企業によっては毎年採用コンセプトを設定する企業もありますが、採用コンセプトを考える上で必要な手順やメリット、考え方がわからず、自社でも設定すべきかわからない企業もあるのではないでしょうか。
本記事では、そんな方のために採用コンセプトを作成するために必要な考え方から具体的な事例まで徹底的に解説するので、ぜひ参考にしてください。
採用コンセプトとは
採用コンセプトとは、企業の求める人物像・事業内容を一言で表したものを指します。
採用コンセプトを作る目的は2点あります。1点目が社内の採用担当者と採用候補者に自社が大切にしている価値観を伝えて企業文化を統一させること、2点目が自社が採用で大切にしている考えを候補者に端的に伝えることです。
実際の採用コンセプトには次のようなものがあります。
- 株式会社大丸松坂百貨店:「常識を壊せ、未来を創れ」
- 太平洋セメント株式会社:「地球のための仕事をしよう」
- 豊島株式会社:「貫け、挑尖者」
- 大塚製薬:「why?常識を疑え」
どの採用コンセプトも仕事内容や求める人物像を簡単に理解させるものになっていることがわかるでしょう。
採用キャッチコピーとの違い
採用キャッチコピーと採用コンセプトの違いはその目的にあります。採用キャッチコピーの目的は自社の求める人物像の注意を引くことで自社への応募数を増やすのに対し、採用コンセプトの目的は社内外に自社の採用指針を示すことです。
つまり、採用コンセプトが採用活動の設計図であるのに対し、採用キャッチコピーは自社の売り文句です。
採用コンセプトについて詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
【参考】【2024年最新版】採用キャッチコピー事例15選!作り方も解説!
採用メッセージとの違い
採用メッセージとは、採用コンセプトや採用キャッチコピーを作成するまでに至った想いを具体的に説明するものです。20字前後でまとめる採用コンセプトとは異なり、採用メッセージは200字程度で書くことが多いです。
採用メッセージには2つの役割があります。
▼採用メッセージの2つの役割
- 求職者に自社の魅力をわかりやすく伝え、興味を持ってもらう
- 求職者に対して求める人物像を示す
効果的な採用メッセージを作成できるとターゲット人材から関心を持ってもらえるため、採用コンセプトの作成と並行して作成することをおすすめします。
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新卒採用コンセプトを作る重要性
新卒採用コンセプトは採用活動をする上で非常に重要なものです。しかし、なぜ採用コンセプトがそこまで重要なのでしょうか。
ここでは新卒採用コンセプトを作る重要性について以下の4つを解説します。
▼新卒採用コンセプトを作る重要性
- 他社と差別化が計れる
- 採用活動に一貫性を持たせることができる
- ミスマッチが減る
- 企業イメージを向上できる
①他社と差別化を図ることができる
採用コンセプトを作ることで自社と他社との違いを簡潔に説明することが可能です。
採用コンセプトは、自社の強みや文化を鑑みてわかりやすく独自で表現しているため「自社の企業文化」「持っていて欲しいマインド」など他社にはないメッセージを読み手に伝えることができます。
採用コンセプトを通じて企業が大切にしている価値観を採用候補者に伝え、共感を呼び起こすことで他社と差別化された魅力的な採用活動を展開することができます。
②採用活動に一貫性を持たせることができる
採用コンセプトは、企業が重視している内容に一貫性を持たせることができます。
新卒採用活動はサマーインターンシップや本選考も含めると約1年という長期間行われることが多いです。その際、採用活動の初期と終盤で企業側が重視していることがずれてしまう可能性が考えられます。
特に面接においては「何を重視するか」がわからず、各面接官の主観による評価に偏ってしまうことが考えられるでしょう。
