入社前研修を望む内定者は多い!やり方や賃金の有無について解説
2022/11/16

「内定者に向けて入社前研修を考えているけれど、コストや時間をかけてまでやるものなのか」

近年、入社前研修を実施する企業が増えていますが、入社前に内定者に向けて研修をしたところで効果はあるのかと考えている方も多いのではないでしょうか。

実は内定者の多くが、入社前研修を望んでいるのです。

今回の記事では、学生が入社前研修を望む理由や効果的な入社前研修の設計方法や内容、賃金の有無について解説していきます。

【参考】新入社員に刺さるフォローアップ研修とは?目的や導入事例を徹底解説
【参考】【必見】座談会の進め方のコツ6選│新卒採用成功に繋げる秘訣とは

新規CTA

入社前研修とは?目的は?

「入社前研修」とは、内定者が入社までの期間に受ける研修のことです。内定者研修と呼ばれることもあります。

入社前研修を実施する目的

入社前研修を行う目的は企業によっては異なりますが、主に以下3点が挙げられます。

①会社への理解を深める
②社会人に必要なスキルやマナーを身に着けてもらう
③内定者の不安を解消する

tsuika-boshu_main

内定者が入社前研修を望む理由3選

内定が決まった学生は、残りの学生生活を気兼ねなく楽しんでいると思いがちですが、実は入社前研修を望んでいる学生が多いです。

内定者が入社前研修を望む理由は以下3点が挙げられます。
①入社後の不安を解消したい
②働くにあたって必要なスキルを身に着けたい
③会社で働く社員や内定者とコミュニケーションをとりたい
上記の項目について、1つずつ詳しく紹介します。

①入社後の不安を解消したい

2021年卒の学生(内定者)を対象に行った「入社予定先企業を決めた後に不安になったことがあるか」というアンケートでは、半分以上の学生が「不安がある」と回答しました。

image3-Oct-26-2022-02-58-40-6942-AM

【出典】株式会社マイナビ「マイナビ 2022年卒 内定者意識調査」

また「内定者ブルー」といって、志望していた企業から内定をもらったにも関わらず「本当にこの企業でよかったのか?」など不安な思いを持つ学生が多いです。

【参考】株式会社リクルート「リクナビ 就活準備サイト」

志望している企業に内定をもらったとはいえ、不安を感じている学生が多いことがわかります。

入社前に社員とコミュニケーションをとることで、会社の雰囲気を知ったり、身に着けておくべきスキルについて事前に学んだりして、少しでも不安を解消したいという学生が多いのです。

②働くにあたって必要なスキルを身に着けたい

近年、会社選びのポイントが変化しており、自分が成長できるかを重要視して就職先を選択します。

そのため「入社前に必要なスキルを身に着けて、早く成長したい」という成長意欲のある内定者が多いのです。

③会社で働く社員や内定者とコミュニケーションをとりたい

会社で一緒に働く社員と話すことで、会社にはどんな人がいるのかを知っておきたいという内定者も多いです。

また、不安や孤独感を解消するために、情報共有をし合えるような同期と事前につながっておきたい内定者も多いでしょう。

入社前研修を行うのにおすすめの時期や回数

多くの企業は10月1日に内定式を実施し、翌年4月に入社式を行います。

内定式と入社式の間の時期は、ほとんどの内定者が入社をきめているため、会社説明会や採用活動を鑑みて、入社前研修は11月~1月の時期の実施がおすすめです。

また、入社前研修を実施する回数は、入社前研修の目的や内容によって異なります。

1回のみの実施で十分な場合もあれば、毎月実施されるところもあるので、入社前研修の内容によって回数は変更するとよいでしょう。

ただ、内定者が集まれる日でないと実施する意味がないので、内定者に向けて事前にアンケートを取って、開催時期や回数を決めるのも良いでしょう。

入社目研修の設計方法

「入社前研修は何をすれば内定者にとって有益な時間となるのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
ここからは、入社前研修を内定者にとって意味のある研修にするための設計方法について解説します。

