近年急激に増えたオンライン開催。研修も、対面ではなくリモートで行う会社は少なくありません。
一方、どのようにオンライン研修を準備すればよいのか不安な声も聞こえます。
そこで本記事では、オンライン研修を実施するメリット・デメリットから、実施方法まで徹底解説していきます。
オンラインでの採用活動に関連する情報は、下記の記事もご参照ください。
【参考】オンラインで使うアイスブレイクネタを解説!大人数、短時間にも対応
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オンライン研修とは?
オンライン研修とは、Zoomなどのweb会議システムを活用し、PCを通して受講できる研修です。
オンライン研修には、
講師や他の受講者とリアルタイムにコミュニケーションしながら学ぶ「ライブ配信型」
動画やテキストなどの教材を自分のペースで学ぶ「オンデマンド型」の2種類があります
コロナ禍や働き改革を経て研修のオンライン化が進んでいます。
2020年卒での内定者研修がオンラインだったのは28%、e-ラーニングが27.2%です。新卒研修がオンラインだったのは60.3%で、e-ラーニングが23%でした。
【参考】「マイナビ 2020年卒入社半年後調査 ~ 就活生の「その後」を知る /withコロナの新入社員の実態 ~」を発表
早速オンライン研修の参加形式と研修形式の詳細について紹介していきます!
新卒に刺さる研修も紹介していますので、まとめて確認してみましょう!
【参考】新入社員に刺さるフォローアップ研修とは?目的や導入事例を徹底解説
集合研修との違い
集合研修とは複数の社員が集まり、対面で指導を受ける形式の研修のことです。
集合研修を実施することで、社員教育はもちろん、共同作業を通じたコミュニケーション・一体感の強化が期待できます。
下図でオンライン研修と比べた際の強み・弱みをまとめましたので参考にしてください。
双方向型とオンデマンド型の違い
ここからは双方向型オンライン研修とオンデマンド型(e-ラーニング)の特徴を詳しく解説します。
【双方向型】オンライン研修の特徴
ライブ配信型は、講師による講義を生中継し、リアルタイムで研修が行われることです。
受講者は、時間が決まっているものの、直接会社や研修場所に足を運ばずに受けることができます。
Web会議システムの機能を活用して、グループワークやディスカッション、さらにリアルタイムでの質問ができることで双方向のコミュニケーションを円滑に取ることが可能です。
双方向型オンライン研修の特徴
- グループワークができる
- チャットでその場で質問できる
①グループワークができる
Zoomなどのweb会議システムを活用することで、受講者を複数のグループに分けることが可能です。
例えば、全体での講義をした後に、グループワークやディスカッションをしてより理解を深めることなどができます!
複数グループ分けをしてそのグループごとに社員さんを入れることも可能なため、グループワークやディスカッションをしながら講師(社員など)が、その場で個々でフィードバックや相互のコミュニケーションを取ることもできます。
②チャットでその場で質問できる
オンライン研修の特徴の2つ目として挙げられるのは、チャット機能です。
「チャット」は、インターネットを通じてリアルタイムで会話ができます。
オンライン会議システムのチャット機能は、映像や配信している画面の横にインターネット掲示板があるようなイメージです。
リアルタイムでその場で質問できることで、双方向のコミュニケーションを円滑に行うことができます。
また講師、社員が講義の区切りとして、「まとめの一言」「今までの要約」としてチャットにメッセージを残すことで、よりわかりやすい講義を行うことができます。
【オンデマンド型】オンライン研修(e-ラーニング)の特徴
オンデマンド型は、前述でも紹介したように事前に録画した動画や配信されている教材を活用して個人的に受講できる形式です。
何度も見返すことができたり、受講者が好きな時間に受講できることが特徴ですが、ライブ型配信型とは異なり双方向のコミュニケーションを取ることができないため注意が必要です。
その他にもe-ラーニングの特徴は以下2つが挙げられます。
- 均一な教育を担保できる
- 学習の進捗管理ができる
【参考】新入社員研修の内容はどう決める?自社で行う手順とコツをご紹介
①均一な教育を担保できる
オンライン研修(e-ラーニング)では、同じ学習教材であるため、均一な教育を担保することができます。そのため受講者の成長の度合いもあまりが差が出ません。
講師側にもメリットがあります。同じ学習教材を使うことで、どこの資料や動画の内容がわかりづらいのか、どういったところに研修をフォーカスしていけばいいのか同じ教材を使用することで露出しやすいです。
②学習の進捗管理ができる
e-ラーニングでは、データによって進捗管理ができます。
データでの進捗管理の他にも、レポート提出機能をつけることで、どれくらい学習していて、どの程度理解しているのかも測ることができます。
双方向型とオンデマンド型はどう使い分けるべき?