採用コンセプトを作成することで、企業が「何を最も大事にしているのか」が社員に共有され、都度確認できるようになります。そのため、学生の評価基準のブレを抑えることができ、一貫性のある採用活動を行うことができます。
③ミスマッチが減る
採用コンセプトは企業の「求めるマインドセット」や「どのような働き方を求めているか」がはっきりと示されているため、求職者は採用コンセプトを読むことで応募するより前に自ら企業との適合度を図ることができます。
株式会社キャリタスの調査によると「採用コンセプトや求める人物像」は「エントリーシート作成時や面接前(53.3%)」「エントリーや本選考に応募するかどうか判断する時(43.0%)」に多く閲覧されることがわかりました。
魅力的な採用コンセプトを作成することで、母集団形成の段階で企業との相性が良い採用候補者が応募するため、企業と求職者の間のミスマッチを減らすことができます。
【参考】株式会社キャリタス『2025年卒採用ホームページに関する調査』
④企業イメージを向上できる
採用コンセプトを策定することで得られるメリットは何も採用上だけではありません。
採用コンセプトは企業が求めている人物を示すだけでなく、企業の方向性や社会的な役割を伝える場でもあります。その結果、企業イメージやブランドを向上させることができるでしょう。
【5ステップで解説】新卒採用コンセプトの作り方
新卒採用コンセプトはどのように作成すれば良いのでしょうか。ここでは新卒採用コンセプトの作り方について、以下の流れで解説していきます。
▼新卒採用コンセプトの作り方
- 求める人物像を明確にする
- 競合を調査・分析する
- 自社のポジション・魅力を整理する
- 採用の軸を洗い出す
- 採用の軸を簡潔にまとめる
①求める人物像を明確にする
まずは、求める人物像を明確にしましょう。
求める人物像が曖昧なまま採用コンセプトを設定すると、採用担当者によって採用する人材がバラバラになってしまいます。その結果、望む人材を採用する確率が減少することに加えて、ミスマッチによる早期退職の増加につながる可能性が高いでしょう。
求める人物像は、自社の社員の特徴や企業のビジョンのように複数の内容を言語化することが重要です。具体的には次のような内容を考えてみましょう。
▼求める人物像を明確にするために考えるべきこと
- 社員が持つ価値観
- 自社のカルチャー
- 自社の魅力・強み
- 将来の理想像
- 競合との違い
②競合を調査・分析する
次に競合他社がどのような採用コンセプトを掲げているかを調査・分析をしましょう。
採用コンセプトを策定する上で、競合を調査することは差別化や求職者が求めている条件を適切に把握することができます。せっかく設定した採用コンセプトが他社と似ている場合、求職者に響かず埋もれてしまいます。
他社のキーワードやテーマ、ターゲット層をしっかり把握しましょう。
③自社のポジション・魅力を整理する
次に自社のポジション・魅力を整理しましょう。自社の成り立ちや価値観、カルチャーを整理することで求職者に何を伝えるべきかが明確になります。
自社のポジションを整理する際には、具体的には次のようなことを整理しましょう。
▼自社のポジション・魅力を整理するために考えるべきこと
- 会社の成り立ち
- 価値観・ビジョン
- 今後の展望
- 企業の風土
- 福利厚生
- 業界内の立ち位置
これらの項目を整理することで傍から何が求められているかが明確になるでしょう。また、「○○業界 カオスマップ」と調べることで第三者の分析を元に自社の立ち位置を考えることができます。
また、ここまでの作業をフレームワークを用いて整理するという方法もあります。すぐに使えるフレームワークは次の見出しで紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
④採用の軸を洗い出す
ここまでで洗い出したものを元に採用の軸を洗い出しましょう。
例えば、「業界シェアNo.1になるために顧客のニーズをうまく聞き出せるコミュニケーション力が高い人」や「既存事業を発展させて新たな事業に乗り出すために、立ちはだかる壁を乗り越える忍耐力が高い人」のような軸を立てましょう。
