初めて新卒採用を行う企業の皆さまへ
人手不足が深刻化し「自社でも新卒採用を!」と考えられている採用担当者は多くいるでしょう。
新卒採用は中途採用とは性質が大きく異なります。
そのため、中途採用の手法をそのまま流用すると、採用活動に失敗してしまう可能性があります。
一方で、新卒採用はポイントを抑えられれば、安定して人材を獲得することができる採用手法です。
この記事では、新卒採用に必要な業務やポイントについて解説しています。
ぜひこの記事を参考にして、初めての新卒採用を成功させ、人材の安定獲得を目指しましょう。
新卒採用を行う3つの目的
新卒採用は目的意識を持って実施する必要があります。
まずは、新卒採用のメリットや目的について説明します。
➀組織の活性化
新卒学生が入社することで、組織の若返りを図ることができます。
先輩社員が改めて自身の業務を言語化し、伝えることで、業務の質を高めることも期待できます。
新卒学生の新しいアイデアが、組織の刷新をもたらす可能性があることも魅力の1つです。
②社内文化形成
新卒で入社する学生は、当然社会人経験がありません。
そのため自社のカルチャーに疑問を持つことなく、定着してくれる可能性が高いです。
そういった新卒学生が次世代の事業を担っていくことで、自社のDNAを残すことができます。
③人材の安定的な確保
数十万人の新卒学生が同時に就活をするという市場は、人材の安定獲得に適しています。
また、採用時期がまちまちな中途採用に比べて、採用コストを抑えられることも魅力です。
新卒採用は年毎の景況感に左右されるのではなく、長期的な視点で実施するとよいでしょう。
安定して人材を採用することで、適性な組織ピラミッドを構成することができます。
採用までのステップ
実際に新卒採用を実施する際のステップを確認しましょう。➀採用ペルソナの設定
まずは、自社が求める人材像を明確に定義しましょう。
ここの人材条件にブレがあると、選考基準が定まらなかったり、入社後のトラブルにもつながります。
新卒採用を導入する際にはスキルではなく、性格や行動特性など定性的な面から採用ペルソナを絞るとよいでしょう。
採用ペルソナの決定方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
【新卒】採用の「ペルソナ」とは?フォーマットで設定方法を紹介
②母集団形成
採用したい人物像が決まったら、さっそく学生にアプローチをしましょう。
以下に母集団形成の手法をまとめましたので、自社に合った方法を選んでみて下さい。
③選考
母集団形成ができたら、自社にマッチする人材を選考を通じて探しましょう。
選考は自社と候補者の相互理解の場です。 対等な立場で接することを強く意識しましょう。
面接時の社員の対応や、連絡のスピードなどで学生が不信感を持つ可能性があります。
選考中にも、面談の機会を設けたり、就活の相談にのるなどのサポートを行うことで、就活生の志望度を向上させることができます。
学生に親身に接することで、選考辞退を防ぐことができるでしょう。
④内定者フォロー
内定出しをしても採用活動は終わりません。
多くの学生は本命の企業内定まで就活を続け、複数内定を得ています。
自社よりも優先順位の高い企業に内定が出た場合、内定辞退をされてしまうリスクがあります。
内定者とのコミュニケーションを続け、内定辞退を防ぎましょう。
【オンラインあり】内定者フォローの面白い企画事例からコツまで紹介
採用スケジュール
政府は、会社説明会解禁を3月1日、面接開始日を6月1日、内定だしを10月1日と設定しています。
しかし多くの企業では、優秀な人材を囲い込むべく、その規制を無視した選考を行ってる場合が多いです。
事実、23年度卒の6割が6月時点で内定を獲得していました。
新卒採用を成功させるためには、適切なスケジュール設計が必要です。
ここからは企業規模ごとの採用スケジュール(2024卒採用時)を解説していきます。
大手スケジュール例
インターンシップ:2022年6月~2月
会社説明会・広報:2022年6月~5月
選考:2023年2月~5月
内定出し:2023年3月~8月
中小企業の新卒採用スケジュール例
中小企業の採用スケジュールは春採用・秋採用の2パターンがあります。
①春採用
会社説明会・広報:2022年12月~2月
選考:2023年2月~4月
内定出し:2023年2月~4月
②秋採用
会社説明会:2023年6月~8月
選考:2023年7月~10月
内定出し:2023年8月~10月
ベンチャー企業スケジュール例
インターンシップ:2022年2月~2022年7月
会社説明会・広報:2022年2月~2023年5月
選考(試験・面接):2022年10月~2023年5月
内定出し:2023年2月~5月
新卒採用にかかる費用とは?
結論、新卒採用にかかる費用は平均約557万円です。
内訳は以下のようになっています。
- 広告費用:221.2万円
- 内定者フォローにかける費用:62.5万円
- セミナー運営費用:116.9万円
- インターンシップの費用:58.2万円
新卒採用には多大な広告費がかかることがわかるでしょう。
自社に合った採用手法をとることで、予算を効率よく活用していきましょう。
初めての新卒採用で起きがちなトラブルと対処法
初めての新卒採用が100%うまくいく確率はかなり低いです。
ここでは新卒採用でありがちなトラブルと対処法を解説します。
学生の認知度が低い
【トラブル】
- 初めて採用活動活動を行うため、学生の応募先の候補に入らない
- 説明会を企画しても人が集まらない
【対策】
ダイレクトリクルーティング手法を活用し、直接学生にアプローチする
内定辞退が多い
【トラブル】
ほかの大手企業に人材が流出してしまう
【対策】
- 内定だし後も内定者と積極的にコミュニケーションをとる
- 内定者アルバイトを実施する
初めての新卒採用にはMatcherScoutがおすすめ!
MatcherScoutとは、OB・OG訪問サービス「Matcher」に登録している学生に向けてスカウトを送ることができる、ダイレクトリクルーティングサービスです。
テキスト上で直接やり取りを行うこともできるため、中長期的に確保することができます。
MatcherScoutは
- 成功報酬型でリスクなく導入できる
- 優秀な学生に多数のアプローチができる
- スカウト送信など運用に負担がかかる業務を代行
といった特徴があります。
必要な人材に絞ってスカウトを送ることももちろん可能です。
詳しいサービスの内容については、「3分でわかるMatcherScout」をご覧ください!
下記の「新卒採用担当者応援3点セット」では、「3分でわかるMatcherScout」ほか、新卒採用にお役立ちできる資料をまとめてお手元にダウンロードいただけます。
おわりに
いかがでしたか。
本記事では、新卒採用を初めて行う際のポイントを解説しました。
以上の内容を参考にして、初めての新卒採用を成功させましょう。