続いて、双方向型とオンデマンド型の使い分けのポイントについて説明します。
双方向型型の活用がおすすめな場面
- グループワークが伴う研修内容の時
- 受講者の理解度をリアルタイムで確認したいとき
オンデマンドの活用がおすすめな場面
- 業務のマニュアルを教育したいとき
- 研修の日程調整が難しいとき
- 研修が内容の専門性が高く、繰り返し学習する必要がある時
- インプットが中心の内容の時
オンライン研修の導入方法
オンライン研修の特徴を理解できたと思います。
ここからは実際に導入する際の手順をわかりやすく解説します。
①オンライン研修実施のためのツールを用意する
まずはオンライン研修を実施するための環境を整えましょう。
オンライン研修実施に向けて用意するべきものは以下の通りです。
- インターネット環境
- WEB会議システム
- パソコン
- WEBカメラ
- スピーカー
- マイク
- イヤホン
研修前には以上の機器・システムの動作確認をしておkましょう。
②オンラインツールの操作方法を確認する
オンライン研修に不慣れな新入社員もスムーズに参加してもらえるように、研修前に操作方法を確認する機会を設けましょう。
操作マニュアルを準備することも有効です。
③告知を行う
社内研修の場合、研修の日程が決まり次第、研修内容や実施日などを共有しましょう。
参加者にオンライン研修に参加できる場所(自宅・オフィス)を確保しておくように合わせて伝えることも必要です。
④研修資料の展開
研修資料を実施前に展開しましょう。
資料の内容を事前に共有することで、講習の時間を削減し、ディスカッションや質疑応答に時間を割くことができます。
オンライン研修サービスを提供する企業3選
「オンライン研修を実施したいが、資料作成の工数負担に不安がある」という方もいるかもしれません。
オンライン研修は外注可能です。
ここからはおすすめのオンライン研修サービスを3つご紹介します。
①グロービス
グロービス経営大学院では他校に先駆け、2014年からオンラインMBAプログラムをスタートしています。
そのオンラインMBAプログラムを法人向けに再設計したものが、企業内研修(オンライン)のカリキュラムです。
グロービスの特徴
- オンライン専用のコンテンツ設計
- オンラインに合わせた講師のファシリテーション力
- WEB会議システムの機能を最大限活用したアウトプット中心の研修スタイル
- 個人学習〜ディスカッション~振り返りまで、全工程をオンラインで提供
【参考】企業内集合研修ラインナップ - グロービスの人材育成・企業・社員研修サービス
②グロースX
グロースXは、業績に繋がるマーケティング人材育成を目標に掲げたWebマーケティングスクールです。
専門家が監修する体系的で実践的なマーケティング・AIの人材育成カリキュラムを提供しています。
グロースXの特徴
- 効率的かつ生産性高く学習できる独自のグループラーニングシステム
- マーケティングや営業、AI/DX等の様々なコンテンツテーマを提供
- 受講者の学習の進捗や課題を可視化できる
【参考】グロースX
③LearnO
LearnO(ラーノ)は、3,800社、月間60万人以上が利用するeラーニングシステムです。
スマートフォン/タブレット/パソコンでの受講が可能で、社員教育、人材育成、学校教育、研修に利用できます。
LearnOの特徴
- 50名まで月額4,900円という業界最安値レベルの利用料金
- 1ヶ月単位での利用が可能
- 受講生ごとに学習履歴やテスト結果を閲覧できる
【参考】 LearnO(ラーノ)
オンライン研修を実施するメリットとデメリット
オンライン研修を実施するメリット3つとデメリット4つを紹介していきます!