このような軸を考えることで、受け手に刺さる採用コンセプトの伝え方を考えやすくなります。
⑤採用の軸を簡潔にまとめる
先ほど作成した採用の軸を、25字以内を目安に短い言葉にまとめましょう。簡潔にまとめることで、企業が求める人物像や価値観をわかりやすく伝え、より効果的に共感を呼ぶ採用コンセプトを策定することができます。
新卒採用コンセプト作成に使えるフレームワーク4選
新卒採用コンセプトをいきなり作ろうと考えていても、作成に時間がかかってしまうこともあるでしょう。ここでは、新卒採用コンセプト作成の際に使えるフレームワークを4つ紹介します。ぜひ採用コンセプト作成の際に役立ててください。
▼新卒採用コンセプト作成に使えるフレームワーク
- 3C分析
- 4P分析
- 5W1H
- 共感マップ(エンパシーマップ)
3C分析、4P分析、5W1Hは、採用コンセプトを作成するための情報を整理するツールとして活用することができます。1つのフレームワークの利用はもちろん、複数のフレームワークを組み合わせて情報を整理するのもよいでしょう。
また、共感マップは採用コンセプトの作成後の確認として活用することができます。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①3C分析
1つ目は3C分析です。新卒採用における3C分析は採用市場を「学生」「自社」「競合他社」に分けて分析する手法を指します。
3C分析を実施することにより、採用市場において自社がどの立ち位置にいるかが明確になります。それぞれの分類ごとにどのような内容を分析したら良いのかを以下の表にまとめていますので参考にしてみてください。
②4P分析
採用活動における4P分析とは自社の魅力を「Philosophy(理念・目的)」「Profession(業務内容)」「People(人材)」「Privilege(特権・待遇)」の4つに分けて分析する手法です。
4P分析を実施することにより、自社とマッチする人材がどのような人材であるかを多角的に分析することができ、ミスマッチを防ぐことが可能です。各項目の具体例については以下の表を参考にしてみてください。
| 4P | 具体例 |
| Philosophy(理念・目的) | 行動指針・経営理念・ビジョンなど |
| Profession(業務内容) | 事業内容・事業の成長性・事業の課題など |
| People(人材) | 社風・大切にしている価値観など |
| Privilege(特権・待遇) | 福利厚生・勤務地など |
③5W1H
5W1Hの考え方は、採用コンセプト作成時にさまざまな角度から採用コンセプトを深掘りする際に用いられる分析方法です。5W1Hの内容としては以下の通りです。
| 5W1Hの内容 | 採用コンセプトにおける具体例 |
| Who(誰が/誰に) | 求める人物像(スキル・価値観) |
| What(何を伝えたい) | 自社が訴求したい仕事内容・社風 |
| When(採用時期) | 採用活動の開始時期・終了時期 |
| Where(募集する媒体) | 求める人物像を募集する方法(SNS・対面イベント) |
| Why(なぜ) | 目的・募集理由・解決したい企業の課題 |
| How(どのように) | 求める人物像の採用方法 |
5W1Hを活用することで求める人物像や企業の採用方針が明確になり、会社全体で統一感を持った採用活動を行うことができます。また、求める人物像に対してどのようにアプローチしていくかまで分析できることが5W1Hを活用するメリットです。
④共感マップ(エンパシーマップ)
共感マップとは採用コンセプトを学生視点でみて、その際の行動や感情を浮き彫りにする分析方法です。以下の6つの要素から構成されています。
| 共感マップの要素 | 意味 |
| 考えていること(Think and Feel) | 採用コンセプトをみてどう感じるか |
| 見ていること(See) | 採用コンセプトのデザイン |
| 聞いていること(Hear) | 採用コンセプトをみた人の評判 |
| どう行動するか(Say and Do) | 採用コンセプトをみてどのような行動をとるか |