STEP1:研修の目的とゴールを設定する

明確な研修の目的やゴールを設定しましょう。

設定する理由としては、目的やゴールによって研修内容が大きく異なることが挙げられますす。

例えば、入社前研修の目的を「社員と内定者の距離を縮める」と設定するのであれば、研修内容は、懇親会や座談会を中心としたものになるでしょう。

また、「内定者が働く上で必要なスキルを身に着ける」と設定すれば、研修内容はスキル習得のための勉強会になるかもしれません。

目的やゴールが明確であると、内定者にとっても研修に参加する意味を把握することができ参加しやすくなります。

STEP2:受け入れ先の部署にヒアリングをする

入社前研修を実施する場合は、現場の声を聞き忘れてはいけません。

内定者が入社後、育成するのはOJT担当者やメンターであり、現場の社員であることが多いからです。

受け入れ先の各部署からヒアリングをして、入社前までに身に着けてほしいスキルやどんな人が活躍しているのかなどを把握する必要があります。

STEP3:研修のスケジュールを組む

内定者研修の内容がきまったら、スケジュールを組みましょう。

内定者とはいえ学生であるため、簡単に研修に時間を割けない人が多いです。

そのため、あらかじめスケジュールを早く組み、知らせてあげましょう。

新規CTA

入社前研修で取り入れるべき内容とは!?

入社前研修で取り入れるべき内容について解説します。

ビジネスマナー

ビジネスマナーは、社会人が働く上で最低限身に着けておくべきマナーです。

ビジネスマナーを知らないと、仕事で関わる相手に対して失礼な態度を取って悪い印象を与えかねません。
そうならないように、入社前の時間がある内に、ビジネスマナーを教えることが大切です。

基礎的なOAスキルの共有

OAスキルのOAはOffice Automationの略であり、業務を自動化・情報化するスキルという意味です。

一般的にOAスキルの中には、Microsoft OfficeシリーズであるWordやExcel、PowerPoint、近年ではGoogleの機能などの操作技術が含まれます。

基礎的なOAスキルは働く上で必ず必要と言えるため、使いこなせていないと仕事の進み具合に支障をきたします。
時間がある入社前に、基礎的なOAスキルを習得できるように、共有しておきましょう。

論理的思考を鍛えるセミナーやディスカッション

論理的思考力とは、物事を体系的に整理して筋道を立て、矛盾なく考える思考法のことを指し「ロジカルシンキング」と言われることも多いです。

論理的思考力は、社会人が仕事をする上で重要なスキルの1つといえます。
論理的思考力を身に着けることで、情報伝達漏れやミスの発生を防いだり、課題解決力を身に着けたりすることができるのです。

下記にて、論理的思考を鍛える方法を2つご紹介します。

1つ目は、セミナーを開催する方法です。
セミナーの形式は様々ですが、例えば役員や実績を残している社員が登壇して、事象に対して本質的な課題を見抜くための考え方や、筋の通った説明をする時のポイントなど、論理的思考において重要なことを共有します。

2つ目は、内定者同士でフェルミ推定の問題をディスカッションして解く方法です。
フェルミ推定は正確な解答はなく、解答を導き出すためのプロセスが重要視されます。
そのため、論理的思考を試すことが可能です。

tsuika-boshu_5

オンライン研修と対面研修のメリット・デメリット

入社前研修の実施方法について、ご紹介します。

今は、会社説明会からインターンシップ、選考まで、オンライン形式で研修を行うことが一般的となりました。
そのため、どちらでやるのが正解なのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

オンライン式の研修と対面式の研修、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのか、見ていきましょう。

オンライン式研修

ZOOMやGoogle MeetなどWeb会議サービスを利用して、オンライン上で研修を行う形式です。

入社前研修を1回のみ実施する企業の多くは、オンライン形式を採用しています。

【メリット】

  • 場所を選ばないので、開催場所から自宅が遠い人でも参加が可能
  • 時間やコストを削減できる

【デメリット】

  • コミュニケーションが取りにくい
  • 接続環境が悪いとタイムラグが生じる可能性があり、説明が伝わりにくくなる

対面式研修

新型コロナウイルスが落ち着きだした近年、対面式での実施を再開する企業が増加しました。

【メリット】

  • コミュニケーションが取りやすい
  • 説明が伝わりやすくなる

【デメリット】

  • 内定者は開催場所に来るまでに交通費や時間がかかる
  • 開催準備に必要なコストや時間がかかる

入社前研修に賃金は支払うべきなのか?

入社前研修を実施する場合、賃金は支払うべきなのかについて解説します。

【参考】厚生労働省「労働時間の考え方:「研修・教育訓練」等の取扱い」

賃金を支払う場合

会社の命令により、参加が強制されている場合や、場所が時間が拘束されている場合は、賃金の支払い義務が生じます。

新規CTA

おわりに

入社前研修は学生と企業の双方に効果をもたらします。
「入社後の研修で、できる人とできない人の差がある」「内定辞退で困っている」という場合は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。