【オンライン研修】メリット・デメリット、やり方を徹底解説
2022/12/20

「オンライン研修って本当に内定者のためになるのかな?」
「しっかりと内容が身につくか不安」

近年急激に増えたオンライン開催。研修も、対面ではなくリモートで行う会社は少なくありません。

一方、どのようにオンライン研修を準備すればよいのか不安な声も聞こえます。

そこで本記事では、オンライン研修を実施するメリット・デメリットから、実施方法まで徹底解説していきます。

オンラインでの採用活動に関連する情報は、下記の記事もご参照ください。

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オンライン研修とは?

オンライン研修とは、Zoomなどのweb会議システムを活用し、PCを通して受講できる研修です。

オンライン研修は、webとSeminar を掛け合わせ、別名「ウェビナー」とも呼ばれています。

オンライン研修の参加形式は、「個別参加型」と「多拠点参加型」があり、研修形式は、「ライブ配信型」「オンデマンド型」の2種類あります。

「オンデマンド型」のオンライン研修とは、「e-ラーニング」とも呼ばれ、事前に録画された動画や資料を元に研修を行うことです。

内定者研修、新卒研修共にオンライン化が進んでいます。

2020年卒での内定者研修がオンラインだったのは28%、e-ラーニングが27.2%です。新卒研修がオンラインだったのは60.3%で、e-ラーニングが23%でした。オンライン研修とe-ラーニング研修の起用割合を表した画像

【参考】「マイナビ 2020年卒入社半年後調査 ~ 就活生の「その後」を知る /withコロナの新入社員の実態 ~」を発表

早速オンライン研修の参加形式と研修形式の詳細について紹介していきます!

新卒に刺さる研修も紹介していますので、まとめて確認してみましょう!

【参考】新入社員に刺さるフォローアップ研修とは?目的や導入事例を徹底解説

参加形式は個別参加型と多拠点参加型の2種類ある?!

オンライン研修の参加形式として、「個別参加型」と「多拠点参加型」があります。

個別参加型とは、自分のPCを使い個人的にオンライン研修を受講することです。特徴として、全国どこでも参加できることが挙げられます。

参加者、オンライン研修を担当する社員さんの参加ハードルが下げらることで、より多くの人が参加できることも特徴ですね!

多拠点参加型は、複数店舗、拠点を構える企業におすすめです!自社の店舗、拠点、会議室ごとに集まり複数人でオンライン研修を受講できます。

研修形式はライブ配信型とオンデマンド型の2種類ある?!

研修形式として、「ライブ配信型」と「オンデマンド型」があります。

〜ライブ配信型〜

ライブ配信型は、講師による講義を生中継し、リアルタイムで研修が行われることです。

受講者は、時間が決まっているものの、直接会社や研修場所に足を運ばずに受けることができます。

Web会議システムの機能を活用して、グループワークやディスカッション、さらにリアルタイムでの質問ができることで双方向のコミュニケーションを円滑に取ることが可能です。

〜オンデマンド型〜

オンデマンド型は、前述でも紹介したように事前に録画した動画や配信されている教材を活用して個人的に受講できる形式です。

何度も見返すことができたり、受講者が好きな時間に受講できることが特徴ですが、ライブ型配信型とは異なり双方向のコミュニケーションを取ることができないため注意が必要です。

【ライブ配信型】オンライン研修の特徴

ライブ配信型オンライン研修の特徴以下2つのポイントについて紹介します。

     
  1. グループワークができる
  2. チャットでその場で質問が可能

①グループワークができる

Zoomなどのweb会議システムを活用することで、受講者を複数のグループに分けることが可能です。

例えば、全体での講義をした後に、グループワークやディスカッションをしてより理解を深めることなどができます!

複数グループ分けをしてそのグループごとに社員さんを入れることも可能なため、グループワークやディスカッションをしながら講師(社員など)が、その場で個々でフィードバックや相互のコミュニケーションを取ることもできます。

さらに、グループワークやディスカッションだけではなく、電話対応のロールプレイやプレゼン大会などもweb会議システムを活用して実施することができます。

どのようにweb会議システムを活用するか詳しく紹介していきます!

