近年話題になっているダイレクトリクルーティングやスカウトサービス。その違いを混合してしまっている採用担当者の方はいませんか?
本記事では、ダイレクトリクルーティングとスカウトサービスの違い、また各サービスを使うべき企業の特徴をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ダイレクトリクルーティングとは
ダイレクトリクルーティングとは、自社が求める人材に対して企業が直接アプローチを行う「攻め」の採用手法です。
求職者が経歴や自己PR、ガクチカなどを登録し、企業側はその情報を参考にしながら会いたいと思った人材にスカウトを送信します。
売り手市場の現在、従来のように求職者からの応募を待っているだけではなく、企業側からアプローチすることが求められています。
実際に、株式会社リクルートの調査によると、25卒の採用活動における認知形成・広報の手段としてスカウト・逆求人サービスを利用している企業の割合は30.9%であり、24卒と比較して4.4%増加しています。この増加率は、就活情報サイトやSNSなどの他の採用手法と比較して最も高い数字でした。
ここから、「攻め」の採用手法であるダイレクトリクルーティングサービスは現在非常に注目されている採用手法だと言えるでしょう。
【参考】就活みらい研究所『採用活動中間調査データ集 2025年卒』
スカウトサービスとは
スカウトサービスでは、求人サイトに登録している求職者に対してスカウトを送ることができます。
求人掲載や応募管理などの機能がメインとなりますが、その補完として、登録者データベースの中から自社の条件に合う求職者を選び、スカウトを送ることが可能です。
自社への応募者数を増やすためのプラスアルファの手段として利用される場合が多く、特定のターゲットに絞り込むというよりも、条件に合致する幅広い層の候補者に対して一斉にスカウトを送ることが一般的です。
【比較表あり】ダイレクトリクルーティングとスカウトサービスの違い
スカウト機能がサービスの中心となっているものは「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれます。これに対して、求人情報の掲載など他の機能に加えてスカウトも利用できるサービスは「スカウトサービス」と呼ばれることが一般的です。
ダイレクトリクルーティングでは、スカウトを通じて学生と接点を持つことがサービスを利用する主な目的となるため、どの学生にスカウトを送るかの選定や、スカウトメールの文面作成に時間をかけ、返信率の向上に力を入れます。
一方でスカウトサービスは、あくまで他の機能(求人掲載など)がメインであり、スカウトはその補助的な手段として活用されることが多くなっています。そのため、幅広い学生にスカウトを送り、個別対応にかける工数は比較的少なめに抑える傾向があります。
以下でダイレクトリクルーティングとスカウトサービスの違いについて、比較表を用いてご紹介します。
スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのメリット
本章では、スカウトサービスと比較したダイレクトリクルーティングのメリットについてご紹介します。
▼スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのメリット
- ミスマッチを防ぐことができる
- 採用コストを削減することができる
- 転職潜在層にアプローチできる
①ミスマッチを防ぐことができる
1つ目は、ミスマッチを防ぐことができる点です。
ダイレクトリクルーティングサービスでは、企業が求める候補者個人に対してアプローチすることができるため、自社が求める条件とマッチした人材と接触することができます。
一方でスカウトサービスは、条件に合った候補者全体に対してアプローチできるため一度に沢山の人材にアプローチすることができますが、「設定した広い条件には一致しているけれど、思っていた人材ではなかった...」ということも起きやすくなってしまうでしょう。
ダイレクトリクルーティングでは、学生時代に力を入れたことや大切にしている価値観などを見た上で「ぜひ採用したい」と思った求職者個人に対してアプローチすることができるので、自社が求める人材とのミスマッチを防ぐことができ、より質の高い人材を採用することができます。
②採用コストを削減することができる
2つ目が、採用コストを削減することができる点です。
ダイレクトリクルーティングサービスでは、初めから「採用したい」と思う個人に対してアプローチするため、大量の候補者を複数回の選考フローを通して選考する必要がなくなります。
数は少ないものの質の高い母集団を形成することができるため、面接をしなくてはいけない人数を大幅に減らすことができるだけではなく、場合によっては「書類免除」や「一次面接免除」をすることも可能でしょう。
スカウトサービスでは条件に合う候補者全体にアプローチをするため、多くの候補者を面接でしっかり見極める必要があります。そのため、ダイレクトリクルーティングを用いる場合と比較すると採用コストがかかってしまうと言えるでしょう。
③転職潜在層にアプローチできる
3つ目が、転職潜在層にアプローチできる点です。
ダイレクトリクルーティングでは、将来的には、「今すぐにではないけれど、将来的には転職を考えている」という転職潜在層に対して、カジュアル面談の実施などを通して早い段階からアプローチすることが可能です。
転職潜在層にとって、いきなり選考に参加をすることはハードルが高いでしょう。しかし、転職潜在層に対してダイレクトリクルーティングサービスを通してカジュアル面談などを提案することで、「選考ではないなら話だけでも聞いてみよう」と考えてくれる可能性があります。
そのため、母集団全体ではなく候補者個人にアプローチすることができるダイレクトリクルーティングでは、転職潜在層に早い段階からアプローチすることができるでしょう。
スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのデメリット
メリットがある一方で、スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのデメリットも存在します。
▼スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのデメリット
- 採用工数がかかる
- 採用ノウハウが必要
①採用工数がかかる
1つ目は、採用工数がかかる点です。
ダイレクトリクルーティングを始める際は、採用要件を定めたり、スカウトを送る人材を選定したり、スカウトメールの文章を考えたり、とかなり工数がかかってしまいます。
また、工数削減のために条件に合致する候補者に一斉にスカウトを送る方法もありますが、開封率や返信率といった指標を意識し、戦略的に運用しなければ、かえってスカウト承諾数が少なくなってしまう可能性もあります。
候補者の選定〜スカウト文面の作成などを採用担当者のみで行う場合は、大きく工数がかかるということがデメリットです。
②採用ノウハウが必要
2点目が、採用ノウハウが必要である点です。
ダイレクトリクルーティングサービスは、採用要件の設定や、スカウトメールの文面・送信時間など、「どのようにしたら学生からメールを開いてもらえるのか」「どのようにしたら自社にマッチした人材にアプローチすることができるのか」といった運用ノウハウが必要です。
採用ノウハウが蓄積されないうちは、「なかなか学生からスカウトを承諾されない」「スカウトした学生が思っていた人材ではなかった」というようなことが起きてしまう可能性があるでしょう。
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ダイレクトリクルーティングがオススメな企業
ここまで、ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違いや、そのメリット・デメリットについてご紹介しました。
本章では、ダイレクトリクルーティングサービスの導入がオススメの企業の特徴についてご紹介します。
▼ダイレクトリクルーティングがオススメな企業
- 自社にマッチした人材を採用したい企業
- 知名度が低い企業
- 採用コストを抑えたい企業
①自社にマッチした人材を採用したい企業
1つ目は、、質にこだわって自社にマッチした人材を採用したい企業です。
ダイレクトリクルーティングサービスを用いることで、自社が求めるスキルやパーソナリティを持った人材と出会うことができます。
「量は不要なので、質の高い人材を採用したい」「求める人物像が明確だ」という企業は、ダイレクトリクルーティングサービスを利用することがオススメです。
②知名度が低い企業
2つ目は、知名度が低く、求人広告や一斉メール配信では人が集まりにくい企業です。
ダイレクトリクルーティングサービスを利用することで、求職者は「自分に魅力を感じてくれた」と、企業に対して特別感を抱きやすくなります。
知名度が低い企業の場合は、どうしても知名度が高い企業と比較してスカウトメールが埋もれてしまいがちです。そのため、自社の知名度に自信がない場合は、ダイレクトリクルーティングサービスを用いて、「弊社はあなたの○○に魅力を感じたため、一度会って話をしたい」ということをアピールすることがオススメです。
③採用コストを抑えたい企業
3つ目は、採用コストを抑えたい企業です。
「スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのメリット」の章でもご紹介しましたが、ダイレクトリクルーティングサービスでは、「質の高い少数精鋭の母集団」を形成することができるので、書類選考や面接に割く時間を削減することができ、採用コストを削減することが可能でしょう。
また、ダイレクトリクルーティングサービスは、成果報酬型の料金体系を用いている場合も多いです。その場合は実際に採用が決定するまでコストが発生しないため、「採用できなかったのに無駄なコストがかかってしまった...」という事態を防ぐことができるでしょう。
スカウトサービスがオススメの企業
一方で、ダイレクトリクルーティングよりスカウトサービスの導入がオススメの企業とはどのような企業なのでしょうか。その特徴についてご紹介します。
▼スカウトサービスがオススメの企業
- 大量採用を検討している企業
- 採用工数をかけられない企業
①大量採用を検討している企業
1つ目が大量採用を検討している企業です。
スカウトサービスを用いる大きなメリットのひとつが、一定の条件を満たした多くの求職者にアプローチすることができる点です。そのため、採用予定人数が多く、ある程度量を確保した母集団を形成したい場合はスカウトサービスを利用すると良いでしょう。
②採用工数をかけられない企業
2点目が、採用工数をかけられない企業です。
「スカウトサービスと比べたダイレクトリクルーティングのデメリット」の章でもご紹介したように、ダイレクトリクルーティングサービスはかなり工数がかかる採用手法です。そのため、日頃の採用業務で精一杯で、ダイレクトリクルーティングの運用に割く人員が確保できない場合は、スカウトサービスを利用するのが良いでしょう。
ただし、弊社が運営するMatcher Scoutのように、ダイレクトリクルーティングサービスの中にはスカウト送信や日程調整などの労力のかかる作業を代行するサービスもあります。「採用工数はかけられないがダイレクトリクルーティングサービスを利用したい」と考える場合は、そういった工数のかかる作業を代行してくれるダイレクトリクルーティングサービスを利用するのがオススメです。
ダイレクトリクルーティングを成功させるポイント7選