オンライン研修の3つのメリット
①遠方の社員でも参加することが可能
対面で1箇所に集まる集合研修とは異なり、インターネットに繋げるだけで研修に参加できるため地方拠点の講師(社員)でも参加が可能です。
そのため、地方拠点の講師(社員)の移動の負担も抑えることができます。
②コスト削減できる
地方拠点の講師(社員)の出張費だけではなく、会場費用、会場の設営費用、遠方受講者の費用などを削減することも可能です。
③調節時間の削減
参加者の業務調節負担を軽減することができます。参加者の研修前後の移動時間がなくなるため、業務時間の調整がしやすくなります。
移動や場所を問わないことで、業務の合間や会議などの後にすぐに研修を受講することもできます。
オンライン研修のデメリット
メリットの多いオンライン研修ですが、デメリットもあります。
①参加者側のインターネット環境によって質が変わる
参加者側のインターネット環境によって、講師のお話を十分に聞き取れなかったり、画面の文字が読み取れなかったりと均一な教育を担保できない可能性があります。
そのため、オンライン研修を実施するのであれば、必ずネットワーク環境がしっかりと準備できているのか確認することが必要です。
②受講状況がわからない
ライブ配信型の研修では、参加者の受講状況や集中度がわかりにくいことがデメリットとして挙げられます。
オンライン研修でもちろんカメラがあることで受講者の態度は見えるものの、画面内しか見えないことで、どのような態度で受講しているかわからないことがあります。
③実習などの研修に適さない
オンラインでできる研修にも限度があります。
例えば、技術取得のための研修や実務に必要な手法や接客などを含む項目はオンライン研修には適さないでしょう。
対面を組み合わせて研修を進めていくのがオススメです。
④グループワークで参加者が発言がしにくい
集合研修に比べて、グループワーク、ディスカッションでは発言がしにくいことがデメリットとして挙げられます。
極力全員が発言をしっかりできるように、グループを少人数にすることや、全員がワーク、ディスカッションできるようなテーマ、お題を出すように意識しましょう!
【参考】オンラインで使うアイスブレイクネタを解説!大人数、短時間にも対応
オンライン研修プログラム例
オンライン研修で実施できる研修プログラムの例を2つご紹介します。
電話対応ロールプレイ
複数グループに分けることで、1つのグループの人数も少なくすることができます。それにより、電話対応のロールプレイなどを実施も可能です。
グループディスカッションやグループワークだけではなく、実践的な研修も少人数にし、講師(社員など)とコミュニケーションが円滑に取れることで双方向のコミュニケーションを実現することができます。
企業側も画面録画などの機能を使い受講者のロールプレイを録画できることで、一人一人に改めてフィードバックをすることも可能です。
オンライン研修と聞くと、講師(社員など)と受講者のコミュニケーションが取りにくいと思われがちですが、グループ分けを行うことで少人数で対応できるため、より近い距離で接することもできます。
プレゼン大会
録画機能や投票機能を使ってプレゼン大会なども実施できます。
録画機能は、人数が多い研修で活用できる便利な機能です。
例えば、グループごとに分かれてプレゼンをした際に、それぞれ録画しておくことで 研修後に全体に全員のプレゼンを共有することができます。
投票機能は、投票ができるため簡単にプレゼン大会のフィードバックや優勝者、優秀者を決められる機能です。
オンライン研修を運営する5つのポイント
オンライン研修を運営するための以下5つのポイントについて紹介します!
- 誰でも参加しやすい環境作り
- 1時間区切りでタイムスケジュールを組む
- ファシリテーターをつける
- 研修資料を事前に配布する
- 双方向性の研修で効果をあげる
①誰でも参加しやすい環境作り
受講者の年齢、職種、業界によってオンラインでの研修の受けやすさに差があります。
誰でも受講できるようにマニュアルを用意することはもちろんですが、「テクニカルトレーニング」というパソコンに慣れていない人向けの基本操作を学ぶトレーニングに参加することで平等に研修を受けられる環境を作ることができます。
②1時間区切りでタイムスケジュールを組む
約1時間区切りで細かいスケジュールを組むことが重要です。
時間を意識しなければならない理由は、集中力に限界があるからです。
受講者が長時間モニターを見ることやずっとヘッドフォンをすることで目と耳の負担などを考慮しなければ研修の質が低下します。
そのため、細かな休憩やストレッチする時間などを設けることが必要です。長時間の研修の場合は、極力コンパクトにしましょう。
③ファシリテーターをつける
ファシリテーターやオペレーターをつけましょう。ファシリテーターをつけることでスムーズに研修が進められます。
それに従い、受講者の集中力を持続させることができます。
オペレーターとは、進行補助役です。特にWeb会議システムの操作に慣れている進行補助役がいることで、機材トラブルなどに素早く対応することが可能です。
オペレーターがいるだけで、受講者や講師が安心して研修に取り組むことができます。
④研修資料を事前に配布する
事前に研修終了を配布することで進行を円滑に進めることができます。進行が円滑に進められるため、ディスカッションやグループワーク、質疑応答の時間を長く取れることで受講者との双方向のコミュニケーションを取ることができます。
⑤双方向性の研修で効果をあげる
双方向の研修を意識しましょう!
例えば、ライブ配信型であれば、クイズやミニテストを実施したり、オンデマンド型であればレポートやアンケートを実施したりすることでより受講者が理解しやすくなります。
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