| 悩みやストレス(Pain) | 学生が抱えている悩み・不安 |
| 得られること(Gain) | 採用コンセプトから理解できること |
共感マップを使うメリットとしては、採用コンセプトを見た際に「何が伝わるのか」「見た後にどう行動するのか」を学生視点から分析できることです。これにより、より求める人物像に対して的確な訴求を行えるでしょう。
採用コンセプトの案を考えた際、自社が伝えたいことが訴求できているかどうかの確認として利用するとよいでしょう。
【求める人物像別】新卒採用コンセプトの事例14選
ここでは、14の企業が設定している実際の採用コンセプトの事例とその特徴を求める人物像別に解説していきます。
▼【求める人物像別】新卒採用コンセプトの事例
- チャレンジ精神(変革する力、積極性)
- チームワーク力(共感性、協調性)
- リーダーシップ力(周囲を巻き込む力、主導力)
- 主体的な行動力(責任感、やりぬく力)
- 柔軟性(適応力、状況対応力)
①チャレンジ精神(変革する力、積極性)
チャレンジ精神を訴求している企業の事例は以下の通りです。
▼チャレンジ精神を訴求している企業事例
- 三井住友銀行|挑戦者よ、世界を揺らせ
- NTTドコモ|冒険はつづく。挑戦者、求む。
- 本田技研工業|どうなるかじゃない、どうするかだ。
- みずほフィナンシャルグループ|変化の穂先であれ。
- アクセンチュア|変化の中心で働く
- 任天堂|娯楽の世界で、これからも変わらず、変わり続ける。
三井住友銀行|挑戦者よ、世界を揺らせ
近年、三井住友銀行は従来の銀行業務の幅を越えて、新たな切り口によるチャレンジを行っています。このような企業の経営方針が採用コンセプトにも表れていることから、既存の枠組みを越えて柔軟に物事を考える人材を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
企業における業務の影響力の大きさを「世界」と表現することで、文字通り読み手の心を揺れ動かしています。
【参考】株式会社三井住友フィナンシャルグループ「RECRUITIING SITE」
NTTドコモ|冒険はつづく。挑戦者、求む。
携帯電話をはじめとする通信事業を主力事業とするNTTドコモですが、数千万人に及ぶユーザー・多領域に渡る顧客基盤や知見を有しています。
これらの基盤を元に、新たな領域に際に当たる答えのない問いに挑戦する力と行動力を有する人材を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
採用コンセプトにある2つの文章では、自信を持って断言しています。このようにすることで、ドコモがビジネスにおけるリーダーであることを強調し、新たなキャリアを求める採用候補者に魅力的な印象を与えています。
【参考】株式会社NTTドコモ「新卒採用」
本田技研工業|どうなるかじゃない、どうするかだ。
本田技研工業は二輪や四輪の領域で強みを持ち、今や地球だけでなく宇宙にその領域を広げています。そんな本田技研工業の採用コンセプトからは、周りの環境に流されずに、自らが変革を主導して突き進む積極性を持つ人材を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
主語を省略しつつも句点の前半で否定し、後半で断定しています。このように表現することで、自社で働くためにはどのようにあるべきかを力強く、簡潔に表現することができています。
【参考】本田技研工業株式会社「新卒採用」
みずほフィナンシャルグループ|変化の穂先であれ。
金融というのは目的を達成するための手段にすぎませんが、様々な変化の中心にいます。そんな大きな影響力を有する金融を用いて、変化の先端で変化をリードする積極性を有する人材を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
あえて多くは語らないことで、企業が求職者に求めるマインドを端的に表現しています。
【参考】株式会社みずほフィナンシャルグループ「採用情報サイト」