ここまで、ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違いや、各サービスを導入するべき企業の特徴について解説しました。本章では、ダイレクトリクルーティングサービスを成功させるポイントについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
▼ダイレクトリクルーティングを成功させるポイント7選
- 専任の担当者を決める
- 求める人物像を明確にする
- スカウトの送信条件を絞りすぎない
- 採用ノウハウを蓄積する
- 自社に合うサービスを選定する
- カジュアル面談を実施する
- 特別感のあるスカウトメールを送る
①専任の担当者を決める
1点目が、ダイレクトリクルーティングサービス専任の担当者を決めることです。
繰り返しになりますが、ダイレクトリクルーティングサービスは、採用要件の設定やスカウトメールの送信先選定・文面作成など、非常に工数のかかる作業です。
そのため、ダイレクトリクルーティングの運用に注力する専任の担当者を決めて運用することがオススメです。専任の担当者を決めることで、運用ノウハウの蓄積やPDCAサイクルの実行もしやすくなるでしょう。
②求める人物像を明確にする
2点目が、求める人物像を明確にし、ペルソナを設定することです。
採用におけるペルソナとは、「採用したい典型的な架空の学生像」のことです。明確にペルソナを設定することで、スカウト文を作成する際にどのような文章、内容であれば求職者が魅力的に感じてくれるのかを理解することができます。ペルソナに刺さるようなスカウトメールを送信することで、より多くの優秀な学生と接点を持つことができるでしょう。
③スカウトの送信条件を絞りすぎない
3点目が、スカウトの送信条件を絞りすぎないことです。
ダイレクトリクルーティングのを利用することのメリットの1つとして、自社にマッチした質の高い母集団形成ができることが挙げられます。しかし、自社にマッチした人材を求めるあまり、スカウトの送信条件を厳しくしすぎてしまうと、母集団が極端に少なくなってしまい、応募が思うように集まらない可能性があるでしょう。
そのためはじめはスカウトの条件をある程度広く設定して応募人数に合わせて調整するなど工夫することがオススメです。
④採用ノウハウを蓄積する
4つ目が、採用ノウハウを蓄積することです。
繰り返しになりますが、ダイレクトリクルーティングサービスを上手に運用するためには、採用ノウハウの蓄積が必要不可欠です。
例えば、スカウトメールを送るごとに開封率や承諾率、返信率を確認することで、どのようなスカウトメールを送ることが効果的なのか分析し、改善していくようにしましょう。
ダイレクトリクルーティングサービスを運用するにあたってはPDCAを回しながら採用ノウハウを蓄積することが大切です。
⑤自社に合うサービスを選定する
5点目が、自社に合うダイレクトリクルーティングサービスを選定することです。ダイレクトリクルーティングサービスを選ぶ観点としては、主に以下の6点が挙げられます。
▼ダイレクトリクルーティングサービスを選ぶ観点
- 登録者層
- 登録者数
- 料金
- スカウトメールの承認率・開封率
- 検索機能の使いやすさ
- 登録者企業数
「工数を割くことはできないからスカウト送信を代行してくれるサービスを利用したい」「自社の知名度に自信がないから承諾率が良いサービスを利用したい」など、企業によってダイレクトリクルーティングサービスに求めることは様々でしょう。
自社に合ったサービスを選定することも、ダイレクトリクルーティングを成功させる上でとても重要です。
⑥カジュアル面談を実施する
6点目が、カジュアル面談を実施することです。カジュアル面談とは、選考とは関係なく、学生と対等な立場で話し合う面談のことを指します。
ダイレクトリクルーティングでスカウトを送信して学生にアプローチする場合、学生はスカウトを送信した企業についてあまり知らない場合が多いです。そのため、初めから選考に参加することは、学生にとって少しハードルが高い場合も多いでしょう。
まず初めに、選考ではなくカジュアル面談に案内することで、学生がスカウトを承諾してくれる可能性が高まり、より多くの学生と接点を持つことができるでしょう。
実際に、株式会社学情が行った調査によると、カジュアル面談に参加したい人のうち、6割以上が「カジュアル面談を通して志望度が上がった」と回答しています。
カジュアル面談を実施することで、求職者の自社に対する志望度を上げることができるでしょう。
【参考】株式会社学情『「カジュアル面談に参加し、志望度が上がった」と回答した20代後半~30代が6割超』
⑦特別感のあるスカウトメールを送る
7点目が、特別感のあるスカウトメールを送信することです。ダイレクトリクルーティングは、企業側から特定の求職者に対して直接アプローチする採用手法です。
そのため、「弊社は○○という理由でぜひあなたとお話したい」という理由を述べることで、求職者も企業に対して「自分を評価してくれている」と特別感を抱きやすくなるでしょう。
一斉送信感のあるメールではなく、「あなたのどこに魅力を感じたのか」「なぜあなたにスカウトメールを送信したのか」という理由を記載して、特別感を出すことがオススメです。
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- 自社のニーズに合わせてオプションプランもご用意
以上の理由より、待っているだけでは会えないような優秀な学生層にアプローチできるため、効率的に採用活動を進めることができます。
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おわりに
いかがでしたか?「ダイレクトリクルーティング」と「スカウト」は意味が混合されがちですが、それぞれ少しずつ違いがあります。
しっかり違いを理解した上で、自社に合ったサービスを選ぶ参考にしていただけたら幸いです。