「電話対応ロールプレイ」

複数グループに分けることで一つのグループの人数も少なくすることができます。それによって、電話対応のロールプレイなどを実施することもできます。

グループディスカッションやグループワークだけではなく、実践的な研修も少人数にし、講師(社員など)とコミュニケーションが円滑に取れることで双方向のコミュニケーションを実現することができます。

企業側も画面録画などの機能を使い受講者のロールプレイを録画できることで、一人一人に改めてフィードバックをすることも可能です。

オンライン研修と聞くと、講師(社員など)と受講者のコミュニケーションが取りにくいと思われがちですが、グループ分けを行うことで少人数で対応できるため、より近い距離で接することもできます。

「便利な録画機能と投票機能でプレゼン大会」

録画機能や投票機能を使ってプレゼン大会なども実施できます。

録画機能は、人数が多い研修で活用できる便利な機能です。

例えば、グループごとに分かれてプレゼンをした際に、それぞれ録画しておくことで 研修後に全体に全員のプレゼンを共有することができます。

投票機能は、投票ができるため簡単にプレゼン大会のフィードバックや優勝者、優秀者を決められる機能です。

②チャットでその場で質問が可能

オンライン研修の特徴の2つ目として挙げられるのは、チャット機能です。

「チャット」は、インターネットを通じてリアルタイムで会話ができます。

オンライン会議システムのチャット機能は、映像や配信している画面の横にインターネット掲示板があるようなイメージです。

リアルタイムでその場で質問できることで、双方向のコミュニケーションを円滑に行うことができます。

また講師、社員が講義の区切りとして、「まとめの一言」「今までの要約」としてチャットにメッセージを残すことで、よりわかりやすい講義を行うことができます。

【オンデマンド型】オンライン研修(e-ラーニング)の特徴

オンデマンド型のオンライン研修の特徴について紹介します!

オンデマンド型の研修をe-ラーニングとも呼ばれています。e-ラーニングは何度も繰り返し資料や配信された動画をいつでもどこでも受講できることが最大の特徴です。

その他にもe-ラーニングの特徴は以下2つが挙げられます。

     
  1. 均一な教育を担保できる
  2. 学習の進捗管理ができる

【参考】新入社員研修の内容はどう決める?自社で行う手順とコツをご紹介

①均一な教育を担保できる

オンライン研修(e-ラーニング)では、同じ学習教材であるため、均一な教育を担保することができます。そのため受講者の成長の度合いもあまりが差が出ません。

講師側にもメリットがあります。同じ学習教材を使うことで、どこの資料や動画の内容がわかりづらいのか、どういったところに研修をフォーカスしていけばいいのか同じ教材を使用することで露出しやすいです。

②学習の進捗管理ができる

e-ラーニングでは、データによって進捗管理ができます。

データでの進捗管理の他にも、レポート提出機能をつけることで、どれくらい学習していて、どの程度理解しているのかも測ることができます。

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オンライン研修を実施するメリットとデメリット

オンライン研修を実施するメリット3つとデメリット4つを紹介していきます!オンライン研修を実施するメリットとデメリットを表した画像

オンライン研修の3つのメリット

①遠方の社員でも参加することが可能

対面で1箇所に集まる集合研修とは異なり、インターネットに繋げるだけで研修に参加できるため地方拠点の講師(社員)でも参加が可能です。

そのため、地方拠点の講師(社員)の移動の負担も抑えることができます。

②コスト削減できる

地方拠点の講師(社員)の出張費だけではなく、会場費用、会場の設営費用、遠方受講者の費用などを削減することも可能です。

③調節時間の削減

参加者の業務調節負担を軽減することができます。参加者の研修前後の移動時間がなくなるため、業務時間の調整がしやすくなります。

移動や場所を問わないことで、業務の合間や会議などの後にすぐに研修を受講することもできます。

オンライン研修のデメリット

①参加者側のインターネット環境問題

参加者側のインターネット環境によって、講師のお話を十分に聞き取れなかったり、画面の文字が読み取れなかったりと均一な教育を担保できない可能性があります。

そのため、オンライン研修を実施するのであれば、必ずネットワーク環境がしっかりと準備できているのか確認することが必要です。

②受講状況がわからない

オンデマンドではなく、ライブ配信型の研修では、参加者の受講状況や集中度がわかりにくいことがデメリットとして挙げられます。

オンライン研修でもちろんカメラがあることで受講者の態度は見えるものの、画面内しか見えないことで、どのような態度で受講しているかわからないことがあります。

例えば、メモの取り方や集中した態度を取り続けられているのか、意欲的に学ぼうとしているのかわかりにくいです。

③実習などの研修に適さない

オンラインでできる研修にも限度があります。例えば、技術取得のための研修や実務に必要な手法や接客などを含む項目はオンライン研修には難しいと言えます。

オンライン研修で絶対的にできない訳ではありませんが、実施するために相応の工夫が必要になります。

対面を組み合わせて研修を進めていくのがオススメです。

④グループワークで参加者が発言がしにくい

グループワーク、ディスカッションでは発言がしにくいことがデメリットとして挙げられます。

極力全員が発言をしっかりできるように、グループを少人数にすることや、全員がワーク、ディスカッションできるようなテーマ、お題を出すように意識しましょう!