アクセンチュア|変化の中心で働く
アクセンチュアは日々進化するテクノロジーを活用して新たな価値を創出し続けています。
そんな変化の激しい業界の中で、世界の最先端な技術についていくためにタフな状況でも楽しめる人物を求めていることがこの採用コンセプトから読み取れるでしょう。
◎特徴
技術革新の激しい昨今の世の中で、アクセンチュアで働くとはどういうことかを端的に表しています。
任天堂|娯楽の世界で、これからも変わらず、変わり続ける。
任天堂は花札の製造から始まり、スーパーマリオブラザーズをはじめとする人気ゲームタイトルを生み出し続けている企業です。任天堂は創業当初から人々の「娯楽」に注目して成長をしてきましたが、時代が変わるにつれ人々の需要も変わっていきます。
そんな任天堂は変化する時代の中、変わらない芯を持ちながら物事を変えていくことができる人を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
2つ目の句点を挟んで「変わる」という単語をもとに否定と肯定の対比構造を作っています。このような対比構造は読み手に「娯楽」という核は変わらず持ちつつ、人々の娯楽を満たすために企業として変わっていくことを印象づけることができています。
②チームワーク力(共感力、協調性)
チームワーク力を訴求している企業事例は以下の通りです。
▼チームワークを訴求している企業事例
- ソニーグループ|あなたは、感動の原動力。
- 株式会社サーキュレーション|知のめぐりをよくする。
ソニーグループ|あなたは、感動の原動力。
ソニーグループは、コンシューマーエレクトロニクス商品からゲーム、音楽や金融などさまざまな事業を展開しています。
この採用コンセプトから、人の心を動かすことに本気で向き合える人材、そして周囲を巻き込んで価値を生み出せる人材を求めていることが分かるでしょう。
◎特徴
学生に「感動」は誰もが持っているものだと自覚させ、その思いを多くの仲間と共有し、共に世界を動かして行こうとする姿勢が表れています。
株式会社サーキュレーション|知のめぐりをよくする。
株式会社サーキュレーションの事業内容は高い専門性を持った人材の経験や知見をシェアすることで企業の経営課題を解決することです。
この採用コンセプトからは絶えず新しい知識が増える現代において、変化を受け入れ・変化を生み出すことができる積極性を持った人を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
日々私たちの中を絶えず流れる血の流れを表す「血のめぐり」を、自社の事業内容である「知」と合わせています。
このように、人々が日常的に使用する単語を自社の特徴と合わせることで、採用コンセプトを見た人がどのようなものであるかを端的に理解させることができます。
③リーダーシップ力(周囲を巻き込む力、主導力)
リーダーシップ力を訴求している企業事例は以下の通りです。
▼リーダーシップ力を訴求している企業事例
- ユニ・チャーム株式会社|やさしさをつくる、強い人。
ユニ・チャーム株式会社|やさしさをつくる、強い人。
ユニ・チャーム株式会社は赤ちゃんからお年寄りまでの幅広い層をターゲットにベビーケア商品や介護用品、ヘルスケア商品の販売を展開しています。
この採用コンセプトからは日々、誰もが自分らしく充実した生活を送るために商品開発を行っているユニ・チャーム株式会社が周りの人と支えあいながらより良い環境構築を目指す人を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
「やさしさ」をひらがなで表し、「強い」を漢字で表現することでそれぞれの意味合いを強く印象付けるものとなっています。
④主体的な行動力(責任感、やり抜く力)
主体的な行動力を訴求している企業には以下のものがあげられます。
▼主体的な行動力を訴求している企業事例
- ニトリ|君の夢は、君が創る。
- 野村総合研究所|「未来創発」激しく変化する時代。社会を見据え、確かな未来を切り拓く。
- Sky株式会社|好働力!
