の質にばらつきが生じ、社員の前提知識に差が出てしまうという恐れがあります。

専門的に研修を実施する会社に委託することで、社員の業務遂行精度を一定以上のレベルに一致させられます。

自社で研修を行う工数を削減できる

自社で研修を行う際は企画立てから評価まで、かかる工数は膨大です。

新入社員研修準備に時間かかりすぎて他の業務を圧迫してしまう、というような状態は避けたいですよね。

新入社員研修を外部に委託することで、予想外の対応などに追われることもなく、計画通りに工数少なく研修を実施することが可能です。

ユニークな研修を実施しやすい

ユニークな内容の研修を行うことも、新入社員研修の満足度を高める方法の一つです。

一方で、ユニークな研修内容を考えることはなかなかハードルが高く、難しいですよね。

独自の内容で新入社員研修を行っている外部の会社に委託することで、かかる工数が少なく、新入社員の満足度が高い研修を行うことができます。

新入社員に「面白い」と言わせる研修事例

ここでは、新入社員研修に「面白い」と言わせるような独自の研修を委託できる会社をご紹介します。

肌マネジメント研修

資生堂が行っている身だしなみに関する男性向けの研修です。

スキンケアについての基本的な知識を知り、ビジネスシーンにおいて印象を良くするための方法を学べるコースとなっています。 一回60分で、実施形態は対面とオンラインが選べます。

男女問わず、スキンケアについて学ぶ機会はなかなかないもの。社外との接点が多い職種などの研修で取り入れてみても良いかもしれません。

株式会社サイバーエージェント、東京海上日動火災保険株式会社、プルデンシャル生命保険株式会社といった大手企業で実施した実績があります。

【参考】資生堂ライフクオリティビューティーセミナー『肌マネジメント研修』

ドラマジック

演劇を通じて、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションを改善するための研修です。

コミュニケーションにおいて重要な「伝えること」と「受け取ること」を改めて練習することで、「対応力」「即興力」「想像力」などを強化していきます。

対面とオンラインどちらも選択可能で、実施時間は要相談となります。 株式会社キャリアマートでの実績があり、「表現の幅が広がり、より正確に相手に伝えられるようになった。」といった効果があったようです。

【参考】アソブロック株式会社『ドラマジック』
【参考】アソブロック株式会社『3日間でコミュニケーションが“劇”的に変わる研修「ドラマジック」が面白い。』

漫才研修

漫才をロジカルに捉え、そこからコミュニケーション能力や交渉力を学ぶ漫才研修。

コンビを組んで、1日の研修のなかでオリジナル漫才を作るという研修内容になっています。

漫才という人気の高いものを使いながら新入社員研修を行うことで、新入社員が研修内容に興味を持ちやすくなりそうです。

【参考】株式会社スロウカーブ『漫才研修』

無人島サバイバル研修

山の中を無人島と見立て、少ない食糧と資材のみで数日間過ごす無人島サバイバル研修。

主体性や忍耐力、アイデア力やチームワークなどを育てるために行われています。

新入社員同士のコミュニケーションを促進するなど、チームビルディング効果も期待できそうですね。

「密にコミュニケーションが取れる」「達成感がある」などの感想があったようです。

【参考】株式会社エールライフ『3泊4日無人島サバイバル研修』
【参考】株式会社エールライフ『本気で体験3泊4日のサバイバル研修レポート!』

農業研修

厚生労働省が提示している3つの中核となる社会人基礎力「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を農業体験を通じて鍛える研修です。

田植えなどの直接的な農業の体験や、「里の駅」事業支援など、農山村の方々と交流をしながら社会人として必要な能力を養うことができます。

オプションでフォローアップ研修もつけられ、サポート体制が整っています。

【参考】 株式会社インソース『農業体験を通じてのアセスメント 新人・若手社員向け研修』

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おわりに

いかがでしたか。

本記事では新入社員研修について詳しくご紹介しました。

満足度の高い研修を行うことで、企業への理解度や定着率などを高められます。

新入社員に「これからこの企業で働くことが楽しみだ」と思ってもらえるような新入社員研修内容を実施できるように、計画していきましょう。