【参考】オンラインで使うアイスブレイクネタを解説!大人数、短時間にも対応

オンライン研修を運営する5つのポイント

オンライン研修を運営するための以下5つのポイントについて紹介します!オンライン研修を表現した画像

     
  1. 誰でも参加しやすい環境作り
  2. 1時間区切りでタイムスケジュールを組む
  3. ファシリテーターをつける
  4. 研修資料を事前に配布する
  5. 双方向性の研修で効果をあげる

①誰でも参加しやすい環境作り

受講者の年齢、職種、業界によってオンラインでの研修の受けやすさに差があります。

誰でも受講できるようにマニュアルを用意することはもちろんですが、「テクニカルトレーニング」というパソコンに慣れていない人向けの基本操作を学ぶトレーニングに参加することで平等に研修を受けられる環境を作ることができます。

②1時間区切りでタイムスケジュールを組む

約1時間区切りで細かいスケジュールを組むことが重要です。

時間を意識しなければならない理由は、集中力に限界があるからです。

受講者が長時間モニターを見ることやずっとヘッドフォンをすることで目と耳の負担などを考慮しなければ研修の質が低下します。

そのため、細かな休憩やストレッチする時間などを設けることが必要です。長時間の研修の場合は、極力コンパクトにしましょう。

③ファシリテーターをつける

ファシリテーターやオペレーターをつけましょう。ファシリテーターをつけることでスムーズに研修が進められます。

それに従い、受講者の集中力を持続させることができます。

オペレーターとは、進行補助役です。特にWeb会議システムの操作に慣れている進行補助役がいることで、機材トラブルなどに素早く対応することが可能です。

オペレーターがいるだけで、受講者や講師が安心して研修に取り組むことができます。

④研修資料を事前に配布する

事前に研修終了を配布することで進行を円滑に進めることができます。進行が円滑に進められるため、ディスカッションやグループワーク、質疑応答の時間を長く取れることで受講者との双方向のコミュニケーションを取ることができます。

⑤双方向性の研修で効果をあげる

双方向の研修を意識しましょう!

例えば、ライブ配信型であれば、クイズやミニテストを実施したり、オンデマンド型であればレポートやアンケートを実施したりすることでより受講者が理解しやすくなります。

オンライン研修はどんな企業におすすめ?!

オンライン研修に向いている企業について紹介します。

①リモートワークを導入している

働き方改革、コロナの影響にてリモートワークを導入している企業は、オンライン研修に向いています。

社員側としても、リモートワークとオンライン研修の相性がいいため、導入しやすいです。

導入しやすいからこそ、すぐにオンライン研修を取り入れ、その中でPDCAを回すことでオンライン研修の質もより上げることができます!

②支社数が多い(全国展開しているなど)

支社数が多い会社とオンライン研修の相性は抜群です。

オンライン研修が実施される前は、対面での研修でした。そのため、全国展開、支社数が多い企業は、研修日に向けて新幹線や飛行機をとり、宿泊先を予約しないといけなかったため調節するための時間が必要でした。

全国どこからでも受講できるオンライン研修では、調節業務を削減できるのと同時にコストも抑えることができます。

③人事の人数が少ない

人事の仕事として、研修の準備、採用準備、労務など幅広い業務があります。それに従い、人数が必要な役割です。

人事の人数が少ないことで、研修にかける時間が少なくなってしまう可能性があります。

オンライン研修にすることで、調節業務を削減できます。また、オンデマンド型の動画配信などにすることで効率よく研修の改善をすることが可能です。

例えば、オンデマンド型のオンライン研修にて、受講者がレポートを提出することでどの分野が受講者にとってわかりづらいのか、理解しにくいのかを露出します。

理解しにくい分野を再度作り直せば良いため、研修の一部の改善だけになります。研修に対する工数を減らすことが可能です!

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