ニトリ|君の夢は、君が創る。
ニトリは、「お、ねだん以上。」が代表するように、無駄なコストを削減し高品質な製品を低価格で消費者に提供してきました。
この採用コンセプトから、企業が一人ひとりを大切にする風土であり、自分の成長のために主体性を持って行動する人物を求めていることがわかります。
◎特徴
「君の」と対象を個人に絞ることで、企業という組織を創る一人一人に寄り添う姿勢が伝わりやすくなっています。
【参考】株式会社ニトリ「新卒採用サイト」
野村総合研究所|「未来創発」激しく変化する時代。社会を見据え、確かな未来を切り拓く。
野村総合研究所は、2100年までの社会を予測した「NRI未来年表」に代表される未来を見据えたビジネスの支援を行っています。
この採用コンセプトから、顧客から指示された業務だけではなく、自らその先を考えて行動して新たな価値を生み出す「自立性」を有する人を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
独自に作成した四字熟語の後にその意味を解説する形で文章を繋げることで、読み手が感じた疑問をすぐ解決し印象に残りやすくなっています。
【参考】株式会社野村総合研究所「未来年表 2024-2100」」
【参考】株式会社野村総合研究所「新卒採用向け総合案内サイト」
Sky株式会社|好働力!
Sky株式会社は、幅広い分野でソフトウェアのシステム開発を展開しています。この3文字からは、仕事を単なる割り当てられた義務として処理するのではなく、情熱を持って取り組むことができる人を求めていることがわかるでしょう。
◎特徴
「行動力」を「好働力」と表しています。
このような表現は、日々の業務を楽しみながら行っている人が多い職場であることを印象付けることができます。また、原動力と好働力という似た響きを持つ単語を並べることで記憶に残りやすいキャッチーな表現にすることが可能です。
【参考】Sky株式会社「新卒採用サイト」
⑤柔軟性(適応力、状況対応力)
柔軟性を訴求している企業事例は以下の通りです。
▼柔軟性を訴求している企業事例
- NTTデータ|世界を変える、変わらぬ信念。
- 東海旅客鉄道|次なる日本の創造 Dear Japan
NTTデータ|世界を変える、変わらぬ信念。
1988年に創業を開始したNTTデータですが、採用コンセプトからは創業当時からお客様企業の課題とIT技術を融合させることで解決してきました。
これからも従来の企業理念を大切にするためにお客様の課題を理解する「共感力」と最新技術を駆使する「応用力」を持った人物を求めていることがわかります。
◎特徴
句点を挟んで「変える」、「変えない」と対比することで、何を変えて何を変えないかを協調しています。
【参考】株式会社NTTデータ「新卒採用」
東海旅客鉄道|次なる日本の創造 Dear Japan
JR東海は開業以来66億人もの人が利用しており、日本の社会基盤の発展に大きく貢献してきました。
そのため、JR東海の企業としての挑戦は、日本社会に与える影響が大きいです。今の日本を守りつつ、より良い社会の創出のために、広く、長期的な視点を持った人材を求めていることがわかります。
◎特徴
日本各地に張り巡らされた鉄道網を活用して次世代の日本を支えていくビジネス規模の大きさを直接的に表現できています。
新卒採用コンセプトを作るうえでよくある失敗パターン
「せっかく採用コンセプトをつくったのに、思ったような成果が出ない…」ということにならないよう、ここでは採用コンセプトをつくるうえでよくある失敗パターンについて解説していきます。
▼採用コンセプトをつくるうえでよくある失敗パターン
- 社内と認識にずれがある
- 自社の魅力よりトレンドを優先する
社内と認識にずれがある
採用コンセプトを作っても、それが面接官や現場社員からの意見を取り入れていないものだと十分な成果は見込めません。「経営陣は◯◯を求めているけど、現場は△△を見ている」というズレが生じるのはよくある失敗です。
会社の役員が求める人物像と現場の求める人物像を一致させたうえで、採用コンセプトを作ることが大切です。
自社の魅力よりトレンドを優先する
「トレンドは『変革力』だから自社でも採用コンセプトとして掲げていこう」といったコンセプトづくりは、求職者に刺さらないだけでなく入社後のミスマッチにもつながります。
業界や社会のトレンドではなく、自社の今後の方向性を踏まえたうえで、採用コンセプトを作成していきましょう。
学生に刺さる新卒採用コンセプトの特徴3選
では、学生に刺さるような魅力的な採用コンセプトとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、以下の3つの特徴を解説します。
▼学生に刺さる新卒採用コンセプトの特徴
- 自社の魅力を採用コンセプトに反映できている
- 文法を巧みに扱っている
- 企業文化と採用コンセプトに齟齬がない
それぞれ1つずつ解説していきます。
①自社の魅力を採用コンセプトに反映できている
1つ目は自社の魅力を採用メッセージに反映できていることです。
例えば、株式会社三井住友銀行の採用コンセプトである「挑戦者よ、世界を揺らせ」という言葉には、この会社が「大規模な挑戦」を歓迎していることが伺えます。また、これは当社の社風である「失敗を歓迎する文化」を示しているとも取れるでしょう。
株式会社三井住友銀行は日本三大メガバンクの1つであり、日本の金融業界を牽引している企業です。こうした社会的影響力の高さを訴求するために「世界」という単語が用いられているのかもしれません。
このように自社の魅力を採用コンセプトに反映できると、学生の企業イメージが向上するでしょう。
【参考】株式会社三井住友銀行『採用責任者からのメッセージ 』
②文法を巧みに扱っている
2つ目は文法を巧みに扱っていることです。
例えば、Sky株式会社の採用コンセプトである「好動力!」は「行動力」と表現するだけでは伝わらない仕事への姿勢を「好動力」と置き換えることで熱意を持って取り組む会社の姿勢が採用コンセプトに体現されています。
また、漢字を置き換えることや対比構造を用いた表現を使うことで学生の目に留まりやすく、興味を持ってもらえる可能性が高いです。
③企業文化と採用コンセプトに齟齬がない
3つ目は企業文化と採用コンセプトに齟齬がないことです。
例えば、採用コンセプトが「挑戦」を重視したものである一方、企業文化としては「協調性」の方が重視されていた場合、ミスマッチにつながります。
学生視点は「挑戦」を大事にしている会社だと採用コンセプトから判断しているため、入社後に社風に自分の価値観とのギャップを感じてしまうからです。
こうした事態にならないためにも、「会社が最も重視している企業文化は何か」をよく考え、それを採用コンセプトに反映させるようにしましょう。これにより、学生の認識齟齬がなくなり、学生と企業のミスマッチが減少するでしょう。
求める学生に出会うならMatcher Scout
「求めるような学生になかなか出会えない」「母集団形成がうまくいかない」といったお悩みを抱えている新卒採用担当の方におすすめしたいのが、Matcher Scoutです。
Matcher Scoutとは、採用担当者の煩雑な業務負担を極限まで削減した新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービス。OB・OG訪問アプリ「Matcher」に登録している学生の中から、採用要件にマッチした学生に弊社の担当者が代理でスカウトを送信します。
Matcher Scout をおすすめする理由
- スカウト送信や日程調整などの労力のかかる作業は全て弊社が代行
- GMARCH・関関同立を中心とした登録学生層
- OB・OG訪問に積極的に取り組む、主体性のある優秀な学生が多い
- 初期リスクの少ない成功報酬型と最安採用単価30万円の前金型から選べる
- 自社のニーズに合わせてオプションプランもご用意
以上の理由より、待っているだけでは会えないような優秀な学生層にアプローチできるため、効率的に採用活動を進めることができます。
ご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にお問い合わせ・資料請求をお願いいたします!
詳しくは以下の資料で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
【サービス説明資料】3分でわかるMatcher Scout
【導入事例】利用チャネルの中で最も多い内定数!工数をかけなくても多くの優秀な学生にお会いできました
まとめ
採用コンセプトの具体例から作成方法まで解説しましたが、いかがでしたか?
採用コンセプトを作成することは簡単ではありませんが、作成することで得られるメリットは大きいでしょう。本記事を参考に自社に適した採用コンセプトを作成していただけたら幸いです。